軌道船 (赤はヨーロッパ宇宙機関) 探査車(ローバー)
オデッセイ エクスプレス リコネッサンス メイブン エクソマーズ キュリオシティ パーサビアランス

  2024年8月

このページの対象としている探査機、その名称などは、上のイメージ(現在活動中の軌道周回機、地上探査車)からご覧ください。火星探査に関するその他の経緯は トップページ から、また、 'Perseverance' の読みについては こちら をご覧ください。
なおこのページは、特別な記事がある場合を除いて、土曜日・日曜日・祝日の掲載は休みます。

   8月29日(木):   「クレーター・リム」キャンペーン、スタート! (パーサビアランス)

<図>: 59枚のマストZイメージから成るこの合成は、パーサビアランスが今後数週間で登るエリアを示し、火口の縁の最初の目的地であるドックス・キャッスルに向かう予定である。

パーサビアランスは、ジェゼロ・クレータの縁での科学的調査の新たな段階に突入した。

これまでの2ヶ月間、パーサビアランスは、ジェゼロ・クレータのネレトヴァ谷(Neretva Vallis)地域を探索し、ポップコーンのような興味深い質感、および「ヒョウの斑点」の模様を持つ岩が我々を魅了してきた。今、ローバーは、クレータの縁の長い登りを開始し、公式に、ミッションの新たな段階を始めている。

マーズ2020のミッションでは、パーサビアランスは、マーズ・サンプル・リターンのサンプル収集に重要な役割を果たしているので、戦略的・長期的な計画が特に重要であり、マーズ2020チームは、この計画を、キャンペーンの形で実施している。パーサビアランスは、現在、クレータ・フロア、デルタフロント、アッパー・ファン、マージン・ユニットの四つのキャンペーンを完了しており、クレータ縁キャンペーンが次に続いている。その広範囲と、途中で遭遇し、サンプリングすると予想される岩石の多様性を考えると、チームがこれまでに試みた中で最も野心的なキャンペーンになるかも知れない。

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<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。

Aug 29, 2024


   8月28日(水):   「魅惑のタレット」の詳細な図 (キュリオシティ)

NASAの火星探査車キュリオシティは、マストカメラ(マストカム)を使用して、「ファシネーション・タレット(Fascination Turret)」と呼ばれるマウンドの側面に沿って露出したギザギザの岩石や堆積物の詳細な視界を捉えた。地球に送り返された後につなぎ合わせられた32枚のイメージで構成されたこのパノラマは、火星日 4,135 日目の2024年3月24に撮影された。

次図は同じイメージで影を強調するために再処理されている。

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July 18. 2024


   8月27日(火):   NASA、火星サンプル分析のための機械学習アルゴリズムをトレーニング

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が計画するロザリンド・フランクリン・ローバーが2028年までに火星に向かうとき、NASAの機械学習アルゴリズムは、研究所での10年以上のデータトレーニングを経て、初めて輝きを放つチャンスを得ている。ローバーに搭載される質量分析計、火星有機分子分析装置(MOMA:Mars Organic Molecule Analyzer)は、ドリルで収集されたサンプルを分析し、その結果を地球に送り、その結果をアルゴリズムに送り込み、サンプルに含まれる有機化合物を特定する。ローバーが有機化合物を検出した場合、アルゴリズムはそれらの同定プロセスを大幅にスピードアップし、科学者達が、火星におけるローバーの時間を最も効率的に使う方法を決める際の時間が節約できる。ロボットローバーが火星に着陸すると、ミッションの期間は短く、また複雑な実験を終える時間も長いために、科学者達は、探索可能な物質の山からデータを収集する時間が限られる。

NASAのゴダード宇宙飛行センターの研究者達は、ローバーのサンプルからのデータの迅速な分析をサポートし、科学者達が地球上でローバーの時間を最も効率的に使用する戦略を立てるのを支援するための機械学習の使用を研究している。

このアルゴリズムは、まず火星の有機分子分析装置(MOMA)によって収集されたデータを使って、地球のコンピュータで動作することによって、火星からのデータがテストされる。

この分析装置は、 ESA が主導するロザリンド・フランクリン・ローバー計画のエクソマーズ計画の主要な科学機器の一つであり、2028年以降に打上げられる予定である。

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<ひとこと>: 左下のイメージのリンク先は動画 YouTube です。

Aug 05, 2024


   8月26日(月):   キュリオシティのスカイクレーンが、NASAの火星探査の方法をどのように変えたか (キュリオシティ)

12年前、NASAは、ロボットジェットパックを使ってローバーを降下させる大胆な新技術を使い、この6輪の科学実験室を着陸させた。

NASAの探査車「キュリオシティ」ミッションは、火星での12年を記念して、火星の山の麓を少しずつ登り、大きな発見を続けている。火星への着陸を成功させるだけでも大変であるが、キュリオシティのミッションは、2012年8月5日に、さらに一歩進んで、大胆な新技術であるスカイクレーン操作で着陸させた。

急降下するロボットジェットパックがキュリオシティを着陸エリアに運び、ナイロンロープで地表に降ろした後、ロープを切断して飛び去り、ローバーの射程外に安全に制御された不時着を行った。

ジェット推進研究所のミッションコントロールのキュリオシティのエンジニアリングチームには、これら全ては視界に入らなかったため、ローバーが無事に着陸したという信号を受け、喜びが爆発するまでには7分間の苦悩が待っていた。

スカイクレーンの操作は必要に迫られて生まれた。キュリオシティは、火星の表面を跳ね返るエアバッグに包まれていた前任者のように着陸するには大きすぎて重すぎた。また、この方法によって精度が向上し、着陸楕円が小さくなった。
2021年2月に最新の火星探査車であるパーサブアランスが着陸した際のスカイクレーン技術はさらに正確だった。地形相対ナビゲーションと呼ばれる機器が追加されたことによって、 SUV サイズのローバーは、岩やクレータの古代の湖底に安全に着陸することができた。

<付記>: それ以前の二つのローバー(探査車)の着陸は、エアーバックと呼ばれる袋に包まれて降下し、火星の地表でバンドを繰り返したのち止まったところで開くという方法だった。従って、最終的に何処に着地するかは分からなかった。
なお、火星への打上は、最も燃料が少なくて済む、おおよそ2年に一回の、地球と火星が最接近するときに打上げられる。火星からの知らせが7分というのは最短のときであって、一般的には20分くらいかかる。

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Aug 07, 2024


   8月23日(金):   「魔女ヘーゼルの丘」へ登る (パーサビアランス)

<図>: この図は、NASAのパーサビアランス火星探査車が、ジェゼロ・クレータの西の縁を登り、最初に「ドックス城(Dox Castle)」に到達し、次に「ウィッチ・ヘーゼル丘(Witch Hazel Hill)」に近づく前に「ピコ・トゥルキーノ(Pico Turquino)」エリアを調査するルート(青)を示している。

「パーサビアランス」がジェゼロ・クレータの西の縁を登る際に予想されるルート(青色で表示)が、NASAの火星探査軌道船(MRO)に搭載された HiRISE カメラによって撮影されたこのイメージに重ね合わされている。

右上には「サーペンタイン・ラピッズ(Serpentine Rapids:ヘビ状の池)」があり、これは、ローバーが昇り始める前に、パーサビアランスの科学チームが最終的に関心のある地質学的位置である。「ドックス城」は、科学チームが、ローバーの登りの中で探索を求める地域である。科学チームがクレータの頂上で最初に調査したいと考えている地域は、「ピコ・トゥルキーノ」と「ウィッチ・ヘーゼル丘」の二つである。

NASAの火星探査機からのイメージでは、ピコ・トゥルキーノには、遠い昔の熱水活動によって引き起こされた可能性のある、古代の亀裂が含まれていることを示している。軌道図では、火星が現在と非常に異なる気候を持っていた時代のものである可能性が高い層状の物質を示している。これらの光景は、パーサビアランスが、最近「チェヤバ・フォールズ」の岩を発見してサンプリングした地域である「ブライト・エンジェル」で発見されたものと同様の明るい色調の岩盤を明らかにした。

ローバーがサーペンタイン・ラピッズからオーロラパーク/ピコターキーノエリアまで走行する距離は、約 1.8 km である。二つの場所の標高の変化は約300メートルである。オーロラパーク/ピコトゥルキーノからウィッチ・ヘーゼル・ヒルまでの距離は約 2,000 メートル、標高差は約250メートルである。

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Aug 14, 2024


   8月22日(木):   クレータを見上げた視界 (パーサビアランス)

<図の説明>: このパノラマは、NASAの火星探査車「パーサビアランス」が、今後数か月のうちに、ジェゼロ・クレータの縁を登るエリアを示している。これは、8月4日に、ローバーのマストカメラZによって撮影された59枚のイメージで構成されている。

「パーサビアランス」は、マストカムZ装置を使って、ジェゼロ・クレータの縁に向かって南を向いたこの光景を撮った。80度を網羅するこのパノラマは、59枚のイメージで構成されている。これらは、2024年8月4日の、火星日 1,229 日にとられ、地球に送り返された後に合成された。色味を抑え、繊細なディテールを際立たせた。

パーサビアランスの科学チームが火口の縁を登る際に訪れたい地域「ドックス城(Dox Castle)」は、約740メートル離れた丘の右側にある。ドックス城の探索が完了した後、ローバーは、クレータの縁を更に登り、二つの丘の間のルートをとる。

これ は、合成の自然色バージョンである。

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Aug 14, 2024


   8月21日(水):   「ブライト・エンジェル」を振り返る (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランス・ローバーに搭載されたナビゲーションカメラの1台が、火星日 1,224 日目の2024年7月30日に、ローバーが火星のジェゼロ・クレーターの「ブライト・エンジェル」エリアを離れたときに、この光景を捉えた。

パーサビアランスの火星でのミッションの主な目的は、古代の微生物の生命の兆候の探索を含む宇宙生物学である。このローバーは、火星の地質と過去の気象を特徴づけ、火星の有人探査への道を開き、火星の岩石とレゴリス(壊れた岩石とダスト)を収集して保管する初めてのミッションである。

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Aug 14, 2024


   8月20日(火):   塩の火星のマーメイド (エクソマーズ)

紫がかった鱗のような波が、ラテン語で「セイレーンの海」を意味する火星のテラ・シレナム(Terra Sirenum:シレナム大地)の上空を飛ぶヨーロッパの宇宙船の注目を集める。

セイレーン(Siren)
ギリシャ神話:シシリ島の近くに住み, 美しい歌声で近くを通る船人を誘い寄せて難破させたという半女半鳥の海の妖精

それは、ただの目の錯覚である。今日の火星の世界には、神話上の人魚や海はない。火星は、約35億年前に、川、湖、また、恐らく海に覆われていた、今は砂漠の世界である。寒冷時代が始まり、火星は磁場を失い、自身の大気を保持できなくなり、水が蒸発したり、凍結したり、地下に閉じ込められたりした。

ヨーロッパの軌道船は、カラーおよびステレオ地表画像システム(CaSSIS)を使って、シレナム大地のクレータ領域に、塩化塩(chloride salt)の堆積物を明らかにした。おそらく、これらの塩の堆積物は、太陽の下で蒸発した浅い水または塩水の池から形成された。人々は同様な方法を使って、地球上の塩水プールで人間が消費する塩を生産する。

非常に塩分の強い水は、生命の避難所、火星の居住可能な場所の目印になった可能性がある。水は、高濃度の塩分によって、摂氏マイナス40度という低い温度で液体のままでいることができる。この写真の塩化物堆積物と液体の水との直接的な関係によって、シレナム大地のような地域は、生命の兆候を探す将来のロボットミッションに適したターゲットになる。

塩化物を含む地形は、通常の白黒画像では目立たないが、カラーの赤外線イメージでは、はっきりとした紫色の色合いとして現れるので、 CaSSIS は火星全体の塩の分布を研究するためのユニークなツールとなっている。

先週、この研究は、ネイチャーのサイエンティフィック・データ・ジャーナル(Scientific Data journal)に掲載された。この新しい論文には、火星の遠い過去の水の分布をよりよく理解するのに役立つ、これまでにないデータが含まれている。

この軌道船 TGO は、火星の過去と居住可能性を理解するために、軌道から火星を画像化し続けている。この探査機は、壮大な画像を送り返すだけでなく、大気のガスの最良の在庫を提供し、水が豊富な場所の惑星の表面をマッピングしている。

火星の水の歴史と、かつてそれが生命の繁栄を可能にしたかどうかを理解することは、ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズミッションの核心である。

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Aug 08, 2024


   8月19日(月):   カラリス・カオスの視界 (マーズエクスプレス)

この斜めの透視図は、デジタル地形モデルと、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスに搭載された高解像度ステレオカメラの直下のおよびカラーチャンネルから生成された。それは、カラリス・カオス(Caralis Chaos)として知られる火星の地域を示しており、そこにはかつて古代の湖の形で大量の水が存在したと考えられている。水と並んで、カラリス・カオスとその周辺には、火山活動の明確な兆候がある。

このイメージでは、二つの長い亀裂が垂直に走っており、前述の湖底と左側の滑らかな地面の両方を横切っている。これらは、シレナム・フォッサ断層(Sirenum Fossae faults)として知られており、太陽系最大の火山がある火星のタルシス地域が隆起し、火星の地殻に多大なストレスを与えたときに形成された。

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Aug 08, 2024


   8月13日(火):(掲載日付修正)   火星最大の湖への旅に出かけよう (マーズエクスプレス)

火星にはかつて、地球上のどの湖よりも大きな湖があった。この古代の湖底の壊れ乾燥した残骸が、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスによってここに驚くほど詳細に示されている。

火星のカラリス・カオス(Caralis Chaos)と呼ばれるこの部分が、マーズエクスプレスの高解像度ステレオカメラ(HRSC)からの新しい視界として示されている。我々は、かつてここには水とその多くが存在していたと考えている。

フレームの右下には、古い湖底の遺跡が描かれている。(下の関連する地形図に最もはっきりと見られ、青みがかっている)。この基盤の境界は、フレームの下中央から右上に向かって湾曲し、大きな中央のクレータの周りを囲んでいるのがわかる。

古い湖底には、古代の火星の風が火星全体にダストを吹き飛ばしたときに形成されたと考えられる、多くの隆起がある。このダストは、後に、水で覆われて変化した後、再び乾燥してバラバラになった。

エリダニア湖は、かつて、他のすべての火星の湖を合わせたよりも多くの水を保有し、地球上の知られたどの湖よりも大きく、カスピ海をほぼ3倍以上満たすのに十分な水を含んでいた。それはおそらく約37億年前に存在し、最初は一つの大きな水域として、後に乾燥し始めた一連の小さな孤立した湖として存在した。最終的に、このかつての巨大な湖は、全球の他の水とともに完全に姿を消した。

<参考>:下のイメージは3Dマップです。

<ひとこと>: 大判はそれぞれのイメージをクリック。

Aug 08, 2024


   8月9日(金):   「ブンゼンピーク」の眺め (パーサビアランス)

<前書き>: この記事は、パーサビアランスの記事としては少し遡りますが、火星探査車の岩石の「研磨」と「掘削」調査の跡が比較的明瞭なので、その例として取り上げました。
上から、拡張された色、自然色、青・赤眼鏡で見る3Dイメージです。

 

このイメージは、NASAの火星探査車「パーサビアランス」が21番目の岩石コア(左)を抽出し、円形の片(右)を研磨して岩石の組成を調査した「ブンゼンピーク(Bunsen Peak)」と呼ばれる岩石を示している。

パーサビアランスのマストカメラZシステムは、この合成を構成する8枚のイメージを、ローバーの火星日 1,088 日に撮った。このスケールでは、研磨の片は直径は約5センチメートルである。

拡張カラーの視界(最も上のイメージ)では、カラー・バンドが処理され、視覚的なコントラストが向上し、色の違いが強調されている。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。

April 03, 2024


   8月8日(木):   チェヤバ・フォールズにおける自画像 (パーサビアランス)

NASAの火星探査車「パーサビアランス」は、7月23日に、62枚のイメージからなるこの自撮り写真を撮った。チェヤバ・フォールズ(Cheyava Falls)と名付けられた岩は、火星がはるか昔に微視的な生命の住処であった可能性に関する疑問を示唆する特徴を持っており、イメージの中央付近のローバーの左側にある。

参考までに、2023年1月に撮られた、火星探査車キュリオシティの自画像を挙げて置く。それぞれの類似性に注意。これら自撮り写真は、ローバー自身の最前部にあるロボットアーム先端のカメラから撮られている。このためロボットアームそのものは写っていない。
それぞれの大判はイメージをクリック。

July 25. 2024


   8月7日(水):   火星の岩のヒョウの斑点 (パーサビアランス)

この珍しい場所は、なぜ生まれているのだろう? 火星の岩石の明るい色の斑点、それぞれが暗い境界線で囲まれており、今、火星を探査しているNASAのパーサビアランスローバーによって今月初めに発見された。有名な地球の捕食者のマークに似ていることからヒョウの斑点と呼ばれるこれらの奇妙なパターンは、古代の火星の生命によって作成された可能性が調査されている。 写真の場所は直径数ミリメートルであり、チェヤバ・フォールズ(Cheyava Falls)と名付けられた大きな岩で発見された。 エキサイティングだが証明されていない推測では、地球の岩石に現れるある同様な斑点のように、暗いリングを残しながら岩を赤から白に変え、はるか昔に、微生物が化学反応でエネルギーを生みだしたというものである。他の非生物学的な説明が最終的に優勢になるかもしれないが、 この潜在的な生物学的起源に焦点を当てた推測は、多くの興味をそそる原因となっている。

これは、昨日掲載した記事と関連するもので、「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」に掲載されました。大判はイメージをクリック。

July 31. 2024


   8月6日(火):   マストカメラZ、ドリルビットで「ヒョウの斑点」を示す (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランスは、マストカメラZ(Mastcam-Z)を使って、ローバーのドリルビット内の「チェヤバの滝(Cheyava Falls)」の岩石サンプルを確認した。科学者達は、この岩石の印には、遠い昔に火星に微視的な生命が生息していたかどうかという疑問に関係する可能性のある、興味深い特徴が含まれていると考えている。

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July 25. 2024


   8月5日(月):   マストカメラZ、「チェヤバの滝」ワークスペースを眺める (パーサビアランス)

NASAの火星探査車「パーサビアランス」は、マストカメラZ(Mastcam-Z)装置を使って、「チェヤバの滝(Cheyava Falls)」と呼ばれる岩石から採取したサンプルの周りのこのワークスペースを観察した。2024年7月21日にサンプルを採取した場所としてドリルの穴が見える。右側には「蒸気船の山(Steamboat Mountain)」という愛称で親しまれている岩がある。それぞれの岩に円形の白い摩耗の片が見られる。これらは、機器が岩石の組成を調査できるように、ローバーが摩耗ツールを使用して上面を除去した場所である。

この合成物を構成するイメージは、ミッションの1217日目である2024年7月23日に撮られた。

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July 25. 2024


   8月2日(金):   南の中緯度のマント地形 (リコネッサンス)

この HiRISE イメージは、レウル谷(Reull Vallis)の東にある、南半球の積み重なった堆積(mantling deposits)の典型的な地形を示している。くぼんだ模様は、現在の下部の傾斜の条件の下でこの領域が温められると、氷が堆積物から昇華することを示唆している。

このイメージは径5キロメートル未満、探査機の高度は251キロメートルであった。

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December 21, 2022


   8月1日(木):   スロープ・ストリーク Redux (リコネッサンス)

我々が最初にこの地域を撮影したのは、2007年のミッション開始間近の、オリンパス・モンスの北にある暗い斜面の筋であった。斜面ストリーク形成プロセスは、材料を掘り堆積させることによって、既存の表面を変えた。再撮影の目的は、変化を検出することだった。

このイメージは径5キロメートル未満、探査機の高度は284キロメートルであった。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。

Jan 10, 2023



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