<お断り> 本サイトは国外の情報提供を主目的としており、原文に沿って記載するよう心掛けています。ステーションクルーは英語では Expedition crew と表記され、これは遠征または長征等、距離の概念を表す言葉です。本サイトでは遠征〇〇クルーと訳しています。また、遠征隊のトップは Commander であり司令官または指揮官を意味します。本サイトでは指揮官と訳しています。(これらは長期滞在や船長と示されることがあります。)
本サイトでは国際ステーションに関して次にように紹介しています。
これまでの経緯は
「国際ステーション構築の歴史」
に
ステーションの飛行士達の活動は
「国際ステーションは今」(本ページ)
に
国際ステーションの構成要素は
「国際ステーションの構成(イメージ)」
に
なお、国際ステーションの構築は終了していますので、建設関連コーナーは削除しました。
船 内 活 動
日本人飛行士以外の関連記事・通常の活動範囲内の記事は省くことがあります。
固有名詞・科学実験記事など専門的な内容の訳には誤りがあるかもしれません。
<3月26日>
遠征72宇宙飛行士達、休息をとる
遠征72の4人の宇宙飛行士は、先週のクルー交替と高度な微小重力調査の忙しい週の後、月曜日に休暇を取った。他の国際宇宙ステーション居住者達は、継続的な宇宙科学と生命維持のメンテナンス業務で週を始めた。
<イメージの解説>: 大西卓也宇宙飛行士が、スペースXのドラゴン宇宙船に積み込まれた貨物を開梱する。
Mar 24. 2025
<3月24日>
新クルーの最初の週、宇宙生物学と先端技術で終わる
遠征72クルーの7名は、脳から心臓への血液の流れや、宇宙での運動に対する筋肉や骨の反応について調査し、1週間を締めくくった。また、視力検査を行い、さまざまな科学用ハードウェアの整備も行った。
NASAのニコール・エアーズは、金曜日にコロンバスの実験室モジュールをセットアップし、首を流れる血液の量を測定するためのデータを収集する、ドレインブレイン2.0実験の最初の実行を開始した。JAXAの大西拓也は、金曜日を通してトランキリティモジュールでの宇宙演習実験の準備に携わった。大西は、まず、モーションキャプチャーシステムとその関連コンポーネントを設置し、その後、地球のフリーウェイトを模倣した高度な抵抗運動装置での作業を記録した。この結果は、研究者達が、骨量減少や筋萎縮などの無重力の影響に対抗するための効果的な運動プログラムを設計するのに役立つだろう。
ハーモニーモジュールで働くNASAのアン・マクレーンとドン・ペティットは、定期的な目の検査に参加した。マクレーンは、クルーの医療士官として指揮を執り、地上の医師がリアルタイムで監視する中で、標準的な医用画像装置を使ってペティットの目を覗いた。医師達は、宇宙での生活は、クルーの頭に向かって体液が移動し目の後ろに圧力がかかるので、視力にどのように影響するかを継続的に監視してきた。
ステーション指揮官アレクセイ・オフチニンは、一日の始まりに、ロシアのイヴァン・ヴァグナーとパートナーを組み、地球の写真技術を使用して宇宙での軌道前哨基地の位置を洗練する方法を調査した。この結果は、将来の月や火星へのミッションで、衛星やミッションコントローラーを使わずに航行できるようになる可能性がある。キリル・ペスコフは、軌道前哨基地のロスコスモスセグメント全体で人工知能システムを訓練するためのオーディオデータベースの構築とともに、宇宙での最初の1週間を終えた。
<注>: 以上は記事の要約。到着直後の活動として特別に掲載。
<イメージの説明>: NASAのニコール・エアーズが、国際宇宙ステーションの「きぼう」実験室モジュールで働く。
Mar 22. 2025
<3月22日>
4名の新しいクルー、ステーションの生活に適応
SpaceX Crew-10のクルー、NASAの新しいアン・マクレーンとニコール・エアーズは、水曜日にスペースXのドラゴン宇宙船に収納された貨物の開梱を始めた。正午の食事の後、マクレーンとエアーズは、軌道上での生活に、また宇宙ステーションのシステムに慣れた。
JAXAの大西拓也とロシアのキリル・ペスコフは、ドラゴンの貨物の運び出しとステーションのオリエンテーション活動に参加した。大西はドラゴンの開梱を手伝い、今後の科学運用を見直し、その後、高度抵抗運動装置(the advanced resistive exercise device)で働いた。キリルは、ヨーロッパのロボットアームからビデオを受信するコンピュータテストを行い、生命維持システムに取り組み、その後、微小重力での生活に適応した。
2024年8月4日に始まったシグナス宇宙貨物船の貨物ミッションの終了が近づく中で、今週、もう一つの貨物船が国際宇宙ステーションを出発する予定である。無人でゴミを詰められたシグナスは、東部夏時間3月28日(金)午前6時55分に、カナダのロボットアーム2によってユニティモジュールの地球に向いたポートから取り出され、地球軌道に放出され、南太平洋の上空で地球の大気圏に再突入して燃え、安全な終焉を迎える。
2024年9月11日にロシアのソユーズMS-26クルー船でカザフスタンから打ち上げられ、ラスベットモジュールにドッキングしたステーションの他の3名の居住者達、NASAのドン・ペティットとロシアのアレクセイ・オフチニンおよびイワン・ワグナーは、4月19日に予定されているミッションの終焉に近づいている。彼らがソユーズ宇宙船でステーションから切り離されると遠征73が正式に開始される。
後任のNASAの宇宙飛行士ジョニー・キム、ロシアの宇宙飛行士セルゲイ・リジコフおよびアレクセイ・ズブリツキーを乗せたソユーズMS-27宇宙船は、4月8日に打ち上げられる予定である。
<イメージの解説>: NASAの宇宙飛行士、遠征72のスニ・ウィリアムズが、国際宇宙ステーションのキューポラから眼下の地球を見つめている。この写真が撮られた時点で、軌道の前哨基地は、インド洋の上空260マイルにあった。
Mar 20. 2025
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