タイタン
(Titan)
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タイタン(webbとKeckのイメージ)
Titan (Webb and Keck Image)これらのタイタンのイメージは、上段は、2023年7月11日に、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮影され、下段は、2023年7月14日に、地上のW.M.ケック天文台で撮影された。それらは、タイタンの北半球のさまざまな高度に現れるメタンの雲(白い矢印)を示している。
左側には、両方の望遠鏡からの代表的なカラーイメージがある。ウェッブイメージでは、1.4ミクロンの光は青、1.5ミクロンは緑、2.0ミクロンは赤で着色されている。ケックイメージでは、2.13ミクロンの光は青、2.12ミクロンは緑、2.06ミクロンは赤である。 中央の列は、WebbとKeckが2.12ミクロンで撮影した単一波長のイメージである。この波長では、タイタンの下部対流圏からの放射に敏感である。右端のイメージは、タイタンの対流圏上部と成層圏(対流圏の上の大気層)で、高高度を好む1.64ミクロン(ウェッブ)と2.17ミクロン(ケック)での放射を示している。これは、雲が7月11日よりも7月14日に高い高度で見られることを示しており、上向きの動きを示している。
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タイタンの大気の化学
Chemistry in Titan's Atmosphereこの4枚のパネルからなる解説画像は、土星の衛星タイタンの大気で起こると考えられている主要な化学プロセスを示している。
1、タイタンは、メタン(CH4)を含む窒素(N2)の厚い大気を持っている。 2、太陽光や土星の磁気圏からの高エネルギー電子によってメタンが分解されたときに、メチルラジカル(CH3)として知られる分子が形成される。 3、その後、他の分子や自分自身と再結合して、エタン(C2H6)のような物質を作る。 4、メタン、エタン、その他の分子が凝縮して大気から降り注ぎ、タイタンの表面に湖や海を形成する。 NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はタイタンのメチルラジカルを初めて検出し、タイタンの化学プロセスを理解するための重要な欠けているピースを提供した。
<ひとこと>:ブログへ戻るときは“戻るキー”または右下の“ BLOG ボタン”から。 大判はそれぞれのイメージをクリック。 May 14, 2025