軌道船 (赤はヨーロッパ宇宙機関) 探査車(ローバー) ヘリコプター 固定型着陸船
オデッセイ エクスプレス リコネッサンス メイブン エクソマーズ キュリオシティ パーサビアランス インジェニュイティ インサイト

  2023年1月

このページの対象としている探査機、その名称などは、上のイメージを含む表からご覧ください。火星探査に関するこれまでの経緯は トップページ の案内から、また、 'Perseverance' の読みについては こちら をご覧ください。
なおこのページは、特別な記事がある場合を除いて、土曜日・日曜日・祝日の掲載は休みます。

   1月31日(火):   トリオレット・クレータの溝の活動 (リコネッサンス)

直径約11.6キロメートルのトリオレ・クレータ(Triolet Crater)の北東の斜面にある溝は、ゴルゴナム・カオス(Gorgonum Chaos)の東の南の高地にある。いくつかの溝が、抵抗力のある層を通して、クレータの縁まで浸食した。下り坂には破片のファンがあり、近くの溝のシステムと重なり、この領域にあった複数の期間の溝活動を示唆している。この破砕はシレナム地溝帯システムの一部であり、そのスライスは、この領域を、北東から南西まで 1,000 キロメートル以上横断している。この破砕はトリオレ・クレータの縁と排出物の覆いを突っ切って進んでいるので、クレータが破砕より古いことを意味している。これはクロスカッティングの関係(cross-cutting relationship)として知られ、「スーパーポジションの法則」として知られる地質学の基本原則を実証している。

大判はイメージをクリック。なお、大判はダウンロードホールダに記録されことがありますのでご確認ください。

Jan 25. 2023


   1月30日(月):   スリーフォークスサンプルデポにおける自画像 (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランスマーズローバーは、「スリー・フォークス」と呼ばれるジェゼロクレータのエリア内に構築しているサンプル・デポに堆積した10本のサンプルチューブのいくつかで自撮り写真を撮った。このイメージは、682火星日である2023年1月20日に、ローバーのロボットアームの端にあるワトソン(WATSON)カメラによって撮られた。

科学チームが「Atsah」と呼んでいるサンプルを含む、デポの建設中に落した9番目のチューブがローバーの前に見える。他のサンプルチューブが背景に見える。アニメーションでは、ローバーは「Atsah」サンプルを見下ろしてからカメラに戻る。これらの自撮り写真は、地球に送り返された56枚の個別のワトソン画像で構成されている。キュリオシティローバーもまた、ロボットアームのカメラを使用して同様の自撮り写真を撮る。ローバーが自分撮りをする方法を説明するビデオは こちら(英語) から。

このデポは、NASA/ヨーロッパ宇宙機関の 火星サンプルリターンキャンペーン(英語) の重要なマイルストーンであり、火星のサンプルを地球に持ち帰ってより綿密な研究を行うことを目的としている。デポは、パーサビアランスが将来のロボット着陸機にサンプルを届けることができない場合のバックアップとして機能する。

イメージのリンク先は原画です。

Jan 24. 2023


   1月27日(金):   流れに身を任せる (リコネッサンス)

ハルマキス谷(Harmakhis Vallis)は、ヘラス東部に位置する長さ約800キロメートルの流出チャネルである。この谷は恐らく表面の崩壊と流れる水の組み合わせによって形成された。この谷の端は、壁から落ち込んだ物質によって拡げられ、後に地球の氷河と同様に、氷の多い物質で満たされた。このイメージは氷河の氷で満たされた谷底の一部を示している。氷河のいくつかに平行な尾根があり、氷が下り坂、障害物の周り、障害物の間をどのように流れたかを示している。

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Jan 25. 2023


   1月26日(木):   ニリ・フォッセの組成の多様な基盤 (リコネッサンス)

隣接するイメージが粘土(clay)と 苦鉄質(くてつしつ、mafic) の素材を見るのに我々に貢献したので、この観測の我々のゴールは、一層高い解像度でこの地形を撮り、ここでの多様な岩石学を学ぶことであった。

このイメージは、差渡し5キロメートル以下、宇宙船の高度は280キロメートルであった。

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Jan . 2023


   1月25日(水):   テラ・サバエアの鉱物の露出 (リコネッサンス)

この切り抜きは、おそらく侵食の時代の、奇妙な形をしたインパクトクレータの一部を特徴としている。縁はあまり鋭くなく、クレータの外に暗い物質が露出しているのが見える。クレータの内部は、起伏の多い浸食された地形を示している。このイメージは、既存の高解像度 CRISM データに対する HiRISE の撮影を提供するために取られた。 CRISM は、ここにミネラル露出を検出した。

この切り抜きは幅5キロメートル以下、宇宙船の高度は 251.2 キロメートルであった。

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Dec 19. 2023


   1月24日(火):   南の中緯度の覆われた地形 (リコネッサンス)

この HiRISE イメージは、レウル谷(Reull Vallis)の東の、南半球の堆積の、独特な地形を示している。この穴の開いた模様は、現在の低い傾斜の条件の下でこの領域が暖められ、氷が堆積から昇華していることを示している。このイメージの切抜きは差渡し5キロメートル以下、宇宙船の高度は251キロメートルであった。

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Dec 20. 2022


   1月23日(月):   砂丘と溝 (リコネッサンス)

このサイトの以前の二つのイメージは砂丘と谷を示していた。これは両方の変化を再検討するチャンスである。その砂丘には、最近の砂の雪崩を示唆するスリップ面の縞模様がある。溝は特別には発達していないが、一見する価値がある。イメージは上から下まで5キロメートル以下であり、宇宙船の高度は250キロメートル、北は右である。

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Nov 21. 2022


   1月20日(金):   溝の監視 (リコネッサンス)

我々の科学のゴールは、ライエル・クレータにおける高緯度の活動的な溝の監視である。ここの堆積と霜は新鮮だろうか? イメージの切抜きは差渡し5キロメートル以下、宇宙船の高度は250キロメートルであった。

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Jan 09. 2023


   1月19日(木):   斜面の筋再び (リコネッサンス)

我々は、このエリアを、2007年に、我々のミッションの始め近くに、最初にオリンパス山の北の暗い斜面の筋のこのイメージを撮った。プロセスを形成する斜面の筋は、素材を掘り出し堆積することによって、それまでの表面を変えた。我々の目的は、あらゆる変化をも検出することであった。この切抜きは差渡し5キロメートル以下、宇宙船の高度は284キロメートルであった。北はこのイメージでは下である。

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Jan 10. 2023


   1月18日(水):   南極層になった堆積で起きている断層 (リコネッサンス)

我々の科学のゴールは、これらの層になった堆積の中の異常な断層の地形の詳細な層を調べ、断層の方向を判定することである。このイメージの切抜きは差渡し5キロメートル未満であり、この宇宙船の高度は249キロメートルであった。

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Jan 11. 2023


  1月17日(火):   マリネリス峡谷近くのオパール鉱床 (リコネッサンス)

この HiRIS イメージは、鉱物が地表にどのように現われているかについてのある手がかりを与えてくれる。縞模様の岩盤が、はるかに若い砂丘の部分的な覆いの下に見えている。

大判はヘッドラインから。

Dec 13. 2022


   1月16日(月):   ウルティミ・スコプリの地形 (マーズエクスプレス)

これは1月9日~11日に掲載したクリスマスの記事の地形等を解説した補足です。

このカラーコード化された地形のイメージは、火星の南極にあるウルティミ・スコプリ(Ultimi Scopuli)を構成する風景の一部を示している。これは、2022年5月19日に、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスによって収集されたデータからつくられた。これはこの地域のデジタル地形モデルに基づいている。右上の縮尺に示すように、地表の低部は青と緑で、標高の高い地域は白と赤で表示されている。このマップはピクセルあたり18メートル、北は右である。

大判はイメージをクリック。右図はこの地域の概要図、白枠がイメージの対象地域。

Dec 22. 2022


   1月14日(土):   パーサビアランスのデルタトップキャンペーンの地図 (パーサビアランス)

このマップは、NASAのパーサビアランス火星探査車が、2023年にジェゼロクレータのデルタの頂上を横断する計画ルートを示している。ローバーの計画されたルートは黒で示され、黒い点は科学や途中のサンプリングの概念的なウェイポイントを表している。既にカバーされている地面は白で示されている。

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Dec 15. 2022


   1月13日(金):   神秘的なクレータの堆積 (リコネッサンス)

HiRISE のイメージは、往々にして答えよりも多くの疑問を提起する。たとえば、アラビア・テラの北部平原のこのイメージは、神秘的な形と分布を持つ奇妙な堆積物を含むクレータを示している。堆積物は直径600メートルを超えるクレータにのみ見られ、450メートル以下のクレータには存在しない。堆積物はクレータの南側にはあるが、北側にはない(ただし、カットアウトには、北にも風による堆積物があるクレータが示されている)。堆積物には、層またはテラスである可能性のある水平のラミネーションがある。堆積物はまた、小さな明るい尾根によって形成された放射状の縞模様を有している。これらの特徴は、氷に富む物質の昇華によって形成されたと思われる。テラスは昇華のさまざまな時代を表している可能性があり、おそらく、大きなクレータは水面下45〜60メートルの地下の水面に浸透し、形成後に浸水したのだろう。
このマップはピクセルあたり50センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

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Dec 22. 2022


   1月12日(木):   ヘラスの砂丘 (リコネッサンス)

この美しい砂丘地帯は、火星の南半球にある巨大な窪地の床であるヘラス・プラニシアの西の縁に沿っている。 HiRISE チームの科学者達は、赤い惑星の同じ砂丘フィールドの複数の写真を撮り、砂丘が動いているかどうかを示す微妙な変化を検出可能か否かを確認している。一部の火星の砂丘フィールドは、現在の環境条件下で移動しているが、通常は、地球上の砂丘の移動よりもはるかに遅い。このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

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Dec 22. 2022


   1月11日(水):   氷の層状のクレータの斜視図 (マーズエクスプレス)

火星の南極近くのクレータのこの壮大な光景が、この地域を代表する層状の地形を美しく示している。クレータ壁は、水の氷と細かな堆積物の交互の層で縞模様になっている。これらの「極の層の堆積物」は錆びた赤い尾根にも絶妙な詳細で露出している。ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスに搭載された高解像度ステレオ画像カメラは、2022年5月19日に、火星の南極近くのウルティミ・スコプリ(Ultimi Scopuli)地域でこの凍りつくようなシーンをとらえた。この時は南半球の春で、氷は後退し始めていた。暗い砂丘が霜の中をピークに達し始め、高地は氷のないように見える。

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Dec 22. 2022


   1月10日(火):   氷の層状の尾根に沿った斜視図 (マーズエクスプレス)

錆色の赤い尾根に沿ってクレータに入るこの広大な光景は、火星の南極地域の氷の層状の地形の絶妙な美しさを示している。ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスに搭載された高解像度ステレオイメージングカメラは、2022年5月19日に、火星の南極近くのウルティミ・スコプリ(Ultimi Scopuli)地域でこの凍りつくようなシーンをとらえた。この時、南半球は春であり、氷は後退し始めていた。暗い砂丘が霜の中でピークに達し始め、高いところは氷がないように見える。

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Dec 22. 2022


   1月 9日(月):   火星の南極の渦巻くクレータの風景 (マーズエクスプレス)

この美しく鮮明な氷のシーンは、2022年5月19日の軌道23219の間に、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスの高解像度ステレオカメラ(HRSC)によってとらえられた。
地上解像度は約18メートル/ピクセル、東経約185度/南緯76度に中心がある。 これは、火星の表面に垂直に配置された視野と HRSC のカラーチャネルからのデータを使用してつくられた。北は右。

このイメージはクリスマス向けのクレータの光景(Christmas craterscape)として掲載されたもの。地理的な詳細は後日掲載します。大判はイメージをクリック。

Dec 22. 2022


   1月 8日(日):   マストカムZの「ホグワロウフラット」の視界 (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランスは、 Mastcam-Z カメラを使って、火星日461の2022年6月6日に、「ホグワロウフラット(Hogwallow Flats)」の、このカラーイメージを撮った。

Dec 15. 2022


   1月 7日(土):   マストカムZ、ジェゼロのデルタの東端を見る (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランスローバーは、 Mastcam-Z カメラを使用して、火星日402、2022年4月7日に、火星のジェゼロクレータのデルタの、侵食された東端のカラーの視界を捉えた。

<注>: 火星に関する記事が大変多く発表されていますので、しばらく、土、日、祝日も掲載を続けます。

Dec 16. 2022


  1月6日(金):   マストカムZの「ロッキートップ」の視界 (パーサビアランス)

NASAのパーサヴィアランス火星探査車は、火星日507、2022年7月24日に、 Mastcam-Z を使って、「ロッキートップ」と呼ばれるこの岩の丘の頂上を撮った。この名は、シェナンドー国立公園の、ロッキートップにちなんで名付けられた。

<参考>: 図にカーソルを当てて、表示されるアイコンから大きさの変化をお楽しみください。

Dec 16. 2022



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