国際宇宙ステーション構築の歴史(参考資料)

(最終更新日  2011年8月1日)


本サイトでは国際宇宙ステーションに関して次にように紹介しています。

これまでの経緯は「国際宇宙ステーション構築の歴史」
ステーションの飛行士達の活動は「国際宇宙ステーションは今」
国際宇宙ステーションの構成要素は 「国際宇宙ステーションの構成(イメージ)」に
なお、国際宇宙ステーションの構築は一応の終息を見ていますので、建設関連コーナーは削除しました。

国際宇宙ステーションは米国によって提唱され、世界の16カ国が参加している共同プロジェクトである。その建設は主として米国のスペースシャトルを中心に行われてきた。これはスペースシャトルを除いてはモジュールのような大きな資材を宇宙に運ぶことができなかったためである。
スペースシャトルの度重なる打上の遅延や事故により、その完成は大幅に遅れたが、2011年7月のスペースシャトルアトランティスのシャトルの最終飛行によって一応の完成を見た。ここでは構築の経緯を振り返る。

2011年7月現在提供されている米国、ロシア以外の国別の主な設備等は次の通り。

 

こ れ ま で の 経 緯
(プログレスによる補給品搬送工程は省略しています)

No年月運搬する主要部品打上げ搬送機名主要ミッション
 11998/11ザリャーモジュール(ロ)ロシア自律ザリャーモジュール(制御部)の軌道設置
 21998/12ユニティモジュールアメリカディスカバリユニティモジュール(結合部)の運搬とザリャーとの結合
 31999/05アメリカディスカバリユニティ、ザリャー間の電力、通信線等の接続、補給物資運搬
 42000/05アメリカアトランティス物資運搬とズベズダサービスモジュール到着に向けての準備
 52000/07ズベズダサービスモジュール(ロ)ロシア自律ズベズダモジュール(居住区・制御部)のザリャーとの結合
 62000/09アメリカアトランティスザリャー、ズベズダ間の電力、通信線等の接続、物資補給
 72000/10ノード3、モジュール、Z1トラスアメリカディスカバリドッキングポートの追加等今後に向けての事前準備
 82000/10ロシアソユーズ第一回長期乗組員3名(遠征1)送り込み
 92000/11P6トラスほかアメリカエンデバー太陽電池パネル、電力関連装置、冷却装置、通信アンテナの設置
102001/02デスティニモジュールアメリカアトランティス米国の実験室デスティニの運搬と設置
112001/03レオナルド(イ)アメリカディスカバリ第二回長期乗組員(遠征2)と遠征1クルーとの交代、補給品搬送
122001/04ラファエロ、UHFアンテナ、遠隔操作システム(カ)アメリカエンデバー宇宙ステーション用ロボットアーム、UHFアンテナの搬送設置、補給品搬送
132001/07ジョイントエアーロック、高圧ガスアセンブリアメリカアトランティスジョイントエアーロック、高圧ガスアセンブリの搬送・設置
142001/08遠征3、補給品アメリカディスカバリ第三回長期乗組員(遠征3)と遠征2クルーとの交代、補給品搬送
152001/10ロシアソユーズ緊急避難用タクシーの送り届け、補給品搬送
162001/12ラファエロ(イ)アメリカエンデバー第四回長期乗組員(遠征4)と遠征3クルーとの交代、補給品搬送
172002/04S0トラス、自動運搬装置(カ)アメリカアトランティスセントラル・トラス・セグメント、ロボットアーム自動運搬装置搬送と仮設置
182002/04ロシアソユーズ緊急避難用タクシーの送り届け、補給品搬送
192002/06レオナルド(イ)アメリカエンデバー第五回長期乗組員(遠征5)と遠征4クルーの交代、補給品搬送、MBS搬送・設置
202002/10S1トラス、手動カートアメリカアトランティスS1トラスセグメント、将来の船外活動のためのカートの搬送・設置
212002/11S1トラス、手動カートアメリカエンデバー第六回長期乗組員(遠征6)と遠征5クルーの交代、P1トラスセグメント、2台目のカートの搬送・設置

2003年2月のコロンビア事故によりスペースシャトルの飛行は一時停止された。2005年8月にスペースシャトル飛行復帰第一号としてディスカバリ(野口聡一搭乗)が、また2006年7月に同じくディスカバリが再度宇宙ステーションに向かったが、この任務は飛行の安全性を確認し、宇宙での破損部の修理の可能性を確認することであり、ステーションの構築は行っていないのでここでは細部は省略した。
222006/08P3/P4 統合トラスアメリカアトランティスP3/P4 統合トラスの搬送と設置 
232006/12P5 統合トラスアメリカディスカバリ P5 統合トラスの搬送と設置、スペースハブによる荷物の搬送、統合貨物運搬車の運搬と設置、太陽電池の配線、遠征隊クルーの交代
242007/06S3/S4 トラスアメリカアトランティス P5 統合トラスの搬送と設置、スペースハブによる荷物の搬送、遠征隊クルーの交代
252007/08ITS S5 トラスアメリカアトランティス第3右舷トラスセグメント(ITS S5)の搬送設置、スペースハブによる荷物の搬送、外部積荷プラットフォーム3
262007/10NODE 2(イ)アメリカディスカバリノード2(ハーモニー)モジュールの搬送と仮設置、遠征隊クルーの交代・・・・・遠征隊クルーによる組立工事始まる
272008/02コロンバス研究室アメリカアトランティス欧州宇宙機関のコロンバス研究室の搬送設置、遠征隊クルーの交代
282008/03特殊目的操作装置と「きぼう」保管室アメリカエンデバーカナダの特殊目的操作装置と日本の研究室「きぼう」の保管室の搬送(仮設置)、遠征隊クルーの交代 (土井隆雄)
292008/06「きぼう」本体モジュールアメリカディスカバリ「きぼう」本体モジュールの設置、保管庫の移設。遠征隊クルーの交代 (星出彰彦)
302008/11補給物資・装置等アメリカエンデバー宇宙ステーション常駐クルーを6名体制にするための各種設備の搬送、増設。遠征隊クルーの交代
312009/03右舷6太陽電池パネルアメリカディスカバリ右舷6太陽電池パネルの搬送設置、各種機器維持作業。遠征隊クルーの交代 (若田光一)
322009/05「きぼう」実験施設、スペースラブパレットアメリカエンデバー「きぼう」実験モジュールの設置、遠征隊クルーの交代 (若田光一)
332009/08補給物資・装置等アメリカディスカバリ補給物資搬送、遠征隊クルーの交代
342009/11ジャイロスコープ、窒素タンクアセンブリ、ポンプモジュール、アンモニアタンクアセンブリなどアメリカアトランティス搬送機器の設置、遠征隊クルーの交代(シャトルによる最終回)
352010/02ノード3、キューポラアメリカエンデバー搬送機器の設置
362010/04補給物資・装置等アメリカディスカバリ補給物資搬送 (山崎直子)
372010/05補給物資・装置等アメリカアトランティス補給物資搬送
382011/02Sバンドアンテナ、高圧ガスタンク、デクスチャ予備部品アメリカディスカバリ搬送機器の設置
392011/05アルファマグネティック分光計(AMS)アメリカエンデバーAMS設置
402011/07補給物資・装置等(米国独自追加工程)アメリカアトランティス故障したアンモニアポンプ回収、補給物資搬送(年間分)

2003年2月1日のスペースシャトルコロンビアの事故に伴ってシャトルの飛行は一時停止され、構築は中断した。中断期間以降の遠征隊の送迎は主としてロシアのソユーズ宇宙船を使って行われている。

2003年4月(コロンビア事故後)のロシアソユーズによるクルー搬送:
遠征7;2003年4月打上、遠征8;2003年10月打上、遠征9;2004年4月打上、遠征10;2004年10月打上、遠征11;2005年4月打上、遠征12;2005年10月打上、遠征13;2006年3月打上、遠征14;2006年9月打上、遠征15;2007年4月打上、遠征16;2007年10月打上、遠征17;2008年4月打上、遠征18;2008年10月打上、遠征19;2009年3月打上、遠征20;2009年5月打上(6名体制になる)、遠征21;2009年9月打上、遠征22;2009年12月打上(野口聡一)、遠征23;2010年3月打上、遠征24;2010年6月打上、遠征25;2010年9月打上、遠征26;2010年11月打上、遠征27;2011年5月打上、遠征28;2011年5月打上(古川聡)



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