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NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこのポートレートは、近くの銀河NGC 4449にスポットライトを当てている。この銀河は、わずか1250万光年離れた、りょうけん座(Canes Venatici)にある。これは、ミルキーウェイ銀河の一部である局所銀河群の近くにあるM94銀河群のメンバーである。 NGC 4449は矮小銀河であるために、ミルキーウェイ銀河よりもはるかに小さく、星の数も少ない。しかし、その小さなサイズにも関わらず、 NGC 4449は、星を作ることに関しては強力である。この銀河は、現在、その大きさに対して予想よりもはるかに速い速度で新しい星を形成しており、星爆発銀河(starburst galaxy)となっている。ほとんどの星爆発銀河は、主にその中心で星を量産するが、NGC 4449は、全体に、輝く若い星が輝いている。研究者達は、この全球的な星形成の爆発は、NGC 4449とその銀河システムの隣人との相互作用によって起こっていると考えている。NGC 4449は非常に近いので、ハッブル宇宙望遠鏡は、銀河間の相互作用が新しい星の形成にどのように影響するかを研究する絶好の機会を提供している。 ハッブル宇宙望遠鏡は、2007年にNGC 4449のイメージを公開した。この新しいバージョンには、ハッブル宇宙望遠鏡が複数の観測プログラムのために収集した光の波長がいくつか追加されている。これらのプログラムは、NGC 4449の星形成の歴史を深く掘り下げていることから、2ダース以上の近くの銀河の、最も明るく、最も熱く、最も重い星のマッピングまで、信じられないほどの範囲の科学を網羅している。 こちらジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡もまたNGC 4449を観測し、この銀河のダストのガスの巻きひげが、繁栄する若い星から放射される強烈な星の光によって輝いていることを詳細に明らかにした。
Jun 20, 2025 |