このページでは、2012年8月に火星のゲイルクレータに着陸した、NASAのマーズローバーキュリオシティ(火星科学研究所宇宙船)の、火星での活動をご紹介しています。 |
June 10, 2017
June 02, 2017
図1 --- NASAのキュリオシティローバーのマスト・カメラ(Mastcam)からのこの360度の合成は、数キロメートルに伸びるバグノルド砂丘の一部を見渡している。「オガンキット・ビーチ(Ogunquit Beach)」と呼ばれるこの場所は、シャープ山の北西の山腹の低部にある。興味のある点には、砂丘のリップル、何10億年も前の堆積物からつくられた基盤がある。波紋の砂丘の帯から上にドライブする中で、NASAのキュリオシティローバーは、それらの砂丘の調査を完了するだろう船上分析のために、一握りの暗い砂を運んでいる。2月始めから4月始めまで、ローバーは、2015年遅くと2016年早期の三日月形の砂丘の調査の間に発見された、線形砂丘の近くの四つのサイトを比較のために調べた。この二回のキャンペーンは、地球以外の活動的砂丘の最初のクローズアップ調査である。 この疑問の中で、この火星の砂丘キャンペーンは、同じ山脈の同じ側で、風が互いに比較的近い砂丘を異なるパターンにどのように形づくるかを対象にしている。その他には、火星の風が、砂の粒を、火星の砂岩の研究を意味するであろう鉱物の組成の分布に影響する方向に分けるかどうかを含んでいる。
図2---NASAのキュリオシティマーズローバーのマスト・カメラ(Mastcam)からのこの視界は、このミッションが、2017年3月と4月にシャープ山の麓のバグノルド砂丘フィールドで線形の砂丘を調べたエリアの、リップルプラス他の模様の二つのスケールを示している。この線形の砂丘は、上方の、また三日月形の砂丘から南約 1.6 キロメートルに横たわっている。二つの調査ヶ所は、長さ数キロメートルに広がるバグノルド砂丘と呼ばれる暗い砂帯の一部である。この砂丘フィールドはシャープ山の北西の山腹に並んでいる。 風を観測するキュリオシティのローバー環境監視ステーション(REMS)の能力はもはや利用できないが、その機器は、温度、湿気、圧力などの毎日の他の火星の気象データはまだ送り返している。ローバーのマストの六つの風センサーの二つは、2012年の火星への着陸で使用不能であることが発見された。残りはローバーの初期ミッションと最初の2年間の拡張ミッションを通して風の情報を提供した。 キュリオシティが線形砂丘からすくい上げた砂のサンプルは、ローバーのアームの終端のサンプルハンドリング装置にある。一部はローバー内部の火星サンプル分析装置(SAM)で分析された。
図3---NASAキュリオシティローバーの Mastcam からのこの360度の光景は、以前に三日月形の砂丘で発見したものとの比較のために、ローバーが2017年の初めに調べた線形の砂丘の一部を含んでいる。この視界は、5ヵ月前に現れたドリル供給構造に関する問題から岩では使われなかった、堆積岩盤の近くの活動的砂丘の、暗い波紋の地表を示している。エンジニア達は、サンプルを届けるための振動の使用が、前後にドリルを動かすために使われるドリル供給機構にどのように影響を及ぼすのかについて評価している。加えて、線形の砂丘の強風が、研究室の機器のポートにサンプル素材を注ぐプロセスをも難しくしている。 キュリオシティは、2012年8月にシャープ山の近くに着陸した。キュリオシティは、周囲の平原で、かって火星が生命に好意的であったかの証拠を成功裏に発見した後に、2014年に山脈のベースに着いた。シャープ山のベースをつくっている岩の層は、何10億年も前の古代の湖の内部の堆積物として蓄積された。
May 04, 2017
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<参考>: 以下、1997年以降の探査で検出された「火星のかっての水の証拠」とされる一端(ごく一部です)を挙げておきます。なお、火星では2008年にフェニックス着陸船が北極地方で直接「水の氷」を確認していますが、それ以外の「水」に関する観測は全て推測であり、直接検出されたものはありません。 1997年以前:太陽系最大の峡谷「マリネリス峡谷」は古代に膨大な水が流れていた。火星の北半球は南半球より低く比較的クレータが少ない。これは北半球に広大な海があったことによる。など。 1997年:マーズパスファインダー着陸船:「マリネリス峡谷」の支流とされるアレス谷に着陸。付近に、一方向に向かう丸められた大量の石を発見。マリネリス峡谷から膨大な水が流れ出ていた跡と考えられた。探査車ソジャナーが地球上で見る水溜まりが乾燥した跡のような痕跡を多数発見。また大きな岩に食い込んだ小石を多数発見、流水による働きと考えられた。 1997年:マーズグーロバルサーベイヤ軌道船:多数の峡谷、クレータから水が流れ出た跡と思われる痕跡を見る。複数の個所に水によって形成される粘土質を発見。 2001年:マーズオデッセイ軌道船:軌道から多数の場所に「水素」を検出。現代の水の存在の可能性が強められる。 2004年以降:マーズローバースピリッツ&オポチュニティ着陸船:水の中の岩などから析出されたと思われる無数の丸い鉱物>(ブルーベリーと名づけられる)を発見。長期に水があった証拠と推定される。こちら から写真、こちら からその記事(英語)。 2006年以降:マーズリコナッサンス軌道船:マーズグーロバルサーベイヤ軌道船の観測で推論された一部クレータの壁面に現れる季節的な暗い筋を精力的に調査、現代でも壁面上部から水が滲み出しているという論拠となる。 2008年フェニックス着陸船:火星の北極に着陸。水の氷を直接確認。 2012年以降:マーズローバーキュリオシティ着陸船:クレータ内部に、湖沼に見られるような大規模な堆積物の層を発見。また、地球に見られる水の枯れた小川のような地形を発見。 2014年以降:マーズメイブン軌道船:火星から何故大量の大気(水を含む)が失われたのかを調査。その論拠を検証。
Dec 13, 2016
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