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<イメージの説明>: このイメージは、地球から1400万光年のクラウド9(Cloud-9)の位置を示している。広がった色マゼンタは、地上の超大型アレイ(VLA)からの電波データであり雲の存在を示している。破線は電波放射のピークを示しており、研究者達はここから星の探索を集中させた。ハッブル宇宙望遠鏡の先進カメラによる追跡観測では、雲の中には星は見つからなかった。その境界の中に現れる数少ない天体は背景の銀河である。ハッブル観測以前は、科学者達は、クラウド9が感度が低いために、地上望遠鏡では見ることができない微弱な準星銀河だと主張してきた。ハッブルの先進な調査カメラは、実際に、銀河には星が存在しないことを示している。
NASAのハッブル宇宙望遠鏡を使ったチームは新しいタイプの天体を発見した。それは、星を持たないガスを多く含む暗黒物質の雲であり、初期銀河形成の「遺物」または残存物と考えられている。「クラウド9(Cloud-9)」と呼ばれたこの発見は、宇宙におけるこのような天体の初めての確認された発見であり、銀河形成、初期宇宙、また、ダークマターそのものの本質の理解を深める発見である。 この成果は「The Astrophysical Journal Letters」に掲載され、フェニックスで開催されたアメリカ天文学会第247回会合の記者会見で発表された。 この天体は再電離制限HI雲、通称「RELHIC」と呼ばれる。「H I」は中性水素を指し、「RELHIC」は宇宙の初期の誕生水素雲、星を形成していない化石の残骸を指す。科学者達は、長年にわたって、そのような理論上の幻影の天体の証拠を探してきた。ハッブルを雲の方へ向け、それが確かに星のないものであることを確認して初めて、この説のサポートを得ることができた。 天文学者達は、RELHICを、星を形成するのに十分なガスを蓄積できなかったダークマターの雲だと考えている。これらは銀河形成の初期段階を覗き込む窓口を示している。クラウド9は、宇宙に存在する多くの小さなダークマター支配構造、すなわち他の失敗した銀河の存在を示唆している。この発見は、恒星や銀河のような明るい天体に焦点を当てた従来の観測では研究が難しい宇宙の暗い成分について新たな洞察をもたらす。
Jan 05, 2026 |
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