Mars 2020 Rover

特集：火星探査２０２０パーサビアランスローバー

この記事は暫定的に「特集」として編集していますが、ＮＡＳＡのパーサビアランスローバーの記事の発表方法によっては、パーサビアランスのコーナーを新設し、吸収することがあります。

＜お知らせ＞：　これまでマーズ２０２０パーサビアランスに関する「ＮＡＳＡのメインサイトの情報を中心に」記事を掲載してきましたが、解説がなくその動向が分からないので、当面フェースブックを中心に、その他の記事を補足して掲載します。なお、フェースブックの記事は毎日ではないので、これを踏まえた掲載になります。

５月１６日：　

「火星に名前を送ろう」パーサービアランスローバーのチップのクローズアップ

ＮＡＳＡの火星パーサービアランスローバーのこのイメージは、三つの指の爪サイズのチップの地球人約 1100 万の名前が印刷された、ローバー後方の横桁に固定されたプレート（右下）を示している。このフル解像度のイメージは、２月２８日に、パーサービアランスローバーの左のナビゲーションカメラ（Navcam）でとられた。これらの名前は「Send Your Name to Mars：火星に名前を送ろう」キャンペーンで提出された。このチップには、また、ローバーの名前としてパーサービアランスの、また、火星へ運んだ実験的なヘリコプターの名前としてのインジェニュイティの選択に結びついた、勝利を得た学生コンテストのエッセイを含んでいる。このプレートには、太陽光で照らされた火星と地球を表すレーザーエッチングのグラフ、「Explore as One」を表すモールス信号メッセージの二つも持っている。イラストレーションでは、パイオニア宇宙船の刻印と、ボイジャー１号と２号によって宇宙に運ばれたゴールデンレコードを称えている。

大判はイメージをクリック。

May 14. 2021

＜未処理イメージ＞　５月１３日（Sol 82）の未処理イメージの一部。夜明けのイメージをとりあげました。全体はこちらから。

現地平均太陽時間　05:46:34.	05:47:32.	05:48:21.	05:49:55.

＜気象の記録＞　現地、ジェゼロクレータでの毎日の気象（気温、気圧、日の出・日没時刻）が報告されています。ご覧になるにはこちらから。

５月１５日：　

ＮＡＳＡのインジェニュイティ・マーズヘリコプターが３Ｄで飛ぶのを見よう

４月２５日に、ＮＡＳＡのパーサービアランスローバーのマストカメラＺ画像装置がインジェニュイティの３回目のフライトを捕えた後、立体写真での視聴を最適化するために、ビデオのコマが再投影され、縫い合わされた。

このビデオは赤・青の３Ｄ眼鏡でご覧ください。イメージをクリックして Youtube から。

May 11. 2021

☆　５月１３日に発表された火星日８１（Sol 81）の未処理イメージには特段の情報はないので省略します。ご覧になるにはこちらから。

５月１４日：　

ワトソン、詳細な観察を得る

ＮＡＳＡのパーサービアランスマーズローバーは、フォーカステストを行うために、２０２１年５月１０日の火星日７９日に、そのロボットアームの先端のワトソンカメラを使った。ワトソン（＊１）は、パーサービアランスの長いロボットアームの終端にあるシャーロック（＊２）にある。

＊１　WATSON：Wide Angle Topographic Sensor for Operations and eNgineering－－－オペレーションとエンジニアリングのための広角地形センサー
＊２　SHERLOC：Scanning Habitable Environments with Raman and Luminescence for Organics and Chemicals－－－有機物質と化学のためのラマンと発光を持つ生物居住環境調査装置

５月１２日に示した記事の動画版です。大判はイメージをクリック。

May 12. 2021

ロボットアームとその先端

ナビゲーションカメラ(Navcam)が上から見た、ワトソンを含むロボットアームとその先端（上の記事の参考例）。

大判はイメージをクリック。

May 11. 2021

　☆　未処理イメージに特段の情報はないので省略します。ご覧になるにはこちらから。

５月１３日：　

パーサービアランスのマストカメラＺは、興味深い岩のイメージを撮る

ＮＡＳＡのパーサービアランスマーズローバーは、４月２７日火星日６６日に、マストカメラＺ画像装置を使ってこれらの岩を見た。２１のイメージから縫い合わされたこの合成は、ホワイトバランスが調整されていない。その代わりに、それは、火星で見られるであろう場面の色におおよそシミュレーションされた、自然色合成写真の事前の調整されたバージョンで示されている。スケールとして、この合成の右上の部分に影を投げている岩の最も大きな部分は、差渡し約２７センチメートルであり、全場面は差渡し約３メートルである。このズームスケールで確実に解読できる最も小さな小石や他の形は約１～２ミリメートルである。この場面は、赤青の３Ｄ眼鏡による視聴にも役立つように、拡張された色でも捕えられた。

　　大判はイメージをクリック。なお、横幅が 10,000 ピクセルを超える大きなイメージですが、地表の様子が良く見てとれます。

May 11. 2021

火星の『サンタクルス（Santa Cruz）』のマストカメラＺの視界

ＮＡＳＡのパーサービアランスマーズローバーは、４月２９日の火星日６８目に、ローバーから約 2.5 キロメートルの丘、「サンタクルス」のこのイメージを捕えるために、その二つのカメラから成るマストカメラＺ画像装置を使った。この全光景が火星のジェゼロクレータの内部であり、クレータの縁が丘を越えた地平線に見ることができる。この光景はホワイトバランスが調整されていないが、代わりに、火星上で人に対して現れるであろう、ほぼシミュレーションされた色、事前に調整された自然色の合成写真のバージョンで示されている。

　☆　５月１１日に発表された火星日８０（Sol 80）の未処理イメージは６枚でした。特段の情報はないので省略します。ご覧になるにはこちらから。

５月１２日：　

５月１０日（Sol 78）の未処理イメージの一部です。ここでは研磨、掘削等を行うロボットアーム先端のタレットのワトソンカメラ（左端の図）の撮った対象に絞ってみました。全体はこちらから。

５月１１日：　

今週のイメージ

火星パーサービアランス火星日７２日：マストカメラＺカメラ左

この写真は公開の投票によって選ばれ、火星でのパーサービアランスローバーミッションの１２週（２０２１年５月２日～５月８日）の、「今週のイメージ」として掲載された。ＮＡＳＡの火星パーサービアランスローバーは、マストカメラＺの左のカメラを使ってこのイメージをとった。マストカメラＺはローバーのマストの高くにある対のカメラである。このイメージは、５月４日（Sol 72）のローカル平均太陽時 14:00:34 にとられた。

大判はイメージをクリック。

未処理イメージの一枚

火星ではこのような層になった岩（恐らく堆積岩）が随所に見られるが、パーサービアランスローバーによって明確に見られたのは初めてだろう。かって湖底に堆積した素材が層になった岩を構成し、その後の乾燥と浸食などによってこのような地形が生じたものだろう。大判はイメージをクリック。

May 8. 2021（sol 77）

☆　５月９日に発表された（Sol 77）の未処理イメージは１１３枚でした。他に特段の情報はないので省略します。

５月１０日：　

ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターの飛行中の音を聞く

他の惑星の宇宙船が、初めて別々の宇宙船の音を録音した。ＮＡＳＡのパーサービアランスマーズローバーは、２０２１年４月３０日に、インジェニュイティヘリコプターが四回目の火星の飛行の音を聞くために、そのスーパーカムマイクを使った。パーサービアランスはヘリコプターの離着陸の場所から８０メートルに駐車し、このミッションは、マイクがフライトの音を受信するかどうかは確信はなかった。ヘリコプターのブレード（羽根）が 2,537 rpm で回転しているフライトの間に、この音は薄い火星の大気によって大いに包まれる。それは、フライトの最初の瞬間には、火星の突風によって更に覆われている。しかし、詳細に聞こう、ヘリコプターの騒音は、風の音を上回ってかすかに聞くことができる。科学者達は、モノで記録されたオーディオを、８０ヘルツ以下と９０ヘルツ以上の周波数を減らし、残りの信号を強め、４ヘルツのヘリコプターの羽根の音を孤立させることによって聞き易くした。若干の周波数は、ヘリコプターの騒音を外すために摘出された。

大判（.mp4）はイメージをクリック。この記事は昨日掲載の記事の .mp4 版です。

May 07. 2021

今日、５月８日の未処理イメージの掲載はありませんでした。

５月９日：　

５回目のフライトの後のマストカメラＺのインジェニュイティの視界

２０２１年５月７日、ＮＡＳＡのインジェニュイティ・マーズヘリコプターが、ＮＡＳＡのパーサービアランスローバーに搭載された機器の一つ、マストカメラＺ画像装置によって、着陸の後に捕えられた。ヘリコプターは、高さ１０メートルで、新しい着陸地点まで１２９メートル飛んだ。これはヘリコプターの５回目のフライトであり、ヘリコプターのはじめての片道のフライトであった。それは合計１０８秒だった。

大判はイメージをクリック。ヘリコプターは中央左。

May 07. 2021

インジェニュイティ、５回目の飛行に成功する

２０２１年５月７日、ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターの５回目のフライトが、ＮＡＳＡのパーサービアランスローバーのナビゲーションカメラの一つによって捕えられた。ヘリコプターは、新しい高さの記録１０メートルにのぼり、新しい着陸地点まで１２９メートル飛んだ。

大判はイメージをクリック。

May 07. 2021

ＮＡＳＡのパーサービアランス、四回目のインジェニュイティフライトの際のビデオとオーディオを捕える

２０２１年４月３０日、ＮＡＳＡのパーサービアランスローバーは、他の惑星で、他の宇宙船からの音を録音する初めての宇宙船としての歴史を残した。インジェニュイティの四回目のフライトの間、パーサービアランスのスーパーカム装置に含まれるマイクは、ブレード（羽根）のハミングする音と、風による騒音を捕えた。このオーディオはモノラルで録音されている。科学者達は、８０ヘルツ以下と９０ヘルツ以上の周波数を減らし、残りの信号を増やすことによって、８４ヘルツのヘリコプターの羽根の音を取り出して聴取を容易にした。ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターは、２０２１年４月１９日に、他の惑星で動く、制御された飛行の、歴史上初めての航空機になった。パーサービアランスは、２０２１年２月１８日に、その腹にインジェニュイティを取り付けて、オクタビア・バトラー・ランディング（Octavia E. Butler Landing）に着陸した。

パーサービアランスローバーからのインジェニュイティの四回目飛行のビデオと音はイメージをクリックして Youtube から。

May 07. 2021

５月７日（Sol 76）に送られた未処理イメージは２２枚でした。特段の情報はないので省略します。

５月８日：　

インジェニュイティのカラーカメラ、ヘリコプターの新しい離着陸場を見る

ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターは、２０２１年４月３０日の四回目のフライトの間に、このカラーイメージをとった。その新しい着陸地点（離着陸場Ｂ）が下に見える。ヘリコプターは、その５回目のフライトの試みで其処へ降りることを試みるだろう。

大判はイメージをクリック。

May 06. 2021

インジェニュイティの四回目のフライトの白黒の視界

ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターは、２０２１年４月３０日の四回目のフライトの間に、そのナビゲーションカメラを使って、このカラーイメージをとった。カメラはヘリコプターのブレード（羽根）がその場所で止まって見えるようにイメージをとっている。それぞれのイメージは、ヘリコプターの下の地表の形を追い、２１回転間隔で撮られている。飛んでいるときのブレードは 2,537 rpm で回転している。それらのイメージは、インジェニュイティの位置追跡システムを使って、誘導アルゴリズムの安定性と正確さに焦点を当てて完全に並べられている。

大判はイメージをクリック。

May 06. 2021

インジェニュイティの四回目のフライトの HiRISE の視界

ＮＡＳＡの火星偵察軌道船（MRO）に搭載された HiRISE カメラで撮られた地形の上に、ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターの四回目の飛行経路が重ねられている。

大判はイメージをクリック。

May 06. 2021

５月６日（Sol 75）に送られた未処理イメージは４枚でした。特段の情報はないので省略します。

５月７日：　

５月５日（Sol 74）に送られた未処理イメージは８枚でした。特段の情報はないので省略します。

５月６日：　

火星の星の夜

５月４日（Sol 73）に送られた未処理イメージは二枚でした。共に現地太陽時間午前１時１０分台に撮られた、スカイカメラ（skycam）の夜の空です。火星の星の夜が提起されるのは極めて珍しいので取上げておきます。
左は原版の縮小版（約 1/2）、右図は原版の一部を２倍に拡大して見易いように処理を加えたものです。露光時間の関係でしょうか、近くの星は少し動いています。右図左上は流星でしょうか？　火星の大気は薄く酸素は少ないので地球で発生する流星とは異なるでしょう。人口の光が全くない世界で見た星の多さ、薄い大気での揺らぎという点でも興味深い一枚です。なお、私には星座の確信は得られませんでしたが、読み取れれば地球の空との違いが見えて面白いかも知れません。

原版はこちらから。

May 04. 2021

５月５日：　

５月３日（Sol 72）の未処理イメージの一部。全体はこちらから。

今日の撮影対象に特段の新規性は見られないが、今日のイメージのカメラの違いを見てみよう。

　１、左から二つはローバーのマストの最上位にあるスーパーカム（SuperCam）遠隔マイクロ画像装置から。左右の二つがある。
　２、次はローバーのマストの高位の左右にありドライブを誘導するナビゲーションカメラ（Navcam）
　３、右端は前面左のハザード（危険）回避カメラ（HAZCom）。このカメラは前後と左右に四つあり、車輪の高さで危険物を避けることも目的とする。
　この他に、ロボットアームの先端にあり岩石や土などの詳細を見るときに使われるワトソンカメラ、天上を監視するスカイカメラ（SkyCam）、ローバーの下を見るカメラなどがある。
　記事に多く現れるのは、ナビゲーションカメラ、ハザード（危険）回避カメラ、ワトソンカメラである。

５月４日：　

今週の未処理イメージ

一般投票による「今週の未処理イメージ（Raw Image of the Week）」。

大判はイメージをクリック。

May 02. 2021

５月２日（Sol 71）の未処理イメージの一部。全体はこちらから。

中央の二つのイメージは、右端のイメージのように、ロボットアームの先端のタレットのワトソンカメラで撮られたものです。このカメラは、より詳細な検査を期待するときに、より接近して使われます。

５月３日：　

パーサービアランスのハザードカメラ、インジェニュイティの四回目のフライトを見る

２０２１年４月３０日のヘリコプターの四回目のフライトの間に、パーサービアランスローバーのハザードカメラの一つから、ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターが見られる。

ヘリコプターは遠く小さいので印をつけておきました。大判から確認してください。

April 30. 2021

インジェニュイティ、フライト２

インジェニュイティのナビゲーションカメラからの写真が、ダストの小さなサインを示す、フライト２の間のヘリコプターの離陸を捕えた。

大判はイメージをクリック。

April 30. 2021

未処理イメージ：　インジェニュイティは、５月１日（Sol 70）に、５０枚の未処理イメージを送り返しました。イメージはこちらから。

５月２日：　

ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプター、新しいデモンストレーションフェーズを始める（ＮＡＳＡ本部の記事から）

ＮＡＳＡのインジェニュイティマーズヘリコプターは新しいミッションを持った。動力を持ち制御されたフライトが赤い惑星上で可能であることを証明する、将来の火星や他の世界の探検のためになるだろうこのインジェニュイティの実験は、間もなく、どのように空中偵察や他の機能を行うかの、新しいオペレーションデモンストレーションフェーズに乗り出すだろう。この新しいフェーズは、ヘリコプターが次の二つのフライトを終えた後に始まるだろう。この決定は、２月１８日の着陸以降のパーサービアランスローバーの船のシステムの完全なチェックアウトの先行するスケジュールと、サイエンスチームがその最初の詳細な探査のためにクレータベッドの近くの一部を選んだ結果として、オペレーションデモンストレーションに加えられる。マーズヘリコプターの、エネルギー、データ通信、飛行中のナビゲーションシステムの期待以上の成果によって、ローバースケジューリングに大きな影響を与えることなく、オペレーションデモンストレーションによって、その能力を探査し続けるための場をヘリコプターに提供するための一つの機会が持ち上がった。

大判はイメージをクリック。

April 30. 2021

５月１日（Sol 69）には未処理イメージとして３２枚が撮られました。詳細は省略します。

５月１日：　

マーズヘリコプターのフライト四回目、計画変更（FaceBook から）

木曜日の朝のマーズインジェニュイティヘリコプターから受け取ったデータは、ヘリコプターが予定通りに四回目のフライトを実行しなかったことを示している。ヘリコプターは安全であり健康である。西海岸夏時間午前１０時２１分（日本時間午前２時２１分）のダウンリンクで返されたデータは、ヘリコプターがフライトモードに移行しなかったことを示している。チームは、明日、２０２１年４月３０日に、再びその四回目のフライトを試みる予定である。フライトは、西海岸夏時間午前７時４６分（日本時間午後１１時４６分）、ローカル火星時間午後１２時３０分の予定である。ＮＡＳＡのジェット推進研究所で予想される最初のデータは、西海岸夏時間午前１０時３９分（日本時間午前２時３９分）である。
今月早く確認された結果では、ヘリコプターは飛行ごとの 15% の可能性を示していた。今日の遅れはその予想と一致していて、将来のフライトを妨げることはない。４月３０日金曜日に予定される概況説明では、予定通り、しかし、西海岸夏時間午前８時３０分（日本時間午後０時３０分）の新しい時間に移すだろうヘリコプターの次のステップの議論を続けるだろう。

大判はイメージをクリック。

April 29. 2021

４月２９日（Sol 68）の未処理イメージは８枚でした。内容は省略します。

４月３０日：　

インジェニュイティ、空中からパーサービアランスを見る

２０２１年２月２５日に、ＮＡＳＡのインジェニュイティ・マーズヘリコプターが３回目のフライトの間にとったこのイメージの左上角に、ＮＡＳＡのパーサービアランスマーズローバーが見える。その時、ヘリコプターは、ローバーから８５メートル、高度約５メートルを飛んでいた。