ZS7 の環境(近赤外線カメライメージ)
ZS7 environment (NIRcam image)

このイメージは、 JWST PRIMER プログラム(PI:J. Dunlop)の銀河システム ZS7 の環境を、ウェッブの近赤外線カメラで見たものである。NASA、ヨーロッパ宇宙機関、カナダ宇宙機関のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線(NIRSpec)装置を用いた新しい調査によって、このシステムは、宇宙の誕生からわずか7億4千万年前に、二つの銀河とその巨大ブラックホールが合体した証拠であると判断された。これは、ブラックホールの合体がこれまでに得られた中で最も遠い場所で検出されたものであり、この現象がこれほど早期の宇宙に検出されたのは初めてのことである。

調査チームは、ブラックホールの近傍に高速で動く非常に高密度のガスの存在の証拠と、ブラックホールの降着のエピソードで通常発生する高エネルギー放射によって照らされた高温かつ高度に電離したガスの証拠を発見した。ウェッブは、また、二つのブラックホールを空間的に分離し、二つのブラックホールの一つのブラックホールの質量が、太陽の5千万倍の質量を持つことを突き止めた。もう一つのブラックホールの質量も似たようなものと思われるが、この二つ目のブラックホールは高密度なガスに埋もれているために測定は難しい。

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May 17, 2024    



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