このページの対象としている探査機、その名称などは、上のイメージ（現在活動中の軌道周回機、地上探査車）からご覧ください。火星探査に関するその他の経緯は トップページ から、また、　'Perseverance' の読みについては こちら をご覧ください。

　　１月１０日（金）：　　 ＮＡＳＡ、火星からサンプルを持ち帰るための2つの着陸オプションを模索する

＜図の解説＞：　このフォトモンタージュは、NASAの火星探査車パーサビアランスによって収集された火星のサンプルが入ったチューブを示している。この火星サンプルリターン計画では、これらのサンプルを持ち帰り、地球上の最先端の施設で研究する計画である。

人類の利益のために、火星の岩石と堆積物のサンプルを地球に初めて成功裏に持ち込む可能性を最大化するために、NASAは、火星サンプルリターン計画への新しいアプローチを発表した。策定中に2つの着陸手法、つまり戦略計画を同時に追求し、競争とイノベーションを促進し、コストとスケジュールの節約を促進する。

NASAは、宇宙の謎をより深く理解し、火星が生命を宿したことがあるかどうかを判断することを目的としたこのプログラムの今後の道筋の1つを選択する予定である。NASAは、2026年後半にこの計画とその設計を確認する予定である。

2024年9月、NASAは、火星のサンプルを地球に戻す最善の方法について、NASAのコミュニティと業界から11の研究を受け入れた。検討チームは、研究を評価し、関連するコストとスケジュールの見積もりを含むキャンペーンの主要なアーキテクチャを推奨する責任を負ってきた。

定式化中、NASAは、ペイロードプラットフォームを火星に着陸させるための2つの異なる手段の探索と評価を進める。最初のオプションは、以前に飛行した軌道入り、降下、着陸システムの設計、つまり、キュリオシティとパーサビアランスのミッションで実証されたスカイクレーン方式を活用する。2つ目の選択肢は、新たな商用の働きを利用して、着陸船のペイロードを火星の表面に届けることである。

いずれの選択肢も、ミッションの着陸プラットフォームには、マーズ・アセント・ビークルの小型バージョンが搭載される。プラットフォームのソーラーパネルは、火星の砂嵐の季節を通じて電力と熱を提供できる放射性同位元素電力システムに置き換えられ、複雑さを軽減することができる。

軌道を周回するサンプル・コンテナには、パーサビアランス着陸船が火星表面から採取したサンプルが入ったサンプルチューブが30本入るだろう。サンプルを軌道上のサンプルコンテナに配置する着陸船のサンプルローディングシステムを再設計し、サンプルコンテナの外側にダストが堆積するのをなくす。

いずれのミッション・オプションも、ヨーロッパ宇宙機関（ESA）の地球復帰軌道船（Earth Return Orbiter）に搭載される、捕獲、封中、帰還システムによって、火星軌道を周回するサンプルコンテナを捕捉する。

＜ひとこと＞：　大判はイメージをクリック（タップ）。

Jan 07, 2025

　　１月９日（木）：　　 凍てつく火星の砂丘を眺める　（リコネッサンス）

火星の北半球にあるこれらの砂丘は、2022年9月8日に、NASAのマーズ・リコネッサンス軌道船(Mars Reconnaissance Orbiter)が、HiRISE(High-Resolution Imaging Science Experiment)カメラを使って、上空から撮影したものである。科学者達は、このようなイメージを使って、その地形に定着し、春の、気候が暖かくなるにつれて消える霜の量を追跡している。

火星の砂丘は地球上の砂丘と同じように動き、砂丘の片側の砂を風が吹き飛ばし、反対側に堆積する。最近の調査では、冬の霜が砂粒の動きを止め、春の雪解けまで砂丘を所定の位置に固定することが示されている。

＜ひとこと＞：　大判はイメージをクリック（タップ）。

Jan 06, 2025