12月11日(日)追記:
飛行日25:
オリオン、ホームへの旅を伸ばす
オリオン宇宙船は、12月11日日曜日午前10時39分(中部標準時)のグアダルーペ島近くのバハ海岸沖へのスプラッシュダウンに向けて、宇宙での最後の一日を過ごしている。
技術者達は、ガスによるソーラーアレイ翼への温度の影響特性を評価するために、宇宙での最終的なテストを行った。フライトコントローラー達は、ソーラーアレイ翼が正しいテスト位置にあれば、リアクションコントロールシステム推進装置を点火する。技術者達は、また、オリオンの着水前後に、いくつかの追加の飛行試験を行なうだろう。
5回目の軌道修正点火が12月10日土曜日午後2時32分(日本時間11日日曜日午前5時32分)に行われた。燃焼中、補助エンジンは8秒間点火し、宇宙船を時速 3.4 マイル(5.4 キロメートル)加速し、オリオンが着水のコースにあることを確認した。6回目・最後の軌道修正点火は、オリオンが地球の大気圏に入る約5時間前に行われる。
オリオンが地球に戻る際、NASAの追跡・データ中継衛星(TDRS)が、最終的な軌道修正燃焼、宇宙船の分離、地球の大気圏への再突入、着水のための通信を助ける。サービスモジュールがクルーモジュールから分離する少し前に、通信はNASAのディープスペースネットワークからニアスペースネットワークに切り替えられる。地球上空約 22,000 マイル(約 3.5 万キロメートル)の静止軌道に位置する追跡・データ中継衛星(TDRS)は、低高度の宇宙船から地上アンテナへのデータを中継するために使われる。再突入中、オリオンが大気圏に遭遇するときに発生する強烈な熱は、カプセルを取り巻く空気をプラズマに変え、宇宙船との通信を一時的に妨げる。
回収部隊はバハ沖の場所に到着し、時速 25,000 マイル(40キロメートル)で大気圏に再突入した後の宇宙船を迎えるために待機する。このチームは、海軍の水陸両用専門家や宇宙軍の気象専門家、フロリダのケネディ宇宙センター、ヒューストンのジョンソン宇宙センター、ロッキードマーティンのエンジニアと技術者、米国国防総省の人員などで構成されている。
チームはオリオンを回収し、前方ベイカバーと三つのメインパラシュートを含む着陸中に投棄されたハードウェアの回収を試みる。
12月10日午後2時(CST:日本時間11日午前5時)直後、オリオンは地球から 113,453 マイル(約18万キロメートル)、月から 239,432 マイル(約38万キロメートル)にあり、時速 3,375 マイル(約 5.4 キロメートル)で巡航していた。
オリオンの再突入とスプラッシュダウン(着水)の生中継は、NASA TV、機関のウェブサイト、およびNASAアプリで、東部標準時午前11時(日本時間12日午前1時)に開始される。スプラッシュダウン後の会見は午後3時30分(日本時間12日午前5時 )頃に予定されている。
記事は大幅に要約しています。 December 10, 2022 7:15 pm (日本時間12月11日日曜日午前9時15分)発表
<写真>: アルテミスⅠミッションの飛行24日目、オリオンの光学ナビゲーションカメラは、この地球の細片の白黒写真を撮った。
中継放送の時刻などは 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。大判はイメージをクリック。
Dec 10. 2022