土星探査宇宙船カッシーニ・ホイヘンスは、日本時間1997年10月16日に、カリフォルニアのケープカナベラル空軍基地からタイタン4Bセントールロケット(Titan 4B Centaur rocket)に載せて打ち上げられた。カッシーニ・ホイヘンスは太陽に対する宇宙船の相対速度を上げるために VVEJ-AG(Venus-Venus-Earth-Jupiter Gravity Assist)と呼ばれる、金星(2回)、地球、木星へのフライバイ(衛星が惑星に近づきその引力を利用して加速度をつけること:スウィングバイとも言う)を行い、7年、35億キロメートルの旅の後、日本時間2004年7月1日に土星に到着した。このミッションは、NASA、欧州宇宙機関、イタリア宇宙機関の共同運営であり、NASAのジェット推進研究所(JPL)が運営に当たっている。宇宙船には土星の衛星タイタンに降下して調査する探査機ホイヘンス(Huygens)を積んでいた。カッシーニの名は、土星のリングの間隙を発見した17世紀のイタリアの天文学者、ジョバンニ・ドメニコ・カッシーニ(Giovanni Domenico Cassini)にちなんで、また、ホイヘンス探査機は、1655年にタイタンを発見したクリスチャン・ホイヘンス(Christiaan Huygens)にちなんで名付けられている。
カッシーニ グランドフィナーレ | |
(土星とリングの間の通過の記録) | |
カッシーニ 129 | |
(カッシーニミッション終了後の記録1) | |
カッシーニ 130 | |
(カッシーニミッション終了後の記録2) | |
カッシーニ 131 | |
(カッシーニミッション終了後の記録3) | |
・・・これまでに掲載し削除した内容・・・ 打上から土星到着まで 金星・地球フライバイの計画と結果 土星到着(2004年7月1日)から2015年12月23日までの記録。 特集;
「カッシーニの見た木星」 2003年4月 「木星の大黒斑」 2003年4月 「土星に向かう宇宙船、アインシュタイン理論をテスト」 2003年10月 「土星に向かう宇宙船、太陽風の音を聞く」 2003年11月 「木星のクローズアップを撮る」 2003年12月 「土星の詳細、カッシーニ宇宙船で見えるようになる」 2004年1月 「カッシーニ土星到着と放送予定」 2004年6月 「タイタン第一回フライバイ (1)(2)連載」 2004年10月 「ディオーネフライバイ 連載」 2004年12月 「タイタン第二回フライバイ 連載」 2004年12月 「アイアペタスフライバイ 連載」 2005年1月 「ホイヘンス、タイタン降下」 2005年1月 「タイタン第三回フライバイ」 2005年2月 「エンセラダスフライバイ 連載」 2005年2月 「タイタンの更なる解析」 2005年3月 「エンセラダスフライバイ 連載」 2005年3月 「タイタン第四回フライバイ」 2005年4月 「エンセラダスフライバイ 連載」 2005年7月 「タイタン第五回フライバイ」 2005年8月 「ミマスフライバイ」 2005年8月 「エンセラダスの科学分析 連載」 2005年9月 「タイタンの地形 連載」 2005年9月 「テチス 連載」 2005年10月 「ハイペリオン 連載」 2005年10月 「タイタン 連載」 2005年11月 「エンセラダスを解析する 連載」 2006年3月 「ホイヘンスが降下時に見たタイタン」 2006年5月 「タイタンのレーダイメージ」 2006年5月 「土星の月のバレエを撮る」 2006年6月 「土星のリング」 2006年10月 「アイアペータスフライバイ 連載」 2007年10月 「エンセラダスの調査結果 連載」 2008年3月 「南極の雲の渦の解析」 2008年10月 「エンセラダス・フライバイ」 2010年3月 「タイタン・レアフライバイ」 2010年3月 「リングに現れるプロペラ形の模様の解析」 2010年10月 「Fリングの混乱の解析」 2010年10月 「カッシーニ、ペイントボールの戦いで土星の月を捕える」 2010年10月 「土星の北の嵐を見る」 2011年11月 「土星のFリングの尾」 2012年4月