このページでは様々な時宜に即した「今日の宇宙(Space of the Day)」をご紹介します。デスクトップ用壁紙(1600 × 900)を兼ねています。イメージをクリックして大判を表示してお使いください。掲載期間はおおむね一か月、順次入れ替えます。記事の掲載方針は以下の通りです。
  1. 曜日に関わらずニュース性のある記事を優先的に扱っています。
  2. 美しい写真、珍しい記事を優先させています。
  3. 難解な記事はできるだけ避けています。
  4. 週の前半は学問的な記事を、以降比較的平易な記事を、土・日曜日は「肩の凝らない」記事を選んでいます。

<動画の扱い>:最近の記事には動画が使われることが多くなりました。本サイトでは表示が遅くなることを避け、これらを極力静止画で表示するよう変更しました。画面にクリックマークがあるとき、及びタイトルに“(動画)”表示があるときは、イメージをクリックして動画をご覧ください。

掲載日とイメージ解            説出 典
6月29日(木)
太陽系からヒアデス星団まで

ミルキーウェイを通した我々の太陽系からのひとつの仮想のこの旅は、ヨーロッパ宇宙機関のガイア衛星の初めての発表からのデータに基づいている。この旅は八つの惑星に囲まれた太陽を振り返ることによってスタートする。我々は太陽から離れ、約150光年離れた太陽系に最も近い散開星団ヒアデス星団に向かって旅する。アニメーションの中に示されているこれらの星達の3Dの位置は、ティコ・ガイア(Tycho-Gaia)天文測定ソリューション(TGAS)から描かれ、ともにヨーロッパ宇宙機関のヒッパルコス・ミッションからのデータに基づく、ガイア観測の初年と、早期のヒッパルコス(Hipparcos)とティコ2(Tycho-2)カタログの情報を結合している。この新しいデータセットは、200万を超える星達の空、距離、固有の運動の位置を含んでいる。これは天文測定、ヒッパルコス・カタログの以前の参照の二倍正確であり、ほぼ20倍多くの星達を含んでいる。

Space in Videos (ESA)
6月28日(水)
200万の星達の動き

このビデオは、最初のガイア(Gaia)データの成果の一つ、ティコ・ガイア天文測定ソリューションからのデータを使って、今後500万年の、200万の星達の動きを追跡し、我々の銀河の変化を明らかにしている。これは、科学者達が我々の銀河の形成の歴史を調査するのを可能にする、ガイアの将来のデータで明らかにされるだろう星達の動きの予見を提供している。このビデオは2014~2015年にガイアによって測定された星達の位置から始まり、それらの位置がどのように進化するかを示している。ビデオのフレームは750年で分割され、全体的なシーケンスは500万年に亘っている。ビデオの始めの銀河平面の下、フレームの右端にオリオン座を見ることができる。この星座の馴染みの形は、進行に従って新しいパターンに発展する。フレームの左端に、共に生まれ共に動く星達のグループ、ペルセウス座アルファ(Per OB3)とプレイアデス星団の二つの星の集団が見られる。

Space in Videos (ESA)
6月27日(火)
オリオン座の将来

3日間、ヨーロッパ宇宙機関の創作ビデオをご覧いただきます。最初はオリオン座の今後です。

このビデオは、我々のオリオン座の視界が、次の45万年の間にどのように進化するかを明らかにしている。無数の漂う星の中で、その最も明るい星達によって定義されるオリオンの形は、時がたつにつれて、ゆっくり新しいパターンに再編成される。このビデオは、地上ベースの観測からの新しい情報とともに、ヨーロッパ宇宙機関のガイアとヒッパルコス衛星からのデータをベースにしている。

ビデオは左のイメージをクリックしてヨーロッパ宇宙機関のページから。スピードアップ版(youtube)は こちら から。

Space in Videos (ESA)
6月26日(月)
活動銀河 NGC 4388

NGC 4388はおとめ座の方向にある銀河で、我々の銀河系からおよそ5900万光年の距離にあるおとめ座銀河団に属しています。おとめ座からかみのけ座方向は我々の銀河系の極方向に近く、おびただしい数の銀河を観測できる天域として知られています。多くの銀河が弧を描いて鎖のように連なっていることで有名な「マルカリアンの鎖(Markarian’s Chain)」もこの天域にあります。NGC 4388はマルカリアンの鎖を成す一連の銀河の鎖から少しはずれた場所、M86、M84の南側にあります。明るさはおよそ11等級、その姿を眼視で確認するのは大口径の望遠鏡を使っても難しいでしょう。
NGC 4388は渦巻銀河の中でも、銀河中心核から膨大なエネルギーを放出している活動銀河に分類されます。このNGC 4388の中心核からは電離した水素ガス雲が放出されていて、1万光年もの広がりがあることが既に知られていましたが、すばる望遠鏡の主焦点カメラSuprime-Cam(シュプリーム・カム)による観測から、この電離した水素ガスの雲はさらに広がっていて11万光年にもおよぶことが明らかになりました。銀河の中心から左上方向に広がる紫色や赤色に見えているガス雲がすばる望遠鏡で新たに発見されたものです。

国立天文台
今週の一枚
6月25日(日)
宇宙からの視界-地球の国と海岸線(動画)

国際宇宙ステーションの宇宙飛行士達によって捕えられたこれらの高解像度コマ落しシーケンスは、世界中のある有名な海岸線と国の、美しくかつ鮮明な視界を我々に与えている。イングランド、フランス、イタリア、エジプト、アルジェリア、チュニジア、ギリシャ、また、クレタ島、台湾、韓国、日本、米国、メキシコ、エクアドル、ペルー、チリ、アルゼンチン、キューバなどの良い観察を得ている。我々はできるだけ多くの国を示そうとしたが、多くが必然的に除外された。

左図は日本の部分を切り出したものです。動画はイメージをクリックして Youtube から。

SpaceRip
6月24日(土)
NASAの2020マーズローバー、アーティストコンセプト

このアーティストのコンセプトは、火星の地表のNASAのマーズ2020ローバーを描いている。このミッションでは、古代の火星の居住環境のサインを求めるだけでなく、過去の微生物生命自体のサインを捜すことによって次のステップに進む。このマーズ2020ローバーは、最も有望な岩と土のコアサンプルを集めることができるドリルを持っている。将来のミッションでは、これらのサンプルを地球に持帰るかもしれない。マーズ2020は、フロリダのケープ・カナベラル空軍基地の宇宙打上複合施設41から、アトラス V 541 ロケットに乗せて、2020年7/8月の打上が目標とされている。

Mars 2020 Rover
6月23日(金)
南極の穴またはインパクトクレータ?

NASAの火星偵察軌道船(MRO)からのこの観測は、南半球が晩夏であり、したがって太陽は低く、軌道からのイメージで微妙な地形が強調されていることを示している。我々は、スイスチーズ地形とも呼ばれる二酸化炭素の明るい氷冠の残骸に、多くの浅い穴を見ている。また、氷とダストを通して貫く、深い、円形の構成がある。これらはインパクトクレータ、あるいは、崩壊した穴かもしれない。

<参考>: 火星の北極では、毎年の二酸化炭素の氷の昇華と降り積もりによって、右図のような模様がしばしば現れる。この模様はスイスチーズのように見えることから「スイスチーズ地形」とも呼ばれる。

MRO
6月22日(木)
土星のカッシーニからの視界(動画)

このミュージックビデオは、土星のカッシーニ宇宙船の初期のハイライトのいくつかを示している。最初のコマ落しシーケンス(00:07)の垂直の線は、ほぼエッジオンで見られる土星の薄いリングである。間もなくいくつかの土星の月が通り過ぎる。次のシーケンス(00:11)は、二つ月によって絶えず揺さぶられる土星の異常に波打つFリングを表している。間もなく、土星の広いリングシステムの多くが通過し、時々巨大な惑星自身が並ぶ。タイタン(00:39)と土星(00:41)の雲のパターンに焦点が当たる。続いて、フェーベ、ミマス、エピメテウス、イアペトゥスなど、土星の月のいくつかの接近のクリップが示される。
ロボットカッシーニ宇宙船は、2004年以来、土星とその月に関する人類の知識に革命をもたらしてきた。カッシーニミッションは、9月にリングの巨人に突入するように指示されて、劇的な終結に至るだろう。

ミュージックビデオは、イメージをクリックして vimeo.com のサイトから、あるいは右欄のリンクをクリックしてNASAのサイトからご覧ください。

Astronomy Picture of the Day
6月21日(水)
レーダーの地滑り

5月20日、100万トンを超えるダストと岩が、カリフォルニア州のビッグスルの太平洋の海岸線に沿った州のハイウェイ1の一部を埋めた。このルートを遮断したことに加えて、この地滑りは、海岸線に約5ヘクタールの地面を加えた。ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル1号のレーダーは、地滑り前の2年間に、地面が山脈をすべり落ちて動いたことを示した。レーダー・データは高感度で広域の動きを検出し監視することができる技術、インターフェロメトリを使って処理された。このイメージでは、赤い点は、衛星から見て地面が1年に70ミリ以上移動した点を表し、緑の点は、周囲のエリアの安定した地面を示している。

<注>: イメージは縦横比を変更しています。

Space in Images (ESA)
6月20日(火)
青緑色が黒海で渦巻く

多くの夏、黒海に宝石の色が現れる。この青緑の渦は水の流れと渦をつくる植物プランクトンの存在を示している。2017年5月29日、NASAのアクア衛星の中間解像度画像分光放射計 MODIS は、植物プランクトンの開花のこのイメージを捕えた。このイメージは合成であり、この領域の複数の衛星のパスからつくられている。植物プランクトンは、日光と、溶けた栄養分を自身の食物にする、浮いている微細な生物である。ここでは、ドナウ川とドニエプル川などの川からの十分な水の流れが栄養分を黒海へ運んでいる。一般に、植物プランクトンは、魚、甲殻類、その他の海洋生物をサポートする。しかし、大きな、度重なる開花は富栄養化に至り、水から酸素を奪って、海の生命の維持を終わらせることがある。黒海で一般に発見される植物プランクトンの一つのタイプは、白い炭酸カルシウムで覆われた微細なプランクトン、 コッコリソフォ(coccolithophores) である。多くが集まったとき、これらの反射が、宇宙からは明るい牛乳のような水として容易に見られる。

Earth
6月19日(月)
IC 418 :スピログラフ星雲

スピログラフ(注:呼吸運動記録器)星雲と呼ばれる惑星状星雲 IC 418 が、十分理解されていないパターンを示している。それは、恐らく、数時間ごとに予測不能に明るさを変える、中央の星からの混沌とした風に関連している。対照的に、僅か数百年前には、 IC 418 は、恐らく我々の太陽に似てよく理解された星であった。僅か数千年前には IC 418 は恐らく普通の赤色巨星であった。しかしながら、核燃料が尽きて後、イメージの中央に見られる白色矮星になる運命の熱い残骸のコアを残して、その包絡を拡大し始めた。中央のコアからの光が周囲の原子を励起し、星雲が赤く輝く原因になっている。 IC 418 は約 2,000 光年に横たわり、差渡し 0.3 光年を広がっている。ハッブル宇宙望遠鏡によってとられたこの疑似カラーイメージは、変わった詳細を明らかにしている。

詳細は 「ハッブル宇宙望遠鏡」 を参照。

Astronomy Picture of the Day
6月18日(日)
宇宙ステーションの EarthKAM、グランドキャニオンを見る

2017年4月3日、学生達によって制御された国際宇宙ステーションの EarthKAM カメラが低地球軌道からグランドキャニオンの写真を捕えた。このカメラは2000年11月の最初の宇宙ステーション探査からステーションに積まれ、年間に四つのミッションをサポートしている。ミッション58は2017年秋に始まり、関心を持つ中学生と先生が EarthKAM ウェブサイトに登録することができる。中学生によって得られたこのサリー・ライド地球知識プログラムは、年間に複数回、何千もの学生達のためにユニークな教育の機会を提供している。学生達は、地球の海岸線、山脈その他興味深い地形を撮るために、インターネットを使って、軌道の研究室の特別なデジタル・カメラをコントロールすることができる。

Space station
6月17日(土)
旗の日を祝う

NASAの宇宙飛行士ジャック・フィッシャーは、国際宇宙ステーションのキューポラの窓の一つのこのアメリカの旗の写真をとった。NASAの歴史を通して、宇宙船と打上船は常に旗で飾られてきた。1965年6月3日に船外活動を行なった初のアメリカの宇宙飛行士エド・ホワイトは、彼の宇宙服を最初に旗で飾った。ホワイトのクルーメイト ジム・マクディビットもまた彼のスーツに旗をつけた。宇宙飛行士達は旗そのものを購入したが、彼らのフライトの後、NASAは規則的に宇宙服に旗のパッチをつけた。NASAの宇宙飛行士達は今日もこれらを着用している。

Space station
6月16日(金)
産声から探る巨大赤ちゃん星の成長

図はアルマ望遠鏡の観測結果に基づくオリオンKL電波源Iの想像図。大質量原始星の周囲に円盤が取り巻いており、円盤外縁部の表面からアウトフローが吹きだしている様子を描いています。

国立天文台/総合研究大学院大学の廣田朋也氏を中心とする研究チームは、アルマ望遠鏡を使って、オリオン大星雲の中に潜む巨大原始星「オリオンKL電波源I(アイ)」を観測し、原始星から勢いよく噴き出すガス(アウトフロー)が回転していることをはっきり捉えることに成功しました。その回転は巨大原始星を取り巻くガス円盤の回転と一致しており、円盤の遠心力と磁場の力によってアウトフローが宇宙空間に押し出されていることを示す、確固たる証拠と言えます。巨大原始星の誕生メカニズムには謎が多く残されていますが、回転しながら噴き出すガスを明確に描き出した今回の観測成果は、その謎の解明に大きく一歩を踏み出すものと言えます。
この研究成果は、英国の科学雑誌「ネイチャー・アストロノミー」オンライン版に6月13日(日本時間午前0時)に掲載されました。

国立天文台
6月15日(木)
巨大な複眼で宇宙をにらむ

アルマ望遠鏡のアンテナの大きさをわかりやすくするために、ピックアップトラックをアンテナ群の中において撮影しました。日本で一般的に見られるものよりやや大柄な北米仕様の車ですが、アルマ望遠鏡アンテナ群の中に置くと、まるでミニチュアカーのようです。
大きさの違うアンテナを組み合わせて
車の後ろに密集しているのが直径7メートルアンテナ、写真手前と右端に写っているのが直径12メートルアンテナです。これらはすべて日本製のアンテナです。アメリカとヨーロッパはそれぞれ直径12メートルのアンテナを25台ずつ製造し、最大で16キロメートルの範囲に展開します。一方、日本が開発した小口径のアンテナは密集した配置で設置されています。アルマ望遠鏡のように、複数のアンテナを組み合わせて一つの望遠鏡とする「電波干渉計」という観測システムでは、広い範囲に展開したアンテナからのデータを結合処理させると高い解像度が得られ、狭い範囲に置いたアンテナからのデータを結合させると広い視野が得られます。その両方を組み合わせることで、アルマ望遠鏡は大きく広がった天体の細かい構造を余すところなく捉えることができるのです。

国立天文台
今週の一枚
6月14日(水)
木星軌道を周る(動画)

この劇的なビデオは、現在、ジュピター神の巨人を周っているNASAのジュノ宇宙船によってとられたイメージから創られた。ジュノは、その6週周期のループ楕円軌道の間に、最近、その木星近くの6回目のパスを完了した。このコマ落しビデオが始まるとき、明暗の雲の帯が、交互に宇宙船の下を通過する。これらの雲には、渦巻き(eddies)、渦(swirls)、卵形(ovals)、地球と直接的な類似を持たない引き延ばされた雲など複雑な模様を含んでいる。宇宙船が木星の下を通過するとき、長い帯の欠けた新しい雲のパターンが出現するが、異形の渦と卵形が再び豊かになる。ここ数年間、ジュノは木星を周って探査し、大気の水の量を判定し続け、また、木星がこれらの魅力的な雲の下に固体の表面を持っているかどうかの判定を試みるだろう。

動画はイメージをクリックして Youtube から。ジュノは木星の北極から入り南極に抜けています。地球から見た穏やかな光景(右上)との対比をご覧ください。詳細は ジュノ宇宙船 のコーナーで連載しています。

Astronomy Picture of the Day
6月13日(火)
グレート・バリア・リーフ

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2A衛星は、2017年4月1日に、オーストラリア北東沖のグレートバリアリーフの一部をとった。 2,000 キロメートル以上に広がり、約 350,000 平方キロメートルのエリアをカバーするこの礁は、珊瑚ポリープと呼ばれる生物によってつくられた地球最大の一つの構造体である。その名前にも関わらず、それは一つの礁ではなく約 3,000 の異なる礁を含んでいる。この礁は、 1500 種超の熱帯魚、 400 種の珊瑚、 200 超の鳥の種、 5,000 の軟体動物の種、 500 の海草の種、六つのウミガメの種のホームである。ここはまたザトウクジラの繁殖の地でもある。その重要性が認められ、この礁は1981年にユネスコ世界遺産になり、世界でも最も保護された海のエリアである。世界中の珊瑚礁が珊瑚の白化の脅威の下にある。これは、太陽エネルギーを捕え珊瑚の生き残りに必須である、珊瑚の組織で生きる藻類が高い水温のために追われるときに起きる。続く礁の生態系への影響、漁場、地域の観光、沿岸の保護への影響とともに白化した珊瑚は死ぬかもしれない。グレートバリアリーフの珊瑚は連続する年の2回の白化で苦しんできた。専門家達は、これらの地球温暖化によって誘発される増加する頻度の下での礁の生き残りに高い関心を持っている。

Space in Images (ESA)
6月12日(月)
気象変化の影響を定量化する

昨年は記録上最も熱かった。北極海の氷は減少傾向にあり、海面は上昇を続けている。衛星は気象の変化と地球への影響について公正な視界を我々に提供している。推定では広域な海面は年間約3ミリ上がっている。これは地球温暖化による、特に低地の沿岸地域にとって、大きな脅威の一つである。海面上昇の個々の誘因の特定は気象科学にとって難解な挑戦である。地球観測衛星は世界中の異なる海面の変化を図化しているが、衛星からのデータは、また、温度上昇に伴う海水の熱膨張や、氷河・氷床の融解など種々の源から来る水の量を定量化するために使うことができる。地球を監視する宇宙の役割はそこでは止まらない。温室効果ガスの排出からオゾンまで、海氷から土壌水分まで、またそれ以上に、宇宙の機器は、我々の気象の変化を示す独立した科学的な事実を我々に提供している。

左図は二酸化炭素の増加を示すグラフ。この記事のビデオは右上のイメージをクリック。

Space for our climate (ESA)
6月11日(日)
トーマス・ペスケ(4)、ベスビオ

イタリアの活動休止中のベスビオ(Vesuvio)火山の垂直の視界。ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケによって国際宇宙ステーションからとられた。トーマスによるプロキシマ・ミッションは、フランスの宇宙飛行士達の間で伝統的に続けられている星や星座にちなんだミッション名であり、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士の9回目の長期ミッションである。

日本ではベスビオスと呼ばれることがある。この火山は度々噴火を繰り返してきたが、紀元79年8月24日の大噴火が有名である。この時は火砕流でポンペイ市を、土石流でヘルクラネウム(現エルコラーノ)を埋没させた。

Space in Images (ESA)
6月10日(土)
トーマス・ペスケ(3)、北ヨーロッパのオーロラ

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、国際宇宙ステーションからヨーロッパ北部のこの写真をとった。北にオーロラが見える。トーマスのプロキシマ・ミッションはヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士の9回目の長期ミッションである。

Space in Images (ESA)
6月9日(金)
既知の質量のブラックホール

GW170104 を既知の質量のブラックホールのチャートに加えよう。二つの小さなブラックホールの極めてエネルギーに満ちたこの融合は、レーザー干渉計重力波天文台(LIGO:Laser Interferometer Gravitational-wave Observatory)の3回目の検出と一致している。この新しい発見のブラックホールは、太陽質量の62倍(GW150914)と21倍(GW151226)を持つ、以前に LIGO によって検出された二つの併合したブラックホールの間のギャップを満たす太陽質量の約49倍を持っている。四回目のケース(LVT151012)では低い信頼度の検出に終わったが、全3回のケースでは、ブラックホールの融合から生じた、対の LIGO 探知器のそれぞれの信号が明白に確認された。 GW170104 は、 GW150914 と GW151226 の現在の見積より遠い約30億光年にあると推定される。この時空の波紋は2016年11月30日に始まった LIGO の現在の観測ランの間に発見され、夏を通して続くだろう。

Astronomy Picture of the Day
6月8日(木)
時空のさざ波を待つ地下空間

一般相対性理論に基づく重力波は、天体現象を検出し宇宙を観測する新しいチャンネルを開いた。到来した重力波天文学の時代に、国立天文台も大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)の開発に参加、2017年度の本格観測開始を目指している。岐阜県、神岡鉱山の地下のトンネルの装置が時空のさざ波の届く日を待っている。国立天文台が東京大学宇宙線研究所、高エネルギー加速器研究機構と建設を進めているKAGRAは、3キロメートルの基線長を持つレーザー干渉計型重力波検出器。レーザー光をL字型の二方向に分け往復させているところに重力波が到達すると、空間の伸縮によって光の干渉パターンが変化する。2016年2月、一つの報告が世界をどよめかせた。アメリカの重力波レーザー干渉計LIGO(ライゴ)によって、重力波が初めて直接検出された。 LIGOが発見した重力波は、ブラックホール連星の合体によって放出されたものだった。重力波干渉計は、単体では重力波が宇宙の何処からやってきたのかを決定することができない。先行するアメリカの改良型 LIGO、ヨーロッパの改良型 Virgo(バーゴ)、日本独自の技術開発で高精度の検出を目指すKAGRAが世界の重力波観測の戦線に並ぶことによって、本格的な重力波天文学の時代を迎えようとしている。(以上文章は簡略化しています)

国立天文台
今週の一枚
6月7日(水)
銀河グループヒクソン90

銀河達を求めて空を調べ、カナダの天文学者ポール・ヒクソンと同僚達は、今、 ヒクソンコンパクトグループ(HCG:Hickson Compact Groups) と呼ばれている、約100の銀河達のコンパクトなグループを確認した。この鋭いハッブル・イメージは、そのような銀河グループ(HCG 90)を驚くべき詳細で示している。三つの銀河達--- ここには二つが見える --- が、強く相互作用しているのが明らかにされている。イメージ中央の引き伸ばされ歪められているダストに富んだ渦巻銀河、および二つの大きな楕円銀河達。この接近した遭遇は、凄まじい星の形成を引き起こすだろう。宇宙の時間スケールでは、この重力の綱引きは、最終的にこのトリオの、大きな一つの銀河への融合に終わるだろう。これらの融合のプロセスは、今、ミルキーウェイを含め、銀河達の進化の一般的な形と理解されている。 HCG 90 は、南のうお座(Piscis Austrinus)の約1億光年に横たわっている。このハッブルの視界は、その推定された距離で、約 40,000 光年に及んでいる。ヒクソンコンパクトグループは、控え目な大きさの望遠鏡を持つ地上の天文学者達にとっても価値ある視界になっている。

Astronomy Picture of the Day
6月6日(火)
ガニメデ:最大の月

水星・冥王星より大きな木星の月ガニメデは、溝と隆起の、古く、暗い、クレータ達の混成の上に重ねられた、明るく若いクレータを散らした氷の地表を持っている。ガリレオ・レヒオ(Galileo Regio)と呼ばれる右上の大きな円は、原因の分からない古代の領域である。ガニメデは地球より多くの水を含み、生命を含んでいるかもしれない海の層を持っていると考えられている。ガニメデは、地球の月のように、その中央の惑星木星に向かって同じ顔を保っている。このイメージは、2003年に木星の大気に飛び込んでそのミッションを終えたNASAのガリレオ探査機によって、約20年前にとられた。現在、NASAのジュノ宇宙船が木星を周り、この巨大な惑星の内部構造を調査している。

Astronomy Picture of the Day
6月5日(月)
トーマス・ペスケ(2):バルセロナ・ビッグ・ピクチャー

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、彼のプロキシマミッションで、国際宇宙ステーションで6ヵ月を過ごした。自由な時間には、多くの宇宙飛行士達と同様に、キューポラの窓から地球を楽しんだ。このコラージュは2月15日にとられたスペインのバルセロナを示している。ズームすると、港に入っている船、オリンピック村やラ・ランブラスなどの、バルセロナの史的建造物が見える。トーマスは、この都市を詳細に示すために、非常に拡大された写真のシリーズを、この合成にまとめるように依頼した。ステーションは約400キロメートルの高度で飛んでおり、トーマスは 1150 ミリの最も長いレンズを使って、20秒間にバルセロナの30の写真をとった。彼が撮り終わったとき、ステーションは約160キロメートル東へ移動していた。このイメージは、デジタル的に回転させ、大きなコラージュにまとめられた。

ここでは源イメージを右に回転させています。大きなイメージは こちら (JPEG 13.88 MB) から。トーマス・ペスケ(仏)は日本時間6月2日深夜に地球に戻りました。彼の写真は今後も折を見て紹介して行きます。 

Space in Images (ESA)
6月4日(日)
遠征51クルー地球に帰る

196日を宇宙で過ごした後、ロシア連邦宇宙局の遠征51クルーメンバー オレグ・ナビスキーとヨーロッパ宇宙機関のトーマス・ペスケは、日本時間6月2日金曜日午後11時10分に、彼らのソユーズ MS-03 宇宙船をカザフスタンに着陸させた。ロシアの回収チームは、クルーがソユーズ船を出て、宇宙での滞在の後の重力に適応するのを支援している。二人はNASAのペギー・ホイットソンとともに2016年11月19日に国際宇宙ステーションに到着した。ペギー・ホイットソンは宇宙ステーションに残り、NASAのジャック・フィッシャー、ロシア連邦宇宙局のフョドール・ユーチキンとともに9月を目標に戻るだろう。NASAのランディ・ブレスニク、ロシア連邦宇宙局のセルゲイ・リャザンスキー、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)は、7月28日にカザフスタンのバイコヌールから打上げられるだろう。

Space station BLOG
6月3日(土)
トーマス・ペスケ(1)、壮大な眺め

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、国際宇宙ステーションからとられたこのイメージをソーシャルメディアに投稿しコメントした。「この夜の視界はただただ壮大だった。僅かな雲、激しいオーロラ、私は窓から目をそらすことができない」。

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、宇宙での196日を終えて6月3日夜帰還します。夜の帰還はあまりない計画です。

Space in Images (ESA)
6月2日(金)
XMMニュートンの二回目のカタログの源

このカラフルなアートワークは、2001年8月と2014年12月の間のXMMニュートンの調査で検出された、全天のオブジェクトを表すマップである。1999年以来地球を周っているXMMニュートンは、ブラックホール、中性子星、パルサー、星の風など、宇宙の高エネルギー現象を調査している。しかしながら、この宇宙望遠鏡は、特定のターゲットの間を動くときも科学的なデータを集めている。このマップは、これらの2114の中で捕えられた 30,000 の源を示している。経路が重なるために、ある源は15回まで、 4,924 の源は二回以上観測された。修正の後、空の84%がカバーされた。そのプロットが低エネルギーの源が赤、高エネルギーが青に色分けされている。加えて、源が明るいほど大きく現れている。このプロットは中心がミルキーウェイの中心と一致する座標にある。ミルキーウェイの中央に沿った高エネルギーの源は、有名なブラックホールシグナス X-1 、および、超巨大コンパニオンから物質を消費している中性子星から成るバイナリシステム Vela X-1 を含んでいる。 GRS 1915+105、4U 1630-47、 V 4641 Sgr と確認されたオブジェクトを含め、いくつかの、星とブラックホールバイナリシステムが捕えられている。

Space in Images (ESA)
6月1日(木)
銀河集団のガス、マイクロウェーブ背景に穴をつくる

銀河のこの集団は、なぜ、宇宙マイクロウェーブ背景(CMB)に穴をあけたのだろう? 最初に、有名な CMB は、初期の宇宙で冷えたガスによってつくられ、宇宙の大部分のガスとダストを通して飛んでいる。銀河達の大きな集団は、それによって CMB マップに穴をつくる、明らかに高エネルギーの光の中にマイクロウェーブの光子をまき散らすのに十分な熱いガス、その非常に熱いガスを含むのに十分な重力を持っている。このスニヤエフ・ゼルドビッチ(SZ:Sunyaev-Zel'dovich)効果は、集団における熱いガスの新しい情報を明らかにするために何十年も使われてきた。描かれているのは、今、 CMB を測定する ALMA と、大規模な銀河集団 RX J1347.5-1145 の銀河達を測るハッブル宇宙望遠鏡の二つで使われている SZ 効果のこれまでに得られた最も詳細なイメージである。疑似カラーの青は CMB からの光を、ほとんどの黄色のオブジェクトは銀河である。この SZ の穴の形は、この銀河集団に熱いガスが存在するだけでなく、それが驚くほど不均等に分布していることを示している。

Astronomy Picture of the Day
5月31日(水)
キューブ衛星、ステーションの「きぼう」研究室モジュールの外に放出される

地球の縁を背景にして、2017年5月16日水曜日に、二つのキューブ衛星が、国際宇宙ステーションの「きぼう」研究室モジュールの外の小型衛星配備装置から放出された後の瞬間。小さな靴の箱サイズの衛星は、ビッグバンから残った地球の超高層大気と星間放射線を観測して地球を周回するだろう。先週、一ダース以上のキューブ衛星が、続く1年から2年の、地球と宇宙の現象を調査するために、「きぼう」モジュールの外の地球軌道に放出された。

Cubesat