１１月２９日

インサイトは火星で光を捕えている

ＮＡＳＡのインサイトは、太陽電池板が開き火星の地表で日光を集めていることを示す信号を地球に送った。ＮＡＳＡの火星オデッセイ軌道船が信号を中継し、西海岸標準時午後５時３０分（日本時間１１月２７日午前１０時３０分）ごろに地球で受信された。宇宙船が毎日バッテリを充電することができるソーラーアレイの展開は確実である。オデッセイは、また、インサイトの着陸地点を示す二つのイメージを中継した。インサイトの対のソーラーアレイは各 2.2 メートルである。火星は太陽から遠いので地球より日光が弱い。そのパネルは晴れた日に 600 ～ 700 ワットを提供する。火星で一般的な出来事であるダストがパネルを覆ったときでも、少なくとも 200 ～ 300 ワットを提供するだろう。（以上要点のみ）

Nov 27, 2018　　　

大判サイズはイメージをクリックしてＮＡＳＡのサイトから。

１１月２８日（3）

火星は、まさに今、最新のロボット居住者を迎えた。ＮＡＳＡのインサイト着陸船は、地球から赤い惑星への約７ヵ月、４億 5800 万キロメートルの旅の後、成功裏に着陸した。着陸船は、火星の赤道近くのイリジアム・プラニシアと呼ばれる溶岩の平らな滑らかな広がりの西側に着陸した。信号は、太平洋時間１１月２６日正午（日本時間１１月２７日火曜日午前５時）ごろの着陸シーケンスの完了を報じている。

「今日、我々は人間の歴史で８回目の火星への着陸に成功した」とＮＡＳＡ長官ジム・ブリデンシュタインは言った。（中略）

この着陸信号は、インサイトと同じロケットで打上げられ、火星着陸船に従ったＮＡＳＡの二つの小さな実験機マーズ・キューブ・ワン（MarCO）キューブ衛星の一つを通して、ＮＡＳＡのジェット推進研究所（JPL）に中継された。 （以上記事は要点のみ。右の写真はインサイトからの第一報：着陸船の前方の写真。左のイメージは着陸の成功を喜ぶ管制官達）

Nov 26, 2018　　　

１１月２８日（2）

２０１８年１１月２６日の赤い惑星へのフライバイの間に、実験的なマーズ・キューブ・ワン（MarCO）キューブ衛星の一つ、マルコＢ（MarCO-B）が、約 6,000 キロメートル離れたところから火星のこのイメージをとった。 MarCO-B は、ＮＡＳＡのインサイト宇宙船の火星への着陸の通信の中継として役立てる試みとして、その対の MarCO-A とともに、火星に沿って飛んでいた。このイメージは、インサイト着陸後、 MarCO-B が惑星から飛び去る間の、西海岸標準時午後１２時１０分（日本時間午前５時１０分）ごろにとられた。

Nov 26, 2018　　　

１１月２８日（1）

西海岸夏時間１１月２６日午前１０時４５分（日本時間１１月２７日午前３時４５分）最新情報

インサイト・チームは、火星への大気入りの前に、安全に宇宙船を地表に誘導するアルゴリズムに新しい変更は必要でないと決定した。ミッション・チームによって１１月２５日の午後に行われた軌道修正によって四回目のパラグラフが更新された。ＮＡＳＡのインサイト宇宙船は、その７ヵ月の旅を終えるだろう。宇宙船は最高時速 10,000 キロメートルで、 484,773,006 キロメートルを旅してきた。ＮＡＳＡのジェット推進研究所のエンジニア達は、太平洋時間正午ごろの、宇宙船の火星の大気入りの準備をしている。

Nov 26, 2018　　　

１１月２５日

ＮＡＳＡの火星探査着陸船は、日本時間１１月２７日早朝、火星への着陸が予定されています。今回の着陸時点での地球と火星の間の距離から、光速の通信でも片道８分７秒掛かると計算されています。中継放送が早朝午前４時過ぎであること、その時刻での中継の内容はほぼ英語による解説に終始するであろうことから、参考までに着陸の手順と時刻を記載しておきます。中継をご覧になる方はその時刻を、ご覧になれない方はその手順を参考になさってください。なお、中継放送の詳細は 「ウェブＮＡＳＡテレビ放送予定」 から。着陸のアニメーションはこちらから。

１１月２６日（日本時間１１月２７日）、ＮＡＳＡのインサイト宇宙船は、火星の大気を通して熱し、卵をゆでるより短い時間で着陸船を穏やかに赤い惑星の地表に降ろすように試みるだろう。ロッキード・マーティンの宇宙チームとＮＡＳＡのジェット推進研究所のインサイトの大気入り、降下、着陸チームは、この活動のシーケンスを行なうために宇宙船に予めプログラムした。
いくつかの里程標は、実験的なマーズ・キューブ・ワン（MarCO）宇宙船がインサイトからの信頼できる通信の中継を提供する場合にのみ直ちに知らされるだろう。着陸プロセスの間のインサイトの技術データの主通信は、ＮＡＳＡの火星偵察軌道船（MRO）とマーズオデッセイを通じて行われる。これらのデータは着陸の数時間後になる予定である。全て計画通りならば、マルコは、光速で地球に送り返す前に、データを受けフォーマット化するのに数秒を掛かるかもしれない。火星から地球に届く信号は、１１月２６日に、光速で片方向８分７秒掛かる。
なお、リストされた下記の時間は、ジェット推進研究所ミッション・コントロールが受信するだろう時刻である。

　

　

着陸工程と時刻表


・西海岸標準時午前１１時４０分（日本時間１１月２７日午前４時４０分）：ミッションを火星へ運んだ船からの切離し
・西海岸標準時午前１１時４１分（日本時間午前４時４１分）：大気入りのための宇宙船の方向転換
・西海岸標準時午前１１時４７分（日本時間午前４時４７分）：時速 19,800 キロメートルで大気入り、降下、着陸フェーズを開始
・西海岸標準時午前１１時４９分（日本時間午前４時４９分）：熱遮蔽のピーク、摂氏約 1,500 ほどに達する。
・西海岸標準時午前１１時５１分（日本時間午前４時５１分）：パラシュート展開
　・１５秒後：熱遮蔽から分離
　・１０秒後：着陸船の３本の足の展開
・西海岸標準時午前11時52分（日本時間午前４時５２分）：地上までの距離を測るレーダーの起動
・西海岸標準時午前１１時５３分（日本時間午前４時５３分）：レーダー信号の初めての取得
　・２０秒後：バックシェルとパラシュートからの分離
　・ 0.5 秒後：逆推進ロケットまたは降下エンジン点火
　・２２秒後：軟着陸のために速度を時速２７キロから８キロまで減速
・西海岸標準時午前１１時５４分（日本時間月午前４時５４分）：火星の地表に着地
・西海岸標準時午後１２時１分（日本時間午前５時１分）：インサイトが生存し火星の地表で機能していることを示すインサイトのＸバンド電波の「ビープ音」を直接地球に戻す
・西海岸標準時午後１２時４分（日本時間午前５時４分）以降、翌日（日本時間では午前６時以降）になるかも知れない火星の地表からの初めてのイメージ。
・西海岸標準時午後５時３５分（日本時間午前１０時３５分）以降：インサイトのソーラーアレイが展開されたことをＮＡＳＡの火星オデッセイ軌道船を通して確認。

Oct 22, 2018　　　

ＮＡＳＡは、深宇宙に向かう初めてのキューブ衛星が元気なことを示す無線信号を受けた。最初の信号を西海岸標準時今日午後１２時１５分（日本時間日曜日午前４時１５分）に、二回目を西海岸標準時午後１時５８分（日本時間午前５時５８分）に受けた。技術者達は、二つのキューブ衛星が深宇宙での船旅に入る前に、今、一連のチェックを行なうだろう。二つの書類カバン（briefcase）サイズの宇宙船マーズキューブワン（MarCO：Mars Cube One）は、ＮＡＳＡのインサイト火星着陸船とともに、西海岸夏時間午前４時５分（日本時間土曜日午後８時５分）に、カリフォルニアのバンデンバーグ空軍基地から打上げられた。インサイトは、赤い惑星の深い内部を精査するだろう初めての科学的なミッションであり、その名前は、地震調査、測地、熱移送に基づく内部探査を表している。対のマルコ・キューブ衛星はそれぞれ別々のミッションであり、それらは、インサイト着陸船の火星への船旅を追い、その途上でミニチュア宇宙船技術をテストする。双方ともに、それらの健康を送り返すいくつかの電波の機会とともに、打上後間もなくそれらの太陽電池板を広げるようにプログラムされた。

＜参考＞：　“ポロ”の意味は特に解説がないので正確な意味は不明ですが、このキューブ衛星がマルコと呼ばれることから、イタリアの旅行家で後に「東方見聞録」を口述したマルコ・ポーロに因んだものかと思われます。

Mar 06, 2018　　　

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