軌道船 (赤はヨーロッパ宇宙機関) 探査車(ローバー) ヘリコプター 固定型着陸船
オデッセイ エクスプレス リコネッサンス メイブン エクソマーズ キュリオシティ パーサビアランス インジェニュイティ インサイト

  2022年7月

このページの対象としている探査機、その名称などは、上のイメージを含む表からご覧ください。火星探査に関するこれまでの経緯は トップページ の案内から、また、 'Perseverance' の読みについては こちら をご覧ください。
なおこのページは、特別な記事がある場合を除いて、土曜日・日曜日・祝日の掲載は休みます。

     テスト中   

     7月29日(金):    NASA、パスファインダーが火星に着陸して以来25年を印す (マーズパスファインダー)

4分の一世紀前に、向こうみずな技術者達のチームが着陸船と初めてのローバーを赤い惑星に着陸させたとき、彼らは世界の探査方法に変革をもたらした。

以下は筆者の編集です。マーズパスファインダー(着陸母船の公式名称)は、25年前に、探査史上初めてのローバー(探査車)を積んで、初めてのエアーバック方式を用いて火星の表面に降り立ちました。ソジャナーローバーは、おおよそ電子レンジの大きさ、その目は猫の目の高さに例えられました。現在の小型バスほどの大きさのローバーと比較すると、機能は乏しいものですが、当時は、高度なロボット技術と、次々に送られてくる新しい発見が大きな話題を呼びました。

図1:この八つのイメージ合成は、パスファインダーの第二火星日、1997年7月5日に得られた。新しく展開されたソジャナー・ローバーが、パスファインダーの母船の斜面を下った後、火星の地表に降り立った。

図2:NASAのソジャナー・マーズローバーが、火星日22日目に、三つの小さな岩とヨギと名付けられた岩の近くに見られる。

図3:NASAのソジャナー・ローバーが、着陸時に使われたエアバッグとともに、パスファインダー着陸船(母船)を捕えた。

図4:マーズパスファインダーミッションのビデオ。

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July 27. 2022


     7月28日(木):   火星の驚異的な巨大な波紋 (リコネッサンス)

これらの巨大な波紋は、しばしば小さな波紋と大きな砂丘の間の大きさを持ち、地球や火星の地表に起きる異なる風によって形成される。いくつかのエリアの砕かれた頂上の形と例に基づけば、これらの巨大な波紋は、主に過去の気象の不活発な名残であるとも考えられる。 HiRISE による繰り返しの観測のおかげで、我々は、いくつかの巨大な波紋フィールドが活動的であり、砂丘と波紋の近くを移動していると語ることができる。風下の透視図の中には、巨大な波紋が、北極の堆積の近くの暗い砂丘の側面に沿って集まっているのを見ることができる。より詳細な観察では、夏の間のいくつかの活動的な巨大な波紋の、微細なスケールでの詳細を照らし出している。これらの北極の緯度を横断する地形では、冬の間の二酸化炭素の氷が砂丘を埋め、氷で固められる。その後北の春を通して氷は昇華する。北極領域の移動性の巨大な波紋の活動をドライブするのはこれらの夏の季節風である。このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

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July 22. 2022


     7月27日(水):   赤い惑星の青い波紋 (リコネッサンス)

火星は赤い惑星であるが、これらの疑似カラー・イメージは、我々がその気象と地質について学ぶのに役立てることができる。このイメージは、ガンボア・クレータ(Gamboa Crater)の中央近くの、様々な風に関連する地形を示している。大きな砂丘が曲がりくねった頂上と個々のドームを構成している。砂丘の頂上には、頂上から頂上へ僅か数フィート(約1メートル弱)間隔の小さい波紋がある。これらは、約30フィート(約9メートル)間隔で、砂丘から外へ放射する大きな波と合流している。概ね平行する、大きな、明るいこの構成は、「横断する風の隆起(TAR:Transverse Aeolian Ridges)」と呼ばれる。これらの TAR は非常に粗い砂で覆われられる。これらの巨大な波紋は、拡張された色の切抜きの一つの側面が青緑色に見え、一方、その TAR は他より明るい青で現れている。これは、その TAR が、暗いダストを払いより明るくして、風の力の下で活発に動いているからかもしれない。これらの異なる地形の全てが、これらが構成したときに、風がどちらに吹きつけていたかを示している。

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July 25. 2022


     7月26日(火):   マーズ・エクスプレス、火星の「グランドキャニオン」を覗く (マーズエクスプレス)

ヨーロッパ宇宙機関のマーズ・エクスプレスからのこのイメージは、火星のマリネリス渓谷構造の一部を形成するイウス(Ius)とティソニウム・カズマ(Tithonium Chasmata)を示している。このイメージは、マーズエクスプレスの高解像度ステレオカメラ(HRSC)が2022年4月21日に集めたデータで構成されている。これは、直下のチャネル、火星の表面に垂直に並んだ視界、およびこのカメラのカラーチャネルからのデータを使ってつくられた。それは「真の色(true colour)」のイメージであり、火星のこの地域を見た人間の目に見えるものを反映している。地上解像度は約25メートル/ピクセル、イメージの中心はほぼ東経272度、南緯6度であり、北は右である。

マリネリス峡谷は火星を横断して切っており、しばしば米国のグランドキャニオンに例えられるが、それは比較にならない大きさである。長さは4000キロメートル、幅200キロメートル、深さ最高7キロメートルであり、マリネリス峡谷は、グランドキャニオンより、長さで約10倍、幅20倍、深さで5倍である。それは、太陽系で最も大きな峡谷システムであり、ノルウェーの北端からシシリーの南端までの距離に及んでいる。

大判はイメージをクリック。なお、イメージを含むこの解説はごく一部です。全文(英語)は こちら から。

July 20. 2022


     7月25日(月):   NASAとヨーロッパ宇宙機関、火星サンプルリターンミッションについて議論

NASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、最近、火星サンプル持帰りキャンペーンの机上計画フェーズの一部として、基本設計を洗い直し確定するフェーズ、システムの必要条件再検討を開いた。この概況説明では、2022年9月に終えることが期待される提案を提示するだろう。NASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、火星サンプル持帰りキャンペーンの机上計画フェーズの一部として、最近、基本設計を洗い直し確定するフェーズ、システムの必要条件再検討を開いた。概況説明では、2022年9月に終えることが期待される提案を提示するだろう。持ち帰られるサンプルは、現在、パーサビアランスによる調査の間に集められている、古代の川のデルタを持つジェゼロ・クレータの、生命の可能性を含む、火星の初期の進化を明らかにする最高の機会であると考えられている。

概況説明は こちら(Youtube 版) から。大判イメージは省略。

July 23. 2022


     7月22日(金):   春の扇型と多角形 (リコネッサンス)

水とドライアイスは、火星の高緯度での地表を彫り刻む際の、主要な役割をしている。土における凍った水の氷は地面を多角形に分割する。春には、昇華するドライアイスによって多角形の境界を構成するチャンネルの浸食が、それらに、多くの捩じれと曲げを加える。この春の活動では、ガスを逃がす排気孔をつくる、地表をコーティングする半透明のドライアイスの層として見られる。このガスは、チャンネルをさらに浸食する地表から細かな素材の粒を運ぶ。この粒は暗い扇形の堆積として地表に落ちる。あるときは、この暗い粒子はドライアイスの中に沈み、扇型が元々堆積したところに明るいマークを残す。しばしば排気口が閉じ再び開くので、我々は、二つまたはそれ以上の扇型が同じ場所から始まっているのを見る。しかし、風が変化したように異なる方向を向いている。このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており北は上である。

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June 27. 2022


     7月21日(木):   アラム・カオス(Aram Chaos)の複雑な地質の歴史 (リコネッサンス)

この直径280キロメートルのクレータの中央は、水の活動の長い歴史を経験してきた。このクレータの中には、地下の水、および/または、マグマの撤退の結果として崩壊した暗い火山の岩から成る、アラム・カオスと呼ばれる、激しく断層化されまた崩壊した地形がある。この混沌とした地形の上には、水がクレータを満たしたときに形成した異なる種類の硫酸塩から成る明るい素材がある。 HiRISE イメージとともに集められた CRISM (火星コンパクト調査画像分光計)のデータは、かってアラム・カオスの中にあった水の中の、異なる地質の化学の環境を表す各組成とともに、この硫酸塩が、一水和(monohydrate)、多水和(monohydrate)、および、ヒドロキシ硫酸第二鉄(ferric hydroxysulfate)で構成され、各組成がかつてアラムカオス内にあった水の中の、異なる地質の化学的環境を表していることを示している。
このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており北は上である。

化学の深い内容を示す訳には適切でない部分があるかも知れません。
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June 27. 2022


     7月20日(水):   ヘブルス谷の溢れたインパクトクレータ (リコネッサンス)

ヘブルス峡谷(Hebrus Valles)は、イリシウム火山地域(Elysium volcanic region)のすぐ西にある火星の北の低地の複合的なチャンネルの組み合わせである。このイメージの北方のチャンネル・セグメントは、破滅的な氾濫を連想させる流線形やテラスを含む、様々な地形を示している。しかしながら、この観測は、それぞれ直径約200メートルの二つのインパクトクレータの中と周りに、浸食する持続的な流れを示唆する、均一な幅のチャンネルを示している。この複雑な地形は、流体の流れが玄武岩や埋もれた層状の灰または堆積物の層の中に浸食したときの、火山の地勢の形成の結果かもしれない。このチャンネル・システムは、火星の他の多くの流出チャンネルより若い、ほぼ30億年くらい遡る、アマゾニアン初期であると考えられる。
このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

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June 27. 2022


     7月19日(火):   マルガリティファ大地の若い流出チャネル (リコネッサンス)

マルガリティファ大地(Margaritifer Terra)は火星で最も印象的な水で改編された風景であり、この惑星で最も密度の高い谷のネットワークを保存している。この流域の活動はノアキア時代に始まり、おそらくノアキア後期からヘスペリア紀にピークに達し、その後、少なくとも地元では、後期ヘスペリアまたはアマゾン時代まで持続した。(この時期は少なくとも40億年前に遡る。我々のイメージは、ジョーンズ・クレータからの噴出物を貫通する流域チャネルを示しており、この地域の比較的若い水の活動を示している。
このマップはピクセルあたり25センチメートルのスケールで投影されており、北は上である。

火星の地質学的歴史については こちら を参照。大判はイメージをクリック。

June 27. 2022


     7月15日(金):   パーサビアランス、火星サンプル持帰りキャンペーン着陸地点を偵察(2) (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランス・マーズローバーは、ジェゼロ・クレータの平らな地形のこのイメージを撮るために、そのナビゲーション・カメラの一つを使った。これは、NASAは、将来、パーサビアランスの火星の岩と堆積物のサンプルを集める、火星サンプル持帰りのための着陸船を考慮する可能性のある一つのサイトである。この着陸船は、徹底的な調査のための地球への旅の一部として軌道船にサンプルを届ける、火星から打上げられる火星上昇船(Mars Ascent Vehicle)のための打上プラットホームとして用いられるだろう。特に、直径、19センチメートルを超えるような大きな岩、砂丘、急な傾斜のない地形の選択は、着陸船に向かう前に、回収車が効率的にチューブを掴むための経路の選択を容易にするのに役立つ。

左図は、火星サンプル検索着陸船および火星上昇船打上げのイラスト(参考図として掲載)。
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July 11. 2022


     7月14日(木):   NASAのパーサビアランス、火星サンプル持帰りキャンペーン着陸地点を偵察(1) (パーサビアランス)

NASAのパーサビアランス火星探査機は、ナビゲーションカメラの一つを使って、火星サンプルリターン着陸機のために提案されたこの着陸場所のパノラマを撮った。着陸船は、パーサビアランスローバーが採取した岩石と堆積物のサンプルを集め、火星上昇機の打上げプラットフォームとしても機能し、集中的な研究のための地球への旅の一環としてサンプルを軌道船に届ける。特に直径19センチメートル)を超える大きな岩、砂丘、急角度の地形がない地域を選択することは、 MSR 回収船が効率的にチューブを掴む長い道のりを容易にするだろう。
このパノラマは、2022年4月14日(火星日日)にとられた五つのイメージから成り、地球上で編集された。これらの色は、人間の目が地球上でそれらを知覚したときの照明の条件に一致するように調整されている。

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July 11. 2022


      7月13日(水):   よく保存された溝のインパクトクレータ (リコネッサンス)

この観測は、明るい堆積と、恐らく非常に最近の崩れのない溝を我々に示している。加えて、我々が微細な詳細で取上げることができる、 HiRISE 解像度での露出した基盤がある。このような観測は、また、溝のモデリングに役立てることができる。このイメージは差渡し1キロメートル以下、地表上253キロメートルにある。

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June 07. 2022


     7月12日(火):  ケルベロス・フォッセ(Cerberus Fossae)の斜面 (リコネッサンス)

この地溝帯(Fossae)は、構造上、非常に活動的であると長く提唱されてきた。我々の目標は、現在の地震の揺れを示す可能性のある、新しい落石を探すことである。

<注>: 火星には構造上のプレートはないが、その活動は、主として地形の移動を引き起こす可能性のある物質の圧力によるものである。このイメージは幅5km 以下、表面から 277 キロメートルにある。

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June 01. 2022


     7月11日(月):   NASAの実験機器、火星の生命の証拠を深く掘り下げる必要性を示唆 (キュリオシティ)

NASAの新しい研究室の実験によれば、宇宙からの電離放射線がアミノ酸などの小分子を比較的迅速に分解するために、ローバーは、火星の表面下約2メートル以上掘って、古代の生命の兆候を見つけなければならないかも知れない。アミノ酸は、生命によって、また非生物化学によってつくることができる。しかしながら、火星における特定のアミノ酸の発見は、それらが、タンパク質を造るための構成要素として、地球の生命によって広く使われているので、古代の火星の生命のサインの可能性としても考えられる。タンパク質は、それらが、速度を上げあるいは化学反応を平準化する酵素を作るために使われるので、生命にとっては必須である。
この実験の結果は、アミノ酸が、火星表面の岩石やレゴリスが、宇宙線によって、これまで考えられていたよりもはるかに速い速度で破壊されることを示唆している。現在の火星探査機ミッションは、約5センチメートル掘削しているが、これらの深さでは、アミノ酸を完全に破壊するのに2000万年しかかからない。過塩素酸塩と水を加えると、アミノ酸の破壊の速度がさらに高まる。この結果は、深さにおけるサンプリングに限定されたミッションの、新しい検索戦略を示唆している。--- 以上、要点のみ抽出。

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July 27. 2022


     7月8日(金):   火星の地下の水のアーティストの印象 (マーズエクスプレス)

マーズ・エクスプレスの、地下・電離層調査のための火星高度レーダ装置(MARSIS)は、南極領域での氷の下 1.5 キロメートルに埋められた、塩分を含んだ水と思われる20×30キロメートルの湖を含む、火星の液体の水のサインの探索と発見に重要であった。イタリアの宇宙物理国立研究所(INAF)が運営し、イタリア宇宙機関(ASI)が全額出資する MARSIS は、長さ40メートルのアンテナを使って、低周波の電波を惑星に向けて送る。これらの波のほとんどは惑星の表面から反射されるが、かなりの量が地殻を通過し、氷、土壌、岩石、水など、地下の異なる材料の層間の境界で反射される。この反射信号を調べることによって、科学者達は、赤い惑星の地下の構造を数キロメートルの深さでマッピングし、極地の氷冠の厚さと組成、火山岩の層と堆積岩の層の性質などの特性を調査することができる。

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June 21. 2022


     7月7日(木):   NASAの科学者達が火星で雲を発見するのに協力しよう (キュリオシティ)

NASAの科学者達は、火星の大気に関する根本的な謎を解くことを望んでいる。彼らは、市民科学のプラットフォーム Zooniverse (宇宙動物園)を使って火星の雲を特定するよう一般の人々に呼びかける Cloudspotting on Mars (火星の雲を見つける)と呼ばれるプロジェクトを組織しました。この情報は、この惑星が、かつては、はるかに厚い大気を持っていたことを示唆する十分な証拠があるにもかかわらず、惑星の大気が地球の密度の僅か1%しかない理由を研究者が理解するのに役立つかもしれない。

液体の水は気圧が非常に低いために惑星の表面から大気中に気化するが、何十億年も前には湖や川が火星を覆っていたので、当時の大気はもっと厚かったことが示唆されている。火星は時間の経過とともにどのように大気を失ったのだろう? ある理論では、太陽の放射がそれらの水の分子を水素と酸素に分解し・・・水は二つの水素原子と一つの酸素原子でできている・・・大気中に水を高く持ち上げるメカニズムが異なることを示唆している。水素は十分に軽いので宇宙で漂流する可能性がある。地球と同様、火星にも水の氷でできた雲があるが、地球とは異なって、二酸化炭素(ドライアイスなど)でできた雲もあり、火星の大気が局所的に凍結するほど寒くなるとつくられる。これらの雲がどこでどのように現れるかを理解することによって、科学者達は、高度約50〜80キロメートルの、火星の中層大気の構造を理解することを望んでいる。

以下要点のみ---

「火星の雲を見つける」では、市民メンバーに、NASAの火星偵察軌道船(MRO)によって集められたデータから、このような弧を探すよう依頼している。この宇宙船の火星気象音響装置は、人間の目には見えない赤外線で大気圏を調査している。この機器によってとられた測定では雲が弧として現れる。チームは、そのデータを厳密に調べる支援を求めている。このプロジェクトは、2006年以降のNASAの火星偵察軌道船(MRO)からの16年間のデータの記録を解いてきた。

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July 28. 2022


     7月6日(水):   NASAのインサイト、火星のモンスター地震を記録 (インサイト)

インサイト火星着陸船は、2022年5月4日(火星日 1,222 日)に発生した推定マグニチュード5の地震、これまでに他の惑星において観測された最大の地震を検出した。これは、2018年11月に火星に着陸して以来、インサイトが検出した 1,313 を超えるの地震のカタログに追加される。これまでに記録された最大の地震は、2021年8月25日に検出された、推定マグニチュード 4.2 だった。インサイトは、この惑星の深部を調査するために、フランスの国立宇宙センター(CNES)が提供する非常に敏感な地震計とともに火星に送られた。地震波が火星の地殻、マントル、コアの物質を通過または反射すると、地震学者達がこれらの層の深さと組成を判断できる変化を検出する。科学者達が火星の構造について学んだことは、地球やその月を含む、全ての岩石質の世界の形成を理解するのに役立つ。マグニチュード5の地震は、地球で感じられるものと比較すると中規模の地震あるが、インサイトのミッション中に科学者が火星で見ることを期待していたものの上限に近い規模である。科学チームは、この新しい地震をさらに研究し、その場所、その発生源の性質、火星の内部について何を伝えているかなどの詳細を提供する必要がある。

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May 08. 2022


     7月 5日(火):  火星軌道船、最近のレインボー・マップの一つを公開する(2) (リコネッサンス)

CRISMチームは、以前に、可視および赤外線の波長を見る検出器を使って、火星の地殻の形成と、それが水によって、何処でどのように変化したかの記録を提供する高解像度の鉱物マップをつくった。これらの地図は、何十億年も前に、地球を、湖、小川、地下の水が、どのようにつくってきたかを科学者が理解するために必要だった。
NASAはまた、NASAのパーサビアランス・ローバーが探索している古代の川のデルタ、ジェゼロクレータ(Jezero Crater)のように、 CRISM のマップを使って、他の宇宙船の着陸場所を選択した。

この新しいマップの最初の部分には 51,000 枚のイメージが含まれており、それぞれが MRO が頭上を通過するときに捕らえた、長さ 540 キロメートル、幅 10 キロメートルの "一片" を表している。これは、ターゲットを絞った観測からつくられた CRISM のマップよりも解像度が低く、そのデータは、機器が真下を向いて取得されているために、惑星のはるかに多くをカバーするように設計されたものとは別の画像取得戦略である。

そのデータを得るために、 CRISM は、反射された太陽の赤外線光の最も長い波長をより鮮明に検出することができるように低温に保たれた、三つの極冷却器(cryocooler)と共に設計された二つの分光計を使った。連続して使われたこれらの極冷却器は、2017年にそのライフサイクルを終え、可視光線波長を見る機器の能力に限定された。従って、これは、機器の全波長の視界をカバーする CRISM の最後のマップになるだろう。この装置は今待機モードにあり、廃棄数ヶ月前の僅かなデータを記録するかもしれない。

右図: CRISM の火星の最終的なマップの一つ。この全球に近いマップは、NASAの火星偵察軌道船(MRO)によって CRISM を使って捕えられた。黄色の正方形は、先のイメージで六つ視界で焦点を当てられた、火星のニリ・フォッセ領域を示している。

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June 23. 2022

     7月 4日(月):  火星軌道船、最近のレインボー・マップの一つを公開する(1) (リコネッサンス)

科学者達は、多色の 5.6 ギガピクセルのマップのおかげで、火星で新しい視点を得ようとしている。赤い惑星の表面の86%をカバーするこのマップは、何十もの重要な鉱物の分布を明らかにしている。鉱物の分布を見ることによって、科学者達は火星の水の過去を理解することができ、どの領域を一層深く調査する必要があるかについて優先度を決めることができる。このマップの最初の部分はNASAの惑星データ・システムによって公開された。続く6ヵ月の間に、これまでに為された火星の地表の、調査を終えた最も詳細なものが公開されるだろう。NASAの火星偵察軌道船(MRO)は、火星コンパクト偵察画像分光計(CRISM)によって、16年の間赤い惑星の鉱物を図化してきた。

右図: NASAの火星偵察軌道船に搭載された機器の一つ CRISM によってとられた火星のニリ・フォッセ領域の六つの視界。様々な色は火星の地表の鉱物が異なる波長の光で見られることを表している。--- 明日に記事に続く。

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June 23. 2022


     7月3日(日):   インサイト、更に数週間、火星科学を得る (インサイト)

ミッションチームは、以前に計画されていたよりも長く地震計を運用することを選択したが、その結果、この着陸船は早く電力を使い果たす。NASAのインサイト着陸機が利用できる電力は日ごとに減少し、宇宙船のチームは、実行できる科学を最大化するためにミッションのタイムラインを修正した。着陸船は、エネルギーを節約するためにインサイトの最後の運用科学機器である地震計を6月末までに自動的にシャットダウンし、ダストを含んだソーラーパネルは12月頃まで電力が生き残ると予測されていた。チームは、現在、地震計が8月末または9月上旬まで、されに長く動作できるように着陸機をプログラムすることを計画している。これによって、着陸船のバッテリーは早く放電されるが、地震計が追加の火星の地震を検出できる可能性が残るだろう。

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June 26. 2022


     7月2日(土):   19年間の火星の水の監視のためのソフトウェア更新 (エクソマーズ)

赤い惑星の液体の水の兆候の発見で知られた、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレス宇宙船の MARSIS 装置が、火星とその衛星フォボスの表面下を従前以上に詳細に見ることができるようにする大規模なソフトウェアアップの更新を受けている。マーズ・エクスプレスは、ヨーロッパ宇宙機関の最初の赤い惑星へのミッションであった。19年前の2003年6月2日に打ち上げられたこの軌道船は、約20年間地球の隣人を調査し、火星の歴史、現在、未来に関する理解に革命をもたらしてきた。

未掲載の記事が多数ありますので、土・日に関わらず、比較的軽めの記事を掲載しています。

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June 21. 2022


     7月1日(金):   NASAのキュリオシティ、火星で重要な生命の成分の存在を得る (キュリオシティ)

NASAのキュリオシティ・ローバーからのデータを使っている科学者達が、初めて、火星の岩で、生命の分子の重要な構成要素である有機炭素の総量(total organic carbon)を測定した。トータルの有機炭素は、生物以前の化学や生物の可能性のための保存として、多くの素材がどのように使われるかを我々が理解するのに役立つ、いくつかの測定(または指標)の一つである。我々は、少なくとも200~273 ppm の有機炭素を発見した。これは、地球上の非常に生命の乏しい場所、南アメリカのアタカマ砂漠などの地域の岩に見られる量と等価またはそれ以上であり、あるいは火星の隕石に検出されるよりも多い。有機炭素(Organic carbon)は水素原子と結ばれた炭素である。しかしながら、火星の有機炭素は、また、隕石、火山、あるいは、地表の反応によってその場所で形成されるような生命以外の源から来ることもあり、そこでの生命の存在を証明するものではない。有機炭素は火星で以前にも発見されたが、以前の測定では、特殊な混合物に関する情報をとり出したか、あるいは、その測定がまさに岩の炭素の部分のみを捕えたことを表すのかもしれない。この新しい測定は、これらの岩の有機炭素の総量を与えている。火星の地表は、今では生命にとって好意的ではないが、 数10億年以前には、濃い大気や川や海に流れた液体の水によって、気象がより地球のようであったという証拠がある。生命にとって液体の水は必須であり、科学者達は、有機炭素のような重要な成分が十分な量存在するならば、火星の生命が維持されていたかもしれないと考えている。キュリオシティは、火星の居住適性を調査することによって、また、その気象や地質の調査によって、宇宙生物学を進めている。このローバーは、火星の古代の湖のサイト、ゲイルクレータのイエローナイフ・ベイ構成の泥岩から35億年を経たサンプルを穿孔した。ゲイルクレータの泥岩は、火山の岩の科学的また化学的風化による、水の非常に微細な堆積物が湖の下に堆積し埋められて形成された。 有機炭素はこの素材の一部として泥岩に取り込まれた。ゲイルクレータは、酸素、窒素、硫黄のような、生物にとって不可欠なエネルギー源、低い酸性、その他の構成要素など、生命の助けになる他の条件を有してきた。

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June 27. 2022




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