カッシーニ

このページでは2004年7月に土星軌道に入ったNASAの土星探査衛星カッシーニ・ホイヘンス軌道船による土星からのイメージをご紹介しています。

カッシーニは9月15日に土星大気へ突入してそのミッションを終えました。このページではその後に発表された記事を編集し直しています。記事の一部に前後があります。ご了承ください。
なお、ミッションの最終期には、“土星と最も内側のリングとの間を調査”するファイナル・ステージ(グランド・フィナーレ)を行いましたので、この調査に関する記事は「グランド・フィナーレ」として別ページにまとめています。



<土星に別れを告げる> 11月29日

土星での13年を超えた後に、その運命に封印して劇的な惑星の大気に飛び込む2日前に、NASAのカッシーニ宇宙船は、その広角カメラのシャッタを閉じまた最後に土星とそのリングの完全な合成を捕えて、土星のシステムに別れを告げた。この観測の間、合計80の広角イメージが、2時間を超えてとられた。この視界は、自然色の視界をつくるために結合され合成された、赤、緑、青スペクトルのフィルタを使ってとられた42の広角ショットから造られた。この観測の間、合計80の広角イメージが、2時間を超えてとられた。この視界は、自然色の視界をつくるために結合され合成された、赤、緑、青スペクトルのフィルタを使ってとられた42の広角ショットから造られた。

このイメージでは、土星の月の六つ、エンケラドゥス、エピメテウス、ヤヌス、ミマス、パンドラ、プロメテウスが微かな外見をつくっている(多数の星が背景に見える)。合成のこのバージョンは、惑星とそのリングを明るくし、かすかな領域を更に大きく明るくして提供されている(ここでは月と星達は15倍明るくされている)。氷で覆われた月エンケラドゥスが1時の位置に見ることができる。エンケラドゥスの直接下の、このイメージに見られる惑星から一番遠いリング、薄いFリングの外に小さなエピメテウスが横たわっている。Fリングに続いてエピメテウスから時計回りに見られる次の月はヤヌスである。約 4:30 の位置、Fリングの外にあるのはミマスである。ミマスの内側の 4:30 の位置にあるのはFリングを崩壊させている月パンドラである。Fリングの中の10時位置で動き回っているのは月プロメテウスである。

この視界は、リング平面の上約15度から、リングの日の当たる側を見ている。この合成のイメージがとられたとき、カッシーニは、惑星への最終的なアプローチで、土星から約110万キロメートルにあった。土星のイメージスケールはピクセル当たり67キロメートルである。月のイメージ・スケールはピクセルあたり59~80キロメートルの間を変化している。

Nov 21, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<レアの上> 11月28日

このイメージは、2017年5月2日の、土星の氷の月差渡し 1,527 キロメートルのレアの、カッシーニの最終的な観測からである。その時、この宇宙船は、土星のリング平面のはるか上にあり、レアの北半球を見下ろしていた。巨大なティラワ(Tirawa)インパクト盆地の北の縁が、左の縁に沿って見ることができる。(レアの高解像度の視界は こちら を参照。 ティラワは、その視界の1時の位置にある大きな窪みである。) このイメージは、カッシーニ宇宙船の狭角カメラの可視光線で、レアから約 370,000 キロメートルでとられた。イメージスケールはピクセル当たり2キロメートルである。

Nov 20, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<非常に長い、Cリング> 11月22日

土星のCリングは、構造と模様の、驚くほど並びの豊かなホームである( こちら を参照)。土星のリングに見られる構造の多くは、リソーナンス(resonance:共振)と呼ばれるリングの粒の間の相互作用と、特定の場所における土星の月との重力による撹乱の結果である。科学者達は粒がまばらなリングにおける構造の起源に関しては明確でない。このイメージでは、Cリングの外の端に向かう明るく狭いリングレットが、それぞれ幅約160キロメートルで、プラトーと呼ばれる二つの広い形とともに側面に並んでいる。

(注:左のイメージは右のイメージの暗さを補う意味で明度と鮮度を高めたものです。リング全体の構成とCリングの外の端の特徴については こちら(大きな画面です) を参照してください。)

プラトーはCリングではユニークである。カッシーニ・データは、プラトーが必ずしもCリングより多くのリングの素材を含む必要はないことを示しているが、プラトーのリングの粒は小さく、それらの明るさを拡げているかもしれない。この視界は、リング平面の上約53度から、リングの日の当たる側を見ている。このイメージは、土星から約 189,000 キロメートルでカッシーニ宇宙船の狭角カメラの緑を使って、2017年8月14日にとられた。イメージスケールはピクセル当たり1キロメートルである。

Nov 13, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<混乱を引き起こすパンドラ> 11月21日

カッシーニが土星との致命的な出会いに向かって突進したとき、宇宙船は、Fリングの薄いラインの次に土星の月パンドラの最終的な観察を捕えた。そのミッションのコースの上で、カッシーニは、狭いリングを形づくる際に、パンドラが当初考えたより小さな役割を演ずることを科学者達が理解するのに役立った。カッシーニが土星に到着したとき、多くの人々は、パンドラとプロメテウスがFリングを限定し、異常な編まれ捩じられた構造を彫り、それらの間でFリングを導くために共に働いていると考えていた。しかしながら、カッシーニからのデータは、実際には、二つの月の重力が、共に、あちこちにギャップと流れの構造をつくり、Fリングを混乱した状態にかき乱していることを示した。(こちら を参照)。カッシーニのイメージによってサポートされた最近のモデルは、その軌道の独特な特徴によって助けられ、Fリングの大半を規定するプロメテウスは孤独であることを示唆している。この視界は、リング平面の上約28度から、リングの日の当たる側を見ている。このイメージは、パンドラから約 577,000 キロメートルで、カッシーニ宇宙船の狭角カメラの可視光線によって、2017年9月14日にとられた。イメージスケールはピクセル当たり 3.5 キロメートルである。

Nov 06, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<キーラーギャップの中の土星の月ダフニス> 11月15日

土星の小さなリングに組み込まれた月の一つダフニスが、氷のリングの粒の列の間のギャップの中を周って波を起こしている。このイメージは、最近土星システムでの信じ難い13年の冒険の旅を終えた、国際的なカッシーニ・ミッションによってとられた。2017年2月に初めて公開されたこのようなイメージは、リングの粒の間の相互作用とともに、月と惑星のリングの間の複雑な相互作用のクローズアップの視界を科学者達に提供している。ダフニスは差渡し8キロメートルであるが、その重力は、キーラー・ギャップと呼ばれるリングのギャップの端をマークする、Aリングの小さい粒を崩壊させるのに十分な強さがある。この月がキーラー・ギャップ中を動くとき、波状の形が水平と垂直の面につくられる。月の通過に続く小さなサイズの三つの波頭がここに見られる。頂上の中のリングの粒が互いと衝突して、それぞれ以降の頂上では波の形が変化する。この小さな月に向かって拡大して見ると、ダフニスによって、ほとんどAリングから直接裂かれたように見えるリングの素材の幽かな薄いストランド(撚り糸)を明らかにしている。このイメージは、ダフニスから約 28,000 キロメートルの距離で、カッシーニの狭角カメラの可視光線でとられた。イメージスケールはピクセル当たり168メートルである。

これはヨーロッパ宇宙機関からの記事です。

Nov 16, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<土星の北> 11月14日

反射する日光は可視光波長イメージでは照明の源である。しかしながらより長い赤外線の波長では、オブジェクトからの直接の熱の放射が反射する日光を越えて支配する。このことが、カッシーニが初めて土星に到着したまた土星の北半球がまだ影に覆われていた冬の暗黒の日にさえも、赤外線を検出できる装置が極を観測することを可能にした。13年後の今、北極は強烈な日光を浴びている。北の夏至が近づき、日光は以前暗かった領域を照らし、カッシーニ科学者達がこのエリアを全画像装置のセットで調査するのを可能にしている。この視界は土星のリング平面の上約34度から北半球を見ている。このイメージは、2017年4月25日に、土星から約 441,000 キロメートルで、 752 ナノメートルの近赤外線フィルタを使ってカッシーニ宇宙船の広角カメラでとられた。イメージスケールはピクセル当たり26キロメートルである。

Oct 30, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<優美な土星> 11月13日

NASAのカッシーニ宇宙船のこの視点から、土星を囲んでいる氷の上品なレーンが、地平線を越えて惑星の周りを巻いている。このイメージで“ピクセルサイズ以下”の小さな差渡し81キロメートルのパンドラ --- <注>:ここでは右上に大きな白い点で表示してあります --- が、Fリングの向こう側を周っているのを見ることができる。また、このイメージには、カッシーニが2017年9月15日に壮観な様でそのミッションを終える前に22回通過した、土星の雲のトップと最も内側のDリングの間のギャップがある。科学者達は、宇宙船に危険をもたらすかもしれない素材を探して、特に宇宙船-リング-太陽の高い角度でとられたこの領域のイメージを捜した。この視界は、リング平面の上約19度から、リングの陽の当たる側を見ている。このイメージは、2017年8月12日に、カッシーニ宇宙船の広角カメラの緑でとられた。パンドラは、その可視性を増すために2倍に明るくされている。この視界は、土星から約 935,000 キロメートル、パンドラから110万キロメートルの距離で撮られた。イメージスケールは土星でピクセル当たり56キロメートル、パンドラで66キロメートルである。

Oct 23, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<カッシーニが別れを告げるときの土星のオーロラ(動画)> 11月10日

2017年9月14日、土星の大気に飛び込む一日前に、NASAのカッシーニ宇宙船は、惑星の北極領域の紫外線のオーロラ放射のこの最終的な視界を捕えるために、その紫外線画像分光計装置(UVIS)を使った。この視界は、緯度線 80 、 70 、 60 度を伴った土星の北極に中心を置いている。経度の線は40度間隔である。惑星の昼の側は下、夜の側が上である。この観測からの一連のイメージがムービー・シーケンスにまとめられた。ムービーの中の最後のイメージは静止画像の約1時間前にとられ、それは実際に最終的な UVIS オーロラ・イメージであった。 --- 中間略 ---
土星の変化するオーロラ放射を説明するためのいくつかの可能性のあるシナリオが長年にわたって仮定されてきたが、研究者達は未だこの複雑なパズルを完全に理解する状態からは遠い。

Oct 16, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<下から見た内から外へのリング> 11月9日

カッシーニは、2017年9月9日のリング平面を通過した数分後に、土星のリングのこのパノラマの眺望を得た。この視界は土星の南半球からリングの南面を見上げている。ここではメインリングの全貌を見ることができるが、低い視角のためにリングは極めて圧縮して描かれている。鋭く明るい平坦なCリングが左に現れ (こちら を参照)、Bリングは下部中央から右上に向かって伸びる暗い領域であり、Aリングは右側遠くに見える。この視界はリングの陽に照らされていない面を示し、そこでは日光は向こう側からもれて来る。
土星のリングのラベルをつけた視界は (こちら) から。土星とリングの間からの視界を示す他の合成は (こちら) から。以前に公開されたムービー・シーケンスは、リング平面を通して北から南 (こちら)へ通過する宇宙船としてリングの上面を見たカッシーニの変化する視界を示した。

Oct 16, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<リングの内外:縁の向こうで> 11月8日

カッシーニは、2017年5月28日に、ミッションのグランド・フィナーレの一部として土星とそのリングの間のギャップを通るその6回目のパスの直後に、地平線を見渡すこの合成のイメージをとった。この視点からは、土星は左手前でぼんやりと現われ、リングの影によって飾られている。右では、いくつかのリングが惑星のかすんだ縁の後ろから現れ、カッシーニの視点から外側に伸びている。この視界はリングの照らされていない側であり、そこでは日光が向こう側からもれている。ここに見られる惑星の一部は南半球である。土星とリングの間からの視界を示す他の合成は こちら から。

Oct 16, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<半分照らされたディオネ> 11月7日

NASAのカッシーニ宇宙船から、半分が影、半分が明るい土星の月ディオネが捕えられている。曲がりくねった峡谷が、月の氷の光景全体に相互に連結した経路を刻んでいる。明るさにおける微妙な変化が、ディオネの地表の素材または表土の粒の大きさや形とともに、組成の相違をほのめかしている。カッシーニは、これらの月がどのようにでき進化したか、またそれらがどのように結びついているにかを理解するための要求の一部として、差渡し 1,123 キロメートルのディオネとこの惑星の多くの他の月を調査して土星で10年以上を過ごしてきた。この視界は土星から反対方向のディオネの側面を見ている。北は右上59度である。このイメージは、カッシーニ宇宙船の狭角カメラの可視光線で、2017年6月22日にとられた。この視界はディオネから約 360,000 キロメートル離れてとられた。イメージスケールはピクセル当たり 2.2 キロメートルである。

Oct 16, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<円と六角形> 11月6日

土星の雲の帯は一般には円の形で惑星を回っているが、ある地形では僅かに異なっている。この惑星をさすらう「六角形」の極地のジェット気流は、太陽系全体には思いがけないことが潜んでいることを思わせてこの型を壊している。この大気の形は1980年代初期のボイジャー・ミッションによって初めて観測され、「六角形(the hexagon)」と呼ばれた。カッシーニの可視光・赤外線光マッピング分光計は、ミッションの間に初めて 「六角形」を見て以来、極がまだ冬の暗闇に浸されている間にもこの地形の外形を見ることができた。日光が北半球に戻ったとき、この「六角形」はカッシーニの画像カメラに見えるようになった。土星の「六角形」の更なる視界は こちらこちら を参照。この視界は夏の北緯65度から土星の北半球に向かっている。このイメージは、土星から 862,000 キロメートルで、2017年6月28日に、カッシーニ宇宙船の広角カメラの 752 ナノメートルの近赤外線フィルターを使ってとられた。イメージスケールはピクセル当たり52キロメートルである。カッシーニ宇宙船は2017年9月15日にそのミッションを終えている。

Oct 09, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<暗い側との別れ> 11月2日

土星の夜側のこのイメージのような衝撃的な視界は、カッシーニのような我々のロボット特使のおかげでのみ可能である。将来のミッションが土星に送られるまで、カッシーニのイメージの豊富な遺産は十分でなければならない。地球は土星より太陽に近いので、地球上の観測者は土星の昼の側のみを見ている。我々は、宇宙船によってのみ、地球からは最大の望遠鏡でさえ可能でない視界やデータを捕えることができる。この視界は、リング平面の上約7度からリングの日の当たる側を見ている。イメージは、2017年6月7日に、土星から121万キロメートルで、NASAのカッシーニ宇宙船の広角カメラの可視光線でとられた。イメージスケールはピクセル当たり72キロメートルである。カッシーニ宇宙船は2017年9月15日にそのミッションを終えた。

Oct 02, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<幻の縁> 11月1日

三日月形のエンケラドゥスの明るく陽に照らされた輪郭が宇宙の黒さに対して薄く見えている。土星から反射される光によって照らされた残りの月は幽霊のような外見を示している。差渡し504キロメートルのエンケラドゥスは、薄い三日月によって明らかなように、このイメージでは背景の光で照らされている。しかしながら、太陽-エンケラドゥス-宇宙船の角度は141度であり、この月の有名な噴煙を見るには低すぎる。この視界はエンケラドゥスの土星に面する半球を見ている。エンケラドゥスの北は上である。このイメージは、エンケラドゥスから約 180,000 キロメートル離れたところから、カッシーニ宇宙船の狭角カメラで、2017年3月29日に、赤外線(930nm)、緑、紫外線(338nm)フィルタを使ってとられたイメージの合成である。イメージスケールはピクセル当たり1キロメートルである。

Sept 25, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<カッシーニの見た最後の土星> 10月31日

NASAのカッシーニ宇宙船は、そのほぼ20年を終えるために、宇宙での航海の20年を終える準備の中で、その最後の時間に、土星、リング、月のこれらの最後のルックスを戻した。このビデオには、カッシーニが大気に飛び込む雲のトップを示す、最終的なイメージをも含めている。

Sept 15, 2017

動画はイメージをクリックして Youtube から。



<インパクト・サイト:カッシーニの最後のイメージ> 10月30日

右のモノクロ視界は、NASAのカッシーニ宇宙船の画像カメラによってとられた最後のイメージである。それは惑星の夜側の方に向かい、リングからの反射光によって照らされた、宇宙船が後に惑星の大気時間に入る場所を示している。赤、緑、青のスペクトルのフィルタを使ってつくられた自然色視界もまた提供されている(左図)。画像カメラは、カッシーニの可視光・赤外線光マッピング分光計が熱赤外線でインパクト・エリア自身の観測を行った同じ時間に、この視界を得た。カッシーニの大気入りサイトであるこの場所は、この時惑星の夜の側であったが、土星の注目に値する13年の探検を終えてカッシーニが最終的に土星の超高層大気にダイビングする頃には昼光に変わるだろう。

Sept 15, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<孤独な「プロペラ」> 10月27日

土星のAリングのこの視界は、リングの素材でギャップを開げることに失敗してリングに埋め込まれた、小さな月によってつくられた多くのそのような形の一つ、孤独な「プロペラ」を特徴としている。このイメージは、NASAのカッシーニ宇宙船によって2017年9月13日にとられた。これはカッシーニが地球に送り返した最後のイメージの一つである。この視界は、カッシーニ宇宙船の広角カメラの可視光線で、土星から 676,000 キロメートルでとられた。イメージスケールはピクセル当たり 3.7 キロメートルである。

Sept 15, 2017

右のイメージがプロペラ付近を切り出しています。全体像はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<デフニスの最後の様相> 10月26日

土星のAリングの外側のこのイメージは、小さな月ダフニスと、それがキーラーギャップの端につくり上げる波を表している。このイメージは、NASAのカッシーニ宇宙船によって、2017年9月13日にとられた。これはカッシーニが地球に送り返した最後のイメージの一つである。この視界は、カッシーニ宇宙船の広角カメラの可視光線で、土星から 782,000 キロメートルでとられた。イメージスケールはピクセル当たり 4.3 キロメートルである。

Sept 15, 2017

右のイメージがデフニス付近を切り出しています。全体像はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<突入前の土星> 10月25日

土星の北半球のこのイメージは、NASAのカッシーニ宇宙船によって、2017年9月13日にとられた。これはカッシーニが地球に送り返した最後のイメージの一つである。この視界は、土星から110万キロメートルで、カッシーニ宇宙船の広角カメラの可視光線の赤でとられた。イメージスケールはピクセル当たり64キロメートルである。

Sept 15, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<最後のリングの光景> 10月24日

土星のリングのこのイメージは、2017年9月13日に、NASAのカッシーニ宇宙船によってとられた。これはカッシーニが地球に送り返した最後のイメージの一つである。この視界は、土星から110万キロメートルで、カッシーニ宇宙船の広角カメラの可視光線の赤を用いてとられた。

Sept 15, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<NASAのカッシーニ宇宙船、土星の歴史的な探検を終える(動画)> 10月23日

以下の記事は要点のみを取り上げています。

我々の太陽系の探検のスリルに富んだ時代は、NASAのカッシーニ宇宙船がリングの惑星の13年の旅を終えて土星の大気に宿命的な突入を行った今日終わった。「これは驚くべきミッションの最終章であるが、それはまた新しい始まりでもある」とNASA本部のサイエンス・ミッション・ディレクタ Thomas Zurbuchen は言った。突入の間に受信された遠隔通信は予想通りであった。カッシーニは、科学観測のユニークな最終セットを送り返し、安定性を維持するために点火した推進装置とともに土星の大気に入った。カッシーニ宇宙船との接触の消失は、西海岸夏時間午前4時55分(日本時間9月15日午後8時55分)に起き、オーストラリア、キャンベラのNASAの深宇宙ネットワーク・アンテナで受信された。

カッシーニの科学機器の八つからのデータは予定通りに地球に送られた。ミッション科学者達は、惑星の形成、進化、その大気に起きるプロセスに関する手がかりを含めた土星に関する新しい洞察のために、来たるべき週に宇宙船の最終的な観測を調べるだろう。

カッシーニの可視光・赤外線光マッピング分光計によって得られたデータから作られた右下のモンタージュは、2017年9月15日に、NASAの宇宙船が土星の大気に入った場所を示している。宇宙船は北緯 9.4 度西経 53 度で大気に入った。

カッシーニは1997年にケープ・カナベラル空軍基地から打上げられ、2004年に土星に到着した。NASAは、2年間二回、最初に二年、次に7年ミッションを拡張した。二回目のミッションの拡張では、宇宙船の残留するロケット推進燃料を使って、惑星の氷の月の何十回もの接近通過を提供した。カッシーニは、その土星システムへの旅を、特に、地下海と熱水活動のサインを持つエンケラドゥスの将来の探査まで汚さない --- 先行する探査での生命の痕跡を残すことのないように --- ことを確実にするために、金曜日の惑星への意図的な突入によるグランド・フィナーレで仕上げた。

カッシーニは開発から数えて今日まで概ね30年を要している。当初大学卒業したばかりの学生が現在は50歳ほど、今後の分析を考慮すると「人生のほぼすべてを土星探査に掛けたことになる」。意義は大きいが、個人にとっての宇宙探査の大変さを表している。

Sept 15, 2017

動画は左のイメージをクリックして Youtube から。



<暗い側との別れ>10月11日

土星の夜の側のこのイメージのような衝撃的な視界は、カッシーニのような我々のロボット特使のおかげでのみ可能である。将来のミッションが土星に送られるまで、カッシーニのイメージの豊富な遺産は十分でなければならない。地球は土星より太陽に近いので、地球上の観測者は土星の昼の側のみを見ている。我々は、宇宙船によってのみ、地球からは最大の望遠鏡でさえ可能でない視界やデータを捕えることができる。この視界は、リング平面の上約7度からリングの日の当たる側を見ている。イメージは、2017年6月7日に、土星から121万キロメートルで、NASAのカッシーニ宇宙船の広角カメラの可視光線でとられた。イメージスケールはピクセル当たり72キロメートルである。カッシーニ宇宙船は2017年9月15日にそのミッションを終えた。

Oct 02, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。



<幻の縁> 9月27日

三日月形のエンケラドゥスの明るく陽に照らされた輪郭が宇宙の黒さに対して薄く見えている。土星から反射される光によって照らされた残りの月は幽霊のような外見を示している。差渡し504キロメートルのエンケラドゥスは、薄い三日月によって明らかなように、このイメージでは背景の光で照らされている。しかしながら、太陽-エンケラドゥス-宇宙船の角度は141度であり、この月の有名な噴煙を見るには低すぎる。この視界はエンケラドゥスの土星に面する半球を見ている。エンケラドゥスの北は上である。このイメージは、エンケラドゥスから約 180,000 キロメートル離れたところから、カッシーニ宇宙船の狭角カメラで、2017年3月29日に、赤外線(930nm)、緑、紫外線(338nm)フィルタを使ってとられたイメージの合成である。イメージスケールはピクセル当たり1キロメートルである。

Sept 25, 2017

大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。




TOP PREV