軌道船 (赤はヨーロッパ宇宙機関) 探査車(ローバー) ヘリコプター 固定型着陸船
オデッセイ エクスプレス リコネッサンス メイブン エクソマーズ キュリオシティ パーサビアランス インジェニュイティ インサイト(終了)

  2023年8月

このページの対象としている探査機、その名称などは、上のイメージを含む表からご覧ください。火星探査に関するこれまでの経緯は トップページ の案内から、また、 'Perseverance' の読みについては こちら をご覧ください。
なおこのページは、特別な記事がある場合を除いて、土曜日・日曜日・祝日の掲載は休みます。

   8月31日(木):   リュクス・サルキとイェルワ・クレータの斜視図 (マーズエクスプレス)

火星のリュクス・サルキ(Lycus Sulci)とイェルワ・クレータ(Yelwa Crater)のこの斜めの透視図は、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスの高解像度ステレオカメラのデジタル地形モデル、直下およびカラーチャンネルからつくられた。背景には幅8キロメートルの大きなイェルワ・クレータが示され、前景にはリュクス・サルキの皺の地形が優勢である。これらの地形は、火星最大の火山オリンパス・モンスの「オーレオレ(aureole)」の端にある。

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Aug 23. 2023


   8月30日(水):   オリンパスモンス周辺の地滑りと落石 (マーズエクスプレス)

ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスからのこのイメージは、太陽系最大の火山であるオリンパス・モンスの皺のある環境を示している。以前の地滑りと溶岩の落石によってつくられたこの地形は、リカス・サルキ(Lycus Sulci:サルキは溝。英語ではサルカス:Sulcus)と名付けられている。

このイメージは、2023年1月18日に、マーズエクスプレスの高解像度ステレオカメラ(HRSC)によって収集されたデータで構成されている。これは、火星の表面に垂直な視野である直下チャネル(nadir channel)、および HRSC のカラーチャネルからのデータを使用して作成された。

北は右、地上解像度は約19メートル/ピクセル、イメージは北緯28度/東経212度に中心がある。

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Aug 23. 2023


   8月29日(火):   リューカス・サルカスの地形 (マーズエクスプレス)

この色分けされた地形のイメージは、オリンパス・モンスの Lycus Sulci という名の地形の、皺のある環境を示している。これは、2023年1月18日に、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスによって収集されたデータから作成された、この地域のデジタル地形モデルに基づいており、そこからはこの光景の地形を導き出すことができる。右上のスケールで示されているように、地表のより高い領域は白と赤で示され、低い部分は青と紫で示されている。

北は右、地上の解像度は約19メートル/ピクセル、イメージは北緯度、東経度に中心がある。

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Aug 23. 2023


   8月28日(月):   NASAとパートナー、火星探査に情報を提供するためにオーストラリアの古代の生命を調査

2023年6月、NASAの火星探査計画のリーダー達は、オーストラリア宇宙機関、ヨーロッパ宇宙機関、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)とともに、地球上で最も古い説得力のある生命の証拠のいくつかを訪ねるためのフィールド遠征に参加した。

西オーストラリア州のピルバラ(Pilbara)は、地球の古代の地質学的記録を保っている世界でも数少ない場所の一つである。国際社会が火星を研究し、地球に持ち込むサンプルの準備のために協力し続けているとき、チームは、地球自身の場所での生命の探求について何を教えてくれるかを探った。

地球は、地表を絶えず再形成し、再生する地質上のプロセスのために、ストロマトライトや他の化石を長期間地球に保存することは非常に困難であり、地質学上の記録には過去の生命のほんの一部しか残っていない。ピルバラ地域では、岩石の記録が何十億年にもわたって無傷のままであり、火星の表面の大部分で見られるのと同じ年齢と一致する地質上の露頭をもたらした。これにより、この場所は、科学者やエンジニア達が古代の環境での生命の兆候を特定するためのスキルを磨くための重要な試験場になる。

国際代表団は、化石の証拠を見つけることの難しさと、そのような課題を克服するために詳細な測定を行うなど、我々のミッションがどのように技術を使用しているかを検討するために、ピルバラへの1週間の遠征を行った。議論では、生命が足場を得たことが知られている地球のような惑星でさえも、古代の岩石における過去の生命の兆候を見つけ確認することがどれほど難しいかに集中した。

以上記事は要約です。大判はイメージをクリック。

Aug 24. 2023


   8月25日(金):   コプラテス・カスマの多様な鉱物 (リコネッサンス)

このイメージは、マリネリス峡谷の赤道のシステム、コプラテス・カズマ(Coprates Chasma)の南壁を示している。下の斜面の多くは砂で覆われているが、上の谷の壁には露出した岩盤がはっきりと見える。

この強化されたカラーイメージでは、さまざまな色(白、シアン、紫)が岩盤内に複数の鉱物が存在することを示唆しており、おそらく水による変化を伴う複雑な地質学的歴史を示している。

このマップはピクセルあたり50センチメートルのスケールで投影されており、北は下である。

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Aug 18, 2023


   8月24日(木):   斜面の流れの基盤内の波紋 (リコネッサンス)

最近形成されたこの斜面の筋(slope streak)は、通常は周囲よりも暗く、時間の経過とともに薄く(明るく)なるように見える。これ等の筋の典型的な特徴は、一つの点の源で始まり、小さな岩やクレータの縁などの障害物の周囲でたわみ、一つの筋が二つに分割され、源のエリアの下で最大数百メートル、最大長さ数キロメートルにもなる。

イメージは幅5キロメートル未満、宇宙船の高度は264キロメートルから撮られた。

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様々なサイズのイメージは こちら から。特に流出部付近を参考に・・・。

July 19, 2023


   8月23日(水):   リビア・モンテスの堆積 (リコネッサンス)

多くの場合、画像を得るためには、非常にシンプルな理論的根拠が最善である。カラフルな岩盤をよりカバーするためにこの観察を撮った。このリビア・モンテスは、北のイシディス盆地をつくった巨大なインパクトによって隆起した火星の高地の地形である。

イメージは上から下まで1キロメートル未満であり、宇宙船の高度は168キロメートルから撮られた。

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July 7, 2023


   8月22日(火):   インジェニュイティの54回目の飛行を監視 (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランス火星ローバーは、2023年8月3日にインジェニュイティ火星ヘリコプターの16回目の飛行のこのビデオを捉えた。ローターの、飛行前の「小刻みな動作のチェック(wiggle check)」を実行した後、ヘリコプターは離陸し、高度5メートルをホバリングし、左に回転した後着陸する。このミッションでは、インジェニュイティのナビゲーションシステムを確認するために短いポップアップ飛行を実施した。

このビデオは、ローバーの Mastcam-Z 画像装置によって約55メートルの距離から撮られた。

ビデオ(.mp4)はうまく機能しないようなので、ヘッドラインから表示されるビデオをご覧ください。

Aug 16. 2023


   8月21日(月):   火星がより速く回転していることを明らかにする (インサイト)

2022年12月に引退した宇宙船から送信されたデータは、火星がどれだけ速く回転し、どれだけぐらついているかに関する新しい詳細を提供した。

科学者達は、火星の自転を最も正確に測定し、溶けた金属のコアの「跳ね(sloshing)」によって惑星がどのように揺れるかを初めて検出した。最近のネイチャーの論文で詳述されているこの発見は、2022年12月の延長ミッション中で、その電力が失われる前4年間運用された、インサイト火星着陸船のデータに依存している。

惑星のスピン速度を追跡するために、この研究の著者は、インサイトの機器の一つ、回転および内部構造実験(RISE)装置と総称される無線トランスポンダとアンテナを頼りにした。その結果、この惑星の自転が年間約4ミリアーク秒²加速していることが分かったが、これは火星の一日の長さが年間あたり1ミリ秒短くなっていることに相当する。

それは微妙な加速であり、科学者達はその原因を完全には確信していないが、彼らは、極冠に氷が堆積したり、氷に埋もれた後に陸塊が上昇する氷河後のリバウンドなど、いくつかのアイデアを持っている。惑星の質量の変化は、アイススケートでの腕を伸ばして回転し、腕を引き込むときの加速の可能性がある。

--- 以下略。

<写真>: NASAのインサイト着陸船は、2022年4月24日火星日 1,211 日にこの自撮り写真を捉えた。ソーラーパネルのダストによって、その年の12月に着陸船の電力が失われたが、インサイトの機器の記録データは、依然として新しい科学に結びついている。

<注> ➀ この記事は、2023年8月7日に更新され、回転速度が年間約4ミリアーク秒と修正されています。
➁この翻訳した記事の範囲では、一年が火星の一年か地球の一年かが明確ではありません。火星の一年なら地球の一年の約2倍であることに注意してください。

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Aug 08. 2023


   8月18日(金):   マース谷のフロア (リコネッサンス)

この CRISM 装置からのデータは、この地域の歴史に影響を及ぼす、ここ火星谷(Mawrth Varis)のチャネル・フロアの多水和硫酸塩またはゼオライトと一致する局所的なユニークなスペクトル位相を示している。我々は、新しい水和鉱物と隣接する粘土との間の地勢の違いを探したいと考えている。

イメージは上から下まで1キロメートル未満であり、宇宙船の高度は177キロメートルから撮られた。

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June 7, 2023


   8月17日(木):   NASAのエンジニア達が火星着陸船の足をテストするのを見よう (サンプルリターン)

NASAのパーサビアランスローバーは、計画されている火星サンプルリターンキャンペーンのために、岩石コアサンプルで満たされたチューブの積み上げを続けている。NASAとESA(欧州宇宙機関)によるこの共同の取組みは、科学的に選ばれたサンプルを火星から持ち帰り、宇宙船に搭載できるよりもはるかに複雑な実験装置を使って、地球で研究することを目指している。エンジニア達は、これらのサンプルを地球に運ぶのに役立つサンプル回収着陸船の設計に多忙である。その取組みの一環として、彼らはカリフォルニアのジェット推進研究所で着陸船の脚とフットパッドのプロトタイプをテストしている。

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Aug 10. 2023


   8月16日(水):   古代火星の泥の亀裂、チームを驚かせる (キュリオシティ)

NASAのキュリオシティ火星探査車は、長年にわたる湿ったまた乾燥した状態で長いサイクルの後に形成されたと科学者達が考えている、保存された古代の泥の亀裂を発見した。この発見は、火星でのこれらのウェットとドライサイクルの初めての証拠を示している。亀裂は、ローバーが粘土鉱物が豊富な地域と硫酸塩鉱物が豊富な地域の間の移行領域を探索しているときに発見された。この泥の亀裂は、ミッションの 3,154 火星日である2021年6月20日に、キュリオシティのマストカメラによって、この合成としてとられた。その合成は、地球に送り返された後に編集された143枚のイメージで構成されている。

右図は泥割れの拡大図である。この図は、赤で囲まれた六角形を持つ左のイメージと共に、泥の亀裂のクローズアップを示している。

これらの六角形はデスバレー国立公園などの地球上の場所で見られるものとも似ている。それらは、長年の湿った状態と乾いた状態が交互に繰り返された後に初めて形成される。泥の亀裂が最初に形成されたとき、それらは、それらの「窪み」の中にT字の角の鋭さを持っていた。何回も穏やかに水に浸された後に、それらの鋭い角度は、岩が浸食されるように、隆起がY形の柔らかい角度になった。

初めての生命がどのように形づくられたかについては誰しもよく分かっていないので、これらの乾湿のサイクルを指す証拠は、キュリオシティ科学者達にとって刺激的である。

一つの支配的な理論は、これらの湿乾のサイクルが支えとなることを示唆しており、恐らく必要とさえされている。

--- 以下、生命発現に関する推論の現状との関りが述べられていますが、あくまで推論なのでここでは省略します。

大判はイメージをクリック。トップイメージの最大は こちら(29163 × 8162: 286 MB) から。

Aug 09. 2023


   8月15日(火):   インジェニュイティをチェック (パーサビアランス)

NASAのインジェニュイティ・ヘリコプターのこの視界は、火星日871の2023年8月2日に、NASAのパーサビアランスローバーに搭載された Mastcam-Z 機器によって収集されたデータを使ってつくられた。このイメージは、この回転翼航空機の53回目の飛行の前日と、予期せぬ着陸によって短縮された54回目の飛行の約1週間半後に撮影された。

上のイメージはこの場面の微妙な色の違いを誇張した拡張カラーの視界。下のイメージは赤青の3Dメガネで見る立体イメージである。

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Aug 07. 2023


   8月14日(月):   予定外の着陸後に再び飛行 (インジェニュイティ)

NASAのインジェニュイティ・マーズヘリコプターは、ヘリコプターが7月22日のフライトを短く切った時から初めての、8月3日のその54回目のフライトを成功裏に終えた。この25秒間の上昇と下降では、インジェニュイティ・チームが53回目のフライトが早く終わった理由を判断するのを役立つかもしれないデータを提供した。

53回目は、パーサビアランス火星ローバー科学チームのための、火星表面のイメージを収集するための136秒間の偵察飛行として計画された。この複雑な飛行では、高度 203 メートル、秒速 5.6 メートルで、北に5メートル飛行し、次に垂直に 2.5 メートルまで降下し、そこでホバリングして岩の露頭のイメージをとることが含まれていた。その後、インジェニュイティは、10メートルまで真っ直ぐに上昇し、危険回避システムを開始してから、垂直に降下して着地する。

ヘリコプターは自律飛行の前半を実行し、高度5メートルで北に142メートル飛行した。その後、飛行緊急時対応プログラムが起動され、インジェニュイティは自動的に着陸した。総飛行時間は74秒だった。

<右図>: トップ中央右にNASAのパーサビアランス・マーズローバーが見えるこのイメージは、2023年8月3日(火星日872)に、その54回目のフライトの間に、インジェニュイティ・マーズヘリコプターによってとられた。イメージがとられた時、ヘリコプターは、約5メートルの高度にあった。

(注:このイメージではローバーを確認するのは難しいので 「今日の宇宙(8月14日)」 を参照してください。)

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Aug 07. 2023


   8月11日(金):   ナビゲーションを使ってその軌跡を表示 (キュリオシティ)

NASAのキュリオシティローバーは、特に困難な斜面を登っている間の、ローバーが故障または予期しない停止を経験したいくつかの軌跡のセットを残した。ローバーのホイールの真上に見える明るい岩がローバーの故障の原因である。右側のホイールの上にその軌跡が表示され、キュリオシティがバックして位置を変え、再試行した場所が示されている。

ローバーのナビゲーションカメラは、2023年6月8日(火星日 3,853 )にこのパノラマをとらえた。

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Aug 03. 2023


   8月10日(木):   困難な登山の地図 (キュリオシティ)

この地図は、NASAのキュリオシティ火星ローバーが、2023年5月から7月にかけて、ミッションで最も困難な登山を完成するために辿ったルートを示している。中央上部の暗い領域「マーカーバンドバレー(Marker Band Valley)」に始まり、そのルートには、ローバーが行った各停留地が白い点が表示されている。滑りやすい砂と車輪の大きさの岩で覆われた23度の斜面を登るのに苦労し、ローバーは、ドライブの途中で、それを遮る多くの障害を経験した。イメージの中央のすぐ下に、その領域が白い点の集団となって見える。

ローバードライバーは最終的に150メートル離れることに決め、傾斜が15度未満で砂が少なく、岩が少ない斜面の一部(ルートの最も右にある部分)に近づいた。キュリオシティは、そこで斜面を登ることができ、その後インパクト・クレータの集団(イメージの下に向かった凹凸の地形)を見るために戻った。

キュリオシティは、今、2014年から登ってきた、高さ5キロメートルの山シャープ山をさらに登っている。

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Aug 03. 2023


   8月9日(水):   火星でこれまでで最も厳しい登りに直面 (キュリオシティ)

8月5日、NASAのキュリオシティローバーは、赤い惑星の表面を調査して火星での11年目を迎える。この勇敢なローバーは、最近、数十のインパクトクレータによってあばたにされた「ジャウ(Jau)」とニックネームされた場所を調査した。これほど多くの火星のクレータを一箇所で間近に見ることは滅多にない。最大のものは少なくともバスケットボールコートと同じくらいの長さであると推定されているが、多くははるかに小さい。

ジャウは、数十億年前に、湖、川、小川で覆われた、高さ5キロメートルの山、シャープ山のふもとへのローバーの旅の一時停止の場(pit stop)である。火星の古代の気候の異なる時代に形成された山の各層は、キュリオシティが高くに行けば高くに行くほど、科学者達は、時とともに、風景がどのように変化したかについて学んでいる。

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Aug 03. 2023


   8月8日(火):   NASAの火星上昇機、火星サンプルリターンに向けて進歩を続ける (サンプルリターン)

NASAの火星上昇機(MAV:Mars Ascent Vehicle)は最近、火星サンプルリターンプログラムを支援するいくつかの主要なマイルストーンに到達した。この火星上昇機は、他の惑星の表面からのロケットの初めての打上げになる。開発チームは、打上げに必要な第1段と第2段の固体ロケット・モーターのテストに成功した。

マーズサンプルリターンは、科学的に選択されたサンプルを地球に持ち込み、世界中で最も洗練された機器を使用して調査する。このヨーロッパ宇宙機関との連携は、別の惑星からサンプルを持帰る最初のミッションである。

NASAのマーシャル宇宙フライトセンターで管理されているこの機器は、現在2028年6月に打上げられる予定であり、サンプルは2030年代初頭に地球に到着する計画である。 火星サンプルリターン計画は、NASAのジェット推進研究所によって管理されている。

この成功のために、チームは、設計とコンポーネントの広範なテスト、分析、レビューを実行する。このロケットは、地球からの打上、火星への2年間の旅、パーサビアランスによって収集されたサンプルの約1年間の持帰りで、サンプル回収運搬機に乗って移動する。

パーサヴィアランスからのサンプルを、着陸船のサンプル運搬アームがロケットの機首にあるサンプルコンテナに積み込んだ後、 MAV は火星から周囲の軌道に打上げられ、地球帰還軌道船のサンプルコンテナに積み込まれる。

--- 以下略。

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July 31. 2023


   8月7日(月):   巨大な太陽噴出、地球、月、火星で感じる (エクスプレス)

地球、月、火星で同時に検出された太陽の噴出は、宇宙放射線の危険性に備えた有人探査ミッションを準備する必要性を強調している。

2021年10月28日、太陽からのコロナ質量排出が発生し、火星と地球が太陽の反対側にあり、約2億5千万キロメートル離れているときにエネルギー粒子の流入を受けるほど、広い範囲に拡がった。

地球、月、火星の表面で太陽の出来事が同時に測定されたのはこれが初めてであり、今日の Geography Research Letters の論文で報告されている。この爆発は、ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ・ガス追跡軌道船(TGO)、NASAのキュリオシティローバー、中国の嫦娥4号着陸船、NASAの月偵察軌道船(LRO)、ドイツ航空宇宙センターの Eu:CROPIS 地球軌道船によって検出された。

この出来事は珍しい「地上レベル増大」の例である。これらの出来事の間に、太陽からの粒子は、地球を囲む磁気バブルを通過するのに十分なエネルギーに満ちていた。これは、1940年代に記録をとり始めて以来73回目の地上レベルの増大であった。

月と火星は独自の磁場を生成しないために太陽からの粒子は表面に到達しやすく、土壌と相互作用して二次放射線を生成することさえある。しかし、火星には薄い大気があり、低エネルギーの太陽粒子のほとんどを留め、非常にエネルギーの高い粒子を遅らせる。

イメージは動画。大判はイメージをクリック。

Aug 02. 2023


   8月4日(金):   プロクタ・クレータの砂丘と波紋 (リコネッサンス)

この大きく暗い基盤は砂で構成された砂丘であり、おそらく細かな大きさである。波紋は砂丘よりもゆっくりと動く傾向があり、時間の経過とともに、波紋はダストで覆われ、おそらくここに見える明るいトーンを説明している。砂丘が暗いのは、おそらく、暗い火山岩に由来する玄武岩質の砂で構成されており、風によってダストが十分に堆積して色が変わらないためだろう。

イメージは上から下まで5キロメートル未満であり、宇宙船の高度は253キロメートルから撮られた。

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July 28, 2023


   8月3日(木):   北極近くの砂丘 (リコネッサンス)

この HiRISE イメージは、火星の北極近くのいくつかの大きな砂丘を示している。写真は火星の夏に撮影されたものであり、表面には小さな氷の斑点しか残っていない。これらは、太陽からの陰影を提供する、斜面の明るい、やや青い斑点として現れる。

地質学者達は、砂丘の間の地面にはほとんど砂がないことから、これらの砂丘を「砂に欠乏している(sand-starved)」と分類している。この地面は、季節的な膨張と収縮を受ける氷の永久凍土に典型的な、亀裂のパターンを示している。地下の氷がこの砂丘の内部に存在する可能性もある。もしそうなら、砂丘は現在動いておらず、この氷によって「安定」している。

イメージは上から下まで1キロメートル未満であり、宇宙船の高度は317キロメートルから撮られた。

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May 11, 2023


   8月2日(水):   クレータフロアの地質 (リコネッサンス)

この切り出しは、北西側にある大きい無名のインパクトクレータの一部を示している。印象的なことは、この場面を横切って走る多数の小さな丘と層である。

イメージは上から下まで5キロメートル未満であり、宇宙船の高度は256キロメートルから撮られた。北は右。

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May 9, 2023


   8月1日(火):   南極のワンダーランド (リコネッサンス)

多様な南極の地形が、この壮大な HiRISE カラー画像に示されている。赤みがかった素材は南極の層状堆積物である。これらの堆積物は、層状のダストにまみれた水の氷の堆積である。科学者達は、地球上の地上の氷床が気候変動の記録を提供するのと同じように、これらの層が火星の以前の気候条件を記録していると考えている。

イメージは上下1キロメートルほどである。宇宙船の高度は154キロメートルであった。

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May 4, 2023



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