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このイメージでは、左下の NGC 3558 と右上の LEDA 83465 の二つの銀河を取上げて紹介している。いづれの銀河も地球から約4億5千万光年離れている。これら二つの銀河は約15万光年互いに離れており、最も近い銀河の隣人であるアンドロメダ銀河がミルキウェイ銀河から250万光年離れていると考えるまでは広大に聞こえるかもしれない。銀河的には、ここに描かれている二つの銀河は、実質的に互いに重なり合っている。
これは、それらが Abell 1185 として知られる混沌とした銀河団に属しており、重力を介して互いに相互作用している銀河が満載されているためである。これらの銀河の相互作用は、銀河が完全に引き裂かれるなど、劇的な結果をもたらすことがある。この運命は NGC 3558 に降りかからず、現在、楕円銀河と 低電離核放出線領域(LINER) の両方で完全性を保っている。実際に、それは、恐らく、星団内の小さな銀河、つまり LEDA 83465 のような銀河をむさぼり食うことによって現在の形を達成した。 ライナーは特定の種類の銀河核またはコアであり、それらが放出する光に書き込まれた化学的指紋によって区別される。その名前が示すように、ライナーは光を放出し、これらの銀河のコア内の原子や分子の多くが弱くイオン化されているか、まったくイオン化されていないことを示唆している。イオン化は、原子または分子が電子を失ったり獲得したりするプロセスである。銀河では、銀河を通過する衝撃波から、大質量の星からの放射、降着円盤内の高温ガスまで、さまざまなプロセスによって駆動される。ライナーの場合、これは銀河内の原子や分子の多くが単一の電子を失ったか、すべての電子を保持していることを意味している。 NGC 3558 のようなライナーでこの弱いイオン化を引き起こすメカニズムは、天文学者の間でまだ議論されている。 [イメージの説明:二つの銀河は、宇宙の暗黒にある多くのはるかに小さな背景の銀河達の中で際立っている。大きな銀河は楕円銀河であり、明るい中心から完全に均一な球で光を放射している。小さい方の銀河は棒状の渦巻き銀河で、霧のようにかすかな腕が銀河の輝くコアを横切るバーに接続されている。腕の形は、小さな銀河を特に四角にしている。 Oct 13, 2023 |