このページでは様々な時宜に即した「今日の宇宙(Space of the Day)」をご紹介します。デスクトップ用壁紙(1600 × 900)を兼ねています。イメージをクリックして大判を表示してお使いください。掲載期間はおおむね一か月、順次入れ替えます。記事の掲載方針は以下の通りです。
  1. 曜日に関わらずニュース性のある記事を優先的に扱っています。
  2. 美しい写真、珍しい記事を優先させています。
  3. 難解な記事はできるだけ避けています。
  4. 週の前半は学問的な記事を、以降比較的平易な記事を、土・日曜日は「肩の凝らない」記事を選んでいます。

<動画の扱い>:最近の記事には動画が使われることが多くなりました。本サイトでは表示が遅くなることを避け、これらを極力静止画で表示するよう変更しました。画面にクリックマークがあるとき、及びタイトルに“(動画)”表示があるときは、イメージをクリックして動画をご覧ください。

掲載日とイメージ解            説出 典
11月20日(月)
彗星マックホルツ、太陽に接近する(動画)

彗星マックホルツは何故炭素を含む化学物質を消耗しているのだろう? 彗星 96P/マックホルツが有名なのは、5年ごとに、他の全ての短期の彗星よりも、水星の半分ほどまで太陽に近づくことに由来している。NASAの太陽を監視しているSOHO宇宙船は、この変わった彗星を理解するために、太陽への最新の接近の10月に彗星を追跡した。この合成写真は、太陽を通り過ぎた尾の強められた彗星を示している。太陽自体の明るい表面は暗い覆いで隠されているが、太陽から広がったコロナの一部が見えている。近隣の星が背景に点在している。ひとつの仮説は太陽への接近が彗星マックホルツが炭素を放棄する原因とし、他の仮説は、この彗星が、恐らく他の星のシステムさえも含む、遠くでこの組成で形成されたとしている。

動画はイメージをクリック(.mp4)。但しファイルサイズが大きいので表示には時間がかかります。

Astronomy Picture of the Day
11月19日(日)
不気味なオーロラ

ヨーロッパ宇宙機関宇宙飛行士ティム・ピークは、彼の6ヶ月の Principia ミッションの間に、国際宇宙ステーションからこのイメージをとった。彼はコメントした。「国際宇宙ステーションはオーロラの濃い緑の霧を通して真っ直ぐに通過している。不思議だが非常に美しい。」 (26/02/2016 発表)

Space in Images (ESA)
11月18日(土)
宇宙ステーションへ日の出のフライト

そのシンバルに似た超柔軟なソーラーアレイを持つオービタルATKのシグナス補給船が、2017年11月14日に、二つの宇宙船が日の出の軌道を飛ぶ中で国際宇宙ステーションのロボットアーム Canadarm2 に接近する。この貨物船は、約 3, 300 キログラムの、クルー補充用品、科学機器、船外活動装備、ステーションのハードウェアとコンピュータ部品を運んだ。新しい研究は、宇宙飛行士達の抗生物質の効果を調査し、微重力状態で植物がどのように栄養分を吸収かを観測するだろう。その他の実験機器として、レーザー通信とハイブリッド太陽電池板を調査するためにキューブ衛星を配備するだろう。

Expedition 53
11月17日(金)
ビティレブ、フィジー

コペルニクス・センチネル2B衛星は、2017年9月28日に、我々を南太平洋のフィジー共和国に連れて行った。水に斑に描かれた珊瑚礁とともに、フィジー最大の島ビティ・レブ(Viti Levu)の一部がここに描かれている。火山活動と地震によって形づくられた島の中心は森と山々の視界によって支配されている。イメージの中央右にある最も高いピーク Tomanivi 山は 1320m を超える。この島は約15センチまで成長するカブトムシのホームであることで知られている。300以上の島で構成されるフィジーの島々の低い沿岸地域は海面上昇の危険にさらされている。これらの衛星は海面上昇を測る特別な機器を運んでいる。別の機器は異なる気象の変化を測定することができ、温室効果ガスから溶ける氷河まで、地球の状態の広域な視界を提供することができる。フィジー共和国は今週(11/10)開かれた今年の COP 23 の主催国であった。

現在、ドイツのボンで国際会議が開かれています。アメリカではCOP脱退を目指すトランプ大統領に反旗を翻す活動が活発になっています。大判はイメージをクリック。

Space in Images (ESA)
11月16日(木)
マリウス・ヒルズと月の穴

人間は月の地下で生きられる? 日本の月軌道船セレーネが、月のマリウス・ヒルズ地方の下に、恐らく地下の溶岩チューブの天窓である奇妙な穴を撮った2009年に、この興味深い可能性は強められた。NASAの月調査軌道船(LRO)による続く観測は、マリウス・ヒルズの穴(MHH)がほぼ100メートル下まで伸び、幅数百メートルであることを示した。最近、セレーネからの地面を貫くレーダー・データが再分析された。その指標によれば、数キロメートル下にも伸び、マリウス・ヒルズの下に広範囲な溶岩チューブが存在する、住宅都市には十分な大きさかもしれない。このようなチューブは、大きな温度変化、微流星の衝突、有害な太陽輻射などからの、将来の月植民地のシェルターになるかも知れない。場合によっては、地下の溶岩チューブは呼吸できる空気を保持するために封印されるかもしれない。これらの溶岩チューブは、恐らく、月の火山が活動的であった数10億年以前にできた。描かれたマリウス・ヒルズ領域の地表は、1960年代にNASAの月周回衛星2ミッションによってとられ、 MHH の差込みのイメージ(左下)はNASAの月偵察軌道船から示された。いくつかの火山のドームが見え、マリウス・クレータが右上に見える。

Astronomy Picture of the Day
11月15日(水)
16,000 キロメートルから見た地球

1967年11月9日、無人のアポロ4号の試験飛行が、月に向かうモーターの、また、月から戻ってくるクルーを乗せたフライトに求められる高速大気入りのテストとして、地球の周りで大きな楕円飛行を行った。「遠く離れた地点」から一連の写真をとる70ミリのカメラが地球に向かう窓の外を直視するようにプログラムされた。ブラジル沿岸、大西洋、西アフリカ、南極大陸が見える。この写真は 9,544 マイル(15,270 キロメートル)の高度で地球を周る、アポロ4号宇宙船の S-IVB (第3段)に取り付けられたカメラで撮られた。

大判はイメージをクリック。

NASA History
11月14日(火)
外部太陽系のハウメア

外部太陽系で最も奇妙なオブジェクトの一つが最近リングを持つことが発見された。ハウメア(Haumea) と呼ばれるこのオブジェクトは、冥王星、ケレス、エリス、マケマケに続く5番目の矮惑星である。ハウメアの長方形はそれを全く異常にしている。ハウメアは一つの方向に沿っては冥王星よりかなり長く、他の方向では非常に冥王星に似た広がり持ち、 また3番目の方向では非常に小さい。ハウメアの軌道は時々冥王星より太陽の近くに来るが通常は遠くにある。ここに示されているのは、アーティストがクレータされた楕円体が均一なリングに囲まれているのを思い浮かべている。当初2003年に発見され、一時的に 2003 EL61 の名を与えられたハウメアは、2008年に、 IAU によって、ハワイの女神の名前を与えられた。今年リングが発見されたハウメアは、2005年に発見された女神の娘の名 ヒイアカ(Hi'iaka)とナマカ(Namaka) と名付けられた二つの小さな月を持っている。

大判はイメージをクリック。リングはかすかなので大判でご覧ください。

Astronomy Picture of the Day
11月13日(月)
棒渦巻銀河NGC 1097中心部

アルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡で観測した、棒渦巻銀河NGC 1097の中心部です。この画像では、アルマ望遠鏡が捉えたHCN(シアン化水素)分子の運動のようすを、赤から紫の色の変化で表現しています。アルマ望遠鏡による観測からは、星とは異なり、ガスが銀河の中心とそれを取り巻くリング状に分布していること、そしてその速度分布までもがはっきりと描き出されています。豊富な情報を持つデータから何が読み解けるか、研究者の腕の見せ所です。
見えないブラックホールの見える証拠
ほとんどの銀河中心に存在し、その重力で銀河の星々を引き付けているとされる超巨大ブラックホール。直接観測されていない天体だからこそ、その最も基本的な物理量である質量を測定することはたいへん重要です。研究チームはアルマ望遠鏡を使って銀河の中心部分でのガスの回転運動を観測し、その力学から銀河中心にあるはずのブラックホールの質量を割り出しました。アルマ望遠鏡の高い性能によって、このように新しい科学的事実が次々と解き明かされていきます。これからもアルマ望遠鏡から目が離せません。

国立天文台
今週の一枚
11月12日(日)
宇宙ステーションクルー、多量の雲を見る

2017年10月22日の国際宇宙ステーションの上空通過の間に、ヨーロッパ宇宙機関の遠征53パオロ・ネスポリがスーダンの上空で雲を撮った。ネスポリは、11月6日にソーシャルメディアで彼のフォロアーと共有し、書いた。「多量の雲! これらは下からどのように見えるだろうか?」

Expedition 53
11月11日(土)
アンタレス・ロケット打上準備

シグナス宇宙船が搭載されているオービタルATKアンタレス・ロケットが、2017年11月9日木曜日に、バージニアのワロップフライト施設の打上台で、垂直位置に上げられる。予報は、11月11日の打上のために許容できる気象の95パーセントの可能性を示している。

オービタルATKのステーションへの8回目の貨物船は、日本時間今日11月11日土曜日午後9時37分に、バージニア州のワロップフライト施設から、アンタレスロケットに搭載されて打ち上げられる予定です。中継放送の時刻などは 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

Space Station
11月10日(金)
雪のない状況

このアニメーションは、1979年から2015年まで、北半球の部分がそれぞれの年の春に雪がなくなったときを示している。青は早く雪が溶ける(1月~3月)、赤は遅い雪融け(6月)を表している。

大判動画はイメージをクリック。

Space in Images (ESA)
11月9日(木)
熱いから最も熱い

このイメージのシーケンスは、2017年10月27日のほぼ同じ時刻にとられた、太陽の表面から超高層大気までを示している。最初のものは白色のフィルタで処理した太陽の表面を示している。その他の七つのイメージは極紫外線光の異なる波長でとられた。それぞれの波長がやや異なる形を見せていることに注目しよう。それらは、表面の摂氏 6,000 度の最初のものから、超高層大気の約 1,000 万度以上の温度の順で示されている。太陽の外層大気は表面より極めて熱い。科学者達は、この現象を起こすプロセスの解に近づいている。

大判で見るとさらにはっきりします。イメージをクリック。

Sun
11月8日(水)
太陽の色の球

このイメージは、今年8月21日に米国に起きた皆既日食の間の「彩層フラッシュ・スペクトル:chromosphere flash spectrum」である。これは米国ワイオミングのキャスパーからのヨーロッパ宇宙機関の探検チームによってとられた。天文学者達は食の間に太陽の光球の珍しい測定をとることができる。これには、光球の乱れた表面の大気の層、通常は見えない彩層の赤を分析することを含む。食の始まりと終わりには、太陽の放射は、異なる元素の指紋を示す色のスペクトルに分けることができる。ここで示されるフラッシュスペクトルは、皆既食後の最初の太陽の縁の観測によってつくられた。この露出は正確には30分の一秒であった。食された太陽のイメージが左に、太陽のそれぞれ点のスペクトルが右に置かれている。右端近くの赤の水素アルファ放射を含む、最も強い放射、左の青と紫は水素に起因している。間の明るい黄色は、1868年8月18日の皆既食でのみ捕えられたフラッシュスペクトルに発見された、不明であった元素、ヘリウムと一致している。ほぼ30年後に地球で発見された元素ヘリウムは、今では、水素に次いで宇宙で2番目に多い元素であることが知られている。 ----- 大判はイメージをクリック。

Space in Images (ESA)
11月7日(火)
A/2017 U1: 星間の訪問客

極端な双曲線軌道に沿ってヘアピンを描きながら高速で太陽を回る A/2017 U1 は、星間宇宙からの初めての既知の小天体である。この5分間の露出で中心に置かれた光の点に示されたこの星間の訪問客は、彗星の活動のない小惑星のようであり、カナリア諸島のウィリアム・ハーシェル望遠鏡で10月28日に記録された。大型の径 4.2 メートルの望遠鏡が視界のフィールドで高速で動く A/2017 U1 を追っているので、かすかな背景の星達が筋を引いて現れている。天文学者 Rob Weryk (IfA) が、 10月19日に、夜のパン・スターズ天空調査データで、初めてこの動くオブジェクトを確認した。 A/2017 は現在外に向かっており、太陽系に戻ることはなく、惑星地球からは既に大型の光学望遠鏡で見えるのみである。その軌道によって星間の起源を持つことが特定されたが、このオブジェクトがどれだけ長くミルキーウェイの星達の間を漂ったかは分らない。比較すると、人類のボイジャー1号宇宙船は、星間宇宙を通して秒速約17キロメートルで旅している。(昨日の記事参照)

Astronomy Picture of the Day
11月6日(月)
小さな小惑星または彗星が太陽系の彼方から「訪れる」 

小さな、最近発見された小惑星 ― またはおそらく彗星 ― は、我々の銀河の外の何処かから来て、太陽系の外から始まったように思われる。もしそうならば、天文学者達によって観測され確認された初めての「星間オブジェクト」である。この A/2017 U1 と名付けられた変わったオブジェクトは直径400メートル未満であり、著しく高速で動いている。天文学者達は、世界中の宇宙望遠鏡がこの顕著なオブジェクトを指摘するように緊急に働いている。これらのデータが得られ分析されれば、天文学者達は、恐らく、このオブジェクトの起源と組成を知るようになるだろう。

Asteroid
11月5日(日)
ソーラーアレイを通した日の出

2017年7月26日、国際宇宙ステーションの遠征52クルーのメンバーが、一日に16回経験する日の出の一つの写真を撮った。ステーションの太陽電池パネルの一つが左上に見られる。ステーションのソーラーアレイはステーションシステムと実験に必要とする多くのパワーをつくり出している。ステーションが日光に当たっているとき、ソーラーアレイが発生させる電気の約60パーセントはステーションのバッテリを充電するために使われる。

Expedition 52
11月4日(土)
10月のシリーズ3回目かつ最終の船外活動を行うNASAの宇宙飛行士達

NASAの宇宙飛行士ジョー・アカバ(左)とランディ・ブレスニク(右)が、10月に計画された一連の3回の船外活動の3回目で、2017年10月20日に、国際宇宙ステーションの外で作業をしている。二名の宇宙飛行士達は6時間49分の船外活動を成功裏に完了した。彼らは新しいカメラ・システム(ステーションの右舷のトラスの高品質カメラ)を Canadarm2 ロボットアームのラッチング・エンド・エフェクタにインストールし、デクスタ・ロボットアーム拡張に関するヒューズを交換を行った。これは、ブレスニクの5回目の船外活動(総宇宙歩行時間32時間)、アカバの3回目(総宇宙歩行時間19時間)であった。

宇宙飛行士の一人は確認が難しいかも知れません。捉えられる飛行士の右側(画面中央右下)に暗く写っています。大判参照。

Expedition 53
11月3日(金)
宇宙ステーションからイタリアの全ての美

このビデオは、2017年8月29日に宇宙ステーションがイタリア上空を飛行したときに、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)によって、国際宇宙ステーションのレッド・ドラゴン・カメラで撮られた。ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)は、現在、イタリア宇宙機関の長期ミッション VITA の一部として、国際宇宙ステーションで働き生活している。

ビデオ()はイメージをクリック。なお、ビデオの初めはイタリアの長靴の形の上の部分(大陸との接合部)。ビデオの終末部で長靴の底の部分がハッキリ見える。なお、ステーションの位置とスピードによるのか、かなり歪んで見える。

Space in Videos (ESA)
11月2日(木)
引かれ合う銀河たち ヒクソン・コンパクト銀河群40

宇宙空間では単独で存在する銀河は珍しく、ほとんどが集団を構成しています。集団の規模は様々で、数個から十数個程度の小さな銀河集団を「銀河群」、それ以上の大規模な集団を「銀河団」と呼んでいます。この「ヒクソン・コンパクト銀河群40」は、うみへび座の約3億光年にある小さくまとまった銀河群です。ヒクソンがまとめた比較的小規模な銀河群(コンパクト銀河群)カタログの40番目に挙げられていることから、「HCG(Hickson Compact Group)40」とも呼ばれます。この画像では、渦巻銀河、楕円銀河、レンズ状銀河といったさまざまな形の5つの銀河が肩を寄せ合うようにまとまって見えています。コンパクト銀河群の銀河は、互いの重力で引かれ合い、その相互作用によって特異な形状になっている場合が多々あります。このHCG40の渦巻銀河もおそらく重力による相互作用で複雑な形になったのでしょう。また、コンパクト銀河群では近づきすぎた銀河同士の衝突が頻繁に起こります。ここに見えている楕円銀河も、過去に銀河同士の衝突が起こったことを物語っているのかもしれません。このような多種多様な形状の銀河で構成されるコンパクト銀河群は、銀河の進化を知るための重要な情報を与えてくれているのです。

国立天文台
今週の一枚
11月1日(水)
二つのブラックホール 3C 75 で踊る

X線(青)/電波(ピンク)イメージのこの合成写真の中心の二つの明るい源は、巨大な電波源 3C 75 にパワーを供給している、共軌道を周っている超巨大ブラックホールである。数百万度のガスを放出するX線によって囲まれ、また、相対的な粒子のジェットを吹き飛ばしている。この超巨大ブラックホールは 25,000 光年離れている。この Abell 400 銀河集団で併合している二つの銀河達のコアは約3億光年離れている。天文学者達は、そのジェットの吹き出す外見が秒速 1200 キロメートルで熱い集団のガスを通して動く共通する動きに起因しているので、これらの二つの超巨大ブラックホールは、恐らく、バイナリシステムにおける重力によって部分的に結ばれていると結論した。このような壮観な宇宙の融合は、遠い宇宙の混雑した銀河集団の環境では一般的であると考えられている。それらの併合の最後の段階では、重力波の激しい源になることが予期される。

大判はイメージをクリック。

Astronomy Picture of the Day
10月31日(火)
金の起源

我々の太陽系の相対的な平均量は、初期宇宙、星達、典型的には超新星でつくられたより高いと思われる。金のような中性子の豊富な重い元素は、中性子星の衝突のような稀な中性子に富んだ爆発で最も容易につくられるかもしれないとある天文学者達は示唆し、多くの人々が信じている。ここに描かれているアーティストのイラストレーションは、衝突前に互いの方向へ渦巻く二つの中性子星である。中性子星の衝突はまた短期間のガンマ線爆発の起源として示唆されているので、人々は既に宇宙で最も強力な爆発からの記念品を所有しているかもしれない。

大判はイメージをクリック。先日中性子星の衝突に起因する重力波が初めて検出されました。金は沢山放出されたのでしょうか?  10月18日の記事 参照。

Astronomy Picture of the Day
10月30日(月)
NGC 6369:小さなゴースト星雲

一般に小さなゴースト星雲として知られる亡霊のような NGC 6369 は、夜空の幽かなまぼろしである。それは、へびつかい座を探検するために望遠鏡を使ったときに、18世紀の天文学者ウィリアム・ハーシェル卿によって発見された。ハーシェルは、歴史上丸く惑星のような形をした星雲を惑星状星雲に分類したが、一般的には惑星状星雲は惑星とは全く関係がない。それらは太陽のような星の命の終期にできるガス状の幕であり、死にかけた星は外層を宇宙に拡げ、一方そのコアは白色矮星になるために縮んで行く。中央近くの変化した白色矮星は強い紫外線を放射し、拡大する星雲の輝きにパワーを供給する。ハッブル宇宙望遠鏡のデータからつくられた驚くほど複雑な NGC 6369 の詳細と構造がこのイメージで明らかにされている。この星雲の主な丸い構造は差渡し一光年、イオン化された、酸素、水素、窒素原子からの輝きが、それぞれ、青、緑、赤で表されている。この 2,000 光年以上離れた小さなゴースト星雲は、今から約50億年で惑星状星雲になるだろう我々の太陽の運命を垣間見せている。

Astronomy Picture of the Day
10月29日(日)
ハロウィンの宇宙の「音」

勇敢な宇宙船は、我々の世界の深部まで飛んで宇宙を歩き回り、天の驚きのイメージを撮っている。いくつかの宇宙船は、電波の放射を捕えることができる装置を持っている。科学者達がこれらを音波に変えたとき、その結果は不気味に聞こえる。ハロウィンに当たって、我々は、気味の悪いこれらの「音」をまとめた。

宇宙の電波の放射を「音」に変えたものです。右のリンクには概略の解説がありますが、理屈は重要ではないでしょう。イメージをクリックして「宇宙の音」をお聞きください。木星周辺で、土星で撮った音などを連続して聞くことができます。

Halloween_sounds
10月28日(土)
アフリカからロシアまでのコマ落しの視界

宇宙ステーションから見たイタリアからロシアまでのこのコマ落しをつくるために、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)によって、710枚の写真が撮られた。パオロ・ネスポリ(伊)は、現在、彼の長期ミッション VITA で、国際宇宙ステーションで働いている。

動画はイメージをクリック(.mp4)。動画の中でイタリアの手前の雲の中で明滅する白い光は雷鳴です。

Space in Videos (ESA)
10月27日(金)
三日月とリングは惑星誕生のサイン

アルマ望遠鏡が、若い星オリオン座V1247星のまわりの塵(ちり)の環の姿を写し出しました。この画像では、2種類の環があるように見えます。内側の環は星を取り巻く明確な環ですが、外側の環は三日月形をした淡いものです。二つ環のあいだの暗いところは塵が少なくなっています。この隙間は、この場所に惑星ができている可能性を示しています。惑星ができると、その重力によって軌道の両側に圧力の高い部分が現れると考えられます。このため惑星の軌道に沿って隙間ができるのです。このとき塵が両側に掃き寄せられますが、その状態は数百万年も続きます。塵が密集した状態が保たれることによって、塵が合体成長しやすくなると考えられます。こうした現象を、ダストトラップと呼びます。アルマ望遠鏡ではこれまでも若い星の周囲にダストトラップらしきものを発見してきましたが、観測開始当初に比べて現在の解像度は向上しています。その結果、地球から約1000光年離れたオリオン座V1247星のまわりで、三日月形に見えるダストトラップを明確に捕らえることができました。内側の環もその明るさは均一ではなく左下がやや明るくなっています。ここにも周囲より塵がたくさん集まっているのです。研究チームは、この環の左下の部分もダストトラップではないかと考えています。

国立天文台
10月26日(木)
2世紀目を迎えた太陽観測

100年前の1917年1月20日に撮影された太陽のCaK線の単色写真(左)。この日から国立天文台(当時は東京天文台)の本格的な太陽観測が始まりました。この太陽画像は、スペクトロヘリオグラフで撮影されたもので、当時は東京の麻布で太陽観測を行っていました。CaK線では、通常見えている太陽の表面より上空の彩層を観測しています。ところどころ明るく(白く)見えているところは、プラージュと呼ばれ、活動領域に対応しています。CaK線(393.4ナノメートル・青紫色)は、可視光域では最も幅が広い吸収線です。比較的簡単な分光器でも観測可能で、写真に容易に写る波長であることから、100年前の1917年から1924年は麻布で、1925年から1974年までは三鷹で、長らくこの波長域の太陽観測が行われてきました。これらの観測データは、当時の太陽活動を知る貴重な手がかりとなっています。その後、CaK線による太陽観測は一時中断していましたが、2015年7月から太陽フレア望遠鏡の連続光・Gバンド・CaK線太陽全面撮像装置を用いた観測を再開しました。そして今年2017年に、観測100周年を迎えました。100年後の2017年1月21日に撮影されたのが右の画像です。

国立天文台
今週の一枚
10月25日(水)
ハッブルからの星の集団 NGC 362

もし我々の太陽が NGC 362 の中央に近かったなら、夜空は明るい星達の宝石箱のように輝くだろう。何百もの星がシリウスより明るく、多くの異なる色で輝くだろう。これらの星達は、息をのむような星座の一部と複雑なフォークロア(信仰、伝説)になるかもしれないが、そこの惑星の住民がより大きな宇宙の彼方を見また理解することは難しい。 NGC 362 は我々のミルキーウェイ銀河に存在する星達の約170の球状星団の一つである。この星の集団は恐らく我々の銀河の後にできた若い球状星団達の一つである。 NGC 362 はほぼ小マゼラン雲の前に肉眼で見られ、知られている2番目に明るい球状星団47きょしちょう(47 Tucanae)に角度的に近い。このイメージは、ある球状星団達の中央近くの大規模な星達がどのように終わるかを良く理解するために、ハッブル宇宙望遠鏡によってとられた。

大判はイメージをクリック。

Astronomy Picture of the Day
10月24日(火)
小惑星ケレスの風変わりな Ahuna 山

火星と木星の間の主小惑星帯を周っている我々の太陽系で最も大きな既知の小惑星、ケレス(Ceres)の Ahuna 山は最も大きな山である。しかしながら Ahuna 山は、人類がかって見てきたものの何物でもない。一つには、その斜面には古いクレータがなく若い垂直の筋が添えられている。一つの仮説は、 Ahuna 山は、地震波を通して地形が緩んだ、矮惑星の反対側にできた大きなインパクトの直後に形成された氷の火山であるというものである。これらの明るい筋は反射する塩分が高いのかもしれず、例えばケレスの有名な明るい場所に見られる他の最近表面に現された素材と類似しているのかもしれない。この二重の高さのディジタル・イメージは、昨年ロボット・ドーン・ミッションによって撮られたケレスの地表のマップから造られた。

大判はイメージをクリック。

Astronomy Picture of the Day
10月23日(月)
水星のビクトリア中庭の地質

我々の太陽系の最も奥の惑星水星は人間の目には灰色の不毛な世界である。このイメージは、2011年から2015年まで水星を周ったNASAのメッセンジャ・ミッションからのデータを使った、この領域で初めての完全な地質調査の詳細な地質図からの抜粋である。それは、ビクトリアの中庭(Victoria Quadrangle)として惑星地質学者達に知られている惑星の北半球の一部分をカバーし、西経約45度北緯45度周辺に中心を置いている。暗い赤/緑/黄色/ベージュの様々の状態のインパクトクレータから、ピンクの滑らかな火山の平原や茶色の荒れた平原に至るまで、この場面は数10億年の豊かな地質の歴史を捕えている。スケールとして、中央左の大きなクレータは幅約150キロメートルである。5キロメートルより大きな合計867のクレータが、このイメージに見えている。クレータの密度と特徴の図化は、地表の相対的な年齢を判定するために役立てることができる。このマップは、また、多くは初めて確認された、メッセンジャによって高解像度でとられた、窪み、穴、断層、隆起など、地表の地形も示している。ヨーロッパ宇宙機関の BepiColombo ミッションは来年打上準備が進められており、メッセンジャによって確認された地表の地形の多く追求するだろう。   ----- 大判はイメージをクリック

Space in Images (ESA)
10月22日(日)
宇宙ステーションから見た驚異的なオーロラ(動画)

この低速度撮影(コマ落とし動画)を編集するために、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)によって、9月15日に711の写真がとられた。

豪華なオーロラの写真をお楽しみください。イメージをクリック(.mp4)

Space in Videos (ESA)
10月21日(土)
船外活動の始まりの輝く日の出

仲間の宇宙遊泳者ランディ・ブレスニクによって撮られたこの写真の中で、NASAの宇宙飛行士マーク・バンデ・ハイが、2017年10月10日の船外活動のために国際宇宙ステーションを出る。ブレスニクはソーシャルメディアでイメージを共有して書いた。「素晴らしい日の出、歓迎された @Astro_Sabot と我々の2回目の #spacewalk を始める私。彼のバイザーの反射が、我々が出たエアロックのハッチに明らかにしている。」

Space station
10月20日(金)
暗い分子雲バーナード68

天文学者達に暗い分子雲として知られているこの穴は、高濃度のダストと分子のガスが背景の星からのほぼ全ての可視光線を吸収している。この無気味に暗い環境は、ある宇宙で最も冷たい最も孤立した場所の分子雲の内部をつくるのに役立っている。これらの暗い吸収星雲で最も顕著なものの一つがバーナード68として知られる此処に描かれたへびつかい座の方向の雲である。星が中に見えないのは、バーナード68が、約500光年・差渡し半光年の比較的近くにあることを示している。バーナード68のような分子雲がどのようにできるかは正確には分かっていないが、これらの雲が恐らく新しい星の生まれる場所であることが知られている。実際に、バーナード68自体は恐らく崩壊し、新しい星のシステムができていることが発見された。

大判はイメージをクリック。

Astronomy Picture of the Day
10月19日(木)
冥王星の刃になった地形

ニューホライズンズ宇宙船の2015年7月のフライバイの間に撮られた、冥王星の刃になった地形が、遠い世界のこのクローズアップの中に捕えられている。奇怪な模様が、冥王星の赤道近くの極端な高度に見られるほぼ完全にメタンの氷でできた、摩天楼サイズの、ギザギザな地形のフィールドに属している。劇的な影を投げる高いナイフ状の隆起は昇華によってつくられたように見える。そのプロセスによって凝縮されたメタンの氷は冥王星の暖かい間に液体にならずに直接メタンガスに変わる。惑星地球では、昇華は、アンデス山脈の視界の高い平坦地に沿って見られ、ナイフ状の氷床の永続的なフィールドをつくることがある。ペニテンテス(penitentes:告解者:カトリックから?)と呼ばれるこれらの刃のような構造は、多くても高さ数メートルの水の氷でできている。

大判はイメージをクリック。

Astronomy Picture of the Day
10月18日(水)
中性子星衝突による重力波初めて検出

初めての中性子星の衝突による重力波が検出されました。特集: 「中性子星衝突による重力波初めて検出」 から。

オリジナル