3月22日(水):
エンジニア達、NASAの最も古い火星軌道船の燃料を監視する (オデッセイ)
ほぼ22年前に、NASAが2001年マーズオデッセイ軌道船を赤い惑星に打ち上げて以来、この宇宙船は火星の周りを 94,000 回以上周ってきた。これはほぼ2億21万キロメートルに相当し、宇宙船の燃料供給を非常に注意深く管理する必要がある距離である。オデッセイには燃料計がないことを考えるとこの偉業はさらに印象的である。エンジニア達は、その代わりに数学に頼らざるを得なかった。
彼らの研究はオデッセイが科学的遺産を築くのに役立ち、宇宙船は、火星の表面全体の鉱物をマッピングし、科学者達がこの惑星の歴史を一層よく理解することを可能にした。オデッセイは、将来の宇宙飛行士達が使用できる氷の堆積物を発見した。同様に、宇宙飛行士達に害を及ぼす可能性のある放射線も研究されている。更に、今後のミッションのための着陸地点の可能性もまた偵察している。更にまた、オデッセイは、NASAのローバーとランダーからのデータを地球に中継する小さな軌道船編隊の一つであり、既に現在までに約150ギガバイトを数えている。
しかし、昨年、オデッセイは、ガスが尽きているかのように見え、計算は、予想されたより、そのヒドラジン燃料が非常に低いことを示した。
<左の図はオデッセイが撮った写真の一つ> 暗い砂丘のファンとリボンが、写真の一番上の方向から吹く風に反応して、バンジクレータ(Bunge Crater)のフロアを横断して忍び寄っている。フレームの幅は約14キロメートル。
オデッセイは2001年に約 225.3 キログラムのヒドラジン推進剤とともに打上げられた。燃料計がないために、エンジニア達は、様々な方法を使って宇宙船が消費したヒドラジンの量を、時間の経過とともに推測してきた。オデッセイの燃料を測定する一つの方法は、宇宙船の二つの推進剤タンクに熱を加え、それらが特定の温度に達するのにかかる時間を観察することである。ティーポットと同様に、ほとんど空の燃料タンクは満杯のものより速く熱くなる。
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Feb 15. 2023