マーズリコナッサンスオービタ(MRO)

このページでは2005年8月に打ち上げられ2006年3月に火星軌道に入ったNASAの火星探査衛星マーズリコナッサンス軌道船による火星軌道からのイメージをご紹介しています。

<ご注意>: MRO の記事の発表は不定期でありまた統一がとれていません。適宜な時期にまとめてご覧いただくようお勧めいたします。



<新鮮なクレータの交差する光景>   10月23日

このイメージはマンガラ峡谷近くの地勢を示している。イメージの下の二つの黒い部分は最近のインパクトクレータである。これらの黒い場所は、クレータが、明るいダストの表面の下の素材を露出させたことによって形成された。このイメージは、また、表面が風の活動によってつくられた、クロスするパターンを持っているので興味深い。右上から左下への明るい波紋は風の流れに対して直角をなしている。対照的に、風によって浸食された露岩は、我々が今観測しているクロスするパターンをつくって波紋に対して直角をなしている。このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

October 12, 2020   

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<火星の古代の氷の崖>   10月22日

科学者達が火星の地下の約3分の一が氷で覆われているところを具現化した。我々は、火星の古代の気象、および、将来の宇宙飛行士達の水の補給について学ぶためにこれらの氷を調査している。我々は、時々、このイメージのように崖が氷で埋められているのを見ることがある。褐色の、ダストの崖の壁、かすかな光った青い色の氷を示している。これらの崖のあるものは我々の目の前で変化し、氷の大きな塊が下り坂を落ちることがある。我々は、このような変化について調べるために、これらの光景を繰り返しイメージに撮っている。

October 12, 2020   

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<ダストデビルのダンス>   10月21日

火星の高い南の緯度の砂丘フィールドは、ローカルな夏の間ほとんど似たストーリーを語っている。この暗い砂丘は多くの日光を吸収するので周囲の明るい平原より暖かくなる。ダストデビルは暖かい砂丘の上に形成されるが、回転し、ピルエット(バレエのつま先旋回)を行ない、顕著な暗い轍を残して平原の上を踊る。このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

ダストデビル(Dust Devil)は火星の春から夏にかけて地表に生じる旋風。たまに大きなものもあるがほとんどは小さなつむじ風。地上の砂を巻き上げ図のような跡を残す。これらの跡は、火星の地表に生じる僅かなダストの降下によって、ある期間で消えてなくなる。

October 12, 2020   

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<穴のクレータと巨大な火山>   10月20日

あるタイプの溶岩は、古い岩の下を押し進み、それを持ち上げて地下を流れ続けることがある。溶岩の大きな地下の川はこのようにして形づくられ、火山が噴火を止めたとき、溶岩がこれらの地下のチューブから排出されることがある。これらの空の地下チューブは地球上では一般的であり、火星の巨大な火山、このアルシア・モンズの山腹のような場所では縦横に走っているのかもしれない。このイメージにおける溶岩チューブの天井が、ある場所で崩れ、この穴のクレータを作った。この穴は差渡し約50メートルあり、従って、地下のチューブは、地球の似た洞穴より非常に大きく、少なくともこの大きさである可能性がある。 HiRISE が頭上を通る午後遅くには、いつも内部が陰になっているので、これらの急な穴を調べることができない。このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

October 12, 2020   

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<AI、火星のクレータの集団を見つける: HiRISE の視界>   10月14日(2)

NASAの火星偵察軌道船の高解像度画像科学機器(HiRISE)カメラは、これまでに初めて人工知能(AI)によって発見された火星のクレータ集団のこのイメージをとった。AI は、軌道船のコンテキスト(概況)カメラでとられたイメージに、このクレータを見つけた。科学者達は、クレータを確かめるために、この HiRISE イメージでフォローアップした。このクレータのコンテキストカメラの視界には、AI によって発見された火星のクレータの集団を見ることができる。これらのクレータは一つの流星のいくつかの片によってつくられた。クレータで最も大きなもは幅約4メートルである。クレータは、合計で、赤い惑星の表面約30メートルに広がっている。このクレータは、ノクティスフォッセ(Noctis Fossae)と呼ばれる領域に発見された。

October 01, 2020   

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<機械学習が火星のクレータの集団を見つける:概況カメラの視界>   10月14日(1)

このイメージの左下隅の赤い円の中の小さな黒い点は、新しい機械学習アルゴリズムを使って火星に発見された最近形成されたクレータの集団である。このイメージは、NASAの火星偵察軌道船(MRO)の概況(context)カメラによって、緯度 3.213、経度 259.415 にあるノクティス(Noctis)フォッセと呼ばれる領域でとられた。この中間角度のコンテキスト(概況)カメラは、低解像度で、何百マイルもの地勢を見ることができる。科学者達は、イメージに興味深い地形を求めてスキャンし、また、他の MRO のカメラ、高解像度画像科学装置(HiRISE)に、更に詳細な視界のためにズームインすることを求めることができる。このイメージの黒い小さな点の HiRISE の視界には、火星のクレータの集団の AI の場所、 HiRISE の視界を見ることができる。

October 01, 2020   

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