このページでは様々な時宜に即した「今日の宇宙(Space of the Day)」をご紹介します。デスクトップ用壁紙(1600 × 900)を兼ねています。イメージをクリックして大判を表示してお使いください。掲載期間はおおむね一か月、順次入れ替えます。記事の掲載方針は以下の通りです。
  1. 曜日に関わらずニュース性のある記事を優先的に扱っています。
  2. 美しい写真、珍しい記事を優先させています。
  3. 難解な記事はできるだけ避けています。
  4. 週の前半は学問的な記事を、以降比較的平易な記事を、土・日曜日は「肩の凝らない」記事を選んでいます。

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掲載日とイメージ解            説出 典
9月25日(火)
M1 : ハッブルからの蟹星雲

これは星が爆発するときに残される混乱である。西暦1054年に見られた超新星の結果としての蟹星雲は神秘的なフィラメントで満たされている。このフィラメントは極めて複雑であるだけでなく、最初の超新星で放出されるより少ない質量を、また自由な爆発に期待されるより高い速度を持っている。ハッブル宇宙望遠鏡によってとられたこのイメージは、科学的な関心のために選ばれた三つの色で示されている。蟹星雲は幅約10光年に及んでいる。星雲の中央には、太陽ほどの規模であるが僅かに小さな町の大きさの中性子星、パルサーが横たわっている。カニ・パルサーは毎秒約30回で回転している。

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Astronomy Picture of the Day
9月24日(月)
土星の北極の六角形

土星の北極の「六角形」として知られる驚くべき6面のジェット気流が、このカラフルなカッシーニ・イメージに明らかにされている。北緯70度にも及ぶこの疑似カラーのビデオフレームは、2012年後半に土星を周っている宇宙船によって記録された、赤外線、可視光線、紫外線の画像データに基づいて投影されている。1980年代のボイジャーのフライバイ・イメージに最初に発見されたこの惑星の奇怪な長命の形は、差渡し約 30,000 キロメートルである。その中央にはガスの巨大なハリケーンのような北極の嵐が横たわっている。カッシーニ・データの新しい長期の調査は、惑星の北半球に接近した夏に形づくられた北極の「六角形」のアウトラインに正確にマッチする、注目すべき高緯度の渦を発見した。それは、土星の成層圏の、これらの深い雲のトップの上数百キロメートルにも達するように思える。

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Astronomy Picture of the Day
9月23日(日)
小型衛星、「宇宙ゴミ」のための可能性のある解を実証する

国際宇宙ステーションは、地球の回りの軌道上にある間様々な実験と調査を行い、人類の軌道の調査のプラットホームとして用いられている。2018年6月20日、宇宙ステーションは、日本の「きぼう」研究室モジュールの外部から、ナノラック破片除去衛星(NanoRacks-Remove Debris satellite)を宇宙に展開した。この技術デモンストレーションは、軌道の残骸または「宇宙ゴミ」の場所と速度をマップするために3Dカメラを使って調査するように設計された。この衛星は、破片を模したナノ衛星を捕えるためのネットを成功裏に配備した。宇宙での衝突は宇宙ステーションや衛星に深刻な結果をもたらすだろう。しかし、この調査は、大きな破片の除去が顕著に衝突のチャンスを減らすことを示した。

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Space Station Research
9月22日(土)
潜在的浮遊測定ユニットが、国際宇宙ステーションのトラスに搭載される

NASAのマーシャルスペースフライトセンタの宇宙環境影響チームは、国際宇宙ステーションのトラスに搭載された、右に見られる浮遊可能性測定ユニット(Floating Potential Measurement Unit)を開発した。この FPMU は、静電気の放電が起こるときの、宇宙飛行士達や潜在的に損害を与える機材に対する安全のための、軌道上でのソーラーアレイと表面につくられる電荷を測定する。

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Space station
9月21日(金)
ガイア、我々の銀河の荒れ狂う生命をほのめかす

ヨーロッパ宇宙機関の星マッピング・ミッションは、池の波紋のように動く何百万もの星達のセット、我々のミルキーウェイ銀河がまだ衝突の影響に耐えていることを明らかにした。この近い遭遇は恐らく過去3億~9億年のあたりに行われた。それは、我々の銀河の主要な構成要素の一つ、ミルキーウェイ・ディスクの星達に与えられた動きのパターンによって発見された。このパターンは、ガイアが10億以上の星達の位置を正確に測定するだけでなく、空の平面のそれらの速度をも正確に測定することを明らかにした。ガイア(Gaia)は「宇宙の相(phase space)」として知られる位置と速度を併せ使って星の動きの調査の場を提供する、数百万の星達のサブセットの完全な3次元の速度の推定を提供した。宇宙の相では、星達の動きは興味深い、また、それらの速度に対してプロットされた星達の位置が全く予想外のパターンを明らかにしている。この調査を主導したスペインのバルセロナ大学の Teresa Antoja は、 彼女のコンピュータ・スクリーンに最初にそれを見たとき、彼女の目を完全に信じることができなかった。

大判はイメージをクリック。ヨーロッパ宇宙機関のガイア(Gaia)計画は、10億以上の星達を正確に測定して、我々の銀河の最も大きく最も正確な3次元マップをつくることを目的としたミッションであり2013年12月に打上げられた。その概要・目的はこちらを参照。

Gaia (ESA)
9月20日(木)
土星の北極周辺のオーロラ

土星のオーロラは地球に似ているだろうか? このガスの巨人での2017年9月のカッシーニの最終軌道の間に、ハッブル宇宙望遠鏡とカッシーニ宇宙船は同時に土星の北極を監視した。この間、土星の傾きは、地球から北極を明瞭に見せた。このイメージは、オーロラの複数の紫外線イメージと、ハッブルによって最近とられた土星の雲とリングの全て可視光線のイメージの合成である。土星の北のオーロラは、地球のように、極の周り全体にまたは部分にリングをつくることがある。しかしながら、地球上とは異なり、土星のオーロラはしばしば渦巻であり、ほとんど真夜中と夜明け前にピークに達する。木星のオーロラとは対照的に、土星のオーロラは、近くの、変わりやすい、太陽風に対する、土星内部の磁場の接続に関連するように見える。土星の南のオーロラは、この惑星の南極が地球からはっきり見えた2004年に、同じようにイメージが撮られた。

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Astronomy Picture of the Day
9月19日(水)
近くのケフェウス型変光星 RS Pup

空には中心に最も重要な星達の一つがある。これは、偶然、部分的にまばゆい反射星雲に囲まれている。イメージの中心にある最も明るい星、脈動する RS Puppis は、我々の太陽より約10倍大きく、平均して 15,000 倍明るい。実際には RS Pup は、宇宙の距離のスケールを確立する最初の段階の一つとして近くの銀河達までの距離を推定するためにその明るさが使われる星達のクラス、ケフェイド変光星タイプの変光星である。約40日間以上で脈動する RS Pup の規則的な明るさの変化が、効果的な光のエコーとして時間的に遅れる星雲に沿って見られる。時間の遅れと星雲の角度の大きさの測定を使って知られた光の速度は、プラスマイナス90光年の注目すべき小さな範囲を持つ 6,500 光年にある RS Pup までの距離を幾何学的に判定する場を天文学者達に提供している。 星の天文学のための印象的な業績、このエコーで測定された距離は、 RS Pup の真の明るさをも正確に確立し、また、ミルキーウェイを越えた銀河達までの距離の知識を改善する。このイメージはハッブル宇宙望遠鏡によってとられた。

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Astronomy Picture of the Day
9月18日(火)
強力な太陽面爆発

それは記録された歴史上最も強力な太陽面爆発の一つであった。2003年に起き、電磁スペクトル全体で見られたこの太陽は、短時間、X線でいつもより100倍以上明るくなった。この巨大な X 17 の太陽面爆発と続くコロナ質量放出(CME)の翌日、爆発から放出されたエネルギーに満ちた粒子が地球を叩き、オーロラを発生させ、衛星達に影響を及ぼした。これらのフレームをとった宇宙船 SOHO は、これらと引き続く太陽の粒子の嵐の更なる損害を避けるために、カメのようなセーフモードに置かれた。このコマ落しのムービーは、4時間の間に起きた出来事を10秒に圧縮している。中央の円盤の周囲に見られる CME は、ビデオを通してほぼ四分の三に現れ、一方、フレームの終端方向には SOHO の LASCO 探知器を打つ爆発からの陽子のノイズがある。1859年のこの日の、強力な太陽の嵐の影響は、キャリントンの出来事(Carrington Event)として知られる地球上の電信のスパークを引き起こした。このような強力な太陽の嵐は美しいオーロラで満たされた空をつくり出すかもしれないが、それらは、衛星に、また地球全体の電力網に影響を与えるような真の危険をもたらす。

アニメーションはイメージをクリックして Youtube から。

Astronomy Picture of the Day
9月17日(月)
    コペルニクス・センチネル、ハリケーン・フローレンスの洪水をマップする

    9月14日にノースカロライナに接近したハリケーン・フローレンスは、広範囲にわたる損害と氾濫を引き起こしている。ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル1号レーダー・ミッションが被災地の図化に使われている。この強力なハリケーンは、陸地に接近をする前にカテゴリ1にランクを下げたが、大西洋を横断する長い旅で生じた嵐の勢いは残り、高潮と氾濫はカテゴリ4に匹敵していた。コペルニクス非常事態管理サービスは嵐が上陸する前に洪水の図化を準備してきた。このサービスでは、衛星の情報を使って、異なる種類の災害の緊急対応のための情報を提供している。

    大判はイメージをクリック(原版にリンクしています)。この記事はカテゴリ1まで落ちた嵐が甚大な被害をもたらしていることと、この衛星の“雲を透過して地上を見る”能力(右のイメージをクリックしてその働きのアニメーションをご覧ください)に焦点を当てています。ハリケーン・フローレンスについては14日(金)と昨日の記事を参照。なお、ハリケーンの勢力はカテゴリ5が最強です。

Space in Image (ESA)
9月16日(日)
ハリケーン・フローレンス、陸地に接近する

カテゴリ1の嵐としてノースカロライナに上陸する前の、ハリケーン・フローレンスが国際宇宙ステーションから描かれる。

大判はイメージをクリック。ハリケーン・フローレンスはカリブ海に発生した強烈なハリケーン(一昨日の記事参照)。一時はカテゴリ4まで発達し、アメリカ東海岸の広い地域に避難命令が出た。ここではカテゴリ1まで衰え目も明らかでなくなっている。上陸後間もなく熱帯性低気圧に変わった。

Space station
9月15日(土)
巨大な氷山が逃亡する

2017年7月、最大の氷山の一つが南極大陸のラーセンC氷棚から記録的な分離をした。しかしながら、東の海の氷と北の浅瀬が、この A68 と名付けられた巨大な氷山を囲んでいた。そのため、一年以上漂ったが、親氷棚の近くを離れなかった。最終的にラーセンCから吹く強い風が期待していたように押した。2018年9月初頭、これらの風がウェッデル還流(Weddell Gyre)へ氷山の南端を押し出した。このアニメーションの中で右から左への流れとして見られる海洋の水の、この時計回りの溜りと北のラーセン棚を通って流れる海氷が、ウェッデル海の中で A68 を回転させた。それは漂い更に北の暖かい海に運ばれている。スワンシー大学の Adrian Luckman によって構成されたこのアニメーションは、ヨーロッパ宇宙機関の二機から成るコペルニクス・センチネル1号ミッションからのデータを使っている。それぞれの衛星は、昼夜の関わらず雲や雨を通して地表のイメージをとる先進的なレーダー装置を運んでいる。これは長い冬の間暗闇に覆われる極地を監視するために不可欠である。

GIF 動画です。大判はイメージをクリック。

Space in Image (ESA)
9月14日(金)
ハリケーン・フローレンスを下に見る

「これまでにカテゴリ4の大きく開いたハリケーンの目を見たことがない。それは宇宙からでさえ悪寒を感じる」と、国際宇宙ステーションの遠征56クルーメンバー、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士アレキサンダー・ガーストは言った。宇宙ステーションの船外の高解像度ビデオ・カメラは、カテゴリー4の嵐、ハリケーン・フローレンスの鮮明な視界を捕えた。このビデオは、火曜日に、フローレンスが毎時130マイル(208キロメートル:秒速約70メートル)の風とともに、大西洋を通して西北西の方向に渦巻いているときに撮られた。米国ハリケーンセンターは、フローレンスが9月14日金曜日早くにノースカロライナとサウスカロライナの海岸線に着く前に、更に強くなると予測している。

大判はイメージをクリック。原寸大はこちらから。

Hurricane
9月13日(木)
新しいHTV打上と船外活動の予定

日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーションへの HTV-7 補給船の打上予定を設定した。 HTV-7 の新しい打上と到着日の変更の結果、二回の保守船外活動のための目標日時も調整された。5トンを超える、食物、燃料、クルー補充用品、新しい科学装備等は、日本の種子島宇宙センターから、東部夏時間木曜日午後5時21分(日本時間金曜日午前6時21分)に打上げられる予定である。 HTV-7 は軌道の研究室への3日半の道のりをとり、月曜日午前6時50分(日本時間月曜日午後7時50分)ごろに Canadarm2 ロボットアームで捕えられるだろう。続いて、約3時間後に、ステーションのハーモニーモジュールにインストールされるだろう。NASAテレビは全ての活動を中継放送するだろう。この HTV-7 は、また、来るべき船外活動の焦点である六つの新しいリチウムイオン電池をステーションに届ける。(地上の)ロボットコントローラ達は HTV-7 から新しいバッテリを取り外し、ポート4トラス構造にインストールするだろう。続いて、宇宙飛行士達アレキサンダー・ガースト、アンドリュー・フューステル、リッキー・アーノルドが、二回の船外活動として、9月23日と9月29日に、最終的なバッテリ接続作業を行うだろう。(以上要点のみ)

イメージ:NASAの宇宙飛行士セリーナ・オナン・チャンセラー(右:女性)とアンドリュー・フューステルが二つの異なる実験で働く。大判はイメージをクリック。

Space station BLOG
9月12日(水)
ESO 137-001 を剥ぐ

約2億 2000 万光年離れて、渦巻銀河 ESO 137-001 が、大規模な銀河の集団 Abell 3627 の中を突き進んでいる。南の星座南三角座の方向のこの遠い銀河が、このカラフルなハッブル/チャンドラ合成イメージに、手前のミルキーウェイの星達を通して見ることができる。この渦巻は時速約700万キロメートルで疾走し、そのガスとダストがはぎ取られている。ハッブルの近可視光データの証拠、明るい星の集団が、短い、後を追う青い筋に沿って裸になった素材に形づくられてきた。チャンドラのX線データは、右下に向かって 400,000 光年以上に伸びる拡散した暗く青い尾として、熱いはぎ取られたガスの巨大な広がりを明らかにしている。ダストとガスの消失は、この銀河にとっての新しい星の形成を難しくするだろう。星形成のダストとガスに欠けた黄色い楕円銀河が ESO 137-001 の右側にある。

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Astronomy Picture of the Day
9月11日(火)
日本の貨物ミッション延期される

気象状況悪化の結果、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、南日本の種子島宇宙センターからの日本の貨物船の打上予定を延期した。自律制御の H-II 運搬船7号(HTV-7)は、国際宇宙ステーションのクルーのための5トンを超える補充用品、水、予備部品、実験装置を積んでいる。新しい打上日付は未だ決定されていない。左の写真は日本の3回目の補給船(HTV-3)が、2012年9月に、国際宇宙ステーションのハーモニーモジュールに設置されているのが描かれている。

大判はイメージをクリック。 「こうのとり」は、現在、国際宇宙ステーションの貨物船のなかで、最も大きな重量を運べる貨物船です。今回は六つの新しいリチュームイオン電池を含む、船内、船外合計で約 6.2 トン(船内物資約 4.3 トン、船外物資:約 1.9 トン)を運びます。なお、ロシアのプログレス貨物船の運搬量は数トン程度です。

Space station BLOG
9月10日(月)
ステーションへの日本の貨物船打上準備整う

国際宇宙ステーションへの日本の七回目の貨物ミッション(HTV-7:こうのとり7号)は、米国東部夏時間月曜日午後6時32分(日本時間火曜日午前7時32分)の打上準備の最終段階にある。ミッションコントローラー達は種子島宇宙センター打上サイトで気象を監視し、遠征56クルーは金曜日早くの到着の準備をしている。日本宇宙航空研究開発機構の HTV-7 は多様な科学装備等を届ける。これらの新しい施設は、高温でのタンパク質結晶の成長、遺伝子の変化、他の様々な重要な宇宙現象など、宇宙飛行士達が物理的なプロセスを観測するのを可能にするだろう。「こうのとり」と呼ばれる HTV-7 は、また、ロボットコントローラ達がステーションのポート4のトラス構造で取り外し後インストールする六つの新しいリチウムイオン電池を運んでいる。これらは9月20日と26日の二回の船外活動で切替作業を終えるだろう。金曜日午前7時40分(日本時間金曜日午後8時40分)の Canadarm2 ロボットアームによる「こうのとり」捕捉作業を演習するために、二人のNASAの宇宙飛行士達がコンピュータによる捕獲技術訓練を受けている。 --- イメージは前回のこうのとり。大判はイメージをクリック。

Space station BLOG
9月9日(日)
オーロラ:常にショックを与える

宇宙飛行士アレキサンダー・ガーストが国際宇宙ステーションから我々に鳥瞰図を与えた。オーロラのダンスの光は、地上の、また宇宙からの壮観な視界を提供するが、また、太陽から入って来るエネルギーと粒子を調査する科学者達の想像力を捕える。

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Expedition 56
9月8日(土)
タイタンを見る

厚い大気に覆われた土星の最大の月タイタンは見るのが本当に難しい。超高層大気に浮いた小さな粒はほとんど透視不能な霞をつくり出し、可視光線の波長で光を強く散乱させ、覗き見る目からタイタンの表面を隠す。しかしタイタンの表面は、拡散が弱くまた大気の吸収が少ない赤外線波長でより良いイメージが撮られる。中心を置かれたタイタンの可視光線のイメージの周囲に配列された、この苛立つような月の最も鮮明かつ広域な赤外線の視界のいくつかがある。疑似カラーのこの六つのパネルは、カッシーニ宇宙船に搭載されたカシーニ可視光・赤外線マッピング分光計からの赤外線画像データの、13年間の一貫した処理を示している。これらはカッシーニの可視光の視界との驚くような比較を提供している。

大判はイメージをクリック。原版は こちら から。

Astronomy Picture of the Day
9月7日(金)
太平洋の夏の船の轍

2018年8月、北太平洋の雲の背景に対して、長く狭い雲が際立っていた。船から排出された小さい粒の周りの水蒸気が凝縮するときに、船の轍(ship track)と呼ばれる特徴的な雲の形が生じる。船の轍は、一般的に、薄く低い層雲と積雲があるエリアに生じる。船によって生じる粒(特に硫酸塩)は水に溶け、雲の滴をつくる種として役立つ。船の排気で生じた雲は、汚染されてない雲より多く、またより小さな滴を持っている。その結果、汚染された雲は多くの方向に散乱し、特に明るく厚く見える。アクア衛星の中間解像度画像分光放射計は、8月26日に、いくつかの船の轍のこの自然色のイメージを捕えた。この雲は、カリフォルニアとオレゴンの境界の西、約 1,000 キロメートルにあった。類似した環境条件は、太平洋のこの部分で、8月27日と28日にも生じた。(以下略)

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Aqua Satellite
9月6日(木)
ミネソタからの宇宙線

宇宙からの宇宙線は毎秒身体を貫いている。それらは一般的に危害を与えない。このイメージは、ミネソタにあるフェルミ研究所の NOvA Far 探知器を通した筋として高速で動く粒子のいくつかを明らかにしている。このイメージは15秒ごとに更新されるが、その時に起きた宇宙線のみを明らかにし、大部分は1種類の粒子、ミューオンのみを明らかにしている。この探知器の主要な目的は宇宙線の検出ではなく、810キロメートル離れたシカゴ近くのフェルミ研究所から地球を通して放たれる NuMI ビームからのニュートリノの検出である。しかしながら、ここでは週あたりごく僅かなニュートリノだけが予想されている。この実験では、例えばそれらの旅の間にどのようにタイプを変えるかなどの、ニュートリノの性質を調査する場を提供している。宇宙線自体は僅か約100年前に発見され、コンピュータ・メモリを変化させるだけでなく、最終的には人類に結びつく DNA の突然変異を引き起こすかも知れない。

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Astronomy Picture of the Day
9月5日(水)
ケレアリア・ファクラ

この驚くような合成のクローズアップに、矮惑星ケレスで最も明るいケレアリア・ファクラが明らかにされている。この高解像度画像データは、この矮惑星の地表上34キロメートルの低い高度のルーピング軌道で、ドーン(Dawn)宇宙船によって記録された。ケレアリア(Cerealia)ファクラは幅約15キロメートル、直径90キロメートルのオッカトル(Occator)クレータの中央に見ることができる。ケレスに散在する他の明るい場所と同様、ケレアリア・ファクラは氷ではなく、汚れた雪のような反射率を持つ露出した塩分を含む残骸である。この残留物のほとんどは、矮惑星の地殻の中または下の、融けた海からの炭酸ナトリウムと塩化アンモニウムと考えられている。先進的イオン推進による11年のミッションでドライブされたドーンは、ケレスの旅の前にメインベルトの小惑星ヴェスタ(Vesta)を探査した。しかし、この惑星間宇宙船は、この8月から10月の間のいつかに、そのヒドラジン推進装置の燃料が尽きると予想されている。続くその方向のコントロールの消失は、地球と通信するパワーと能力の消失に繋がるだろう。一方、ドーンは先例のない詳細でケレスを探査し続け、小さな世界のその軌道で最終的に引退するだろう。

大判はイメージをクリック。ドーン(Dawn:夜明けの意)は火星と木星の間の主小惑星帯の矮惑星ヴェスタ(Vesta)とケレス(Ceres)を軌道から調査した。

Astronomy Picture of the Day
9月4日(火)
暗い斜面の筋、火星で裂ける

このような暗い筋の成因に関する理論の候補には、ダストの雪崩、ドライアイスの流れの蒸発、液体の水の流れなどがある。はっきりしていることは、これらの筋が明るい地表のダストを通して起き、深く暗い層を露出させていることである。火星では長い間類似した筋が撮られ、季節的に外見を変えるいくつかの地表の形の一つである。特に、ここで興味を起こさせるのは、さらなる斜面を下る小さな筋に分けられているその大きな筋である。このイメージは、火星軌道を周っている火星偵察軌道船(MRO)に搭載された HiRISE カメラによって、数ヵ月前にとられた。現在、広域なダストの嵐が火星の多くを囲んでいる。

大判はイメージをクリック。クレータなどに見られるダストの筋は現在の火星の水の存在を確かめるために数多く撮られているが、このような鮮明な流れは稀である。なお、このイメージは今年2月に登録されたものですが、火星は、今、全球的なダストの雲で覆われており、かなり澄んできたものの地上のローバーとの連絡はとれず、軌道の宇宙船からの地表のイメージも途絶えています。

Astronomy Picture of the Day
9月3日(月)
夏の褐色

長い熱波と雨の不足を受けて、この夏のヨーロッパでは茶色が主な色であった。一方、今、冷たい空気と雨が北西ヨーロッパに戻り、いくつかの光景は何時もの緑の色に変わった。これらの衛星のイメージは、熱い乾燥した気象がどのように植物に影響を与えたかを示している。また、世界水の週(World Water Week:8月26日~31日)に当たり、これらのイメージは如何に水が重要であるかを思い起こさせる。(以上、記事は要点のみ)

イメージをクリックしてムービーを直接ご覧ください。解説はありません。左下に対象地域の表示があります。大判動画はこちらからダウンロードできます(mpg4:21.48 MB)。

Space in Image (ESA)
9月2日(日)
夜のイタリア

2017年10月、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)は、国際宇宙ステーションからイタリア、シシリー、サルデーニャ、コルシカのこのイメージをとった。彼はこのイメージをソーシャルメディアに投稿し付け加えた。 「西から東へ通過して、私はイタリア全土を得た...」

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Space in Images (ESA)
9月1日(土)
ジャバの灯

国際宇宙ステーションの宇宙飛行士達は地球の全ての美しさを観る。遠征56のメンバーがインドネシア最大の島ジャバ(またはジャワ:Java)の夜間のこのイメージをとった。インドネシアのこの島はインド洋の暗闇に対して都市の照明で際立っている。ジャバのこの島は世界で最も人口の多い島であり、1億 4100 万人以上の住民を有し、インドネシアの地理的・経済的中心でもある。

大判はイメージをクリック。近海に多数の船の灯が見えることにも注目しよう。

Earth
8月31日(金)
埋められた火星の湖のレーダーの足跡

ヨーロッパ宇宙機関のマーズ・エクスプレス・レーダー・チームは、最近、それらの機器からのデータが、火星の氷の南極の下約 1.5 キロメートルに埋められた液体の水の池を指しているという驚異的な発表を行った。マーズ・エクスプレスは、2012年から2015年の間に、オーストラリア平原(Planum Australe)領域の幅200キロメートルを繰り返し通過し、その MARSIS 装置によってこの惑星の地表を通した電波と反射する信号の特性を記録した。このイメージの中央下の三角の形の片の幅20キロメートルの帯、複数の重なり合う軌道からの最も明るい反射が青で色づけされている。深さ 1.5 キロメートルの氷とダストの繰り返される層の下、この片の直下は、液体の水と一致するレーダーの特性を持っている。火星の氷点下の温度にもかかわらず、それは塩類の存在によって液体であり、水が飽和した堆積かもしれない。かつて赤い惑星の表面には水が自由に流れたが今日は安定的でない。

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Space in Image (ESA)
8月30日(木)
40年前、パイオニア金星マルチプローブが雲に覆われた惑星金星を調査するために打上げられた

1978年8月8日、亜鉛や鉛の融点より熱い、地球より100倍密度の濃い大気を持つ惑星金星を調査するために、パイオニア金星マルチプローブ宇宙船が打上げられた。パイオニア金星マルチプローブは、主となる宇宙船、大きな探査機、北(North)、昼(Day)、夜(Night)と呼ばれる三つの同一の小さな探査機の、五つの要素から成っていた。カリフォルニアのヒューズ(Hughes)社によって造られ、アトラス-ケンタウルス・ロケットでフロリダのケープ・カナベラル空軍基地から始まったこのプローブ・プロジェクトは、カリフォルニアのシリコン・バレーのNASAのエイムス研究センターによって管理された。七つの実験装置を運び、大気にパラシュートでゆっくりと降下させ、これらの大きな探査機は金星の大気と雲の組成を調査した。この大きな探査機は、更に赤外線と太陽の輻射の分布を測定した。三つの小さな探査機はパラシュートなしで設計され、それぞれが六つの実験装置を運んだ。それぞれの探査機は金星の異なる部分を目標にした。北は北の高緯度に、夜は夜の側の中央南の緯度に、昼は昼の側の中央南の緯度に目標を定めた。主宇宙船は、金星の超高層大気を調査するために設計された更に二つの実験装置を運んでいた。これらの五つの探査機は、大気の組成、循環、エネルギー・バランスについて詳細な情報を集めた。

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NASA History
8月29日(水)
彗星の地平線

惑星間宇宙の旅の10年後の2014年8月6日、ヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ宇宙船はその最終的な目標、彗星67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ(67P/C-G)に到着した。このミッションでは、数ヶ月後に着陸船フィラエを地表に送り、初めて彗星に着陸させ、一方、軌道船は、2016年9月30日に終わるまで、 67P/C-G を詳細に調査した。その寿命の間、ロゼッタは、古代のエジプトの神の名に因んで名付けられた26の彗星の地表を広範囲にマップした。このイメージは、ロゼッタの高解像度カメラ・オシリスによって、2016年2月10日にとられた 67P/C-G の一部である。英国のアマチュア天文学者 Stuart Atkinson が、オシリス・イメージ目録からこのイメージを処理した。(以下略)

大判はイメージをクリック。ロゼッタとフィラエはエジプトの著名な遺産の名から。フィラエは彗星の地表への着陸を試みたが、ほぼ無重力の故にはじかれ、3回目に落ち着いた場所が岩陰であったため太陽電力が得られず間もなく通信が断絶した。このミッションは、無重力の世界に着陸させることが如何に難しいかを実証した最初のミッションになった。軌道船ロゼッタは、その後、彗星とともにその軌道を周り、彗星からの水の噴出(彗星の尾の源)や地表の形・組成などを調べた。

Space in Images (ESA)
8月28日(火)
ある日のエアロゾルの地球

これらの物質の小さな点はエアロゾルとして知られ、空中、海、砂漠、山脈、森、氷、全ての生態系に見ることができる。もしこれまでに、野火からの煙、火山の灰、風によるダストを見たなら、それはエアロゾルである。NASAの地球観測衛星 Terra、 Aqua、 Aura、 Suomi NPP などはそれらを見ているが、それらは、地球上数百キロメートルからの完全に異なる眺望を提供している。NASAの GEOS と呼ばれるモデルは、大気を通して渦巻く粒子の集まりの類似した広い視界を提供している。この図は2018年8月23日のエアロゾルの GEOS FP モデルに焦点を当てている。この日、煙の巨大な噴煙が北アメリカとアフリカの上に漂い、三つの異なる熱帯性低気圧が太平洋に発生し、ダストの大きな雲がアフリカとアジアの砂漠に吹いた。これら嵐が海塩のエアロゾル(青)の巨大な渦の中に見えている。黒い炭素粒子(赤)は、船や工場の放出とともに火によって生じる粒子の一つである。ダストとして分類したモデルの粒子は紫で示されている。(以上要点のみ)

大判はイメージをクリック。日本近海には、台風によると思われる二つの大きなエアロゾルの渦が見えています。原版は こちら(7200×3600、8.44 MB) から。

Air
8月27日(月)
太陽の磁場、描かれる

NASAのソーラーダイナミクス天文台(SDO)の科学者達は、2018年8月10日に、太陽の磁場の視界をつくるために彼らのコンピュータ・モデルを使った。太陽の中央エリアの明るい活動領域は、右端のより小さな活動領域と同様に、磁界の集中をはっきりと明らかにしている。磁気が太陽の表面の近くのダイナミックな活動をドライブしている。

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SDO
8月26日(日)
雲の惑星

宇宙の有利な視点から、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士アレキサンダー・ガーストが、我々に地球の美しさと驚異を思い起こさせる。ガーストは地球物理学者・火山学者であり、現在の国際宇宙ステーションの6名の飛行士の一人である。

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Space station
8月25日(土)
世界が燃えている

NASAの世界観からのこのイメージにはそのように現れている。イメージの赤い点は燃える火を検出したエリアを示している。アフリカは火が最も集中して見える。これは恐らく農業の火によるものかもしれない。北アメリカなどのその他の場所は、ほとんど野火である。南アメリカ特にチリでは、今年、恐ろしい数の野火が起きた。しかしながら、ブラジルの火は野火と人による火災の両方に起因している。オーストラリアもまた大きな森林火災が見られるエリアである。NASAの地球観測システム・データ・情報システム(EOSDIS)世界観察アプリケーションは、インタラクティブな700枚の広域な、フル解像度衛星イメージを表示し、続いてそのデータをダウンロードする能力を提供している。(以上の解説は要点のみ抽出)

大判はイメージをクリック。なお、イメージは縦横比を変換しています。原版は こちら から。

Fire and Smoke
8月24日(金)
「はやぶさ2号」からの小惑星「りゅうぐう」

この大きな宇宙のダイヤモンドは800億ドルを超える推定価格を持っている。それは形においてダイヤモンド型であるのみであるが、小惑星 162173 「りゅうぐう」は、大部分がニッケルと鉄から成ると考えられている。「りゅうぐう」のような小惑星はいくつかの理由のために興味深い。恐らく最も先に、それらが地球に近く遠い将来の何時か衝突の脅威をもたらすかもしれない。「りゅうぐう」には、近い将来、価値ある金属の新しい源を採掘するために宇宙船を送ることができるかもしれない。「りゅうぐう」は、数10億年前に我々の太陽系がどのように形づくられたか、何故地球に近い軌道にあるのかの点で科学的にも興味深い。日本のロボット宇宙船「はやぶさ2号」は6月遅くにこの幅1キロメートルの小惑星に到着した。このイメージは、岩とクレータのフィールドを含む、宇宙船「はやぶさ2号」の到着の前には知られていなかった地表の構造を明らかにしている。次の3ヵ月内に、「はやぶさ2号」はいくつかの探査機を解き放ち、そのあるものは「りゅうぐう」に着陸して、はねまわり、一方「はやぶさ2号」自身は、地球へ持帰るために、小惑星を僅かに採掘するだろう。

このイメージは著作権が保護されていますのでご注意ください。大判は右のリンクからご覧ください。

Astronomy Picture of the Day
8月23日(木)
トラペジューム:オリオンの中心で

オリオン星雲の中心、この鋭い宇宙のポートレイトの中心近くに、トラペジュームとして知られる四つの熱い大規模な星達がある。一つの領域の中、半径約 1.5 光年の中に集まったそれらは、密度の濃いオリオン星雲星団のコアを支配している。トラペジュームの星達からの紫外線電離放射線は、大部分が、最も明るい星シータ1オリオンC(Theta-1 Orionis C)から、その複雑な星形成領域の全ての可視の輝きのパワーを供給されている。約300万年のオリオン星雲集団は、その若い年代にはよりコンパクトであり、最近のダイナミックな調査では、以前の逃亡した星の衝突が、太陽の100倍以上の質量のブラックホールを形成したかもしれないことを示している。この集団の中のブラックホールの存在は、トラペジュームの星達に観測された高い速度を説明するかもしれない。約 1,500 光年のオリオン星雲の距離は、惑星地球に最も近い既知のブラックホールにしている。

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Astronomy Picture of the Day
8月22日(水)
チュクチ海をかき回す

アラスカ海岸の外れの海は、通常、冬の氷の覆いの量に関係なく、春ごとに植物プランクトンの花で活気づく。これらの花は、青と緑の海の驚くようなパターンをつくることがある。そのイメージが、2018年6月18日に、ランドサット8のオペレーショナル陸地画像装置(OLI)でとられたこの チュクチ海(Chukchi Sea) のイメージに見られる。このような花は一般的に一年のこの時期に起きる。しかし、これらの花の規則性と単純な美しさはこの生態系の複雑さとは一致しない。二つの主な水量がベーリング海峡から流れてチュクチの南に入る。“ベーリング海水”として知られる一つのタイプは冷たく、塩分を含み、栄養分が豊富である。この水は、一次的には 珪藻(けいそう)植物 であるプランクトンの成長のほとんどに燃料を供給し、それが、多分、ここに描かれたカラフルな緑の海の主な理由である。また、堆積物が明るい緑のエリアに貢献しているのかもしれない。二番目の海水の量は、暖かく、塩分が少なく、栄養分に欠けた“アラスカ沖の海水”として知られている。珪藻の成長は、これらの流れの中では通常は低いが、コッコリソフォ(coccolithophore)はここで良く育つのだろう。専門家達は、これらの花は、年々これらの海水の中に一定して示されているが、その大きさは一定でなく、その理由は明らかでないと考えている。

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Water
8月21日(火)
火星のダストの嵐(2)

ヨーロッパ宇宙機関のマーズ・エクスプレスの高解像度ステレオカメラは、今年4月に、火星の北極の極冠近くで、フレームの右半分に見られるダストの雲のこの前面を捕えた。それは、特に激しいダストの嵐のシーズンに耐えている赤い惑星の、ここ数ヵ月間に観測された、いくつかのローカルな小規模のダストの嵐の一つであった。5月末には更に大きな嵐が南西に現れ、数週間内に、広域な、惑星を囲むダストの嵐に発達した。これは、太陽からごく僅かな光しか火星の地表に届かないことを意味し、15年を経たNASAのオポチュニティ・ローバーは十分にバッテリを充電して地球を呼ぶことができず、6月中旬から冬眠モードに入った。火星のダストの嵐は、惑星がその楕円軌道に沿って太陽に近づいたときの、南の夏の季節の間に定期的に起きる。この強められた太陽の照明が強い温度のコントラストを生じさせ、結果として生じる空気の動きが大きさ約 0.01 mm 以下のダストの粒を地表から持ち上げる。このイメージに見られるように、火星のダストの嵐は、その激しさと珍しい広域な出来事として非常に印象的であるが、それらは地球上のハリケーンと比較して一般的には弱い。火星の地表は地球の気圧の100分の一未満の非常に低い気圧を持ち、火星の嵐は地球のハリケーンの典型的な風速の半分以下である。現在の嵐はヨーロッパ宇宙機関とNASAの五つの軌道船によって監視されており、NASAのキュリオシティ・ローバーは、その原子力で動くバッテリのおかげで、地上からそれを観測している。このように広域な嵐の理解は、火星への将来の太陽電力のミッションにとって重要になるだろう。  --- 大判はイメージをクリック。

Space in Images (ESA)
8月20日(月)
火星のダストの嵐(1)

NASAのオポチュニティ・ローバーは、惑星を取り囲むダストの嵐が約15年の古いローバーの太陽エネルギーをカットした6月10日以降無音であった。今、科学者達は、多くのダストが大気から落下し、太陽電池のローバーが充電して「地球に連絡する」ために空が十分に澄むだろうことを意味する、広域なダストの嵐が「衰退しつつある」と考えている。ローバーが話すまでどのようにしているか誰もわからないだろうがチームは楽観的である。彼らは、嵐の前に、そのバッテリとその場所の温度の状態についていくつかの調査を行なった。嵐の前にバッテリが比較的健康であったので、恐らく、ひどく衰退していることはないだろう。そして、ダストの嵐はその環境を暖める傾向があり、2018年に嵐が起きた火星のオポチュニティの場所は夏に入っていたので、ローバーが生存するのに十分な暖かさがあった。

今、火星の地表にいるのはオポチュニティとキュリオシティ・ローバーです。影響の大きい先発の太陽電力に依存するオポチュニティに対して後発のキュリオシティは原子力に依存しています。二つの位置は大きく異なりますが共に影響を受けています。現在、ヨーロッパ宇宙機関の二つを含む、火星軌道にある五つの宇宙船が事態の推移を見守っています。

Opportunity
8月19日(日)
より遠く、共に

新たに宇宙に放たれる三つのミニチュア衛星またはキューブ衛星のこのイメージは、宇宙探査の人間の協力の驚異的な記録である。マレーシア、フィリピンと、初めてのブータンの衛星が、8月10日に、国際宇宙ステーションからそれぞれの軌道に放出された。ブータンの初めてのこの打上は、世界中の何千人かによって造られ維持される、国際宇宙ステーションでの特別な日であった。1998年に打上げられた宇宙ステーションは、米国、カナダ、日本、ロシア、ヨーロッパ諸国の協力関係の最高点である。それは、技術的業績だけでなく、国境を跨ぐ協力の成功の証拠でもある。(以下略)

ヨーロッパ宇宙機関の記事から。大判はイメージをクリック。この衛星の放出は日本のキューブ衛星配備装置から行われ、本サイトでもご案内しましたように JAXA によって中継放送されました。 「きぼう」からBIRDSプロジェクトの超小型衛星3機放出に成功!(JAXA) を参照。

Space in Image (ESA)
8月18日(土)
遠征56セリーナ・オナン・チャンセラーが、ナノラック・キューブ衛星配備装置14をインストールする

遠征56セリーナ・オナン・チャンセラーが、国際宇宙ステーションの日本の「きぼう」研究室モジュールの内部で、ナノラック・キューブ衛星配備装置14(NRCSD-14)を多目的実験プラットホームにインストールする。 NRCSD-14 は、続いて、「きぼう」エアロックに置かれ、地球軌道に様々なキューブ衛星を配備するために宇宙ステーションの外に移された。

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Space station
8月17日(金)
共生するみずがめ座R

一年のコースの上で、双眼鏡で明るさが変化するのを見ることができる変光星 R Aquarii は、実際には、緊密な共生関係にあるように見える二つの星達、相互作用しているバイナリ星のシステムである。約710光年にあるこの興味深いシステムは、それらの一般的な質量の中心を周る相互の軌道における冷たい赤色巨星と、熱く密度の濃い白色矮星から成っている。このバイナリシステムの可視光線は赤色巨星によって支配され、それ自身は ミラ・タイプ(Mira-type) の長期変光星である。しかし、冷たい巨星の広がった包絡の素材は重力によって小さな密度の濃い白色矮星の表面に引かれ、最終的に熱核爆発を誘発して素材を宇宙に吹き飛ばす。このハッブル宇宙望遠鏡からのイメージは、幅一光年以下の、1770年代前半に見られただろう爆発に始まる、まだ拡大している破片のリングを示している。みずがめ座Rシステムで高エネルギー放射を生み出している、あまり理解されていないエネルギーに満ちた出来事のこの進化は、チャンドラX線天文台のデータを使って2000年以来監視されてきた。

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Astronomy Picture of the Day
8月16日(木)
カロン:冥王星の月

この高解像度の視界をモルドール・マクラ(Mordor Macula:Macula は斑)として知られる暗く不思議な北極領域が覆っている。冥王星の最大の月カロンのこのポートレイトは、2015年7月14日のニューホライズンズの最接近の近くで、その宇宙船によって捕えられた。青、赤、赤外線の結合されたデータが色を拡張して、約 2.9 キロメートルの解像度で、カロンの地表の特性の変化に応じて処理された。また、このカロンの冥王星に面する半球の一つの衝撃的なイメージは、滑らかな南の平原を多様な北の地形から切り離しているように見える、明らかに月を取り巻いている破砕と峡谷のベルトのはっきりした眺めを示している。カロンは差渡し 1,214 キロメートルである。それは惑星地球の約 1/10 の大きさであるが、冥王星自体の直径の 1/2 にも及び、その母体と比較した太陽系最大の衛星である。しかしながら左上の差込みでは、この月は、粒子の粗い、陰画の、望遠写真の冥王星のディスクの1時付近に小さな凹凸として現れている。この差込みの視界は、40年前の1978年6月にカロンを発見した、米国のナバル天文台のジェームズ・クリスティとロバート・ハリントンによって使われた。

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Astronomy Picture of the Day
8月15日(水)
二つの部分日食

ヨーロッパ宇宙機関のプロバ2衛星が、8月11日土曜日に、2回の部分日食に遭遇した。この部分日食は、主として北と東ヨーロッパ、北アメリカの北の一部、アジアの北と西の一部で見られた。ヨーロッパ宇宙機関の太陽観察衛星プロバ2は一日に地球を約 14.5 回周っており、土曜日に二回、月の影の通過を見た。二回の食がこのムービーの中に見られる。このイメージは、背景に見られる約100万度の太陽の熱い乱れた大気コロナを捕える極紫外線波長で働く、衛星の SWAP カメラでとられた。(以上要点のみ)

左欄にアニメーションビデオが直接表示されます。僅かに時間が掛かりますがお待ちください。大型ビデオは右のリンクから。またはこちらからダウンロード(mp4:2.20 MB)。

Space in Videos (ESA)
8月14日(火)
土星のエンケラドゥスの新鮮なタイガー・ストライプ

タイガー・ストライプと呼ばれる長い地形は、この月の南極に微かな氷の粒の雲をつくり土星の神秘的なEリングを生じさせて、月の内部から氷を宇宙に噴き出していることで知られている。この証拠は、2004年から2017年まで土星を周った、ロボット・カッシーニ宇宙船からもたらされた。ここに描かれたエンケラドゥスの高解像度イメージは宇宙船の接近したフライバイから示された。タイガー・ストライプと呼ばれるこの異常な地形が疑似カラーの青で見えている。ほぼ同じ大きさ、全く死んでいるように見える近隣の月ミマスに対して、何故エンケラドゥスが活動的であるかはミステリーとして残っている。放出された氷の粒の最近の分析は、エンケラドゥスの中に複雑な有機分子が存在するという証拠を与えた。これらの大きな炭素の豊かな分子は、エンケラドゥスの下の海が生命を含むかもしれないことを強めている。

エンケラドゥスは、太陽系の中で、生命体が存在する可能性が最も高い星とされています。NASAは、エンケラドゥスの探査を中心とする衛星の打上を検討しています。大判はイメージをクリック。原版(3237X3812 1.54 MB)は こちら から。

Astronomy Picture of the Day
8月13日(月)
太陽観測衛星パーカー打上げられる

太陽観測衛星パーカー(Parker Solar Probe)は、一日延期の上、日本時間8月12日日曜日午後4時半過ぎに打上げられました。太陽は、その高温・強大な引力の故に接近することが難しく、これまで近くから直接観測されたことはありませんでした。この衛星は太陽に引き込まれないよう、長期間を掛けて近づく予定です。左のイメージはパーカーチームのツィッターサイトにリンクしています。打上を含む多数のビデオがありますので、そちらからご覧ください。

オリジナル
8月12日(日)
サンフランシスコベイエリア北のメンドシノ国有林の野火

国際宇宙ステーションが太平洋上403キロメートルを周っているとき、サンフランシスコベイエリアの北、カリフォルニア北のメンドシノ(Mendocino)国有林の野火が見られる。

この写真は8月3日に撮られ、11日に発表された中の一枚です。大判は最も激しく燃えている地点をピンポイントで示しています。それぞれのイメージは処理を加えています。原版は こちら(5568X3712 1.82 MB) から。

Space station
8月11日(土)
ペルセウス流星雨アニメーション(動画)

ペルセウス座流星群の流星体は、かつて彗星スウィフトタットルから放出された大部分は小さな石の砂であり、この彗星の軌道をたどってゆっくり散らばっている。このアニメーションは我々の太陽を周る全ての流星体の流れを表現している。地球がこの流れに近づくとき、ペルセウス流星雨が毎年起きる。アニメーションでは明るく強調されているが、彗星の破片は通常は暗くほとんど検知されない。ごく僅かなこの破片が地球の大気に入り、熱し、明るく崩壊するだろう。今週末は、新月が幽かであるだけでなく夜の大部分は空に不在なので、他の活動的な流星雨と同様ペルセウス座流星雨を見るためのより良い空を約束している。かすかなペルセウス座流星群より光らないが、新月が太陽を部分的に遮り、ある北の場所から部分日食が見られるだろう。

イメージは動画です。イメージまたは右のリンクをクリック。ペルセウス座流星群は年間の流星雨の中でも比較的見易い流星雨です。そのピークは12日、この日を中心に前後数日は時折見ることができます。流星体は通常ミリ単位の岩または氷の粒で、このアニメに見るように明確ではありません。ペルセウス座流星群については国立天文台の 「ペルセウス座流星群を観察・報告するキャンペーン」 を参照。

Astronomy Picture of the Day
8月10日(金)
国際宇宙ステーションのキューポラ

地球の視界を下にして、NASAの宇宙飛行士リッキー・アーノルドが七つの窓のキューポラ内部にいる。キューポラには、補給船の接近と出発に際して、宇宙飛行士達が宇宙船を捕えまた解放する Canadarm2 ロボットアームを操作する機構を有している。

大判はイメージをクリック。記事にある通り、前々回までの貨物船の切離しはキューポラ内部の宇宙飛行士によるロボットアーム操作で行われましたが、前回は地上からの制御、船上の飛行士達は監視する体制で行われました。9月10日に日本の補給船「こうのとり7号(HTV-7) H-2B」の打上げが予定されており、この捕捉はキューポラ内部の宇宙飛行士達によって行われます。
なお、今日8月10日国際宇宙ステーションからの小型衛星の放出が初めて中継放送(JAXA)されます。詳細は 「アストロサイエンス(8月10日)」 から

Space station flickr
8月9日(木)
銀河中心への旅

ジュール・ベルヌの古典サイエンスフィクション「地球の中心への旅」において、 Liedenbrock 教授と彼の仲間の探検は多くの奇妙で刺激的な驚きに遭遇する。天文学者達は、広大な宇宙のダストの雲、明るい星の集団、渦巻くガスのリング、超巨大ブラックホールさえも含む、我々のミルキーウェイ銀河の中央に存在する奇怪なオブジェクトのいくつかを既に知っている。銀河の中央の多くは、可視光線ではダストとガスによって我々の視界からは遮られているが、他の電磁放射の形を使って調べることができる。この特集されたビデオは、実際には、ディジタルスカイサーベイからの可視光イメージを使って始まる、ミルキーウェイの中央へ向かうデジタルズームである。ムービーが進むにつれて光はダストを貫く赤外線へのシフトを示し、最近の2013年に発見された、中央のブラックホールに向かって落ちるガスの雲に焦点を当てている。2018年5月、ミルキーウェイの中央のブラックホール近くを通過する星の観測が、アインシュタインの一般相対性理論から予想された、重力による星の光の赤方偏移を初めて明らかにした。

ムービーはイメージをクリックして Youtube から。または右のリンクから直接ご覧ください。

Astronomy Picture of the Day
8月8日(水)
宇宙ステーションから見たカリフォルニアの火災

全てのその壮大さと悲劇において、地球は国際宇宙ステーションで撮られるイメージの主題である。カーとファーガソンの火災のこのイメージは、ステーションから、2018年8月3日に、ヨーロッパ宇宙機関宇宙飛行士アレキサンダー・ガースト(@Astro_Alex)によってとられた。「燃えるカリフォルニア、これらの火災は宇宙からでさえ見るのが怖ろしい。私の友人よ無事であれ!」と、地球物理学者と火山学者ガーストは彼のツィッター・アカウントに書いた。

大判はイメージをクリック。この記事は一昨日掲載のヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士アレキサンダー・ガーストの撮影ですが、先の記事はヨーロッパ宇宙機関の発表、この記事はNASAの発表です。この写真では比較的狭い範囲のあちこちに多数火災が発生しています。毎年のように起きるカリフォルニアの野火の抑止と消火の難しさを実証するイメージとして取上げました。大判で確認してください。更に大きなサイズのイメージは こちら(5568×3712, 1.38 MB) から。

Fire and smoke
8月7日(火)
    日本のハヤブサ宇宙船からの粒

    顕微鏡の支援を得て見ることができる、この岩の鋭い粒は、日本のハヤブサ・ミッションによって持ち帰られ、今、ヨーロッパ宇宙機関の研究者達によってテストされている小惑星イトカワからの微小なサンプル、地球外のオブジェクトである。日本のハヤブサ宇宙船は、小惑星の表面からサンプルを回収して地球に持帰った世界初のミッションであった。多くの問題に悩まされた7年間、60億キロメートルの冒険の旅の後、ハヤブサは約 1,500 の貴重な小惑星の粒を地球に持帰った。極めて貴重な、これらのハヤブサの粒は、世界中の科学研究の注目の的になり、そのうちの三つが今此処、オランダのヨーロッパ宇宙機関の ESTEC 技術センターにある。研究者 Fabrice Cipriani が、小惑星の表面の環境の状態を理解するために、それらの静電気の調査を主導している。機関の小惑星の日のウェブ放送のためにつくられたこのテレビ取材を見よう。 --- 左欄にビデオが直接表示されます。大型ビデオは右のリンク、またはこちらから(mp4:82.55 MB)。 英語解説が中心ですが、ハヤブサの打上からサンプル持ち帰りまでを含み、持帰られたサンプルのその後の記事は珍しいので、あえて取り上げました。

Space in Videos (ESA)