14ヘラクレスC(近赤外線カメラ)
14 Herculis c (NIRCam)

地球から60光年離れた恒星を周回する惑星、14ヘラクレスc(14 Herculis c)のこのイメージは、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のNIRCam(近赤外線カメラ)のコロナグラフで撮影された。星のシンボルは、コロナグラフによって光が遮られたホストスター14ヘラクレスの位置を示している(ここでは白で縁取られた暗い円として示されている)。

ウェッブの観測によると、太陽系外惑星14ヘラクレスcは華氏26度(摂氏3.3度)と冷たく、これまでに撮影された中で最も冷たい系外惑星の1つとなっている。また、この惑星は主星から約14億マイル離れたところを、非常に楕円形の軌道(フットボール型)で周回しており、以前の推定よりも近いことも示されている。この惑星は、既知の年齢(約40億年)または質量(惑星木星の約7倍)に基づいて研究者達が期待したほど明るくはなかった。このことから、研究者達は、下層大気の暖かい温度で作られた分子が、非常に早く冷たい上層大気に運ばれるという、複雑な大気力学が働いていると考えている。

このイメージの赤には、4.44 ミクロンの光が割り当てられている。

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June 10, 2025    


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