このページでは、「土星探査写真集」をご覧いただくための基礎資料として、土星の概要を記載しています。
< 土 星 >
ボイジャーが撮った自然色の土星 | |
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< 衛 星(月)>
カッシーニが撮ったタイタン | |
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土星の月 |
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1. Pan(パン) |
2. Atlas(アトラス) |
3. Prometheus(プロメテウス) |
4. Pandora(パンドラ) |
5. Epimetheus(エピメテウス) |
6. Janus(ヤヌス) |
7. Mimas(ミマス) |
8. Enceladus(エンセラダス) |
9. Tethys(テチス) |
10. Telesto(テレスト) |
11. Calypso(カリプソ) |
12. Dione(ディオーネ) |
13. Helene(ヘレネ) |
14. Rhea(レア) |
15. Titan(タイタン) |
16. Hyperion(ハイペリオン) |
17. Iapetus(イアペタス) |
18. Phoebe(フォエベ) |
19. Ymir |
20. Paaliaq |
21. Siarnaq |
22. Tarvos |
23. Kiviuq |
24. Ijiraq |
25. Thrym |
26. Skadi |
27. Mundilfari |
28. Erriapo |
29. Albiorix |
30. Suttung |
31. S/2003 S1 |
32. S/2004 S1 |
33. S/2004 S2 |
1655年3月24日には、地球と木星のみが衛星(月)を持つことが知られていた。その翌日、クリスチャン・ホイヘンスがその最も大きい月、タイタンを発見したとき、土星がリストに加えられた。以来、33の自然の衛星が土星の軌道を周っていることが分かっている。
パン、アトラス、プロメテウス、パンドラのようないくつかは、土星軌道を周る粒をリングに集める「羊飼い月」である。ある月はリングにねじれや波のパターンをつくっている。
エンセラダスは太陽系で最も光る対象の一つである。それは非常に冷たく約 -201 C である。それは、この月の火山が土星のEリングを形成する氷の粒を噴出させ、また、その地表に切れ目なく雪を降らせているのかも知れない、直径僅か 392 キロメートルのミマスは、自身の3分の1ほどもある巨大なクレータを持っており、その中央にはエベレスト山の高さのほぼ3分の2のピークがある。アイアペタスは土星の月の最も風変わりな星であり、その半球は他方より10倍も明るい。エピメセウスとヤヌスは数年毎に互の軌道を交換している。フォエべは冥王星をはるかに越えたカイパーベルトから捕えられた対象かもしれない。
科学者達に最も興味を引かせているのは神秘的な月タイタンである。タイタンは全太陽系で木星のガニメデに次ぐ2番目に大きな月であり、水星や冥王星よりも大きい。科学者達は、タイタンの大気が、地球に生命が生まれ始めたときと似ているのではないかと考えている。ボイジャーから返された信号は、タイタンの約75%が湖か大洋であり、膨大な液体のエタンとメタンによって覆われているかもしれないことを示唆している。タイタンはカッシーニの土星探査の主要な目標の一つである。
<注>: 土星の衛星はこの後も多く発見されています。
<内側の月に関するデータ>
名前 | 軸 (km) | 回転周期 (日) | 離心率 | 傾き (度) | 平均半径 (km) | 質量 (10^20 kg) |
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パン | 133,583 | 0.5750 | ~ 0 | ~ 0 | 10 | |
アトラス | 137,640 | 0.6019 | ~ 0 | ~ 0 | 16 | |
プロメテウス | 139,350 | 0.612986 | 0.0024 | 0.0 | 50 | 0.0014 |
パンドラ | 141,700 | 0.628804 | 0.0042 | 0.0 | 42 | 0.0013 |
エピメテウス | 151,422 | 0.694590 | 0.009 | 0.34 | 59 | 0.0055 |
ヤヌス | 151,472 | 0.694590 | 0.007 | 0.14 | 89 | 0.0198 |
ミマス | 185,520 | 0.9424218 | 0.0202 | 1.53 | 199 | 0.385 |
エンセラダス | 238,020 | 1.370218 | 0.0045 | 0.02 | 249 | 0.73 |
テチス | 294,660 | 1.887802 | 0.0000 | 1.09 | 530 | 6.22 |
テレスト | 294,660 | 1.887802 | ~ 0 | ~ 0 | 11 | |
カリプソ | 294,660 | 1.887802 | ~ 0 | ~ 0 | 10 | |
ディオーネ | 377,400 | 2.736915 | 0.0022 | 0.02 | 560 | 10.52 |
ヘレネ | 377,400 | 2.736915 | 0.005 | 0.2 | 16 | |
レア | 527,040 | 4.517500 | 0.0010 | 0.35 | 764 | 23.1 |
タイタン | 1,221,850 | 15.945421 | 0.0292 | 0.33 | 2575 | 1345.5 |
ハイペリオン | 1,481,100 | 21.276609 | 0.1042 | 0.43 | 143 | |
イアペタス | 3,561,300 | 79.330183 | 0.0283 | 7.52 | 718 | 15.9 |
フォエベ | 12,952,000 | 550.48 | 0.163 | 175.3 | 110 |
< リ ン グ >
カッシーニが測定した各リングの粒の大きさ | |
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右図はカッシーニの分光計で測定された各リングの粒の大きさを表している。赤は大きな粒が、青は小さな粒が多いことを示している。
これらのリングは、惑星に到達する前に破壊された彗星、小惑星、あるいは粉砕された月のかけらであると考えられている。
リングの構成 | |
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これらは発見された順にアルファベットで命名され、 4,700 キロメートルと測定されるカッシーニの間隙を除いては互に比較的接近している。いくつかのかすかなリングは最近発見されたものであり、Dリングは非常にかすかで最も惑星に近い。FリングはAリングの外の狭い部分である。これらを越えたところにGおよびEと命名されたかすかなリングがある。この構造のあるものは、土星の多くの月による重力の摂動と関係しているが、その大部分は未だ不明のままである。カッシーニが土星軌道に入ったときは、カッシーニの間隙より遠くの、FとGリングのギャップの間を通過した。
カッシーニによってリングの非常に詳しいイメージが撮られています。下記2007年10月18日の記事「氷の広がり」を参照。
<リングのデータ>
名称等 | 境界 (km) 内側・外側 |
光学的深さ | 記 事 | |
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D | 66,900 | 74,658 | 10^-5 | 67,580 〜 71,710 km. の狭いリングを含む |
C | 74,658 | 91,975 | 0.05 to 0.35 | 周囲に、かすかなリングの中に独立した盤 |
タイタンリング | 77,871 | 77,896 | Cリングのギャップの中の狭い奇妙なリング | |
マックスウェルリング | 87,491 | 87,555 | Cリングのギャップの中の狭い奇妙なリング | |
1.470 Rs リング | 88,716 | 88,732 | Cリングのギャップの中の狭い奇妙なリング | |
1.495 Rs リング | 90,171 | 90,232 | Cリングのギャップの中の狭い奇妙なリング | |
B | 91,975 | 117,507 | 0.4 to 2.5 | 全てのスケールの細かな構造を含む最も不透明なリング |
カッシーニの間隙 | 117,507 | 122,340 | 0 to 0.1 | A、Bリングの間の顕著なギャップ |
ホイヘンスリング | 117,825 | 118,185 | カッシーニの間隙の内側の端近くの狭い風変わりな小環 | |
A | 122,340 | 136,780 | 0.4 to 1.0 | 外端近くに多くの密度と曲がた波を持つ定型のリング |
エンケギャップ | 133,410 | 133,740 | 0 | 中の月パンによって「見張られた」Aリングのギャップ。かすかなリングを含んでいる。 |
キーラーギャップ | 136,510 | 136,550 | 0 | Aリングの外端近くの空のギャップ |
F (core) | 140,219 | 0.1 to 1 | 塊とねじれを含む変わったリング。放射状の境界は 140,194 〜140,244 キロメートルである。 | |
G | 166,000 | 173,200 | 10^-6 | 非常にかすかな分離したダストリング |
E | 180,000 | 480,000 | 10^-6 | ディオーネを通してミマスの軌道を包む広いかすかなダストリング。エンセラダスの軌道近くで最も濃い。 |
カッシーニ軌道船2007年10月18日の記事 <氷の広がり>から
土星の信じ難い氷のリングのハローを横断するスキャンは精度と順序の研究を生んでいる。この自然色のモザイクはリングの日光に照らされていない側の上39度を飛んだときにカッシーニ宇宙船によって獲得された。主な名付けられたギャップが上にラベルが付されている。メインリング自体はFリングとそれらの内外の境界と共に下にラベル付けされている。
このモザイクは前項の広角カメラモザイクの直後にとられた狭角カメライメージからつくられた。広角の視界より約10倍小さいリングに放射状の形を見ることができる。このスキャンは土星からの距離を左から右へ増加させてリングを示すために前項と比較して180度回転されている。
この視界は、カッシーニがリングを横断してスキャンした約2.5時間のコースでとられた45のイメージ(赤、緑、青の個別の15のイメージのセット)を結合している。この視界のイメージは、2007年5月9日に、土星から約110万キロメートルの距離でとられた。水平方向のイメージスケールはピクセル当たり約6キロメートルである。
Oct 15, 2007
大判はイメージをクリックしてNASAのサイトから。大きなイメージです。