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すべての銀河は、星、ガス、ダスト、暗黒物質で構成されており、それらは重力によって結合されている。バレットクラスターは、銀河団と呼ばれる2つの非常に巨大な銀河の集まりで構成されており、それ自体が重力によって結合している。この星団は、地球から38億光年離れたカリーナ集団にある。 NASA、ヨーロッパ宇宙機関、カナダ宇宙機関のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、NIRCam(近赤外線カメラ)でバレットクラスターの中央領域を捉えた。このシーンには、中央にある大きな水色の渦巻銀河の両側にある 2 つの巨大な銀河団が含まれている。ウェッブの非常に正確なイメージは、さらに多くの遠方の銀河と暗い天体を明らかにし、研究チームが2つの銀河団の質量を洗練することを可能にした。 チームは、ウェッブの画像に写っている何千もの銀河を測定し、これらの銀河団の可視質量と不可視質量の両方を、正確に「計量」した。また、個々の銀河に縛られなくなった星(銀河団内星)が放出する光の集合体についても、注意深くマッピングし、測定した。チームは、銀河団内の光が、バレットクラスターのような非常に動的な環境でも、ダークマターの信頼できるトレーサーになり得ることを確認した。もしこれらの星が銀河ではなく、銀河団の暗黒物質に結びついているのであれば、目に見えない物質についてより詳細に突き止めることが容易になるかも知れない。研究者達の新しい測定は、バレットクラスター全体に質量がどのように広がっているかについて、我々が知っていることを大幅に洗練する。左側の銀河団は、青い領域の左端に沿って非対称の細長い質量領域を持っており、これはその銀河団の以前の合体を示す手掛かりとなる。 このイメージは、直径約630万光年に及んでいる。これは、2025年1月20日の、提案#4598(PI:M.Bradac)から取得したWebbのデータを使って作成された。特定の波長範囲をサンプリングするために、いくつかのフィルターが使われた。この色は、個々のフィルターに関連付けられた異なる色相(色)が割り当てられた結果である(詳細略)。
June 30, 2025 |
原典原典