4月22日(月) NASAのアルテミス計画のための大型貨物着陸機の開発進む
NASAのアルテミス計画では、NASAとそのパートナーが月面に大型の機器を送り込み、月の長期的な科学的探査を可能にする。NASAの有人着陸システムの提供者スペースX(SpaceX)とブルーオリジン(Blue Origin)は、これらのニーズに対応するために、大型貨物輸送用の月着陸船の開発に着手している。
NASAは、アルテミスⅢを皮切りに、宇宙飛行士達を月の周回軌道から月面に連れて行く着陸システムを提供するために、スペースXとブルーオリジンと契約を結んでいる。NASAは両社に対し、既存の契約のオプションとして、有人月着陸船の貨物バージョンを開発するよう依頼している。これらの貨物は、約12〜15トンの貨物を月面に着陸させ、アルテミスⅦミッションまでに就役することが期待されている。
NASAは、同社の着陸船の貨物バージョンは、現在アルテミスⅢ、Ⅳ、Ⅴ用に開発されている有人着陸システムの改良版となと予想している。
NASAは、アルテミス計画によって、これまで以上に月を多く探査し、地球から離れた場所での生活や仕事の方法を学び、火星への将来の有人ミッションに備える。アルテミス計画では、国際的な宇宙機関、民間企業、学界の協力を得て、長期的な科学研究と探査のためのインフラを確立する必要がある。NASAのSLS(宇宙打上システム)ロケット、探査地上システム、オリオン宇宙船、有人着陸システム、次世代宇宙服とローバー、ゲートウェイ月面宇宙ステーションは、NASAの有人深宇宙探査の基盤となっている。
<図の説明>: NASAのプロバイダー、スペースX社(左)とブルーオリジン社(右)の有人月面着陸システムの貨物機の初期概念レンダリング。両社は、加圧ローバーなど最大15トンの貨物を月面に運ぶことができる大型貨物着陸船の設計作業を開始する権限を与えられている。
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April 19. 2024