馬頭星雲
Horsehead Nebula (Euclid, Hubble and Webb images)

馬頭星雲(ユークリッド、ハッブル、ウェッブのイメージ)
Horsehead Nebula (Euclid, Hubble and Webb images)

このイメージは、我々の空で最も特徴的な天体のひとつである馬頭星雲の三つの視界を示している。2023年11月に公開された1枚目のイメージ(左)は、NASAの協力を受けたヨーロッパ宇宙機関のユークリッド望遠鏡で可視光で見た馬頭星雲である。2枚目のイメージ(中央)は、2013年の記念イメージに、NASAのハッブル宇宙望遠鏡が23枚目として撮影した近赤外線で見た馬頭星雲の様子である。このイメージは、通常はダストで覆われている美しく繊細な構造を明らかにしている。3枚目のイメージ(右)は、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ(NIRCam)装置による馬頭星雲の新しいイメージである。

 

馬頭星雲(中間赤外線装置イメージ)
Horsehead Nebula (MIRI Image)

NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した馬頭星雲のこのイメージは、馬の「たてがみ」の一部に焦点を当てている。ウェッブの中間赤外線装置 MIRI (Mid-Infrared Instrument)で撮影した。中間赤外線光は、ダストのケイ酸塩や多環芳香族炭化水素と呼ばれるすすのような分子などの物質の輝きを捉える。

このイメージでは、青は波長 5.6、7.7、10 ミクロンの光を表し、緑は 11、12、15 ミクロン、赤は 18、21、25 ミクロンの光を表している。

 

馬頭星雲(近赤外線カメライメージ)
Horsehead Nebula (NIRCam Image)

NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したこの馬頭星雲のイメージは、幅約 0.8 光年の馬の「たてがみ」の一部に焦点を当てている。ウェッブの近赤外線カメラ(NIRCam)で撮影した。イメージ下部に青く見えるエーテル状の雲は、水素、メタン、水の氷など、さまざまな物質で満たされている。主星雲の上に伸びる赤い色の束は、原子状水素と分子状水素の両方を表している。光解離領域 として知られるこの領域では、近くの若い大質量の星からの紫外線が、上の完全に電離したガスと下の星雲の間に、ほとんど中性の暖かいガスとダストの領域をつくり出す。多くのウェッブイメージと同様に、背景には遠くの銀河が散りばめられている。

このイメージは、1.4 ミクロンと 2.5 ミクロン (青)、3.0 と 3.23 ミクロン (シアン)、3.35 ミクロン (緑)、4.3 ミクロン (黄色)、4.7 と 4.05 ミクロン (赤) の波長の光で構成されている。

 

大判はそれぞれのイメージをクリック。

April 29, 2024    



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