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このページではNASAの各機関が発表する科学記事を中心に、欧州宇宙機構(ESA)、国内関連機関などの主要な科学記事を掲載しています。掲載の内容はそれぞれの記事に準拠していますが編集方式は本サイト独自です。日付は本サイトでの掲載月日を示します。原則として発表の翌日に掲載しています。掲載期間はおよそ一ヵ月です。 |
記事の取得元を含む源記事はそれぞれのヘッドラインをクリック。ただし日本国内記事を除きリンク先は英文です。 人名・地名・機器の名前などの固有名詞の“日本語読み”には誤りがあるかもしれません。 |
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![]() すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラによる「M81 銀河群」の広域探査により、銀河群にある超淡銀河「F8D1」から中心銀河の方向へ古い星々が流れ出ている様子が明らかになりました。このような恒星ストリームが超淡銀河で発見されたのは初めてのことです。銀河群の力学進化とともに、謎に包まれた超淡銀河の起源に対して重要な示唆を与える研究成果です。
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2022年3月に発見された新彗星(すいせい)、ZTF彗星(C/2022 E3 (ZTF)、本記事では「ZTF彗星」と略)が、2023年1月から2月にかけて地球に接近し、見ごろを迎えます。ZTF彗星は2023年1月13日(日本時、世界時では1月12日)に近日点を通過(太陽に最も接近)し、その頃に彗星の活動自体はピークを迎えたと考えられます。その後は太陽から遠ざかるにつれて彗星活動は少しずつ弱まっていきますが、今度は地球へと近づくことで少々明るくなって見えることが期待されます。地球との最接近は2月2日未明(日本時、世界時では2月1日)で、この時に約4200万キロメートルまで近づき、約5等級の明るさとなりそうです。天の川が見えるような十分に暗い空であれば、肉眼でもぼんやりとした姿が見られるでしょう。市街地では、肉眼で観察することは難しそうですが、適切に設定したカメラで撮影すると、その姿を写すことができそうです。 H3ロケット試験機1号機による先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)の打上げについて[再設定] (JAXA) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載したH3ロケット試験機1号機の打上げを2023年2月12日に予定しておりましたが、H-IIAロケット46号機の打上げが天候による延期を経て実施されたことを受け、打上げ準備作業の関係から、下記のとおり再設定いたします。
打上げ日 : 2023年2月13日(月) |
![]() NASAのルーシー宇宙船は、その64億キロメートルの旅に他の小惑星遭遇を加えるだろう。2023年11月1日に、ルーシーは、宇宙船の革新的な小惑星追跡ナビゲーション・システムのエンジニアリング・テストを行うために、小さなメインベルト小惑星のクローズアップの視界をとるだろう。ルーシー・ミッションは、その12年の旅行の間に、木星のトロージャン小惑星の九つの小惑星を訪問する計画によって、既に記録を破っている。当初、ルーシーは、メインベルト小惑星(52246) Donaldjohanson をフライバイする2025年まで、いかなる小惑星のクローズアップの視界も得る計画はなかった。しかしながら、ルーシー・チームは、ルーシー宇宙船の潜在的な新らしい有用な目標として、 (152830) 1999 VD57b と名付けられた、内部のメインベルトの小さなまだ無名の小惑星を確認した。 ![]() ヨーロッパ宇宙機関のアーカイブの歴史的コレクションのデジタルコンテンツが、初めて、 historicalarchives.esa.int で自由に利用できるようになる。この最初の発表では、目録の写真のコレクションを一般公開する。 |
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![]() アルマ望遠鏡の高い解像度によって、大質量の星が生まれる場所では、星に物質が供給される仕組みに磁場が重要な役割を果たしていることがわかりました。星形成過程において、磁場がどのような役割を果たすかは、これまでも広く議論されているテーマです。この磁場がどれほど強いのか、そして、磁場は星の材料物質を形成中の中心星まで運ぶことができるか、さらに、いつどこで重力が磁力の影響を上回るのかは、大きな謎でした。台湾中央研究院のパトリック・コッホ氏を中心とする国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて、W51 e2およびe8と呼ばれる大質量星形成領域の磁場構造を、0.1秒角というこれまでにない高い解像度で捉えました。この領域の初期の解像度は3秒角だったので、30倍(面積に換算すると約1000倍)も解像度が向上しています。これは、アルマ望遠鏡の優れた感度と解像度によって実現したもので、磁場の分布を1000倍も鮮明にし、500天文単位という小さな領域まで初めて可視化することに成功しました。 |
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![]() アルテミスⅠミッションでオリオンに搭乗した無重力インジケータであるスヌーピーは、2023年1月5日に輸送ケースから開梱された後、笑顔を浮かべている。無重力インジケータは、宇宙船に搭載される小さなアイテムであり、宇宙船が微小重力に達したときに視覚的な指標を提供する。NASAはアポロ時代からスヌーピーと関係があり、有人宇宙飛行ミッションに貢献し、大きな夢を抱かせ、安全文化とミッションの成功の象徴となっている。 |
![]() ミルキウェイ銀河を含む銀河のローカルグループで最大かつ最も明るい星形成領域は、30ドラドス(または非公式にはタランチュラ星雲)と呼ばれる。小さな隣接銀河である大マゼラン雲に位置する30ドラドスは、太陽のような星がどのように生まれ進化するかをよりよく理解したい天文学者達によって長い間研究されてきた。NASAのチャンドラX線天文台は、2022年の夏に亡くなったレイサタウンズリー博士の指示の下で、ミッションの生涯にわたって30個のドラドスを頻繁に調べてきた。これらのデータは引き続き収集および分析され、現在および将来の科学者達に星形成とその関連プロセスについてさらに学ぶ機会を提供する。
![]() 以前は隠されていた、または埋められていた何百ものブラックホールが、NASAのチャンドラX線天文台を使って発見された。この結果は、天文学者達に宇宙のブラックホールのより正確な国勢調査を与えるのに役立つ。この新しい調査のブラックホールは、太陽の数百万倍または数十億倍の質量を含む超大質量のものである。天文学者達は、ほとんど全ての大きな銀河の中心に巨大なブラックホールが宿っていると考えているが、ブラックホールの一部は放射線を生成する物質を積極的に引き込み、一部はダストやガスの下に埋もれている。
![]() 2022年も国立天文台は、様々な天文学の研究成果を発信し続けました。その中で、個人的に「これは面白かった、印象に残った」というトピックを振り返っていきたいと思います。 |
![]() 金曜日に、ワシントンのNASA本部で、NASAのビル・ネルソン長官とパム・メルロイ副長官が主催したイベントで、日米の代表者が集まり、両国間の宇宙探査における協力の長い歴史に基づいた協定に署名した。アントニー・J・ブリンケン米国務長官と林義正外務大臣は、それぞれ日米を代表して協定に署名した。今回の署名は、岸田文雄首相の2021年の就任以来初のワシントン訪問のハイライトである。「平和目的のための月その他の天体を含む宇宙空間の宇宙探査及び利用の協力に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の枠組み協定」として知られるこの協定は、平和的探査に対する相互の利益を認めるものである。この枠組みは、宇宙科学、地球科学、宇宙運用と探査、航空科学技術、宇宙技術、宇宙輸送、安全とミッション保証など、両国間の幅広い共同活動をカバーしている。NASAと日本政府は、2022年11月に、アルテミス計画の下での長期的な月探査協力へのコミットメントの一環として、ゲートウェイへの日本の貢献を確認する合意を締結した。日本はまた、アルテミス合意の最初の署名国の一つであった。 --- 以上、要点のみ。
米国航空宇宙局(NASA)及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、第68/69次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)で活動中の若田光一宇宙飛行士による船外活動(EVA)の実施を下記のとおり決定いたしました。
1. 実施予定日時(日本時間) JAXAと国連宇宙部との連携協力(KiboCUBE)に基づく第3回選定のインドネシア衛星の「きぼう」からの放出について (JAXA) 2023年1月6日、JAXAと国連宇宙部の連携協力プログラム「KiboCUBE」の第3回で選定された、インドネシア共和国スーリヤ大学(Surya University)の超小型衛星(衛星名:Surya Satellite-1 (SS-1))が「きぼう」日本実験棟より放出されました。 |
![]() NASAのTESS(トランジット系外惑星調査衛星)のデータを使って、科学者達は TOI 700 e と呼ばれる地球サイズの世界が、その星のハビタブルゾーン(惑星の表面に液体の水が発生する可能性のある距離の範囲)内を周回していることを確認した。この世界は地球の95%の大きさで、おそらく岩からなっている。天文学者達は、以前、このシステムで TOI 700 b、c、d と呼ばれる三つの惑星を発見した。惑星dもハビタブルゾーンを周回している。しかし、科学者達は TOI 700 e を発見するためにさらに1年間の TESS 観測を必要としていた。 NASA長官ビル・ネルソンとパム・メルロイ副長官は、1月13日(金)午後4時30分から、岸田文雄首相、アントニー・ブリンケン米国務長官、その他の日米首脳をワシントンのNASA本部に迎える。ブリンケン国務長官と日本の林義正外務大臣は、NASAで、平和的で透明性のある宇宙探査への両国のコミットメントに基づく協定に署名する予定である。 |
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![]() NASA の宇宙探査機と地上望遠鏡の観測データを用い、木星の対流圏上層部の温度を、今までで一番長い期間追跡調査をした結果、木星の気温が四季とは関係なしに一定の間隔で変動することが発見されました。木星の対流圏は、木星のトレードマークともいえる色とりどりな縞模様の雲が形成されるなど、様々な気象現象が起こっている大気の低層部です。この結果は、太陽系最大の惑星である木星の天気を左右する要因をより深く理解し、究極的には天気を予報できるようになるための大きな一歩といえます。本研究では、すばる望遠鏡の中間赤外観測装置 COMICS が 14年にわたる観測データを提供しました。
![]() すばる望遠鏡の超高コントラスト補償光学システムを利用した観測により、太陽のような恒星を周回する褐色矮星の姿が捉えられました。直接撮像に加えて位置天文衛星などのデータを組み合わせる新しい手法を用いて、この天体 HIP 21152 B の正確な質量を求めた結果、質量が精密に決まっている褐色矮星の中では、最も軽く、惑星質量に迫る天体であることが明らかになりました。HIP 21152 B は、巨大惑星と褐色矮星の進化やその大気の研究をする上で重要な基準 (ベンチマーク) 天体になると期待されます。
![]() すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラで撮られた、70 億年前までの宇宙に存在する 5000 個を超える銀河団を統計的に調べることで、成長をやめてしまった銀河が銀河団内の特定の方向に偏って分布していることが明らかになりました。銀河団の内部で銀河の成長を止めるメカニズムが非等方的に働いている可能性を示すもので、銀河の形成過程の新たな一面を捉えた成果です。
![]() 12月20日の明け方、石垣島天文台で今季初となる南十字星を撮影しました。 |
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![]() さまよう星をむさぼり食うブラックホールの最近の観測は、科学者達がより複雑なブラックホールの摂食行動を理解するのに役立つかもしれない。複数のNASAの望遠鏡が、最近、あまりにも近づいた不運な星を引き裂く巨大なブラックホールを観察した。これは、地球から約2億5千万光年にある別の銀河の中心に位置する、これまでに観測された星を破壊するブラックホールの5番目に近い例であった。
![]() 2022年12月18日、インサイトは地球からの通信に応答しなかった。予想の通り着陸機の電力は何ヶ月にもわたって低下しており、インサイトは運用終了に達した可能性があると想定されている。NASAは、インサイトが火星中継ネットワークの一部である火星を周回する宇宙船との、二つの連続した通信セッションを逃したときにミッションの終了を宣言するが、通信が失われた原因が着陸機自体である場合に限っている。その後、NASAのディープスペースネットワークが、万が一の場合に備えて、しばらく耳を傾ける。インサイトは、2018年5月5日に、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた。6か月の巡航の後、2018年11月26日に火星に着陸し、イリジウムプラニティアでの地上運用を開始した。この4年間で、着陸機のデータは、火星内部の層、その液体のコア、ほとんど絶滅した磁場の表面下の驚くほど変化する残骸、火星のこの部分での天気、多くの地震活動に関する詳細をもたらした。
![]() ハワイのすばる望遠鏡、および三鷹キャンパスにある二つの歴史的建築物の内部を、3Dで疑似体験できる、「3Dバーチャルツアー」サイトを公開しました。国立天文台ハワイ観測所が、電気通信大学と米国に本社を置くマーターポート社との連携により開発した3D VR(バーチャル・リアリティ)コンテンツです。 |
![]() NASAのボイジャーやカッシーニなど、何世代にもわたるミッションのデータに基づいたこの研究は、科学者達が木星の天気の予測方法に役立つ可能性がある。科学者達は、木星の上部対流圏、巨大な惑星の特徴的なカラフルな縞模様の雲が形成される大気の層の温度を追跡する、史上最長の研究を終えた。NASAの宇宙船と地上の望遠鏡観測からのデータをつなぎ合わせた40年を超えて行われたこの研究は、木星のベルトとゾーンの温度が、時間とともにどのように変化するかについて、予期しないパターンを発見した。この研究は、太陽系最大の惑星の天気を動かすものをよりよく理解し、最終的にはそれを予測できるようにするための大きな一歩である。12月19日にネイチャー・アストロノミーに発表された新しい研究によれば、科学者達は、木星の温度が季節や科学者が知っている他のサイクルに結び付けられない明確な期間の後に上下することを発見した。 小惑星探査機「はやぶさ2」初期分析 砂の物質分析チーム、研究成果の科学誌「Nature Astronomy」論文掲載について (JAXA) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)では小惑星リュウグウ試料分析を、6つのサブチームからなる「はやぶさ2初期分析チーム」および、2つの「Phase-2キュレーション機関」にて進めています。 この度「はやぶさ2初期分析チーム」のうち「砂の物質分析チーム」の研究成果をまとめた論文が、イギリスの科学誌「Nature Astronomy」に2022年12月20日付(日本時間)で掲載されましたのでお知らせします。 |
![]() 9月26日にNASAの二重小惑星方向変更テスト(DART)宇宙船が小惑星衛星ディモルフォスに意図的に衝突し、軌道を33分変えて以来、調査チームは、そのような必要性が生じた場合に、この惑星防衛技術が将来どのように使える可能性があるかの影響を掘り下げてきた。これには、衝突によって何トンもの小惑星の岩が移動し、宇宙に打ち上げられた「噴出物」のさらなる分析が含まれ、そこからの反動により、ディモルフォスに対するDARTのプッシュが大幅に強化された。
![]() NASAとフランス国立宇宙研究所(CNES)のために建造された、地球表面のほとんど全ての水を観測する衛星が、低地球軌道に向かって西海岸標準時金曜日午前3時46分に離昇した。この地表の水と海の地形(SWOT:Surface Water and Ocean Topography)宇宙船は、カナダ宇宙局(CSA)と英国宇宙機関からの貢献もある。この SWOT 宇宙船は、3年間の初期のミッションで、カリフォルニアのヴァンデンバーグ宇宙基地の打上複合施設4Eから、スペースXロケットで打上げられた。この衛星は、地球表面の90%以上の、新鮮な水と海の高さを計るだろう。この情報は、海がどのように気象の変化に影響するか、温暖化の世界が、どのように、湖、川、貯水池に影響を及ぼすか、また、コミュニティが、洪水などの災害に、どのように備えることができるか、などの洞察を提供するだろう。
![]() 三大流星群の一つであるふたご座流星群が12月14日に極大を迎えました。およそ事前の予想通り、この日の夜には多くの流星が流れました。今年のふたご座流星群の特徴として、明るい流星が多かったのではないかということが挙げられています。月明かりがあると暗い流星が見えなくなりますので、明るい流星が目立ったいうことも考えられますが、実際に火球と呼ばれるマイナス4等級よりも明るい流星も、それなりに出現した模様です。山梨県富士河口湖町では、2022年12月15日午前0時44分から1時14分の30分間に、28個の群流星の出現が見られたのが最も多い値でした。1時間あたりの流星数に換算すると56個流れたことに相当します。 |
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銀河の中心にある超巨大ブラックホールの成長と、銀河本体の成長とは、どのように関係しているのでしょうか。機械学習を用いた研究によって、その深いつながりが導き出されました。この研究は、数十年来の仮説を裏づけるものになりました。 |
![]() ヨーロッパ宇宙機関のハイライト2022は、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、または電話で読むことができるこのインタラクティブな形式でオンラインで入手できます。印刷版に含まれるすべての画像、インフォグラフィック、記事に加えて、ビデオその他の追加コンテンツを備え、気候変動からサイバーセキュリティまでのテーマ、また、宇宙望遠鏡の信じられないほどの宇宙画像と革新的な宇宙技術をもたらす方法をカバーしている。 |
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![]() NASAは、アラバマ州ハンツビルのボーイングと約32億ドルの契約を締結し、月およびそれ以降のアルテミスミッション用の将来のスペースローンチシステム(SLS)ロケットのコアおよびアッパーステージの製造を継続する。ボーイングはアルテミスⅢおよびⅣのSLSコアステージを生産し、アルテミスⅤおよびⅥのコアステージ用の材料を調達し、アルテミスⅤおよびⅥの探査上段(EUS)に関連するサポートおよびエンジニアリングサービスを提供する。 |
磁気圏尾部観測衛星GEOTAILは、1992年7月に米国フロリダ州からデルタ-Ⅱロケットで打ち上げられた日米共同プロジェクトです。これまで30年間以上の長期間に渡り地球周回の長楕円軌道で観測を行い、地球磁気圏の昼間側境界や尾部で磁気リコネクションが起きている事を実証してその中でイオンや電子がどのように振る舞うかを明らかにするなど、特に地球磁気圏尾部において数々の発見を含む画期的な成果をあげて来ました。当初計画の3年半のミッション期間を大きく上回る30年以上にわたり運用してきましたが、2022年6月末までに搭載データレコーダーが両系とも動作停止し、十分な観測データが取得できなくなったため、観測運用を終了することとし、2022年11月28日に宇宙機の運用停止・停波を行いました。以降は来年3月末までにミッション成果のまとめを行ってまいります。 これまでの運用にあたり、ご協力をいただいた関係各機関及び各位に深く感謝いたします。 超小型探査機EQUULEUSの初期運用期間終了について (EQUULEUS) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年11月16日(日本時間)に米国航空宇宙局(NASA)のアルテミス計画初号機(Artemis I)により打ち上げられたJAXAの超小型探査機EQUULEUS(エクレウス)について、予定していた一連の機能確認作業が完了し、軌道変換制御と月フライバイ前後の軌道修正の結果、計画通り11月22日(日本時間)に月フライバイを行い、地球-月第2ラグランジュ点(EML2)に向かう所定の軌道への投入を確認できました。「水」を推進剤とする推進系による地球低軌道以遠での軌道制御成功は世界初です。 今後、初期運用フェーズから定常運用フェーズへ移行し、約1年半かけ、ラグランジュ点に向かう予定です。 今回の打上げ及び追跡管制にご協力、ご支援頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。 「きぼう」から超小型衛星の放出中継 (JAXA) 「きぼう」日本実験棟から九州工業大学のBIRDS-5プロジェクト(ウガンダ初の超小型衛星 PearlAfricaSat-1, ジンバブエ初の超小型衛星ZIMSAT-1と九工大のTAKA)および事業者衛星(三井物産エアロスペース(株))のSpaceTuna1(近畿大学)を放出します。 |