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今日のNASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡のイメージは、くじら座の4500万光年にある渦巻銀河メシエ77、別名イカ銀河(Squid Galaxy)を特徴としている。 メシエ77という名称は、フランスの天文学者シャルル・メシエ(Charles Messier)が編纂した有名なカタログに、この銀河が掲載されていることに由来している。もう一人のフランスの天文学者、ピエール・メシャン(Pierre Méchain)は、1780年にこの銀河を発見した。メシエとメシャンはどちらも彗星ハンターであり、彗星と間違えられる可能性のある星雲の天体をカタログ化した。 メシエ、メチェイン、そして当時の他の天文学者達は、イカ銀河を渦巻星雲か星団と間違えた。この誤解は驚くべきことではない。イカ銀河の発見から、空に散らばった「渦巻星雲」が、我々の銀河の一部ではなく、実際には数百万光年離れた別々の銀河であると認識するまでには1世紀以上が経過した。小さな望遠鏡を通して見えるイカ銀河(ぼやけた雲に囲まれた非常に明るい中心)は、星雲で飾られた1つ以上の星達に非常によく似ている。 「イカ銀河」という名前は最近のもので、イカの触手のように銀河の円盤の周りを渦巻く伸びたフィラメント構造に由来している。イカ銀河は、技術の進歩と科学的理解が、天体に対する我々の認識、さらには我々がそれを何と呼ぶかを完全に変える大きな例である。 ハッブル宇宙望遠鏡は、以前に、2013年にM77のイメージを公開した。この新しいイメージでは、天文学者達がこの銀河をより詳細に見ることを可能にする、さまざまなフィルターと更新された画像処理技術を使用して行われた、最近の観測が組み込まれている。
April 18, 2025 |