メッセンジャー

ここでは水星探査衛星メッセンジャー(MESSENGER:MErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry and Ranging)の、2011年3月24日の水星軌道周回開始後のデータを紹介しています。

<お断り>: 水星の地名は、画家、小説家、音楽家などの世界中の文化人の名前からとられています。たとえば日本人では、葛飾北斎、丸山応挙、夏目漱石など多数の名前が使われています。人名なので外国人の場合にはどのように読むのか分からないことが多くあります。確認できる限りカナ文字で表記していますが、不能な場合は原文そのままで記載しますのでご了解ください。



<まき散らされた青> 3月6日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
Firdousi は、直径約96キロメートルの比較的新しいインパクトクレータである。その多量の第二クレータが周辺を支配し、多くは高反射率、比較的青い噴出物のハローを持っている。

Aug 14, 2011

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<カラフルな複合体> 3月5日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
複雑な領域のカラフルな視界が、このイメージに示されている。デ・グラフト(de Graft)クレータの高い反射率と窪みで満たされたフロアが中央左に見え、同程度の高い反射率の小さなクレータが北東に置かれた。この場面で北から南へ走るのは、1,500 キロメートル以上離れた北斎(Hokusai)クレータからの放射である。

Sept 22, 2012

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<青いドガ> 3月4日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このイメージは、ブロンテ(Bronte:右上隅の大きなクレータ)とドガ(Degas:ブロンテの上の青い色のクレータ)のカラフルな視界を示している。これらのクレータは Sobkou 平原に位置し、平原領域は過去の火山活動を通して形成された。

Dec 12, 2011

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<ああ、アマラル!> 3月3日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
2008年に、ブラジルの画家タルシラ・ド・アマラル(Tarsila do Amaral)にちなんで名付けられたアマラル・クレータは、メッセンジャの初めての水星接近飛行の際に撮られ、周囲の地形と比較して比較的青い、明るい中央峰を持つことが発見された。このピークは色の点でエミネスクと似ており、今では印象的な窪みのコレクションの場所であることが知られている。アマラルのこの壮観なイメージは、クレータ内部のピークの地形を強調しており、おそらく、アマラルのピークの明るい先端が窪みを有するというヒントを示すのかもしれないが、エミネスクの中に見られるような広がった窪みは示していない。

Feb 04, 2012

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<レンブラントの坂> 3月2日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このイメージの左側の垂直な長い坂は、直径715キロメートルの大きなレンブラントインパクト盆地の内部にある。レンブラントの内部は、この圧縮された坂ばかりでなく、放射状の拡がった谷を持っている。

Feb 07, 2012

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<あぁ(Aah)と言いなさい!> 3月1日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この高解像度カラーイメージは、隣接する地形を横断する明るい放射によって示されるように、比較的若い直径14キロメートルのクレータを示している。近くの地表より青い色をしたインパクトの溶融の暗い「舌」が、クレータから流れ出たように現れている。

May 05, 2011

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<水星の軌道からのイメージ> 2月27日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
バレンタインデーのシェークスピア。バレンタインデーに、ある愛へのフォーカスした、英国の詩人、脚本家、短詩(sonnet)の有名なコレクションの著者にちなんで名付けられた、シェークスピア盆地を取り上げることは適切なように思える。

April 26, 2012

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<カイパーのカラークローズアップ> 2月26日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このカイパークレータ(Kuiper crater)の高解像度の強化されたカラーの視界は、この比較的若いクレータから外へ広がる明るい放射のみでなく、カイパーの噴出物の覆いの赤い色を示している。この赤い色は、カイパーをつくったインパクトによって深部から掘り出された、組成上異なる素材によるのかもしれない。

Sept 02, 2012

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<目標を捕える> 2月25日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
デ・グラフト(De Graft)クレータは、メッセンジャの最も内部の惑星への2回目の接近飛行の後、20世紀のガーナの脚本家、詩人、小説家である Joe de Graft に因んで名付けられた。デ・グラフトは、そのフロアに多数の明るい窪みを持つ複雑なクレータである。このイメージは、クレータを目標とするように設計された、一連の三つの狭角カメラ(NAC)イメージの合成である。

Jan 23, 2012

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<明暗境界線から縁まで> 2月24日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この衝撃的な視界には明暗境界線と縁を含んでいる。際立った中央峰を持つ直径80キロメートルの複雑なクレータ、芭蕉クレータが、この場面の中央近くに見ることができる。

Jan 11, 2012

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<窪み、窪み、窪み> 2月23日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この興味深い複雑なクレータは、そのフロアと中央峰複合体に沿った多くの窪みを示している。これらの窪みはこのクレータを目立たせる非常に高い反射率を持っている。

Jan 26, 2012

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<シャオ・チャオの明るい放射> 2月22日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
シャオ・チャオ(Xiao Zhao)の明るい光がこの場面を占めている。これらの光はシャオ・チャオが比較的若いクレータであることを示している。シャオ・チャオの南西にイーストマン・クレータ(Eastman crater)が見られる。このカラーベースマップをつくるのに用いられた広角カメラの八つの異なるカラーフィルタは、430、480、560、630、750、830、900、1000 nm に中心の波長を持っている。これらの狭帯域フィルタによって得られたイメージが、水星の地表の色の相違を強調するカラーイメージをつくるために結合された。このイメージは、例として、それぞれ赤・緑・青で表示された、1000、750、430 nm の中心波長のカラーベースマップの一部として得られた三つのイメージを使ってつくられた。この特殊な組合せは、そのあるものは人間の目には見えない視覚の詳細を示している。

Dec 29, 2011

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< Hovnatanian のクローズアップ> 2月21日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
Hovnatanian クレータは、楕円に見えるクレータをつくった非常に傾いた角度で衝撃を与えたオブジェクトによってつくられた。ほとんどの角度のインパクトは円形のクレータを生じるが、発生角が水平から15度以下のインパクトは楕円クレータをつくるだろう。 Hovnatanian の放射は斜めのインパクトを示す「蝶」のパターンをつくっている。

Hovnatanian
Hovnatanyan family(リンク先は英語) は、17、19世紀の5世代を含むアルメニアの画家の家族。

Jan 16, 2012

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<立体派のクレータ> 2月20日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この狭角カメラで撮られたイメージは、我々にピカソクレータのクローズアップを与えている。20世紀のスペインの画家、彫刻家、キュービズム(立体派)の父、パブロ・ピカソにちなんだこのクレータは、そのフロアの面白いコンマの形の穴によって容易に識別できる。この穴は、表面が崩壊し、その場所に空洞を残すことによって、地下のマグマが流れたときにできたのかもしれない。

Jan 10, 2012

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<北の明り> 2月13日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この広角カメラで撮られたイメージは、水星の北半球の無名の複雑なクレータを示している。テラスを持った壁と中央峰の波打つ形、クレータを囲む高い反射率の噴出物の覆いと放射は、このクレータが比較的若いことを示している。また、おそらくこのクレータを西方に向かって形成したインパクトからの結果である多くの第二クレータが見える。

Jan 04, 2012

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<窪みまたは Horcruxes> 2月12日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この狭角カメラで撮られたイメージは、ラディトラディ(Raditladi)盆地のフロアの窪みのエリアを示している。窪みは最初にメッセンジャの軌道ミッションの間に水星の表面に発見され、月またはどんな他の岩の惑星にも見られなかった。これらの明るく浅い窪地は、揮発性の素材の消失によってつくられたかもしれない。この同じ領域はまたカラーで画像化された。

Jan 02, 2012

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<無名の生き物> 2月11日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この広角カメラでとられたイメージは、水星の北半球の無名のクレータを示している。この複雑なクレータは、明るい中央峰と壁のテラスを見せている。それは、また、メッセンジャの高解像度イメージのいくつかに驚異的に発見された、その中心の浅く明るい痕跡にくぼみを含んでいるかもしれない。

Dec 02, 2011

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<エミネスクを検査する> 2月10日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
狭角カメラで撮られたこのイメージは、クレータエミネスク(Eminescu)を示している。19世紀のルーマニアの詩人ミハイ・エミネスク(Mihai Eminescu)に因んで名付けられたエミネスクは、その中心に明るい窪みを表示している。これらの浅い不規則な陥凹は、メッセンジャの高解像度イメージの意外な発見であり、形成の原因の可能性は依然として調査中である。

Jan 30, 2012

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<別々の世界> 2月9日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
2011年3月、メッセンジャは水星軌道を周る初めての宇宙船になった。同じ年の7月、ドーン(Dawn:夜明け)は、初めてメインベルト小惑星、ベスタを周る宇宙船になった。メッセンジャとドーンは、共に、NASAの低コスト惑星ミッションのカテゴリー、ディスカバリプログラムのミッションである。左の惑星水星のメッセンジャイメージは2009年9月29日に、右の小惑星ベスタのドーンのイメージは2011年7月18日に撮られた。

Feb 07, 2012

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<リボンとチェーン> 2月5日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この視界は、概ね線状に配列された、類似した大きさのクレータの、いくつかのグループを示している。クレータチェーンはある時は火山の噴火によってつくられるが、ここのクレータでは第二のインパクトによってつくられた。この大きなクレータまたは窪みの掘り出しは、放射の軌跡に沿って素材のブロックが投げ出されたのだろう。その後、このブロックは、ほぼ同じ場所で地表を打ち、第二クレータチェーンをつくり出す。細かな噴出物は、クレータ放射(crater rays)として知られる明るいリボンをつくるかもしれない。

Jan 25, 2012

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<芸術と科学の混合> 2月4日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このイメージは、水星の表面で最も際立った、放射クレータの二つを示している。中央上は、オランダ-アメリカン惑星天文学者・マリナー10号チームメンバーであるジェラード・カイパー(1905-1973)にちなんで名付けられたカイパーである。右端は、フランスの作曲家クロード・ドビュッシー(1862-1918)にちなんだ直径80キロメートルのクレータである。これらのクレータをつくったインパクトは、惑星の表面を横断して遠くまで目標の素材を放出し、このイメージには放射の二つのセットが交差するエリアを示している。右上からイメージに入る放射の他のグループは、北の遠い北斎(Hokusai)クレータをつくったインパクトによって堆積した。北斎(1760-1849)は日本のアーティストであった。

Jan 24, 2012

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