このページでは様々な時宜に即した「今日の宇宙(Space of the Day)」をご紹介します。デスクトップ用壁紙(1600 × 900)を兼ねています。イメージをクリックして大判を表示してお使いください。掲載期間はおおむね一か月、順次入れ替えます。記事の掲載方針は以下の通りです。
  1. 曜日に関わらずニュース性のある記事を優先的に扱っています。
  2. 美しい写真、珍しい記事を優先させています。
  3. 難解な記事はできるだけ避けています。
  4. 週の前半は学問的な記事を、以降比較的平易な記事を、土・日曜日は「肩の凝らない」記事を選んでいます。

<動画の扱い>:最近の記事には動画が使われることが多くなりました。本サイトでは表示が遅くなることを避け、これらを極力静止画で表示するよう変更しました。画面にクリックマークがあるとき、及びタイトルに“(動画)”表示があるときは、イメージをクリックして動画をご覧ください。

掲載日とイメージ解            説出 典
5月27日(土)
二つの船外活動:国際宇宙ステーションの内部から

2017年3月30日の船外活動の間に、暗い側のNASAの宇宙飛行士、ペギー・ホイットソン(左)とシェーン・キンブロー(右)が、国際宇宙ステーションの外側で働いている。
ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケはステーションの中にから船外活動をサポートし、ソーシャルメディアにこのイメージを投稿し書いた。
「地球の暗い側にいるとき、船外活動は夜スキューバダイビングをしているような感じがする」。

Space in Images (ESA)
5月26日(金)
夜空に浮かぶ太古の目

ハワイ観測所では定期的に大学学部生向けの研究体験企画「すばるの学校」を開催しています。2015年の実習中には、たまたま変な形をした天体が発見されました。よくよく調べてみると、二つの遠方銀河が手前にある巨大銀河によって同時に重力レンズ効果を受けている、極めて珍しい重力レンズ天体であることがわかりました。そのユニークな見た目が古代エジプトのシンボルの一つに似ていることから、「ホルスの目」と名付けられました。拡大画像の中心にあるオレンジ色の天体は70億光年の距離にある巨大銀河で、これが重力レンズ効果を引き起こしています。よく見るとその周りに青いリング状の天体と、赤いアーク(円弧)状の天体があるのがわかります。これらが二つの背景にある銀河です。赤い銀河が90億光年、青い銀河が105億光年離れていることを分光観測で確認しました。このように一つの巨大銀河が複数の背景銀河に重力レンズ効果を引き起こすのは極めてまれであり、背景銀河の距離まで正確に求めた初めての例でした。こういったまれな天体ですが、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラハイパー・シュプリーム・カム(HSC)を用いて現在進められているすばる望遠鏡戦略枠プログラムでは、空の非常に広い領域を観測しているため、似たような天体があと10個ほど見つかると期待されています。

国立天文台
今週の一枚
5月25日(木)
ハッブル、銀河のドラマを明らかにする

ある銀河の乱闘。渦巻銀河との接近した出会い。銀河達の青い束。ハッブル超深宇宙の銀河達のこれらのクローズアップのスナップショットが、銀河の生命のドラマを明らかにしている。このパネルの銀河達は、宇宙で最も深い可視光線イメージ、超深フィールドの約 10,000 の銀河達の収穫物から採られた。

Space in Images (ESA)
5月24日(水)
銀河達の海

その27回目の記念日に、NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡の一つ機器が二つの渦巻銀河を観測し、同時に他の一つが、この広域の視界を得るために空の近くの一部を観測した。これらの「パラレルフィールド」観測は望遠鏡の生産性を向上させる。このパラレルフィールドは、我々のミルキーウェイのような渦巻銀河であふれている空のエリアを示している。際立った銀河達の大部分は、エッジオンからフェースオンまで、我々の視点のために、種々の方向に傾いている。いくつかの他のものは相互作用しているか併合している。このイメージは、また、いくつかの我々の銀河の手前の星達を示している。

Space in Images (ESA)
5月23日(火)
ペルセウス集団の波

輝く熱いガスの巨大な貯蔵庫の巨大な波のこの宇宙の渦が、チャンドラ天文台からの拡げられたX線イメージに追跡されている。このフレームは、約2億 4000 万光年の、近くのペルセウス銀河集団の中心を横断する100万光年を超えて広がっている。銀河達の他の集団達のように、ペルセウス集団の大部分の観測できる質量は、集団を満たしているガスの形である。何千万度の温度を持つガスはX線で明るく輝いている。コンピュータシミュレーションでは、下と中央左に見られる窪んだ湾を含むペルセウス集団のX線の熱いガスを通して進む構造の詳細を再生させることができる。差渡し約 200,000 光年の、ミルキーウェイの大きさの2倍のこの湾の構成は、ペルセウス自体が恐らく数10億年以前に小さな銀河によってこすられた。

Astronomy Picture of the Day
5月22日(月)
 
移動する Negribreen

コペルニクス・センチネル1衛星によって昨年の北極の氷河の急速な加速が検出された。スヴァールバル群島のノルウェーのスピッツベルゲン島にある Negribreen 氷河は、最近、氷の表面の速度の急増が見られ、冬の間に1日に1メートルから13メートルまで増加した。その原因は完全には理解されないが、それらは、氷河の最も低い層での熱量または水の変化と関連すると考えられている。航空写真に記録による、以前 Negribreen が急変を経験したのは1930年代であった。それ以来、氷河の正面は、大きな氷山が裂けて着実に退いてきた。この最新の速度の上昇は、2016年7月に始まり、寒い冬の間さえ続いた。センチネル1号は、ヨーロッパの環境監視計画、コペルニクスの二つの衛星ミッションである。

Space in Images (ESA)
5月21日(日)
1969年5月18日、アポロ10地球を振り返る

月に向かう旅の間に 36,000 海里からアポロ10号宇宙船によって撮られた地球の視界。ユカタン半島が雲によって隠され、メキシコ北部のほぼ全てが詳細に見える。カリフォルニア、バハ・カリフォルニア、サンワーキン・バレー湾が識別できる。また、リオ・グランデ川のデルタとテキサス海岸も見える。
アポロ10号クルーは、指揮官トーマス P スタッフォード、コマンドサービスモジュール(チャーリーブラウン)パイロット ジョン W ヤング、月着陸船(スヌーピー)パイロット ユージン E サーナンであった。

NASA History
5月20日(土)
オリオン大星雲の渚

「オリオン大星雲」は、星が活発に生まれている場所として有名です。4つの巨大な若い星「トラペジウム」の他に数千もの若い星がひしめき合い、天文学において最も人気のある観測対象といえるでしょう。左の画像は、欧州南天天文台の大型望遠鏡VLTが赤外線で捉えた「オリオン大星雲」です。その一角、白枠で囲われた範囲を、アルマ望遠鏡とスペインのIRAM 30メートル電波望遠鏡とが高解像度で描き出した電波写真が右の画像です。

激しく波打つ星雲の境界
「オリオン大星雲」は巨大なガスの集合体であり、若い星の光を受けて輝いています。特に巨大な星「トラペジウム」からは強烈な紫外線が放たれており、周囲のガスはこの紫外線を受けてあぶられています。星雲を形作る分子ガスは、強い紫外線によってどんどん破壊され、高温のプラズマに変換されていきます。分子ガスから放たれる電波を捉えた右側の画像は、星雲が激しく波立って破壊されつつあるまさにその現場のようすを私たちに教えてくれます。

国立天文台
今週の一枚
5月19日(金)
稲妻の嵐が米国を横切る(動画)

巨大な稲妻の嵐が米国の東部を横切るのを見よう。これら巨大な嵐は、その行く手で人々に多くの損害をもたらし、また、残念なことに、いくらかの生命の消失を引き起こす。宇宙から見たこのコマ落しビデオに、 GOES-16 衛星の静止軌道稲妻マッパー(GLM)によって先月を記録された、瞬間的な稲妻のフラッシュが見られる。北アメリカの外形は日中最も明らかであるが明るい稲妻の衝撃は夜に最も明らかである。ビデオを詳しく見ると、稲妻の多くが、渦巻く嵐の巨大な尾の進行方向の端で起きていることを示している。稲妻はしばしば嵐の最も激しい衝撃に先行するので、 GLM からの稲妻データは、将来の人間への危害の減少に役立つことを約束している。

動画はイメージをクリックして Youtube NASA から。

Astronomy Picture of the Day
5月18日(木)
火星の古代のオガンクィットビーチ

ここは古代の火星で浜辺であった。水平に圧縮されたこの360度のパノラマは、現在赤い惑星を探検しているロボット、キュリオシティローバーによってとられた。その地球の対応物に因んでオガンクィット(Ogunquit)ビーチと呼ばれ、昔はこのエリアが水中にあったことを、他の時は古代の湖の端にあったことを証拠が示している。中央の背景の明るいピークは、キュリオシティが展開したゲイルクレータの中央のシャープ山のトップである。キュリオシティはシャープ山をゆっくり登っている。手前の暗い砂の一部分は分析のためにすくい上げられた。明るい色の基盤は、恐らく今は乾燥した、湖床の底に置かれた堆積物から成っている。インタラクティブ・バージョンであるこのパノラマは3月遅くに得られた100を超えるイメージからつくられた。現在、キュリオシティは、ヴェラ・ルービン(Vera Rubin)の隆起を探検する途中であり、暗い砂の深いメガリップルを慎重に横切っている。

キュリオシティのコーナーの詳しい解説は 「火星探査ローバーキュリオシティ」 から。左のイメージは横軸を圧縮しています。

Astronomy Picture of the Day
5月17日(水)
黒海での白い戦い

地球の海で兆が死んだ。死者の石灰化されたシールドは既にドーバーの白い崖をつくっている。球形の明るい色の単細胞植物の間の戦い、コッコリソフォレス(coccolithophores:円石藻)と呼ばれる植物プランクトンと更に小さな、コッコリソウイルス(coccolithoviruses)と呼ばれるダイヤモンド形のウイルスが何千万年の間も猛威を振るった。この戦いに役立てるためにコッコリソフォレスは大気から二酸化炭素を吸収することによって白亜質の殻をつくる。この戦いは、コッコリソフォレスが、実際に、人間を含む動物のために空気の呼吸可能性を強め、地球の大気の二酸化炭素のかなりの片を取り除くほど大規模である。NASAのアクア衛星からのこの2012年のイメージに描かれた黒海は、コッコリソフォレの花によって明るい青に変えられた。

Astronomy Picture of the Day
5月16日(火)
冷たい中性子星

中央の近くの明るい源は、大規模な星の核の、信じられないほど密度の濃い崩壊した残骸、中性子星である。それを囲むのは、優に 11,000 光年離れた超新星の残骸カシオペアA(Cas A)である。大規模な星の死の爆発 Cas A 超新星からの最初の光は約350年前に地球に着いた。拡がっている破片の雲はこのX線と可視光線の合成イメージで約15光年に及び、一方、X線を発するのに十分な熱さの Cas A 中性子星は冷たくなっている。実際に、軌道を周っているチャンドラX線天文台による長年の観測は、中性子星がかなり急速に冷たくなっていることを発見しており、研究者達は、中性子星のコアの大部分が摩擦のない中性子超流動体を形成していると考えている。このチャンドラの成果は、中性子の物質のこの奇怪な状態の初めての観察による証拠を表している。

Astronomy Picture of the Day
5月15日(月)
複合波長の蟹星雲

蟹星雲は、C・メシエの有名なリストの最初のオブジェクト M1 としてカタログ化されている。この蟹は、今、超新星の残骸であることが知られ、大規模な星の死の爆発からの破片を膨張させ、西暦1054年に地球で目撃された。この新しいイメージは、可視光線波長を越えた画像データを発表することによって、蟹星雲の21世紀の視界を提供している。宇宙から、チャンドラ(X線)、XMMニュートン(紫外線)、ハッブル(可視光線)、スピッツア(赤外線)からのデータが、紫、青、緑、黄色で示されている。地上からはVLA電波波長からのデータが赤で示されている。現代の天文学者達に知られている最もエキゾチックなオブジェクトの一つ、カニ・パルサーは、1秒に30回転している写真の中央の近くの明るい中性子星である。この星のコアの崩壊した残骸は、電磁スペクトルを横断して蟹の放射にパワーを供給している。約12光年に及ぶ蟹星雲は牡牛座の 6,500 光年にある。

ハッブルの記事は こちら から。

Astronomy Picture of the Day
5月14日(日)
ベーリング海

コペルニクス・センチネル3A衛星は、3月26日に、アラスカ半島の北ベーリング海に我々を連れて行った。季節の海氷がイメージの上部を占有している。氷は海の生態系で重要な役割を演ずる。成長する藻は氷の下に取り付いている。春になって氷が溶けるとき、それは藻が生長する栄養豊富な淡水域の層を残す。生物は、食物連鎖の上でより高く、続いて藻を食べる。右上隅にアラスカ本土の一部が雪で覆われているのを見ることができる。イメージの中心には、プリビロフ諸島の一部である、聖パウロとセント・ジョージ島がある。毎年約200万羽の海鳥がこれらの島で巣をつくる。イメージの右側の渦巻く雲はフォン・カルマン渦通りとして知られている気象現象の成果である。

Space in Images (ESA)
5月13日(土)
夜のヨーロッパ

ヨーロッパ宇宙機関宇宙飛行士トーマス・ペスケはソーシャルメディアでこのイメージを共有し、「晴天の下での夜のヨーロッパは灯の絨毯のよう」とコメントした。トーマスのプロキシマ・ミッションは、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士の9回目の長期ミッションである。それは太陽に最も近い星の名をとった、星達と星座に因んでフランスの宇宙飛行士達のミッションに名付けられた伝統である。プロキシマの間、トーマスはヨーロッパ宇宙機関とフランス宇宙機関の約50の科学実験を行なうとともに、他の多数の調査活動を行うだろう。このミッションは、宇宙船を使うヨーロッパ宇宙機関の視力の一部でもある。

今回の船外活動で、ペスケは、船内から作業を統括する。

Space in Images (ESA)
5月12日(金)
動く200万の星達

100万年の間夜空を見ることができたらどのように変化するだろう? ヨーロッパ宇宙機関の地球軌道を周っている今は存在しないヒッパルコス(Hipparcos)と現行のガイア(Gaia)衛星によって、長年にわたってとられた200万の星達の先例のない正確さの位置データを結合して、星の動きの将来の推定が何百万年を超えて行われた。ビデオが示すように、多くの星達は小さな角度の調整だけで済むが、一般的には近くのいくつかの星達は空を横断して進むだろう。親しい星座と星群は認識できなくなるだろう。消え去った多くのローカルな星雲は示されず、新しい星雲が異なる場所にできるだろう。幸運なことに将来の地球住民は、まだ、我々のミルキーウェイ銀河の中央の帯を認めることができるだろう。

Astronomy Picture of the Day
5月11日(木)
NASAの衛星艦隊、地上に目を保つ

我々が実際には暮らす惑星より良く調査されたものはない。航空機、船、地上観測によってサポートされた、宇宙の18の地球科学ミッションのNASAの艦隊が、世界中のすべての人の生命に影響する環境面を測定している。それらは、我々が呼吸する空気から、農業やコミュニティに水を提供する雨や雪、干ばつや洪水などの自然災害、地表の70パーセントをカバーし世界中の多くの人々に食物を提供する海に至るまで、全てを調査している。衛星と国際宇宙ステーションの機器は全世界を周り、人々の生活と、訪ねるのは困難な、砂漠、山脈、広大な海の、それらの遠い地域を見ている。宇宙の装置によって、科学者達は、他の何処からも得ることができない全世界のための詳細なデータを得ることができる。この図は、低地球軌道から160万キロメートルの視界をとる DSCOVR 衛星に至るまでの、2017年のNASAの艦隊を示している。

Earth
5月10日(水)
カッシーニ、土星から外を見る

NASAは、先週初めて、カッシーニ宇宙船に、土星とそのリングの間を降下するように指示した。ダイビングの間、ロボット宇宙船は、土星の大気の構造に関する先例のない詳細を示す何百ものイメージをとった。宇宙船は、また、外を振り返って印象的な眺望をも捕えることができた。最接近の数時間前にとられたこのイメージに、土星の北極を囲む風変わりな北の「六角形」が見られる。土星のBリングが最も近くに見え、暗いカッシーニの間隙が外側のAリングとBリングを隔てている。詳しい調査では、最も遠いリング、Fリングを見守る二つの小さな月を発見するだろう。
この生のイメージは、確認され調整されて、後日公式に公開されるだろう。カッシーニは、9月15日に土星の大気に飛び込むことによってそのミッションを終えるまで、予定のまま残るだろう。

大判イメージは2倍弱に拡大したものですが、近くの二つの小さな月を確認することはできません。左のイメージは強い処理を加えて位置を示したものです。

Astronomy Picture of the Day
5月9日(火)
土星とリングの間は空(から)?

1997年10月に打上げられ、7年間、35億キロメートルの旅の後、2004年7月に土星に着いたカッシーニは、その20年間の活動の結果、間もなくその燃料も尽き掛けていることが確認された。太陽から遠い土星では太陽電池パネルでの電力の収集は難しく、カッシーニでは原子力によるエネルギー供給が行われている。カッシーニはこれまで土星周辺の氷や岩などの粒との衝突を避け、遠い距離から調査を行ってきたが、最終章(グランドフィナーレ)に当たって土星とそれに最も近いリングの間に飛び込み、その間の氷や岩などの粒を観察する計画が立てられた(4月28日の記事参照)。その第一回が4月末に行われたが、驚いたことに、その間には何もない、空(から)であるらしいことが確認された。研究者達は、2016年12月18日に収取された、別のリングの間の間隙の通過の際のデータと比較する、“音”による表現を編集した。本サイトの解説付き記事 から音のよる探査の結果をお聞きください。

カッシーニ
5月8日(月)
フロンティア・フィールドの終わり Abell 370

約50億光年にある遠くの銀河集団 Abell 370 の最終的な観測でフロンティア・フィールド計画は終了した。Abell 370 は、天文学者達が重力レンズ現象を観測した最初の銀河集団の一つである。ここでは、背景の銀河達の引き伸ばされたイメージが、写真の中の弧と筋として現れている。

この記事はヨーロッパ宇宙機関とNASAとの同時発表です。ここではヨーロッパ宇宙機関の解説の冒頭部分を引用しています。詳細はNASAの 「ハッブル宇宙望遠鏡写真集」 を参照。なお、大判では縦横比を大きく変換してあり、「弧」の形が はっきり と見て取れます。

Space in Images (ESA)
5月2日(火)
ハッブル27周年の新しい角度の二つの渦巻銀河

ハッブル宇宙望遠鏡がスペースシャトルディスカバリで打上げられた1990年4月24日には、天文学者達は、彼らが見るかもしれないものを夢見るだけかもしれなかった。今、27年と100万を超える観測の後、この望遠鏡は、今度は、我々のミルキーウェイに非常によく似た渦巻銀河の印象的なペアの、更に壮大なもう一つの視界を届けている。約 5,500 万光年にあるこれらの星達の島の都市は、我々の銀河を外から見たときに見えるもののアイデアを天文学者達に与えている。このエッジオンの銀河は NGC 4302 と呼ばれ、傾いた銀河は NGC 4298 と呼ばれる。この回転花火(pinwheel)銀河は、それらが空の異なる位置と角度にあるので全く異なって見える。これらは、構造と内容については、実際には非常に類似している。

Hubble
5月1日(月)
渦巻銀河 NGC 2403

きりん座方向、およそ980万光年の距離にある渦巻銀河NGC 2403の姿です。夜空では、天の北極に比較的近く、おおぐま座の熊の頭上付近に位置する銀河です。多くの渦巻銀河には、中心部に明るく特徴的な突出部“バルジ”が存在しますが、この銀河のバルジはあまり目立たず、まるい形ではなくやや伸びた形にも見えます。このバルジが細長く棒状になっている銀河を「棒渦巻銀河」と呼びますが、NGC 2403は「渦巻銀河」と「棒渦巻銀河」の中間タイプとして分類されています。
大量の水素ガスを抱く銀河: 円盤の中ではたくさんの赤い色の星雲(水素電離領域)が目立ち、また、渦巻きの腕には青く輝く若い星が数多く見られることから、渦巻きの円盤の中で星形成が活発におこなわれていることが分かります。また、腕に沿って星間塵(じん)が作る暗黒帯も多く見られ、星を作る材料となる中性水素ガスが大量に存在することが考えられます。すばる望遠鏡の主焦点カメラSuprime-Cam(シュプリーム・カム)で捉えたNGC 2403の全容からは、このような銀河の特徴の詳細が浮かび上がってきます。

国立天文台
今週の一枚
4月30日(日)
日没にシグナス宇宙船が宇宙ステーションに接近する

2017年4月22日土曜日、ヨーロッパ宇宙機関の遠征51トーマス・ペスケは、国際宇宙ステーションに接近するオービタルATKのシグナス宇宙船を撮った。シグナスは、米国東部夏時間土曜日午前6時5分(日本時間4月22日土曜日午後7時5分)に、ペスケと指揮官ペギー・ホイットソンによって、ステーションのロボットアーム Canadarm2 を使って捕えられた。この宇宙船の到着は、遠征51と52をサポートする、調査機器と補充用品の 7,600 ポンド(3,400キログラム)超を運んだ。

Commercial Resupply
4月29日(土)
リングの間の地球

NASAのカッシーニ宇宙船からのこの視界は、土星の氷のリングの間の光の点の惑星地球を示している。宇宙船は日本時間4月13日午前2時41分にこの視界を捕えた。このイメージがとられたとき、カッシーニは、地球から14億キロメートル離れていた。イメージで見るには小さ過ぎるが、その時カッシーニに向いている地球の部分は南大西洋であった。地球の月が左側に見える。リングはキーラーとエンケギャップを持つAリング(上)と、Fリング(下)である。この観測の間、土星のディスクが太陽を遮断した。土星から見た地球その他の内部太陽系の惑星は容易に捕えられるが、ミッションの間のこれらの機会はやや稀であった。ここではFリングが特に明るく見える。

左のイメージは地球と月を強調した一部分です。強く処理を加えています。全体は大判をご覧ください。土星がいかに遠いか、地球と月が案外離れていることなどが見て取れます。

Saturn
4月28日(金)
グランド・フィナーレ・アニメーション

NASAのカッシーニ宇宙船は、そのミッションの最終章として、土星とそのリングの間に飛び込む。この360度のビデオの中で、この未踏のギャップを通して22回の予定されたダイビングの一回を行い、毎時何万キロメートルで宇宙船とともに旅することができる。カッシーニのグランドフィナーレの最初のダイビングは2017年4月26日に行われ、新しいダイビングは週にほぼ一回行われる。

グランド・フィナーレの全容解説アニメーションは こちら(英語解説) から。

カッシーニとの通信は日本時間4月27日(木)午後3時50分ごろ回復予定。詳細は 「アストロトッピクス」 から。

Cassini