火星探査ローバー オポチュニティ
このページでは2004年1月に火星のメリディアニ平原に着陸したマーズローバーオポチュニティ(火星探査ローバーB)の火星での活動をご紹介しています。
8月19日
<「ソランダー」の端で働く火星ローバーオポチュニティ>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティからのこの視界は、異なる地質ユニットに接する、手前の「バーンズ・ファンデーション(Burns Foundation)」と呼ばれる青白いトーンの地質ユニットのエリアを示している。より古いと考えられている暗いユニットは、エンデバー・クレータの西の縁の隆起したセグメント「ソランダー・ポイント」の端を印している。ローバーチームは、岩を調べるためにソランダー・ポイントへローバーを進める前に、オポチュニティによってこの地質の接触域を調査する予定である。この北に面する斜面は、近づく南半球の冬の間、ローバーの太陽電池板の電力出力に対する利点を提供する。オポチュニティは、火星日 3,387 日(2013年8月3日)に、ソランダー・ポイントの東の山腹に沿ったこの南に面する場面を捕えるために、そのマストのナビゲーションカメラ(Navcam)を使った。非公式に「チック・ブッシュ(Tick Bush)」と名付けられたこの場面の右端の岩は、差渡し約30センチメートルである。このイメージがとられた一週間後に、オポチュニティは、チック・ブッシュの模様と組成を調べるために、ローバーのロボットアームのツールを使った。イメージの中央近くの大きな岩は、非公式に「チーズトリー(Cheese Tree)」と名付けられた。
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、エンデバークレータの西の縁の隆起したセクション、「ソランダー・ポイント」の北端のこのイメージを記録するために、その誘導カメラ(Navcam)を使った。ローバーチームは、近づく火星の南半球の冬を通して活動を続け、ソランダー・ポイントの端周辺の露岩を調査するためにローバーをソランダー・ポイントへドライブさせるために、オポチュニティを使っている。この視界は火星日 3,391 日(2013年8月8日)にとられた。それは西北西に中心があり、ソランダー・ポイントの北端に向かっている。
Aug 14, 2013
7月21日
<打上10年後の火星ローバーの頭上の視界>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、メリディアニ・プラナムのエンデバークレータの西の縁に約2年間滞在した。ローバーは、2013年5月まで、「ヨーク岬(Cape York)」と呼ばれる縁の一部の30億〜40億年を経過した堆積物の層を調査していた。2013年7月8日にNASAの火星偵察軌道船の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラでとられたこのイメージは、エンデバーの縁の他の部分「ソランダー・ポイント(Solander Point)」の、新しい科学ターゲットおよび冬の避難所に向かって南(白い矢の先に)に横断しているオポチュニティを捕えている。ヨーク岬とソランダー・ポイントの間の比較的平らな地面は「ボタニー湾(Botany Bay)」と呼ばれる。 June 17, 2013
7月4日
<「ソランダー・ポイント」に向かう「ボタニー湾」のオポチュニティの視界>
この視界は、NASAの火星探査ローバーオポチュニティが地平線上に見える「ソランダー・ポイント」に向かう途上の、「ボタニー湾」と呼ばれる平らなエリアを横断する地形を示している。ローバーは、火星日 3,355 日(2013年7月2日)に、約118メートルの南へのドライブの終わりに、この南に向かう視界を記録するためにその後部の危険回避カメラを使った。ローバー計画者達は、車輪起動装置の摩耗を軽くするために、オポチュニティを逆にドライブさせていた。最前面に見える二つの後輪の間の距離は約1メートルである。オポチュニティのデッキの下側がイメージのトップに現れている。ボタニー湾を横断してオポチュニティがドライブしている地表は、砕かれた明るいトーンの基盤の合成された舗装を持っている。暗いトーンの玄武岩の土と、「ブルーベリー」と呼ばれる小球の混合が、基盤の片といくつかの薄く基盤を覆う割れ目の間を満たしている。
July 02, 2013
6月28日
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、エンデバークレータの西の縁の二つの高所の間の、複数週かけた南へのドライブの停車の際に、「ノビィズ・ヘッド(Nobbys Head)」と呼ばれる上り坂の視界を記録するために、そのナビゲーションカメラ(Navcam)を使った。これは、オポチュニティの次の目的地、南南東の方向、地平線上の隆起「ソランダー・ポイント」に中心を置いている。ノビィズ・ヘッドは、オポチュニティが過去2年間の大部分を働いた「ヨーク岬」の縁のセグメントからソランダー・ポイントまでの道の約3分の一にある。エンデバークレータの縁のこの区画のマップは こちら から。オポチュニティは、ヨーク岬の一部からソランダー・ポイントまでの約2キロメートルの旅を2013年5月下旬に始めた。この合成の視界に結合されたナビゲーションカメラの露出は、第 3,335 火星日(2013年6月11日)にとられた。ローバーは、その火星日に 34.88 メートルドライブした。2011年8月にそこに到着して以来、オポチュニティはエンデバークレータの西の縁を調査してきた。このクレータは直径22キロメートル、2004年1月に火星に着陸して以来オポチュニティが訪ねた最大である。
<オポチュニティの南へのルートの「ノビィズ・ヘッド」(ステレオ)>
6月18日 <オポチュニティの「ソランダー・ポイント」の視界>
6月11日からの連載はこれで終わります。なお、これらの記事は学会で発表されたものなので、既報の記事と内容が一部重複しています。
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、火星日 3,325 日(2013年6月1日)に、「ソランダー・ポイント」のこの視界を得るためにパノラマカメラ(Pancam)を使った。疑似カラーで示された南を見るこの場面は、地平線の中央にソランダー・ポイント(Solander Point)、前景に「ボタニー湾(Botany Bay)」、左の遠い背景に「トリビュレーション岬(Cape Tribulation)」を示している。ボタニー湾は、オポチュニティがミッションの初期の年に調べた地質のユニットの一部、堆積岩を露出させているサドル地形である。ボタニー湾構成は、エンデバークレータの縁の孤立した残骸の間に露出している。ソランダー・ポイントとトリビュレーション岬はボタニー湾の南の縁の部分にある。オポチュニティは、近づく冬の季節を北に傾いた地表で過ごすために、ソランダー・ポイントへ向かう途上にある。広範囲な岩の層がソランダー・ポイントの北の側面に明らかであり、これらの古代の岩と周囲のベンチの素材は、冬の科学キャンペーンの一部として、オポチュニティによって詳細に調査されるだろう。このイメージは、赤、緑、青として表示される 753 ナノメートル、 535 ナノメートル、 432 ナノメートルの Pancam フィルタでとられた三つの露出を結合している。この疑似カラーバージョンは、識別するのが容易な地質学的素材のある違いを見せている。
June 07, 2013
6月17日 <「ヨーク岬」を去るオポチュニティの視界>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、火星日 3,315 日(2013年5月21日)に、南西の方向を見るこの視界を得るために、そのナビゲーションカメラを使った。この場面には、「ボタニー湾(Botany Bay)」の露出された岩とともに、「ヨーク岬(Cape Yoak)」を囲むベンチの端の傾いた岩を含んでいる。ローバーは、エンデバークレータの西の縁のヨーク岬の南西部分にいる。孤立したエンデバーの縁の部分「サザーランド・ポイント(Sutherland Point)」と「ノッビィズ・ヘッド(Nobbys Head)」が遠くに見える。オポチュニティは、ベンチとボタニー湾の層の間の遷移のドライブの終わりのイメージを提供する、ベンチの表面を横断したドライブの傾きが20度の最大許容値に達することを搭載センサーが示したとき自動的に停止した。このベンチの層は、エンデバーの侵食された縁に堆積した、最も古い堆積岩を表している。
June 07, 2013
6月16日 <垂直誇張した「ボタニー湾」と周囲の遠近の視界> June 07, 2013
6月15日 <火星の岩「エスペランス」の化学>
この三角形のプロットは、火星の岩「エスペランス(Esperance)」の、いくつかの主要な化学元素の相対的な集中を示している。ある元素は一緒に集計されている。例えば、カルシウム、ナトリウム、カリウムを含み、アルミニウム、鉄、マグネシウムを含まない岩は、このダイアグラムでは左下隅にプロットされるだろう。点線の下にプロットされているケイ酸塩ミネラルは火成の傾向があり、その上にプロットされているものは、典型的に、粘土によって占められている。平均的な火星の地殻と、一般的な粘土鉱物モンモリロナイト(montmorillonite)の組成が示されている。また、エスペランスでなされた測定が黄色で示されている。いくつかのエスペランスの測定場所は土または他の素材で汚され、したがって、それらは平均的な火星の地殻の近くにプロットされている。しかしながら、ターゲットの場所「エスペランス6」は、オポチュニティの岩研磨ツール(RAT)で研磨され、比較的汚されなかった。エスペランス6は、粘土鉱物の存在の強い証拠を提供する、モンモリロナイトの近くにプロットされている。
June 07, 2013
6月14日 <オポチュニティによって調べられた「エスペランス」ターゲット>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティのパノラマカメラ(Pancam)からのこのイメージは、2013年5月にローバーによって調査された、「エスペランス(Esperance)」と呼ばれる薄い色の岩を示している。特異なターゲットポイント「エスペランス」で、オポチュニティは、表面の素材を除去するためにその岩研磨ツール(RAT)を使い、続いて、岩の元素を特定するためにアルファ粒子X線分光計(APXS)を使った。この APXS データは、エスペランスの組成が、オポチュニティが9年間以上火星で調べてきた他の岩よりアルミニウムと二酸化ケイ素分が多く、カルシウムと鉄が少ないことを示した。予備的な解釈は、水による強い変化に起因する、粘土鉱物の含有を指している。このイメージは幅約70センチメートルのエリアを示している。これは、オポチュニティのパノラマカメラ(Pancam)の異なるフィルタによって、火星日 3,230 日(2013年2月23日)のローバーの作業の間にとられた三つの露出の合成である。この視界は、素材の違いを見易くするために疑似カラーで示されている。
June 07, 2013
6月13日 <「ヨーク岬」のオポチュニティの探査>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、2011年8月にエンデバークレータの縁の「ヨーク岬」に着き、2013年5月にヨーク岬を離れた。メインマップを拡大した左上の差込みマップは、ローバーによってケープヨークと「マティアビッチの丘(Matijevic Hill)」エリアで撮られたフルパスを示している。「エスペランス(Esperance)」と呼ばれる岩ターゲットの位置はメインマップに示されている。オポチュニティは、エスペランスで、強い酸性ではなかった水による変化の歴史を示す、粘土鉱物組成(clay-mineral composition)の証拠を発見した。北は共に上である。このマップのベースイメージは、NASAの火星偵察軌道船(MRO)の、高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラからである。オポチュニティのルートは、左(西)から差込みマップに入り、下(南)に抜けている。
June 07, 2013
6月12日 <南へ向かうオポチュニティ、2013年6月>
火星のエンデバークレータの西の縁のこのマップは、NASAの火星探査ローバーオポチュニティが「ヨーク岬」の縁の部分から、次の目的地「ソランダー・ポイント(Solander Point)」までドライブする、ローバーの道を示している。金色の線は、2011年の夏に西からヨーク岬に接近したときから、火星日 3,328 日(2013年6月4日)の102メートルのドライブの後の「ノビースヘッド(Nobbys Head)」近くのローバーの位置までの、オポチュニティの旅をたどっている。このマップのベースイメージは、NASAの火星偵察軌道船(MRO)の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラからである。
June 07, 2013
6月11日 <112ヵ月を通してのオポチュニティの旅>
<参考>:同時に掲載された記事をしばらく連載します。これらの記事は学会で発表されたものなので、一部既に掲載した記事とと内容が重複しています。
このマップは、左上のイーグルクレータ内部の着陸サイトから、エンデバークレータの縁の「ヨーク岬」区画を去る112ヵ月以上後の2013年下旬までの、NASAの火星探査ローバーオポチュニティが旅した 36.295 キロメートルのルートを示している。金色の線は火星日 3,323 日(2013年5月30日)までのオポチュニティの旅をカバーしている。このマップのベースイメージは、NASAの火星偵察軌道船(MRO)の概要カメラで撮られたイメージの合成である。オポチュニティは、2004年4月に、その3ヵ月の基本ミッションを終え、ボーナス拡張ミッションで活動を続けてきた。火星偵察軌道船(MRO)は2006年に火星に着き、2010年にその基本ミッションを完了して拡張ミッションで働いている。
June 07, 2013
5月22日 <オポチュニティによる研磨の後の「希望」のクローズアップ>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティのロボットアームの顕微鏡画像装置によって撮られた四つのコマのこの合成は、オポチュニティの岩研磨ツール(RAT)によって岩の表面が磨かれた後の、「希望(Esperance)」と呼ばれる岩ターゲットを示している。その構成要素のイメージは、火星日 3,305 日目(2013年5月11日)のオポチュニティの作業でとられた。示されたエリアは差渡し約6センチメートルである。
May 17, 2013
5月21日 <オポチュニティ、次の目的地「ソランダー・ポイント」に向かう>
火星のエンデバークレータの西の縁の一部のこのマップは、オポチュニティが六回目の火星の冬を過ごすためにローバーチームが計画したエリア、「ソランダー・ポイント(Solander Point)」と、NASAの火星探査ローバーオポチュニティが20ヵ月の間働いたエリア「ヨーク岬(Cape York)」を示している。左下のスケールバーは200メートルである。左上の差込みは直径22キロメートルのエンデバークレータ全体の、マップにされたエリアの位置を示している。ヨーク岬とソランダー・ポイントはクレータの西の縁の高くなった場所である。オポチュニティは、2年間を過ごしたビクトリアクレータから2年の旅の後の2011年8月に、エンデバークレータの端に到着した。NASAの火星偵察軌道船(MRO)による観測ではヨーク岬の一部で粘土鉱物の跡を検出し、ローバーチームは、そのエリアのオポチュニティの探査を導くためにその情報を使った。オポチュニティは、このマップに示された「希望(Esperance)」の検査をもって、ヨーク岬で目標とした岩の検査を終えた。「希望」は、激しく岩を変化させる水によって形成される、粘土鉱物の存在を示唆する組成を持つことが発見された。ソランダー・ポイントは、来たるべき南半球の冬の間、オポチュニティの太陽電池板の電気出力に好都合な、北に面する斜面を持っている。冬の最小の日光の日は2014年2月になるだろう。ローバーチームは、それ以前に、オポチュニティを北の傾きに置く予定である。希望からソランダー・ポイントまでの予想されるドライブ距離は、約 2.2 キロメートルである。オポチュニティは、その旅を、2013年5月14日に始めた。このマップのベースイメージは、NASAの火星偵察軌道船の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラからである。
May 17, 2013
5月20日 <湿った歴史によって変化した岩のターゲット『希望』(疑似カラー)>
人間の前腕の大きさのこのイメージの中央の薄い色の岩は、NASAの火星探査ローバーオポチュニティによって調べられた「希望(Esperance)」と呼ばれるターゲットを含んでいる。ローバーのアルファ粒子X線分光計(APXS)からのデータは、「希望」の組成が、オポチュニティが9年以上で火星で調べた他の岩より、アルミニウムと二酸化ケイ素が高く、カルシウムと鉄が少ないことを示している。事前の解釈では、水による激しい変化に起因する粘土鉱物の含有を指している。このイメージは、オポチュニティのパノラマカメラ(Pancam)で火星日 3,262 日目(2013年3月28日)に撮られた三つの露出の合成である。その構成要素イメージは、 753ナノメートル(近赤外)、 535ナノメートル(緑)、 432ナノメートル(紫)の、三つの異なる Pancam フィルタによってとられた。この視界は、いくつかの素材の間の違いを見易くするために、疑似カラーで提供されている。
May 17, 2013
5月13日 <オポチュニティの火星日3296日と3301日の間に、空がダストに覆われる>
火星日の5日間隔で、NASAの火星探査ローバーオポチュニティの前部危険回避カメラでとられたこれらの二つのイメージは、エンデバークレータの上空の、よりダストに覆われた火星の空を記録している。左のイメージは、オポチュニティのミッションの火星日3296日目(2013年5月2日)にとられた。右の一つは、火星日3301日(2013年5月7日)に同じ場所で撮られたが、アームの位置は異なっている。それらの日付の間に、オポチュニティの西のローカルスケールのダストの嵐の活動は、オポチュニティの上空の明快さを減少させた。その影響は、火星日3301日のイメージに見ることができる。ローバーの柔らかな影と、右の覆われた地平線に注意しなさい。これらのイメージがとられたローバーの位置は、エンデバークレータの西の縁の「ヨーク岬」の一部分であった。この期間中、キュリオシティは、ローバーのアームの影の左にある岩の青白い一片にある岩のターゲット、「希望(Esperance)」を調査していた。ヨーク岬で最後に計画されたこの調査の後、ローバーチームは、「ソランダー・ポイント(Solander Point)」と呼ばれる南の縁の部分に向かってドライブさせる予定である。
May 10, 2013
4月19日 <オポチュニティ、エンデバークレータを見下ろす(ステレオの視界)>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティのナビゲーションカメラからのこのステレオの視界は、ローバーの自身の影が前景にある、エンデバークレータ全体の展望を示している。この視界は、左の北から右の南南西まで、216度に及んでいる。これは赤・青メガネで見る三次元イメージである。オポチュニティは、2011年8月にそこに着いてから、エンデバークレータの西の縁を調査してきた。このクレータは直径22キロメートルあり、2004年1月に火星に着陸した時からオポチュニティが訪ねた最大である。この合成の構成要素イメージは、火星日 3,020 日目(2012年7月22日)のオポチュニティの作業の間にとられた。
April 16, 2013
4月15日 <オポチュニティの影とエンデバークレータの展望>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、前景のローバー自身の影と、エンデバークレータ全体を東に見るこの展望を記録するために、そのナビゲーションカメラを使った。オポチュニティは、2011年8月に此処に到着して以来、エンデバークレータの西の縁を調査してきた。このクレータは、2004年1月に火星に着陸したとき以来訪問した、最大である、直径22キロメートルにわたっている。この合成の視界の構成要素イメージは、火星日 3,020 日(2012年7月22日)にとられた。
April 12, 2013
1月24日 <NASAのベテラン火星ローバー 、10年目を始める準備>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティが火星への着陸の9回目の記念日に近づくとき、ローバーは、オポチュニティのパノラマカメラ(Pancam)から見た「マティアビッチの丘(Matijevic Hill)」のエリアで働いていた。オポチュニティは米国太平洋時間2004年1月24日に着陸した。この着陸地点は、エンデバークレータの西の縁のこの場所から、直線距離で約19キロメートル、ドライブ距離で約 35.5 キロメートルにあった。マティアビッチの丘は、粘土鉱物が軌道から検出された、エンデバーの縁の「ヨーク岬」セグメントの中のエリアである。
この視界はヨーク岬の頂上に向かった北西に中心を置いている。それは左から右に210度以上に広がっている。
この眺望は、より強烈に調査する時間を費やす地形を探した、2012年10月と11月の移動の間に、オポチュニティが横断した大部分の地形を囲んでいる。マティアビッチの丘で調査された地形の二つは、イメージの左中央の暗い露岩「銅の崖(Copper Cliff)」と、右端の明るい露岩「ホワイトウォーター湖(Whitewater Lake)」である。オポチュニティのパノラマカメラは、ミッションの 3,137 火星日(2012年11月19日)から 3,150 火星日(2012年12月3日)までの間に、このイメージの構成要素イメージをとった。このイメージは、 753 ナノメートル(近赤外)、 535 ナノメートル(緑)、 432 ナノメートル(紫)の、パノラマカメラのフィルタでとられた露出を結合している。
<エンデバークレータのオポチュニティによる影の自画像(疑似カラー)>
同 上。
<エンデバークレータのオポチュニティによる影の自画像(ステレオ)>
同 上。
Jan 22, 2013
12月25日 <オポチュニティの調査ターゲット「オナッピング」>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティの前部危険回避カメラ(Hazcam)からのこのイメージは、エンデバークレータの西の縁のマティアビッチの丘エリアの「銅の崖」と呼ばれる露岩のベースの、「オナッピング(Onaping)」と呼ばれるターゲットの検査のために広げられた、ローバーのアームを示している。このイメージは、第 3,163 火星日(2012年12月16日)のオポチュニティの作業の間にとられた。
Dec 19, 2012
12月24日 <火星日 3,153 日、「銅の崖」のオポチュニティ>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティのナビゲーションカメラからのこの180度合成イメージは、第 3,153 火星日(2012年12月6日)の、ローバーの近くの地形を示している。西は中央、左端は南、右端は北である。オポチュニティは、この場面の中央にある「銅の崖(Copper Cliff)」と呼ばれる露岩に近づくために、火星日 3,153 日に西へ約 2.2 メートルドライブした。この場所は、エンデバークレータの西の縁の「ヨーク岬」の一部分の、「マティアビッチの丘(Matijevic Hill)」の東中央の部分である。
Dec 19, 2012
12月23日 <オポチュニティの「マティアビッチの丘」の、火星日 3,105 日の周囲>
この全周のパノラマは、NASAの火星探査ローバーオポチュニティの、第 3,105 火星日(2012年10月18日)の周囲を示している。これはローバーのナビゲーションカメラでとられたイメージから構成された。南は中央、北は両端である。オポチュニティは、エンデバークレータの西の縁の「ヨーク岬」の一部分の「マティアビッチの丘(Matijevic Hill)」の北にあるこの場所に到着するように、火星日 3,105 日に、約 18.5 メートル西へドライブした。ドライブによってつくられた轍が見える。二つの平行する轍の間の距離は約1メートルである。エンデバークレータの窪みはイメージの左半分である。オポチュニティは2011年中頃からエンデバーの西の縁で働いてきた。
Dec 19, 2012
12月22日
<「ホワイトウォーター湖」の露岩の火星日3071日のオポチュニティの周囲>
この全周のパノラマは、火星日 3,071 日(2012年9月13日)の、NASAの火星探査ローバーオポチュニティの周囲の地形を示している。これはローバーのナビゲーションカメラでとられたイメージから組立てられた。南は中央に、北は両端にある。オポチュニティは、「ホワイトウォーター湖(Whitewater Lake)」と呼ばれている、比較的平らな明るいトーンの露岩の部分にあるこの場所に到着するために、前の火星日に約 10.3 メートルドライブした。「カークウッド(Kirkwood)」と呼ばれている、暗い、隣接した露岩が、ローバーの位置の東に横たわり、この視界の中央を通して切っている。エンデバークレータの窪みはイメージの左半分にある。オポチュニティは2011年の中頃からエンデバーの西の縁で働いてきた。
Dec 19, 2012
11月18日 <「ヨーク岬」の「ホームステーク」鉱脈(拡張された色)>
NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、2011年11月に、エンデバークレータの西の縁の一部である「ヨーク岬」の北端の、「ホームステーク(Homestake)」と呼ばれるこの鉱脈を調べた。この鉱脈はほぼ親指の幅であり、ここに示されている部分を越えて伸びる長さ約45センチメートルである。明るい鉱脈の微妙な線の模様を示すこの視界は、オポチュニティの顕微鏡画像装置(MI)によって記録されたクローズアップの詳細を結合し、オポチュニティのパノラマカメラ(Pancam)からの色情報を強化した。この視界に使われた MI 露出は、ローバーのミッションの第 2,766 火星日(2011年11月4日)の、鉱脈が完全に陰になる間に撮られた。より多くのホームステークの鉱脈を含む Pancam の視界は こちら にある。オポチュニティのアルファ粒子X線分光計(APXS)を用いた調査者達は、この鉱脈が、カルシウムと硫黄が豊富である(おそらく硫酸カルシウムミネラル石膏(calcium-sulfate mineral gypsum)と判定した。
Nov 11, 2012
11月17日 <オポチュニティが見た「ホワイトウォータ湖」の岩>
この疑似カラーの視界で青く見える外皮が、NASAの火星探査ローバーオポチュニティからの視界の上半分の、「ホワイトウォータ湖(Whitewater Lake)」と呼ばれる岩の表面部分をカバーしている。外観上この外皮は、オポチュニティローバーが2004年の着陸以来働いてきた、メリディアニ・プラナム領域の中のどこかほかの岩の上に見た、風化した外皮と似ている。ホワイトウォータ湖は、エンデバークレータの縁の「ヨーク岬」の一部の「マティアビッチの丘」の部分にある。このイメージに合成された異なるフィルタによる3回の露出は、ミッションの第 3,064 火星日(2012年9月6日)に、オポチュニティのパノラマカメラ(Pancam)によって撮られた。この視界は、その場面における様々な地質学的な素材の間の色の違いを強める疑似カラーで示されている。ホワイトウォータ湖は、イメージの上半分の大きな平らな岩である。左から右まで差渡し約 0.8 メートルである。左下のダークブルーの小さな塊の岩は、非赤鉄鉱(non-hematite)の小球を持つ「カークウッド(Kirkwood)」である。クローズアップのイメージは こちら から。右下の岩はごたごたした断片を含む一種類の岩が固まった角礫石のように見える。それらは何十億年も前にインパクトがエンデバーを掘ったときに放出された、素材の堆積を保持していると仮説化された、シューメーカー構成(Shoemaker formation)としてクラス分けされるエリアの他の岩に似ている。
Nov 11, 2012
10月6日 <火星のエンデバークレータの縁の「マティアビッチの丘」(ステレオの眺望)>
このパノラマの眺望の右半分の地平線には、有力なローバーチームのリーダーを記念して非公式に名付けられたエリア、「マティアビッチの丘(Matijevic Hill)」がある。この眺めは、赤いレンズを左にして、赤・青眼鏡で見たときに3次元で見える。この視界に結合されているイメージは、NASAの火星探査ローバーオポチュニティのナビゲーションカメラで、ミッションの第 3,054 火星日(2012年8月26日)にとられた。このサイトはエンデバークレータの西の縁である。パノラマの左側は遠い南の縁の部分を示している。マティアビッチの丘は、ヤコブ・マティアビッチ(Jacob Matijevic:1947-2012)を記念している。彼は、火星探査ローバースピリッツとオポチュニティの着陸の前後数年間、エンジニアリングチームをリードした。マティアビッチは、1981年から2012年8月の彼の死まで、NASAの地表活動システムのチーフエンジニアとして、また、ごく最近は、第三世代のローバーキュリオシティのチーフエンジニアとして、NASAのジェット推進研究所で働いた。1990年代には、彼は最初の火星ローバー、ソジャナー(Sojourner)のエンジニアリングチームをリードした。この丘にはカークウッド(Kirkwood)と呼ばれる露岩があり、そこでは、オポチュニティは、小さな球面の集団を見つけた。そこは、また、軌道船の観測から粘土鉱物(clay mineral)が検出されたエリアを含んでいる。
<火星のエンデバークレータの縁の「マティアビッチの丘」(右目の眺望)>
「ソランダー・ポイント」の端の地質の境界
このイメージは、オポチュニティがフロリダから東部夏時間2013年7月7日(日本時間7月8日)に打上げられた10年後に撮られた。軌道からの検出によれば、ソランダー・ポイントのオポチュニティの目的地は、火星の水の過去の手掛かりを提供する、むき出しの地質の層の一部としての、粘土を含んだ岩を持っていると考えられている。更に、ソランダー・ポイントの北に面した斜面は、ローバーの活発な冬の科学キャンペーンを許容する、近づく火星の南半球の冬の間に集めることができる太陽エネルギーの量を増加させる。
オポチュニティは、イーグル、エンジュランス、ビクトリアの、エンデバーより小さなクレータで、2004年前半から2009年中頃まで、露出する若い堆積物のユニットを調査してきた。ビクトリアからエンデバークレータまでメリディアニを横断するドライブによって、また、エンデバーの縁でのポイントツーポイントのドライブによって、今、オポチュニティは、他の惑星体上で横断した36キロメートルの、新しい米国の宇宙プログラムの記録をつくった。
ステレオ軌道画像に基づく北を見る斜めの視界 図1(左) は、 HiRISE が新しいカラーイメージをとった、ヨーク岬からソランダー・ポイントまでの旅の上での、オポチュニティの位置を示している。エンデバークレータは直径約22キロメートルである。ヨーク岬からソランダー・ポイントまでの距離は約2キロメートルである。赤い線はローバーがドライブした経路を示す。
図2(右下) は、ソランダー・ポイントに関する新しいカラーイメージの、ローバーを含むセクションの位置を示している。北は上である。スケールバーは250メートルである。
この新しいイメージ、 HiRISE デジタル地形モデリングとオポチュニティのカメラは、ローバードライバが安全なルートを特定する際に役立っている。その上に、これらは、NASA地質学者が将来の調査のための魅力的な科学ターゲットを発見するのに役立っている。
<オポチュニティの南へのルートの「ノビィズ・ヘッド」>
エンデバークレータの西の縁の、「ヨーク岬」、「ボタニー湾」、「ソランダー・ポイント」の、このシミュレーションされた遠近の視界のベースであるデジタル高度モデルをつくるために、火星軌道からとられたイメージのステレオペアが使われた。この視界は、クレータ内部から南西の方向を見ており、5倍に垂直誇張されている。NASAの火星探査ローバーオポチュニティは、2011年8月から2013年5月までエンデバーの縁のケープヨークを調査し、続いてヨーク岬を離れてソランダー・ポイントに向かった。「オポチュニティ」と書かれた白線は、ヨーク岬の「エスペランス(Esperance)」と呼ばれるターゲットから、火星日 3,327 日(2013年6月3日)のローバーの位置までのローバーの旅を示している。この高度モデルをつくるために、また遠近の視界をシミュレーションするために使われたイメージは、NASAの火星偵察軌道船の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラがとった。参考として、ソランダー・ポイントの最高高度は、周囲の平原の上約55メートルである。オポチュニティは、来る冬の季節を過ごすために、ソランダー・ポイントの北端へ向かう途上にある。その場所は、火星の南半球の冬の間、オポチュニティの太陽電池板による電気出力に好都合な、北に面した斜面を持っている。研究者達は、詳細な測定のために、エンデバークレータの構成の間に持ち上げられたまたは堆積した何十メーターもの古代の層が露出していることを期待している。
<エンデバークレータのオポチュニティによる影の自画像(自然色)>