特集: カッシーニ、土星への突入近づく
Saturn Plunge Nears for Cassini Spacecraft

以下の記事は土星探査宇宙船カッシーニの、土星への最終降下のスケジュールに注目して部分的に取り上げたものです。
記事の内容は適宜、追加、修正、変更を加えることがあります。

宇宙船は、土星の超高層大気に降下を始めた後、約1~2分以内に地球との無線連絡を失うと予想される。しかしながら、落下の途中で通信が失われる前に、カッシーニの12の科学機器の八つは稼働しているだろう。特に、この巨大な惑星の形成と進化に対する洞察を送り返す可能性のある、大気の組成を直接サンプルする宇宙船のイオン・中性質量分析計(INMS)は大気の組成を直接サンプルするだろう。

 

突入の前日、他のカッシーニ機器は、惑星の極で、土星のオーロラ、温度、旋風の詳細な高解像度観測を行うだろう。カッシーニの画像カメラは、前の日9月15日に土星システムの最後の観察を行い、この最終的な降下の間はオフになるだろう。その最後の週、カッシーニは、その科学に富んだ土星への飛び込みのルートで、いくつかの里程標を通過するだろう。

以下の時刻が予測されるが多少変わるかもしれない。更新された時刻は こちら(英語) を参照。

9月 9日---カッシーニは土星自身とそのリングの間の22回目のパスを終わらせるだろう。最接近は雲トップの上 1,680 キロメートルになる。

9月11日---カッシーニは、土星の最大の月タイタンの遠隔フライバイを行うだろう。宇宙船は 119,049 キロメートル離れているだろうが、その月の重力の影響は、宇宙船の通過する速度を僅かにスローダウンさせるだろう。数日後、カッシーニは、土星の大気の最も外縁を通過する代わりに、摩擦と熱作用に耐えぬくには深すぎる位置に飛び込むだろう。

9月14日---カッシーニの画像カメラは、土星システムの周りで最後の観察を行い、 月タイタンとエンケラドゥスの写真、惑星の北極周辺の「六角形」のジェット気流とリングの形を送り返す。

9月14日(西海岸夏時間午後2時45分:日本時間9月15日午前6時45分)---カッシーニは、そのアンテナを地球を指す方向に回し、ミッションの終わりまで続くだろう通信リンクを開始し、途中で集められたその最終的なイメージその他のデータを送り返す。

9月15日(西海岸夏時間午前1時37分:(日本時間9月15日午後5時37分)---「最終的な突入」が始まる。宇宙船は、大気の最適なサンプルをとるために INMS 位置を5分間回し始め、その時からミッションの終わりまでリアルタイムに近いデータを送る。

9月15日(西海岸夏時間午前4時53分:日本時間9月15日午後8時53分)---カッシーニは土星の大気に入る。その推進装置は、宇宙船の高利得アンテナが地球を指すことができるように、また、データの伝送を続けられるように、方向の安定性を維持するために能力の10パーセントを点火する。

9月15日(西海岸夏時間午前4時54分:日本時間9月15日午後8時54分)---カッシーニの推進装置は100パーセントの能力になる。大気の力は宇宙船の方向の制御を維持する推進装置の能力を圧倒し、高利得アンテナは地球に向かうロックを失う。この時点では土星の雲のトップの上約 1,510 キロメートルと予測され、宇宙船からの情報は終わり、カッシーニの探査ミッション終わるだろう。宇宙船は、後に流星のように一瞬でバラバラになるだろう。

カッシーニは、土星の13年の旅、4月に始まったグランド・フィナーレを終え、そして最終的な突入はまさにラストビートである。

4年間の基本ミッションと2年間の拡張ミッションの後、NASAは、カッシーニのサービスを新しく7年間延長する野心的な計画を承認した。カッシーニのソルスティスミッション(Solstice Mission)と呼ばれた、この拡張ミッションでは、カッシーニは、土星の月の更に多くの接近通過を行い、土星とタイタンの大気の季節変化を観測した。当初から、このソルスティスミッションの予定の終盤は探検のためのカッシーニの推進燃料の全てを消費することにあり、続いて、最終的に超接近したグランド・フィナーレ軌道に至り、土星の大気での宇宙船の安全な廃棄で終わることにあった。

 --- 中略 ---

カッシーニ・ホイヘンス・ミッションは、NASA、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)とイタリア宇宙機関の協力プロジェクトである。

Aug 29, 2017