- NASAのアルテミスⅤ:初の月面宇宙ステーションの建設 (Artemis)
NASAとそのパートナーは、アルテミス計画によって、全ての人の利益のために、月での長期的な探査に必要な基礎システムを開発している。アルテミスⅢの宇宙飛行士達は、人類初の月面宇宙ステーション「ゲートウェイ」で生活し、火星への有人ミッションに備えるための新たな機会を提供する。このミッションでは、月周回軌道上での複数の打上げと宇宙船のドッキングという複雑な行動が組み合わされ、NASAの宇宙打上システム(SLS)ロケットの更に大きく、更に強力なバージョンと新しい移動式打上機がデビューする。
アルテミス時代の科学
アルテミス計画は、月面での科学研究を加速させており、まもなくゲートウェイの月周回軌道に乗せられる。国際的および商業的パートナーシップにより建設されたゲートウェイには、さまざまな宇宙船のドッキングポート、クルーが月面ミッションに備えて生活、作業、準備するためのスペース、太陽物理学、人間の健康、生命科学などの分野を研究するための科学調査用の機器が含まれる。
ゲートウェイの楕円形の軌道は、月の北極と南極の両方の領域を通過し、科学と月面へのアクセスのための比類のない機会を提供する。この軌道は、低月軌道からの地表アクセスの利点と、遠方の逆行軌道の燃料効率を兼ね備えており、科学研究のための、地球、月、太陽、深宇宙のユニークな景色を提供する。
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- NASAのキュリオシティ、火星の太古の水に関する新しい手がかりを探す (Curiosity)
キュリオシティは、火星のこの部分に、これまで考えられていたよりもはるかに長く液体の水が流れていた証拠を示す可能性のある領域に到着した。
キュリオシティは、火星の表面から液体の水がいつ完全に消えたのかについて、より詳細を明らかにする可能性のある火星の新しい領域の探査を開始した。何十億年も以前、火星は今よりもずっと湿っていて、おそらく今よりも暖かかった。キュリオシティは、宇宙から見ると、古代の川によって削られたように見える、曲がりくねった蛇のような特徴のあるゲディス・ヴァリス海峡(Gediz Vallis channel)をドライブし、より地球に似た過去を新たに見つめている。
科学者達はその可能性に興味をそそられている。探査車チームは、チャンネルが下の岩盤にどのように刻まれたかを確認するための証拠を探している。その構成の側面は急勾配なので、チームはチャネルでできたとは考えていないが、土石流や岩石や堆積物を運ぶ川には岩盤を削るのに十分なエネルギーがあった可能性がある。科学者達は、この物質が土石流によって運ばれたのか、それとも乾いた雪崩によって運ばれたのかを知ろうとしている。
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- ヨーロッパ宇宙機関の Proba-2 SWAP が捉えた太陽フレア (Proba-2)
ヨーロッパ宇宙機関の Proba-2 SWAP(Sun Watcher with APS detector and Image Processing)は、2024年3月23日午前2時31分(中央ヨーロッパ時間)に太陽表面から噴出した太陽フレアを捉えることができた。
この X1.1 太陽現象は最も強力なタイプであり、太陽粒子イベントと地球に向けられたコロナ質量放出にも関連しており、宇宙天気予報士はオーロラの兆候に厳戒態勢を敷いた。このようなコロナ質量放出は、衛星、通信、地球のインフラを破壊する力があり、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙天気オフィスは潜在的な危険を警戒した。
結果として、2024年3月24日の午後に、予想よりもはるかに早く激しい地磁気の嵐が到来し記録された。地球の磁場の擾乱度を示す惑星の地磁気指数 Kp 指数では、嵐は2番目に高いレベルである Kp 8 に到達した。
この地磁気の嵐は比較的短命だったが大きな影響は報告されておらず、3月23日から影響が残った。
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- 銀河の中の星工場―分子で見る繁忙期の製造ライン (ALMA:国立天文台)
国立天文台の原田ななせ助教、欧州南天天文台/合同アルマ観測所のセルヒオ・マーチン博士、米国国立電波天文台のジェフ・マンガム博士を中心とした国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて銀河系外の爆発的に星を生み出している銀河NGC 253の中心部を観測し、100以上の分子種を検出しました。その解析により、NGC 253中心部には星の進化の様々な段階にある領域が混在している様子を、これまでになく詳細な形で描きました。また、得られた多数の分子種の分布図に機械学習の手法を適用し、従来、星の進化段階を知るための「指標」として使われてきた分子種に加え、いくつかの分子種が指標として使えることを明らかにしました。広い周波数範囲の観測時間を格段に短縮するアルマ2計画の後押しを受け、今後、より多くの指標分子の同時観測により、爆発的に星を生み出すメカニズムの理解が進むことが期待されます。
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