ハッブル宇宙望遠鏡、40年前に噴出した星にまつわる驚きを発見
Hubble Finds Surprises Around a Star That Erupted 40 Years Ago

天文学者達は、NASAのハッブル宇宙望遠鏡と、引退した SOFIA (成層圏赤外線天文学天文台)からの新しいデータや、他のミッションからのアーカイブ・データを使って、我々の銀河システムで最も奇妙な連星システムの一つを再訪した。この新しい星は、突然明るさが途方もなく大きくなり、通常は数か月から数年で元の不明瞭さに消えていく星である。

1975年4月から9月にかけて、いて座 HM Sge (HM Sge)連星システムは250倍明るくなった。さらに珍しいのは、新星のように急激に消えることはなく、何十年もの間、その光度を維持していることである。最近の観測では、このシステムはより高温になっているが、逆に少し弱まっている。

HM Sge は、白色矮星と膨れてダストを産みだすコンパニオンの星が、互いに偏心軌道を回っており、白色矮星が巨星から流れるガスを摂取する共生星(symbiotic star)の一種である。そのガスは白色矮星の周囲に燃え盛る高温の円盤を形成し、白色矮星からの水素の落下が表面で密度を増し、転換点に達すると、予測不能な自然熱核爆発を起こすことがある。コンパニオンの星との間の花火は、連星システムにおける恒星の進化の物理とダイナミクスへの洞察をもたらし、天文学者達を魅了する。

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June 10, 2024    


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