NGC 604
(NGC 604)

NGC 604(近赤外線カメラ・コンパス・イメージ)
NGC 604 (NIRCam Compass Image)

ウェッブの NIRCam (近赤外線カメラ)によって撮影された NGC 604 のこのイメージは、参照用のコンパス矢印、縮尺記号、およびカラーキーを示している。

北と東のこのコンパス矢印は、空におけるイメージの向きを示している。下から見上げた空の北と東の関係は、上から見た地上の地図の方向矢印に対して反転していることに注意しよう。

縮尺記号は、光が地球の1年で移動する距離である光年でラベル付けされている。---光がスケールバーの長さと同じ距離を移動するには3年かかる---1光年は約9兆 4600 億キロメートルに相当する。

このイメージは、目に見えない近赤外線光の波長を可視光線の色に変換したものである。カラーキーは、光の収集時に使用された NIRCam フィルターを示している。各フィルター名の色は、そのフィルターを通過する赤外線光を表すために使用される可視光の色である。


 

NGC 604(近赤外線カメライメージ)
NGC 604 (NIRCam Image)

NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した NIRCam (近赤外線カメラ)による星形成領域 NGC 604 のイメージは、明るく熱い若い星からの恒星の風が、周囲のガスやダストに空洞を作る様子を示している。

このイメージの明るいオレンジ色の縞模様は、多環芳香族炭化水素(PAH)として知られる炭素ベースの分子の存在を示している。星が形成されているダストの空洞から遠ざかるにつれて濃くなる赤は、水素分子を意味している。この低温のガスは星の形成に最適な環境である。紫外線によってイオン化された水素が白と青の幽霊のような輝きとして現れている。

NGC 604 は地球から273万光年離れた三角銀河(M33)にあり、天文学者達に、比較的近い領域に非常に若く重い星が集中していることを研究する機会を提供している。

 

NGC 604(中間赤外線装置イメージ)
NGC 604 (MIRI Image)

NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した星形成領域 NGC 604 の MIRI (中間赤外線観測装置)のこのイメージは、より冷たいガスとダストの大きな雲が、中間赤外線の波長で、どのように光っているかを示している。この領域は星形成の温床であり、200以上の最も熱く、最も重い種類の星が、そのすべて人生の初期段階にある。

ウェッブの NGC 604 の MIRI の視界では、 NIRCam イメージよりも星の数が著しく少ない。これは、高温の恒星がこれらの波長で放出する光がはるかに少ないためである。このイメージに写っている星のいくつかは赤色超巨星であり、太陽の直径の数百倍もある冷たく非常に大きな星である。物質の青い巻きひげは、多環芳香族炭化水素(PAH)の存在を示している。

 

大判はそれぞれのイメージをクリック。。

March 09, 2024    



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