このページではNASAの各機関が発表する科学記事を中心に、欧州宇宙機構(ESA)、国内関連機関などの主要な科学記事を掲載しています。掲載の内容はそれぞれの記事に準拠していますが編集方式は本サイト独自です。日付は本サイトでの掲載月日を示します。原則として発表の翌日に掲載しています。掲載期間はおよそ一ヵ月です。

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<5月25日(木)>
  1. NASAの科学者達、天王星の極の低気圧を初めて観測

    NASAの科学者達は、初めて、天王星の極の低気圧の強力な証拠を持っている。彼らは、巨大な氷の惑星から放射される電波を調べることによって、惑星の北極での現象を検出した。この新しい知見は、太陽系に大気が多く存在するすべての惑星について、惑星が主に岩石で構成されているかガスで構成されているかに関わらず、それらの大気が極に渦の兆候を示しているという広範な真実を裏付けている。
    科学者達は、天王星の南極が渦巻く形を持っていることを長い間知っていた。NASAのボイジャー2号によるメタンの雲の頂の画像は、極の中心の風が極の他の部分よりも速く回転していることを示した。ボイジャーの赤外線測定では温度変化は観測されなかったが、Geophysical Research Letters に掲載された新しい発見では観察された。
    ニューメキシコ州の超大型アレイの巨大な無線アンテナアンテナを使用して、彼らは氷の巨人の雲の下をのぞき込み、強いサイクロンの特徴、北極の循環する大気がより暖かく乾燥しているように見えると判断した。2015年、2021年、2022年に収集された観測は、これまでにないほど天王星の大気に深く入った。

    この天王星のイメージは、1986年にボイジャー2号によって撮られた。

    大判はイメージをクリック。

  2. NASAのチャンドラとウェッブ、印象的な視界のために結合される (Chandra)

    四つの合成画像が、チャンドラX線天文台とジェームズウェッブ宇宙望遠鏡からの二つの銀河、星雲、星団の、まばゆいばかりの眺めを提供している。それぞれのイメージは、チャンドラのX線(高エネルギー光の一種)と、以前に発表されたウェッブイメージからの赤外線データを組み合わせたもので、何れも肉眼で見ることはできない。NASAのハッブル宇宙望遠鏡(可視光)と引退したスピッツァー宇宙望遠鏡(赤外線)、および欧州宇宙機関の XMM-Newton (✕線)と欧州南天天文台の新技術望遠鏡(可視光)からのデータが使用されている。これらの宇宙の驚異と詳細は、人間が知覚できる色にデータをマッピングすることによって利用可能になる。

    それぞれのイメージの解説はヘッドラインから(英語)。

  3. すばる望遠鏡、土星の100番目の衛星を発見 (すばる望遠鏡)

    土星の既知の衛星数が、太陽系内の惑星として初めて 100 個を超えました。100 番目に報告された土星の衛星「S/2004 S43」(仮符号)は、すばる望遠鏡によって初めて観測されました。
    この5月に、国際天文学連合から新たに 62 天体が土星の衛星として発表され、土星の衛星数は 145 個になりました。今年の2月に 15 個の新衛星が発表され、95 個の既知の衛星を保持する木星は、「最も衛星が多い惑星」の王座をわずか数ヶ月で土星に奪還されたことになります。

    詳細はヘッドラインから。

  4. JUICE 打ち上げ成功!レーザ高度計「GALA」の開発参加を経て (国立天文台)

    ヨーロッパ宇宙機関が打ち上げた木星の氷衛星探査宇宙船 JUICE に搭載されたレーザ高度計「GALA(Ganymede Laser altimeter)」の開発秘話です。詳細はヘッドラインから。

 
<5月24日(水)>
  1. JAXA古川聡宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在 搭乗機決定について (JAXA)

    ISS長期滞在ミッションに向けた準備及び訓練を行ってきた古川聡宇宙飛行士について、この度、2023年夏以降打上げ予定の米国スペースX社のクルードラゴン宇宙船運用7号機(Crew-7)への搭乗が決定しましたので、お知らせいたします。
     古川宇宙飛行士は、自身2度目の宇宙飛行となります。Crew-7の打上げ日が決まりましたら、改めてお知らせいたします。

    詳細はヘッドラインから。記者会見模様は こちら から。

 
<5月23日(火)>
  1. アキシアム民間宇宙飛行士達、国際宇宙ステーションに向かう

    アキシアム・ミッション2(Axiom Mission 2)の国際宇宙ステーションへの二回目の全民間宇宙飛行士ミッションの打上後、4名は軌道上にいる。アキシアム・スペース宇宙飛行士達は、東部夏時間5月21日日曜日午後5時37分に、ケネディ宇宙センタの打上複合施設39Aから離陸した。スペースXのファルコン9ロケットは、アキシアム・ミッション2クルーメンバーを運んでスペースX社のドラゴン宇宙船を打上げた。彼らは科学調査や商業活動を行うミッションのために宇宙ステーションに向かっている。

    <参考>; 国際宇宙ステーションの通常の活動の詳細の掲載は省略していますが、今後のステーションの方向性を見る上で参考までに現状を取り上げて置きます。なお、この内容はメディア等から得られる範囲であり、正確な情報ではないかも知れないことお含みおきください。

        
    1. 2003年2月のスペースシャトルコロンビアの重大な事故の後の検討から、近地球軌道の活動は民間に任せ、NASAは、月・火星等の探査に専念する方向が示された。
    2.   
    3. 米国側の国際宇宙ステーションのクルーの交替や物資の搬送等は、既にスペースX社のファルコン打上ロケット、ドラゴンクルー船等を初めとする民間活動に切り替わっているが、国際宇宙ステーションの運営自体はNASAが主体であり、NASAが費用を負担して民間会社に一部の作業を委託する形をとっている。このため、例えば打上設備はケネディ宇宙センタの設備が使われ、国際宇宙ステーションのドッキング設備は汎用設備として予めNASAが用意した。
      ・・・実体としてNASAが民間会社の費用を保証する形となっており、他国が追従することは難しい。
    4.   
    5. 打上ロケット等のハードウエアは既にスペースX社等複数社が参加しているが、今回のアキシアム社との契約は、宇宙飛行士の選択、訓練、往復等の人的資源管理を中心としている。
    6.   
    7. 現在、国際宇宙ステーションの維持は、NASA・ロシアの政府系会社(ROSCOSMOS)、ヨーロッパ宇宙機関、カナダ宇宙機関、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって行われているが、ロシアはウクライナ侵攻に関連して、2024年までで参加を止めることを表明した。
    8.   
    9. ロシアを除く参加国は2025年以降の継続を表明しているが、具体的には何も決まっていない。国際宇宙ステーションの運営に当たって、一時は米国がロシアの費用を負担したこともあったが、前記スペースシャトルコロンビア事故後のクルーの往来や物資の搬送は全てロシアに依存してきた。ロシアの寄与度は絶大であり、また、国際宇宙ステーションの概ね半分はロシアの設備(ハードウェア)である。ロシア脱退後の運営はどうなるのだろう?
    10.   
    11.  ・・・  記載に誤りがありましたので削除しました。 ・・・

  2. イプシロンロケット6号機打上げ失敗原因調査状況について (JAXA)

    5月19日に開催された宇宙開発利用部会 調査・安全小委員会(第46回)において下記のとおり報告をしました。

    資料 46-2-1 イプシロンロケット6号機 不具合の背後要因分析・対策の補足(PDF)
    資料 46-2-2 イプシロンロケット6号機打上げ失敗の原因究明に係る調査・安全小委員会 報告書(案)(PDF)
    資料 46-2-2別添 イプシロンロケット6号機打上げ失敗の原因究明に係る報告書(JAXAイプシロンロケット6号機原因究明チーム)(PDF)

    詳細はヘッドラインから。

 
<5月22日(月)>
  1. NASA、2回目のアルテミス月着陸船プロバイダーとしてブルーオリジンを選択 (Artemis)

    NASAの月へのアルテミスⅤミッションの有人着陸システム開発のために、NASAは、ブルー・オリジンを選択した。アルテミスを通じて、NASAはこれまで以上に多くの月を探索し、より多くの科学的発見を発見し、将来の火星への宇宙飛行士ミッションの準備をする。
    ブルー・オリジンは、ゲートウェイ宇宙ステーションとのドッキングを含む、月面への定期的な宇宙飛行士遠征のためのNASAの有人着陸システムの要件を満たすために、ブルームーン着陸船を、設計、開発、テスト、および検証する。この契約には、設計と開発作業に加えて、2029年のアルテミスⅤミッションの有人デモ以前の、月面への無人デモンストレーションミッションが3回含まれている。契約の総額は4億ドルである。
    アルテミスⅤミッションでは、NASAのSLS(スペースローンチシステム)ロケットが、オリオン宇宙船に搭乗した4人の宇宙飛行士を月周回軌道に打ち上げる。オリオンのゲートウェイとのドッキング後、2人の宇宙飛行士がブルーオリジンの有人着陸システムに移動し、月の南極地域への約1週間の旅を行い、科学と探査活動を行う。アルテミスⅤは、NASAの最初の月探査能力を実証し、NASAの月から火星への探査アプローチの一環として、月周回軌道および地表面で繰り返される複雑なミッションをサポートするための基盤システムを確立する。

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<5月19日(金)>
  1. 部分的に食したXフレア

    16日、地球軌道を周っている衛星が、太陽の南東の縁の後に隠れている太陽黒点からの M 9.6 クラスの太陽面爆発を検出した。それは、Xフレアになるポイントから、僅か数パーセント外れていた。実際に、それは、恐らく、太陽の端で部分的に蝕したXフレアであった。下にある太陽黒点は視界からは隠されていたが、放射線が地球の大気圏のトップをイオン化し、北アメリカの奥深くでの短波ラジオの停止を引き起こした(左上)。

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  2. スピッツァーと TESS 、火山に覆われているかもしれない地球サイズの世界を発見

    天文学者達は火山で覆われているかもしれない地球サイズの太陽系外惑星を発見した。LP 791-18 d と呼ばれるこの惑星は、太陽系で最も火山活動的な天体である木星の衛星イオと同程度に頻繁に火山爆発を経験している可能性がある。
    彼らは、NASAの TESS (系外惑星通過探査衛星)と引退したスピッツァー宇宙望遠鏡、および一連の地上観測からのデータを使ってこの惑星を発見し研究した。
    モントリオール大学に拠点を置くトロティエ系外惑星研究所(iREx)の卒業生であるメリン・ピーターソンが率いるこの惑星に関する論文は、科学雑誌ネイチャーの5月17日号に掲載された。

    イメージは約90光年にある地球サイズの世界のアーティストのコンセプト。大判はイメージをクリック。

  3. Ia型超新星からの電波を初検出 (国立天文台)

    白色矮星(わいせい)の爆発であるIa型(いち・えーがた)超新星から放射される電波が初めて観測されました。白色矮星が爆発に至るまでの全体像を理解する上で、たいへん重要な知見です。
    白色矮星全体が爆発を起こして明るく輝く現象は、Ia型超新星として知られています。このタイプの超新星は、遠い天体までの距離を測る指標として使われ、宇宙の加速膨張を調べる手段となるなど、天文学上たいへん重要な役割を果たしています。 Ia型超新星はこのように重要な役割を担う天体でありながら、その爆発に至るメカニズムは解明されていないのです。単独で存在する白色矮星が爆発することはありません。その爆発のきっかけとして、白色矮星と連星を成すもう一方の星(伴星)の外層部から流れ出した物質が、主星である白色矮星へと降り積もる「降着」が注目されています。降着する物質は、多くの場合は水素が主成分ですが、水素の外層を失った伴星の場合はヘリウムが主成分であることも考えられます。

    大判イメージを含む詳細はヘッドラインから。

 
<5月18日(木)>
  1. NASA、アルテミス月ミッションの2回目の月着陸船パートナーを選択 (Artemis)

    NASAは、アルテミスⅤ月ミッションの持続可能な有人着陸システムを開発するために選択された会社を発表する。この有人着陸システムは、NASAが、科学、探査、インスピレーションを得るために月に戻る一環として、月周回軌道のゲートウェイとの間で宇宙飛行士を地上に送り、月宇宙ステーションに帰す。
    NASAは、アルテミスのための革新的・技術的に高度な着陸機の、開発、構築、テスト、打上ために、民間のプロバイダーと提携している。この2回目に選ばれた企業は、月面開発を維持するためのNASAの発表の下で、有人着陸システムの設計、開発、テスト、および評価を行う。NASAは、既にスペースXと協力して、アルテミスⅢとアルテミスⅣミッションの着陸機を開発している。
    アルテミスとともに、NASAは最初の女性と最初の有色人種を月面に着陸させ、科学的発見のための長期的な探査を確立し、火星への有人ミッションの準備を行う。NASAのSLSロケットとオリオン宇宙船は、有人着陸システム、次世代の宇宙服、月宇宙船ゲートウェイとともに、NASAの深宇宙探査の基盤である。

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  2. NASA、ロケットラボが2回目のトロピカル打上の報道を発表 (TROPICS)

    今月初め、ニュージーランドから最初の小型衛星の打上げに成功した後、NASAとロケットラボは、今、嵐を追跡する2回目のペアを打上げることを目標としている。
    TROPICS(Space-Equation of Smallsats)ミッションは、ニュージーランドのマヒアの打上施設から、ロケットラボのエレクトロンに載せて打上げられる。
    TROPICS は、低軌道から熱帯低気圧を観測するために設計された四つの同じキューブサットの編隊であり、現在の気象追跡衛星よりも頻繁に観測を行う。より頻繁にデータを収集することで、科学者達は天気予報モデルを改善することができる。

    気象観測も既にキューブ衛星の時代に入っています。また、ニュージーランドとの連携も珍しいので取り上げています。イメージは第一回の打上から。

 
<5月17日(水)>
  1. NASAのジュノーミッション、木星の月イオに近づく (Juno)

    この巨大なガスの軌道船は8億1千万キロメートル以上を飛行し、木星の四つの大きな衛星の三つとの接近した遭遇も記録している。ジュノ宇宙船は、5月16日火曜日に木星の火山の衛星イオを通過し、その後すぐにガス巨人自体を飛行する。木星の月のフライバイは、高度約 35,500 キロメートル、これまでで最も接近する。現在、木星の内部を調査するという拡張ミッションの3年目にあり、この太陽電池式の宇宙船は、ガス巨人の内衛星のいくつかが存在するリングシステムも調査する。
    ジュノーは、これまでに、木星への50回のフライバイを実行し、四つのガリレオ衛星の三つ(氷の世界であるエウロパとガニメデ、燃えるようなイオ)との接近する出会いの中でデータを収集した。

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  2. 天文学的要因が左右する更新世前期の地球の気候と氷床量変動 (国立天文台)

    今から約160万年前から120万年前の地球の気候変動の要因は、やはり宇宙にあったようです。最新のコンピュータ・シミュレーションによって、その詳細なメカニズムが分かってきました。
    地球の公転軌道や自転軸の傾きは、太陽や月、他の惑星などの重力の影響を受け、長い時間をかけて徐々に変化します。このような天文学的な要因が引き起こす地球の運動の変化は、季節や太陽光が当たる場所の変化をもたらし、地球の気候変動へとつながります。特に、地表を覆う氷の塊「氷床」の大きさは、降り注ぐ太陽光の増減に敏感で、地表の多くが氷床で覆われる時期「氷期」と氷床が少なくなる時期「間氷期」が繰り返されます。
    現代において、氷期・間氷期が繰り返される周期は約10万年で、この期間が天文学的な要因によって引き起こされていることがほぼ実証されています。ところが、約80万年よりも前の時代である更新世前期での周期は短く、約4万年だったことが地質的な記録から示されています。この周期の違いは他の天体の重力により地球の運動が微妙に変化したためと予想されていたものの、その詳細なメカニズムが理解されていなかったことから、この説は必ずしも受け入れられていませんでした。しかし近年になって、地質的記録のデータの精度の向上や、理論研究の発展によって、地球の運動の変化が気候変動に果たす役割をより詳しく調べることが可能になったのです。

    大判はイメージを含む詳細はヘッドラインから。

 
<5月13日(土)>
  1. NASA、月の科学とサンプル分析を研究するための五つのチームを選出

    NASAは、NASAの太陽系探査調査仮想研究所(SSERVI:Solar System Exploration Research Virtual Institute)の一環として、将来の月探査をサポートするために、月科学と月サンプル分析調査に協力する五つの新しい調査チームを選択した。
    SSERVI は、NASAの科学ミッションと探査システム開発ミッションオフィスが共同で資金提供し、年間約150万ドルで、新しい各チームを5年間サポートする。 この呼びかけの焦点は、NASAのアルテミス計画と商用の月ペイロードサービスイニシアチブを使用した、将来の人間とロボットによる月の探査を可能にするための月科学とサンプル分析にある。この作業は、米国および国際的なパートナーと協力して行われる。これらのチームには、2019年に選ばれた五つの SSERVI チームが継続して加わる。

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  2. 小マゼラン雲にホットコアを初検出 –遥か昔の宇宙における物質の化学進化に迫る– (国立天文台)

    新潟大学自然科学系(理学部)の下西隆准教授、東京工業大学の田中圭助教、バージニア大学のYichen Zhang研究員、国立天文台の古家健次特任助教の国際共同研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて、地球から約19万光年の距離にある矮小銀河・小マゼラン雲において、「ホットコア」と呼ばれる生まれたばかりの星を包む分子の雲を世界で初めて発見しました。この成果により、宇宙史を通した星・惑星材料物質の化学進化の多様性の研究に新たな展開がもたらされました。

    ヘリウムより重い元素(炭素、窒素、酸素など)は、恒星内部の核融合反応により長い時間をかけて合成されるため、宇宙が誕生したばかりの頃にはほとんど存在していませんでした。このような重い元素の少ない環境における星形成やそれに伴う物質の化学進化の様子は未だ多くの謎に包まれています。小マゼラン雲は重い元素が少なく、今から約100億年前の環境に類似しているため、昔の宇宙の物質進化を研究するための良い実験場といえます。

    今回の研究で発見された「小マゼラン雲のホットコア」は、通常の環境のホットコアと比べて、複雑な有機分子が遥かに少なく、またその分布にも大きな違いが見られました。このような違いは、重い元素の少ない昔の宇宙での物質進化や星形成過程の多様性を示唆する重要な手がかりとなります。

    イメージを含む詳細はヘッドラインから。

 
<5月10日(水)>
  1. アイオロスの燃えるような終焉、安全な再突入の基準を設定 (Aeolus)

    ヨーロッパ宇宙機関の風のミッション、アイオロスは、まもなく軌道上で降下し、地球の大気圏への激しい再突入と燃焼に向かう。安全な帰還を確保するヨーロッパ宇宙機関の取り組みは、国際基準をはるかに超え、宇宙の安全の主導権を握っている。
    軌道での計画された寿命を超え、1360 kg の衛星は燃料を使い果たした。宇宙船のオペレータは、最後の操縦に十分な燃料が残っていることを確認し、アイオロスをその避けられない終焉のために大気圏に戻す。
    彼らは、破片が地球の表面に到達した場合に害を及ぼす可能性のあるごく僅かな可能性をさらに減らす。これは、この種の初めての支援再突入であり、スペースデブリの増え続ける問題を減らすための責任あるアプローチの前例を設定する。

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<5月8日(月)>
  1. 天文学者達、惑星をむさぼり食う星を検出

    その生命の終わりに近づいている星が膨れ上がり、木星の大きさの惑星を吸収した。約50億年で、我々の太陽は、類似した末期に遷移するだろう。5月3日水曜日の『ネイチャー』誌オンラインで出版された新しい調査では、惑星をのみこんでいる古い恒星の最初の観測を記録している。そのコアの燃料が尽きた後、その星は大きさが成長し始め、その近隣の惑星とのギャップを縮めた。最終的にはそれを完全に飲み込んだ。おおよそ50億年後、我々の太陽は類似した老化現象に向かうだろう。そして、恐らく、現在の直径の100倍に達し、知られている赤色巨星になるだろう。その成長の間に、太陽は、水星、金星と、恐らく地球をも吸収するだろう。このアーティストのコンセプトは、そのホストの星の中に徐々に渦巻く惑星を示している。

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  2. 中性子星の衝突

    このイラストレーションでは二つの中性子星が併合し始め、高速粒子のジェットを飛ばして破片の雲をつくっている。これらのガンマ線爆発(GRB)は宇宙で最も強力な出来事である。科学者達は、これらの種類の出来事が、金を含む宇宙の重い構成要素のかなりの分の工場であると考えている。彼らは、宇宙全体に起きると考えられる短い爆発 GRB の率に彼らの予想をベースに置いたが、2021年12月11日の発見は、彼らの計算に長い爆発を考慮に入れる必要があるだろうことを示した。この数十年間、天文学者達は GRB を二つのカテゴリに分けた。長い爆発は、2秒以上ガンマ線を発し、巨大な崩壊する星達の中央でのブラックホールのような密度の濃いオブジェクトの構成に基づいている。短い爆発は2秒未満ガンマ線を発し、中性子星のような密度の濃いオブジェクトの融合に起因する。詳細は こちら(英語) から。

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  3. ブラックホールのある銀河が、NASAのチャンドラ・画像X線偏光探査機からのイメージで輝く (Chandra)

    銀河ケンタウルスA(Cen A)が複数の天文台からのデータを組み合わせたこのイメージで明るく輝いている。この銀河の中心には、それを取り巻くガスやダストを放出する超大質量のブラックホールがあり、高エネルギー粒子やその他の物質の大きなジェットが噴き出している。このイメージの左上に示されているジェットは、ブラックホールから約1万3千光年離れている。また、銀河の中央を包むダストレーンも見えるが、これは数百万年前の小さな銀河との衝突の結果である可能性がある。
    このイメージの色は、データのソースを反映するように選択されている。青はチャンドラX線天文台が捉えたX線光、オレンジはNASAの画像X線偏光探査機(IXPE)衛星が捉えたX線、チリのヨーロッパ南天天文台が観測した光学光が白と灰色である。

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  4. 「H」はチャンドライメージで熱く巨大である (Chandra)

    その周りのX線の輝きに刻まれたように見える一つの文字とともに、巨大な楕円銀河の中心にある巨大なブラックホールがその周囲に痕跡を残している。この「H」字型の構造は、銀河メシエ84(M84)の周りの数百万度のガスの詳細な新しい✕線マップで発見された。ガスがブラックホールの重力によって捕捉されると、その一部は深みに落ち、二度と見られなくなるが、ガスの一部はこの運命を逃れ、粒子のジェットの形でブラックホールから吹き飛ばされる。これらのジェットは、ブラックホールを取り巻く高温のガスの中の空洞を押し出すことがある。地球に対するジェットの向きと高温ガスのプロファイルを考えると、メシエ84の空洞は文字「H」のように見えるものを形成する。

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  5. 天王星の大きな衛星の新しい研究は、その四つが水を保持する可能性があることを示している

    この研究は新しいモデリングに基づいており、太陽系の海がどのように存在するかを探査している。NASAのボイジャー宇宙船からのデータの再分析と新しいコンピューターモデリングによって、NASAの科学者達は、天王星の大きな四つの衛星には、コアと氷の殻の間に海の層が含まれている可能性が高いと結論付けた。彼らの研究は、アリエル、ウンブリエル、チタニア、オベロン、ミランダの五つの大きな衛星すべての内部構成と構造の進化を詳述した最初のものである。この調査では、四つの衛星が数十マイルの深さの海を保持していることを示唆している。

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<5月1日(月)>
  1. アルマ2計画の実施が始まりました (ALMA:国立天文台)

    アルマ望遠鏡では、国内外の研究者コミュニティと協力し、これから挑むべき科学目標とそのために必要な機能強化についての議論を行ってきました。その結果は「アルマ望遠鏡将来開発ロードマップ」としてまとめられており、これと整合してアルマ望遠鏡の科学運用を継続しながら機能強化を行う計画を、日本では「アルマ2計画」と呼びます。この度、文部科学省大規模学術フロンティア促進事業のご支援を受け、2023年度よりアルマ2計画の実施がスタートしました。地球軌道スケールでの惑星系形成過程の理解、惑星系誕生過程での生命素材物質の理解、宇宙における元素合成の開始地点の特定という3大科学目標を掲げながら、今後も世界の天文学をけん引することを目指します。引き続き、アルマ望遠鏡へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

    大判はイメージをクリック。

  2. NASA、チェコ共和国のアルテミス合意調印式の対象範囲を設定

    チェコ共和国は、5月3日水曜日にワシントンのNASA本部で開かれる式典でアルテミス合意に署名する予定である。エージェンシーは、NASAテレビ、ウェブサイトで、東部標準時午前10時から始まる調印式のライブ報道を提供する。

         https://www.nasa.gov/live

    NASA長官のビル・ネルソンが調印式に参加し、ヤン・リパフスキー外相がチェコ共和国を代表して署名する。

    日米欧カナダ以外のアルテミスへの参加は珍しいので取上げました。


  3. H3ロケット試験機1号機打上げ失敗原因調査状況について (JAXA)

    4月27日に開催された宇宙開発利用に係る調査・安全有識者会合において、下記のとおり報告をしました。

         H3ロケット試験機1号機打上げ失敗原因調査状況 (pdf:5.89 MB)

 
<4月28日(金)>
  1. M87巨大ブラックホールを取り巻く降着円盤とジェットの同時撮影に初めて成功 (国立天文台)

    国立天文台などの研究者が参加する国際研究チームは、波長3.5ミリメートル帯で観測する地球規模の国際電波望遠鏡ネットワークを用いて、楕円銀河M87の中心部を詳しく観測しました。その結果、巨大ブラックホールを取り巻く降着円盤の撮影に初めて成功するとともに、ジェットの根元の構造をこれまでで最も高い視力で捉えました。本成果は、巨大ブラックホールに落ち込むガスから膨大な重力エネルギーが解放される現場を、初めて直接的に捉えたものであり、ブラックホールジェットの駆動メカニズムの解明にも弾みがつくと期待されます。日本を含む16の国と地域、65の研究機関、100名を超える研究者による国際共同研究の成果です。

    2019年4月、イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)によって撮影された史上初のブラックホールシャドウの画像が公開されました。おとめ座の方向約5500万光年の距離にある楕円銀河M87の中心に存在し、質量が太陽の65億個分もある超巨大ブラックホールでした。撮影された画像は、光さえ脱出できないブラックホールの視覚的証拠を初めて示すとともに、銀河の中心には巨大ブラックホールが存在することを決定的にするものでした。

    しかしながら、EHTによる画像だけでは感度や視野の制約のため、M87中心のブラックホールの周囲に広がる構造ははっきりとは分かりませんでした。EHTが撮影した直径約0.011光年のリング状の構造は、ブラックホールに最も近いところで重力によって光の軌道がねじ曲げられた「光子リング」と呼ばれる領域を捉えたものでした。この光子リングの周囲には「降着円盤」と呼ばれる構造が広がっていると予言されていす。一方、EHTより波長の長い電波を用いた広視野の観測では、M87の中心部から高速で噴出する「ジェット」と呼ばれるガス流の様子が確認されています。また、M87は「活動銀河核」と呼ばれる明るい中心核を持つことが知られています。巨大ブラックホール、降着円盤、ジェットというこれら「活動銀河核の三種の神器」のつながりを明らかにすることが、天文学者たちの大きな宿題として残されていました。

    大判イメージを含む詳細はヘッドラインから。

  2. NASAのボイジャー、新しいパワー戦略で更に多くの科学を行うだろう (Voyager)

    1977年に打上げられたボイジャー2号宇宙船は、星間宇宙を調査するために五つの科学機器を使いつつ、地球から200億キロメートル超にある。減少する電力供給にもかかわらずこれらの機器を運用し続けるために、この年老いた宇宙船は、安全機構の一部として搭載された予備電力の少さな蓄電池を使い始めた。この動きは、2026年まで、ミッションが科学装置をシャットダウンするのを延ばすのを可能にするだろう。

    大判はイメージをクリック。ボイジャーは既に太陽圏を抜け、未知の星間宇宙に入っています、

  3. SOHO、小惑星の跡を追う (ESA) (SOHO)

    NASA/ヨーロッパ宇宙機関のソーホー天文台は、ふたご座流星群がどのように生まれたのかという謎を再び開く可能性のある、フェートンとして知られる奇妙な太陽を迂回する「岩の彗星」に関する14年間の考えを覆した。

    毎年12月、ふたご座流星群が地球の空を照らし、我々の惑星は宇宙の広大な塵の雲の中を通過する。何年もの間、この流星群の母天体は不明だった。毎年恒例の流星群のほとんどは彗星に関連しており、彗星は尾の形でそれらの後ろに塵の雲を残す。しかし、ふたご座流星群は異なっておりその親天体は明白ではなかった。

    1983年に米国/英国/オランダの IRAS 共同衛星によってフェートンが発見されたとき、天文学者は謎は解けたと考えた。この幅 5.8 km の小さな天体は、ふたご座流星群の塵の雲と非常によく似た軌道で太陽を一周し、フェートンが彗星ではなく小惑星であるにもかかわらず、流星群の母天体であったことをほぼ確実に証明した。

    ヨーロッパ宇宙機関の記事です。大判はイメージをクリック。

  4. 氷衛星、氷河の氷の損失を明らかにする (CryoSat)

    ヨーロッパ宇宙機関の CryoSat 衛星とそのデータを使う画期的な方法のおかげで、科学者達は、世界中の氷河が、10年間で合計2%縮小し、それは高所の空気の温度のためであることを発見した。ジャーナル地球物理調査レターで発表された論文では、科学者達は、それらの氷河が、2010~2020年の間に、途方もない2720ギガトンの氷を失ったことを明らかにするために、 CryoSat のデータ処理にどのように独特の技術を使ったかについて述べている。

    ビデオはイメージをクリック(.mp4)

  5. 近赤外線多天体分光撮像装置 SWIMS がすばる望遠鏡での観測を完了 (すばる望遠鏡)

    SWIMS(Simultaneous-color Wide-field Infrared Multi-object Spectrograph)は、チリ北部のチャナントール山頂(標高 5640 メートル)に建設中の、東京大学アタカマ天文台(TAO)の口径 6.5 メートル望遠鏡(TAO 望遠鏡)に搭載するため、2009年に開発が始められました。チリへの輸送前に、大口径望遠鏡に搭載した時の性能の把握、改修項目の洗い出し、運用方法の確立などを目的として、2018年からすばる望遠鏡に搭載した試験観測が行われてきました。 2021年からの2年間は、さらなる評価と運用手順の確認に加えて、一足早い科学的成果の創出を目指し、すばる望遠鏡の共同利用観測装置として SWIMS を運用してきました。共同利用観測では銀河系内の恒星から初期宇宙の銀河まで、様々な天体を対象とした多種多様な観測提案が集まり、SWIMS への研究者の関心の高さを感じることができました。

    大判はイメージを含む詳細はヘッドラインから。

  6. 「民間企業の月着陸ミッションを活用した月面でのデータ取得(LAMPE)」ミッションの状況について (JAXA)

    国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)は、「民間企業の月着陸ミッションを活用した月面でのデータ取得(Lunar surface data Acquisition Mission for Pressurized rover Exploration: LAMPE)」ミッションについて、株式会社ispaceによる民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)を経由して運用を行う計画でしたが、株式会社ispaceより、ランダーとの通信の回復が見込めないとの報告を受け、本ミッションの遂行は困難であると判断いたしました。

     LAMPEミッションとして、JAXAが株式会社タカラトミー、ソニーグループ株式会社および同志社大学と共同開発した、変形型月面ロボットの月面への放出並びにミッションデータ取得を行うことはできませんでしたが、その開発から運用準備までの間に得られた知見を、今後の月探査に向けた研究開発に活かしてまいります。

    イメージはありません。今回の「HAKUTO」の月着陸不成功は大変残念なことでした。しかし、例えば国家レベルの火星探査でも何度も失敗を繰り返し、火星の赤黒い恐ろしげな様から「祟られている」とまで言われていました。

 
<4月26日(水)>
  1. ウェッブ、巨大な銀河集団の初期宇宙の前篇を明らかにする (Webb Telescope)

    NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、これまで手の届かないところにあった宇宙の歴史の形成期、つまり銀河の形成と組成に光を当て始めた。天文学者達は初めて赤方偏移 7.9 の距離、ビッグバンから僅か6億5千万年後の七つの銀河の原始銀河団を確認した。集められるデータに基づいて、天文学者達は、発達しかけている集団の将来の発展を計算し、大きさと質量において、恐らく、現代の宇宙の怪物、かみのけ座銀河団に似て成長するだろうことを発見した。

    大判はイメージをクリック。この記事は近日中に「ジェームスウェブ宇宙望遠鏡写真集」に掲載します。

 
<4月24日(月)>
  1. NASA、「月から火星」へのアーキテクチャコンセプト再検討の結果を共有

    人類の利益のために太陽系全体の有人探査の青写真を構築する中で、NASAは、火曜日に、NASAの月・火星の探査戦略を調整し、支援技術を体系化するために設計された分析プロセスである、初めての構成概念再検討(Architecture Concept Review)の結果を発表した。高度な技術関係者のために書かれたNASAの構築定義文書と関連する実行概要は、NASAの「月から火星」の構築へのアプローチと開発プロセスに関する深いダイビングを提供している。

    大判はイメージをクリック。

  2. すばる望遠鏡でのグライコール漏れ事故―マウナケアへの環境汚染はないと判断 (すばる望遠鏡)

    2023年4月6日金曜日(ハワイ時間)の夕方、観測前点検を実施していたハワイ観測所職員が、望遠鏡ドームの1階の床に 0.2 ポンド(90 グラム)のグリコールが漏れているのを発見しました。翌日調査を行った結果、主鏡蒸着に使う装置(カート)から、保管中の昨年 7月から約8か月にわたって、総量4ポンド(1.8 キログラム)のグリコールが少しずつ漏れたことがわかりました。また、グリコールはコンクリート床の下の砂層や防水層には達しておらず、マウナケアへの土壌や環境汚染はなかったと考えています。この事故について、ハワイ観測所は、既に、マウナケア山頂域の科学地区を管理している the Center for Maunakea Stewardship(CMS)や、ハワイ大学、ハワイ州保険局等へ報告しています。

    イメージはありません。詳細はヘッドラインから。

  3. 人類の月面生活実現への新たな一歩となる月面重力下におけるマウスの筋肉の量と質の変化の違いを解明 (JAXA)

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)と筑波大学の研究チームは、JAXAが開発した微小重力から1Gまでの人工重力環境下でマウスを飼育できる世界で唯一の装置(可変人工重力研究システム:MARS注1))を用い、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟でマウスを3 種類の重力環境下(微小重力、月面重力=1/6G、地球上重力=1G)で約1カ月間飼育し、姿勢の保持に働く筋肉(抗重力筋)であるヒラメ筋の量と質の変化を解析しました。その結果、微小重力下で生じる量的変化(萎縮)が月面重力下では抑制される一方で、質的変化(筋線維タイプの速筋化)の程度は、月面重力下では微小重力下よりも低くなったものの、完全には抑制されませんでした。これにより、ヒラメ筋の筋量の維持と筋線維タイプの維持には、異なる重力閾値が存在することを突き止めました。

    イメージはありません。詳細はヘッドラインから。

 
<4月22日(土)>
  1. スーパービット、衝突するアンテナ銀河を見る (SuperBIT)

    6千万光年離れた衝突する二つの大きな銀河、アンテナ銀河のこの視界は、2023年4月16日(ニュージーランド時間)に打上げられた、超高圧気球画像望遠鏡(SuperBIT)の最初の調査画像の一つである。この画像とタランチュラ星雲の一つは、気球搭載望遠鏡が地球の表面から33キロメートルに浮かんでいるときに撮られ、科学者達は宇宙に近い環境の気球プラットフォームから、これらの科学的ターゲットを見ることができる。
    SuperBIT 望遠鏡は可視光から近紫外光のスペクトルの銀河の画像を撮る。ハッブル宇宙望遠鏡の能力の範囲ではあるが、より広い視野を持つ。スーパービットの目標は、これらの巨大な物体がどのように周囲の空間を歪めるかを測定することによって、銀河団の周りの暗黒物質をマッピングすることである。

    大判はイメージをクリック。

  2. 気球搭載スーパービット望遠鏡、第1回調査画像を発表 (SuperBIT)

    ニュージーランドのワナカから、現地時間2023年4月16日に、科学的超高圧気球(scientific super pressure balloon)で打ち上げられた超高圧気球画像望遠鏡(SuperBIT:Super Pressure Balloon Imaging Telescope)は、タランチュラ星雲とアンテナ銀河の、この飛行の最初の調査画像をとらえた。これらの画像は、地球の表面から 108,000 フィートに浮かぶ、気球搭載望遠鏡でとらえられ、科学者達は、宇宙に近い環境の気球プラットフォームから、これらの科学的ターゲットを見ることができた。

    写真はタランチュラ星雲。上の記事とは発表の主体が異なります。

  3. NASAのチャンドラによって特定された惑星に対する新しい恒星の危険 (Chandra)

    NASAのチャンドラX線天文台と他の望遠鏡のデータを使う天文学者が、爆発した星からの強いX線が100光年以上離れた惑星に影響を与える可能性がある、地球のような惑星の生命に対する新たな脅威を特定した。この結果は、最新のプレスリリースで概説されているように、太陽系外惑星とその居住可能性の研究に影響を及ぼす。この新たに発見された脅威は、爆発した星を取り巻く高密度ガスを打つ超新星の爆風から来ている。この衝突が発生すると、爆発後数か月から数年後に地球のような惑星に到達する大量のX線がつくられ、数十年間続く可能性がある。そのような激しい放射は、地球での絶滅を引き起こす可能性がある。

    大判はイメージをクリック。

  4. 2023年4月20日 日食 速報

    1,石垣島天文台---部分食

    撮影時刻:14時14分 (食分 0.15) 食の最大。

    大判イメージを含む詳細はヘッドラインから。動画は こちら(Youtube) から。

    2,著作権保護のため解説は省きますが、オーストラリア西部からの皆既日食の記事は 「Astronomy Picture of the Day」 から。

    3,いくつかの動画が Youtube に提供されています。

    例: ABC ニュース(4時間52分) 、編集された食の全てを示す動画 こちら から。

 
<4月21日(金)>
  1. TESS 、新しい世界のために空をスキャンする5年目を祝う (TESS)

    今宇宙で5年目を迎えたNASAの TESS (トランジット系外惑星探査衛星)は、継続して大成功を収めている。そのカメラは、全空の93%以上をマッピングし、329の新しい世界と数千の候補を発見し、恒星の脈動や爆発する星から超大質量ブラックホールまでの、幅広い宇宙の現象への新しい洞察を提供した。

    TESS は、その4台のカメラを使って、約1ヵ月間に1度、セクターと呼ばれる空の太い帯を監視する。それぞれセクターは24×96度、それぞれのフルフレーム・イメージで合計1億 9200 万ピクセルを捕える。その基本ミッションの間、 TESS は30分ごとに、これらのイメージの一つを捕えたが、この流れは時とともに増加した。今、このカメラは、200秒ごとにそれぞれのセクターを記録している。

    イメージのリンク先は Youtube です。

  2. NASA、地球を守る惑星防衛のためのNASAの戦略を発表

    NASAは、今後10年間のNASAの取組みを導くための惑星防衛戦略と行動計画を発表した。NASAは、30年間、太陽を周り、地球軌道の48億キロメートル内に来る地球近傍オブジェクト(NEOs)、小惑星、彗星の調査に携わってきた。 NEO は、惑星科学者達が我々の太陽系の誕生と形成を理解するのを役立つ可能性を持ってきたが、あるものは、潜在的なインパクトの危険をもたらす、地球周辺近くにそれらを連れてくる軌道で旅している。これに注目するために、NASAは、2016年に、発見し、追跡し、特性化し、また、必要があるときはネオの衝突に対して軽減するための惑星防御調整オフィスを確立した。

    大判イメージは省略。

  3. JUICE-GALA チームミーティング(2023.03.01~03)に出席して (国立天文台)

    2023年4月14日,南米仏領ギアナのクール―(Kourou)にあるギアナ宇宙センターからヨーロッパ宇宙機構(ESA: European Space Agency)主導で開発された木星衛星系探査機(JUICE)が無事打上げられました。 JUICE搭載機器の1つにレーザ高度計があります(GALA: GAnymede Laser Altimeter).いわゆるレーザ測距計のことでレーザパルスを発射して目標点までの往復時間を計り距離を測定する装置です.天体を周回する探査機に搭載されたレーザ高度計は,天体の重心に対するレーザ高度計の位置とレーザの発射方向がわかっていればレーザが照射する天体上の位置を決めることができ,これを繰り返すことで天体の地形や形状を精度よく決定できます.打上げ11年後の2034年に予定されているJUICE-GALAのガニメデ周回観測では,ガニメデの形状が木星の巨大な潮汐作用で歪んでいるだけでなく,それが時間変化する様子まで詳しくわかるはずです.さらに最近では氷天体の内部に液体の層(内部海)があると考えられており,GALAの観測データからガニメデ内部海の深さや規模を推定し,氷天体の内部海の存在を世界で初めて明らかにすることが期待されています。GALAの開発は,ドイツ,日本,スイス,スペインの4か国の国際協力のもと,ドイツのドイツ航空宇宙センター(DLR: Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt)のHauke Hussmann氏率いる惑星測地系のグループが中心になって進められてきました。

    イメージを含む詳細はヘッドラインから。

 
<4月20日(木)>
  1. イプシロンロケット6号機打上げ失敗原因調査状況について (JAXA)

    4月18日に開催された宇宙開発利用に係る調査・安全有識者会合において下記のとおり報告をしました。

    イプシロンロケット6号機打上げ失敗原因調査状況(594 KB) から。

    詳細はリンク先(.pdf)から。

 
<4月17日(月)>
  1. NASAのルーシーミッション、トロヤ群の小惑星ターゲットの最初の視界をスナップ (Lucy)

    NASAのルーシーミッション が訪問する小惑星のいくつかは、宇宙船からまだ5億3千万キロメートル以上離れており、これは地球と太陽の間の平均距離の3倍以上である。しかし、これらの小惑星が遠く、サイズが比較的小さいにもかかわらず、ルーシーは、最近、それらのうちの四つの視界を捕らえた。2023年3月25日から27日まで、ルーシーは最高解像度画像装置 L'LORRI を使って四つの木星トロヤ群小惑星の最初の視界を捉えた。上の画像の左から右へ:エウリュベート、ポリュメレー、レウコス、オルスである。

    大判はイメージをクリック。

  2. すばる望遠鏡、地球大気の揺らぎを極限まで補正して太陽系外惑星を撮像 (すばる望遠鏡)

    すばる望遠鏡の強力な補償光学システムにより、恒星 HIP 99770 を周回する巨大なガス惑星が直接に撮像されました。この天体「 HIP 99770 b」は、位置天文衛星のデータを用いた間接的な探査と、直接撮像を組み合わせる方法で発見された最初の太陽系外惑星です。この新しい手法は、惑星の姿を「直接見る」のと同時に、惑星の質量と軌道を精密に測定することができます。将来、「第二の地球」を観測する上でも有望な手法です。

    大判イメージを含む詳細はヘッドラインから。

 
<4月14日(金)>
  1. ブラックホールの合体で光は放たれるか?-すばる望遠鏡とカナリア大望遠鏡の連携による重力波天体の探索 (すばる望遠鏡)

    国立天文台とスペインカナリア天体物理研究所の研究者を中心とする国際研究チームは、北半球にある2つの大型望遠鏡を用いて、ブラックホール同士の合体による重力波事象をこれまでにない深さで追観測し、その電磁波放射強度に制限を与えました。今回の制限を与えるにあたって、すばる望遠鏡の広視野深探査能力とカナリア大望遠鏡の柔軟な分光観測の連携が鍵となりました。今後も両望遠鏡の連携で重力波事象の追観測を重ねることによって、「ブラックホール合体で光が放たれるか?」という謎が解明されることが期待されます。

    大判イメージを含む詳細はヘッドラインから。

 
<4月10日(月)>
  1. ジュースの打上ライブを見よう (Juice)

    ヨーロッパ宇宙機関の木星氷衛星探査ミッション「ジュース(Juice)」は、中央ヨーロッパ夏時間4月13日14時15分(日本時間4月13日曜日21時15分に、フランス領ギアナのヨーロッパの宇宙ポートから打ち上げられる予定である。ジュースは、8年間の旅の後、木星とその三つの大きな海洋衛星(ガニメデ、カリスト、エウロパ)を一連の機器で詳細に観測する。ミッションは、これらの衛星を、惑星の物体と可能な生息地として特徴付け、木星の複雑な環境を深く探求し、宇宙全体のガスの巨人のより広い木星システムを調査する。
    4月13日13時45分(日本時間4月13日午後8時45分)の、ヨーロッパ宇宙機関ウェブテレビ または Youtube からの打上中継を見よう。

    いくつかの記事から要点を集めています。大判はイメージをクリック。

 
<4月10日(月)>
  1. NASA、大気質計の打上げを中継

    NASAと SpaceX は、NASAの TEMPO(大気圏汚染物質放出監視装置:Tropospheric Emissions Monitoring of Pollution instrument)の打上げを米国東部夏時間4月7日金曜日午前12時30分以降を目標としている。 TEMPO は、大西洋から太平洋、カナダ、メキシコシティに至る、米国本土全体を含む地域で、主要な大気汚染物質を高空間分解能で監視する初めての宇宙ベースの装置である。

    大判はイメージをクリック。

  2. 部分日食を見よう

    2023年4月20日、国立天文台天文情報センターは部分日食の様子を石垣島天文台からライブ配信します。

    配信日時  2023年4月20日(木曜日)
     午後0時45分から午後1時15分:準備配信
     午後1時15分から午後3時15分:本配信

    石垣島での部分日食
     13時27分23秒 食の始まり
     14時14分4秒 食の最大
     14時59分37秒 食の終わり

    中継放送は こちら(Youtube) から。

 
<4月6日(木)>
  1. ダークマターを見る!― HSC 国際チームが宇宙の標準理論を検証 (すばる望遠鏡)

    すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラによる大規模撮像探査(HSC-SSP)の国際共同研究チームは、全探査の半分弱にあたる中間データを用いて、宇宙のダークマターの分布を精密に測定し、宇宙の標準理論を検証しました。その結果、HSC-SSP から得られた「宇宙の構造形成の進行度合いを表す物理量」(S8)が、ビッグバン後 38 万歳の宇宙を観測して得られた S8 と 95 パーセント以上の確率で一致しないことを確認しました。これは宇宙の標準理論の綻び、つまり宇宙の新しい物理を示唆している可能性があります。今後、HSC-SSP の最終データを用いた解析、さらに、すばる望遠鏡の次世代超広視野多天体分光器による観測で、この問題に決着が付けられることが期待されます。

    大判イメージを含む詳細はヘッドラインから。

 
<4月5日(水)>
  1. NASA、次の月ミッション、アルテミスの下でのクルーを指名 (Artemis)

    NASAとカナダ宇宙機関(CSA)は、月への長期的なプレゼンスを確立するためのアルテミスを介した科学と探査のために、NASAの最初の有人ミッション、アルテミスⅡで月周回を行う4名の宇宙飛行士を発表した。NASAは、月曜日に、ヒューストンのジョンソン宇宙センタ近くのエリントンフィールドでのイベント中にクルーを明らかにした。約10日間のアルテミスⅡ飛行試験は、機関の強力な SLS で打ち上げられ、オリオン宇宙船の生命維持システムを証明し、人間が深宇宙で生活し、働くために必要な能力と技術を検証する。(以下略)

    10日間のこのミッションで指名された飛行士は4名。NASAからの3名(女性1名)とカナダ宇宙機関からの1名。指揮官リード・ワイズマン、パイロット ビクター・グローバー、ミッションスペシャリスト クリスティーナ・コッホ、ジェレミーハンセン(カナダ)。カナダの飛行士を除き全員国際宇宙ステーション飛行経験者。特に女性飛行士コッホは、国際宇宙ステーションでの連続328日の女性記録を有する。大判イメージは省略。

 
<4月3日(月)>
  1. 木星と土星の不規則な運動が地球型惑星たちの形成の鍵を握る (国立天文台)

    地球や火星などの地球型惑星の形成と,火星と木星の間に存在する小惑星帯の形成の両方を説明できる一つの方法が,コンピュータ・シミュレーションによって発見されました。約 46 億年前,生まれたばかりの太陽をガスと固体微粒子を成分とする原始惑星系円盤がとりまいていました.この円盤のなかで固体成分が集まることで水星・金星・地球・火星といった地球型惑星が誕生しました.また同時期に,現在の火星と木星の軌道間に存在する小惑星帯も形成したと考えられています.しかし,地球型惑星と小惑星帯の両方を一度に再現できる数値シミュレーションはこれまでありませんでした.

    詳細はヘッドラインから。

  2. MMXにおける擬周回軌道(QSO)とは (国立天文台)

    火星衛星探査計画(MMX)ミッションでは、火星の2つの衛星フォボスとダイモスを調査します。特に、内側の衛星であるフォボスに対しては、表面物質のサンプルリターンに加え、接近観測による詳細な探査が予定されています。 フォボス近傍では、MMX探査機は、擬周回軌道(Quasi-Satellite Orbit、QSO)という軌道をとり、ここから各種の搭載機器によるフォボスのリモートセンシング観測が行われます。QSOは、フォボスの軌道とは少し異なる軌道で火星を周回する軌道で、フォボスの表面にいる人から見た場合には探査機がフォボスを周回しているように見えるという軌道です。

    詳細はヘッドラインから。

  3. H-IIAロケット47号機によるX線分光撮像衛星(XRISM)/小型月着陸実証機(SLIM)の打上げ時期について (JAXA)

    X線分光撮像衛星(XRISM)および小型月着陸実証機(SLIM)打上げ時期につきましては、宇宙基本計画工程表において2023年度初めの打上げ時期が想定されておりますが、SLIMは月・太陽・地球の位置関係により月へ向かう軌道に投入できる期間が限られるとともに、月へ向かう関係から通常より多い推進薬の充填に係る打上げ準備作業を今月にも開始することを計画しておりました。 現在、H3ロケット試験機1号機打上げ失敗に関する原因究明活動を鋭意進めているところ、今月から当該の打上げ準備作業に入ることは難しく、H-IIAロケットへの技術的に詳細な影響評価を行った上で次の打上げに臨むため、XRISMおよびSLIMの打上げ時期については、月軌道投入可能期間となる2023年8月以降で調整を行う方向です。引き続き原因究明活動を総力を挙げて進めるとともに、打上げ計画が整い次第、改めてお知らせします。

    詳細はヘッドラインから。

 
<4月1日(土)>
  1. ガイア、ブラックホールの新しい家族を発見 (Gaia)

    ヨーロッパ宇宙機関のガイアミッションが、新しい種類のブラックホールの発見に貢献した。新しい家族にはすでに二つのメンバーがおり、何れも既知の他のどのブラックホールよりも地球に近い。天文学者達のチームは、ガイアによって追跡された星の軌道を研究し、巨大な物体による重力の影響を受けているかのような、いくつかが空の揺らぎに気づいた。複数の望遠鏡で物体を探したが光は見つからず、ブラックホールという一つの可能性しか残らなかった。

    大判はイメージをクリック。

  2. NASA対応のAI予測が、太陽の嵐に備える時間を与える可能性がある

    人工知能(AI)とNASAの衛星データを組み合わせた新しいコンピューターモデルは、危険な宇宙気象の警報を鳴らすことができる。このモデルは、AIを使って、太陽風(太陽からの容赦ない物質の流れ)の宇宙船の測定値を分析し、30分の事前警告で、差し迫った太陽嵐が地球上のどこに襲うかを予測する。これは、これらの嵐に備え、電力網やその他の重要なインフラストラクチャへの深刻な影響を防ぐのに十分な時間を提供する可能性がある。

    大判イメージは省略。

  3. 新しいプログラムオフィスがNASAの月、火星への道をリード

    NASAは、ワシントンの本部に、新しい月から火星へのプログラムオフィスを設立し、人類の利益のために月と火星での有人探査活動を実施する。この月から火星へのプログラムオフィスは、2022年のNASAの認可に従って、月でのアルテミス・ミッションを使って科学的発見の新時代を開き、火星への有人ミッションに備える。

    大判イメージは省略。

  4. 「だいち2号」による全国地殻変動分布図の初公開について 〜全国の地殻変動を一目で把握 〜 (JAXA)

    国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)が運用する陸域観測技術衛星2号「だいち2号(ALOS-2)」は、2014年の打上げから現在まで全国の地殻変動や隆起などの地表面の動きを継続的に繰り返し観測してきました。この「だいち2号(ALOS-2)」の観測データを用いて作成された日本全国の“地殻変動の地図”が、国土交通省国土地理院(以下、国土地理院)より3月28日に初公開されます。

    イメージはありません。



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