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このNASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡のイメージは、ミルキウェイ銀河に最も近い銀河の1つである小マゼラン雲(SMC)のシーンを特徴としている。SMCは約20万光年にある矮小銀河である。銀河の大部分は きょしちょう座(Tucana) にあるが、小さなセクションは、隣接する みずへび座(Hydrus) と交差している。 その近さのおかげで、SMCは望遠鏡や双眼鏡の助けを借りずに地球から見える、数少ない銀河の1つである。南半球と、北半球の一部の緯度の視聴者にとっては、SMCは、崩れたミルキウェイ銀河の一部に似ているが、実際には、我々の銀河のどの部分よりもはるかに遠い。 2.4メートルの鏡と高感度の機器を備えたハッブル宇宙望遠鏡のSMCの眺めは、人間が見ることができるものよりもはるかに詳細で鮮やかである。研究者達は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3を使って、4つの異なるフィルターでこのシーンを観察した。各フィルターは異なる波長の光を許容し、星のフィールドを漂うダストの雲の多色の視界を作り出している。しかし、ハッブル宇宙望遠鏡の視界は、我々の目よりもはるかにズームインしているために非常に遠くの天体を観察することができる。このイメージは、数十個の巨大な若い星の本拠地である星団、NGC 346の中心近くのSMCの小さな領域を捉えている。
Mar 21, 2025 |