7月7日(月):
約20年間の宇宙滞在を経て新たな動きを習得 (マーズリコネッサンス)
<イメージの説明>: このアーティストのコンセプトの、2006年から火星を周回している火星偵察軌道船(MRO)からは、アンテナがひげのように突き出している。このアンテナは、火星の表面の下を覗くレーダー、SHARAD装置の一部である。
火星偵察軌道船(MRO:Mars Reconnaissance Orbiter)は、水を探すのに役立つ、一連の大型宇宙船の運行をテストしている。
約20年間の運用を経て、MROは、火星を周回する忙しい宇宙船から、さらに多くの科学を引き出すための新たな操作戦略を披露している。エンジニア達は、基本的に、探査装置がほぼ逆さまになるように、反転するように探査機に教えてきた。これによって、MROは、液体の水や凍結した水などを探す際に、地下の奥深くまで調べることができるようになる。
この新しい機能は、2023年から2024年の間に行われた3つの「非常に大きな回転」を文書化した、最近Planetary Science Journalに掲載された論文で詳しく説明されている。
軌道船は元来、潜在的な着陸地点、インパクトクレーターなどの地表の目標に機器を向けることができるように、任意の方向に最大30度回転できるように設計されていた。
120度の非常に大きな回転では、宇宙船の安全性を維持するために一層多くの計画を必要とする。その成果として、新しい操作によって、シャローレーダー(SHARAD)と呼ばれる特定の機器が、これまで以上に火星をより深く見ることができるようになった。
SHARADは、地下約半マイルから1マイル強(1〜2 km)まで覗き込むように設計されており、科学者達は、岩石、砂、氷などの材料を区別できる。レーダーは、将来の宇宙飛行士がいつの日か氷にアクセスできるようになるかもしれないほど、表面に十分近い場所に氷がある場所を特定するのに特に役立った。氷は、帰路につくためのロケット推進剤を製造するための鍵となり、火星の気象、地質、生命の可能性についてさらに学ぶためにも重要である。
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<ひとこと>: 記事は一部省略また要約しています。大判はイメージをクリック。
June 26, 2025